ソンの鮮烈弾で新生スパーズが昨季王者シティとの開幕戦制す! 渦中のケインは招集外…《プレミアリーグ》

2021.08.16 02:36 Mon
Getty Images
プレミアリーグ第1節、トッテナムvsマンチェスター・シティが15日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、ホームのトッテナムが1-0で勝利した。
PR
昨シーズン、近年の最低順位となる7位でリーグ戦をフィニッシュしたトッテナム。巻き返しを図る新シーズンに向けては多くの指揮官との交渉が破談に終わった末、前ウォルバーハンプトン指揮官のヌーノ監督を新指揮官に招へい。
プレシーズンマッチ5試合で3勝2分けの無敗とまずまずの仕上がりを見せた中、絶対的エースFWケインの引き抜き問題で因縁生まれる昨季王者相手のビッグマッチで開幕を迎えることになった。ヌーノ監督は自身の初陣に向け、直近のアーセナルとのプレシーズンマッチと全く同じ11人を起用。前線にルーカス・モウラ、ソン・フンミン、ベルフワインが並び、新戦力のGKゴッリーニ、ロメロ、ブライアン・ヒルがベンチ入りした一方、渦中のケインはマッチフィットネスの影響によりベンチ外となった。

一方、チェルシーに敗れて悲願のチャンピオンズリーグ(CL)制覇こそ逃したものの、2年ぶりのリーグ制覇とEFLカップ4連覇と国内2冠を達成したシティ。リーグ連覇とビッグイヤー獲得を目指す新シーズンに向けてはユーロ、コパ・アメリカに多くの主力を派遣した影響で難しい準備期間を過ごしており、先週のコミュニティ・シールドではレスターに0-1で惜敗。グアルディオラ監督の見立て通り、我慢の序盤戦を予感させている。

難敵相手の今季初陣ではレスター戦から先発3人を変更。ステッフェンに代わって守護神エデルソンが復帰し、エドジー、パーマーの若手2人に代わってスターリング、今夏1億ポンドでアストン・ビラから加入した新10番グリーリッシュがスタメンに入った。また、ケガの影響でフォーデンと共に欠場が濃厚と言われていたデ・ブライネはウォーカー、ストーンズ、ガブリエウ・ジェズスらと共にベンチ入りを果たした。
満員のトッテナム・ホットスパースタジアムで幕を開けた一戦は共に[4-3-3]の布陣でスタート。キックオフ直後は互いに相手の出方を窺ったものの、戦前の予想通り、地力で勝るアウェイチームが押し込んでいく。

開始3分に注目のグリーリッシュが左インサイドハーフの位置から縦に仕掛けてボックス手前の好位置でFKを獲得。ギュンドアンの直接FKは壁に阻まれるが、直後の左CKではGKロリスの飛び出しの判断ミスからフェルナンジーニョが際どいヘディングシュートを放つ。さらに、直後の6分にはスルスルとボックス内に上がってきたカンセロが相手の短いクリアを拾って枠のわずか左に外れるシュートを放った。

一連の攻防を経て引いて守るトッテナム、圧倒的にボールを保持して押し込むシティという構図が明確にできあがる。徹底的に中央を締めてまずは危険なスペースを埋め相手の外回りの攻撃を撥ね返すホームチームに対して、アウェイチームはグリーリッシュやスターリング、マフレズといった個的優位をもたらす選手の仕掛けでサイドからの打開を図る。

自陣深くに押し込まれながらも身体を張った守備で耐えるトッテナムは、スターリング、メンディと比較的守備に甘さが見える相手の左サイドを起点に局面を打開。21分にはホイビュルクの縦への持ち上がりからボックス手前左でパスを受けたベルフワインが良い形でフィニッシュに持ち込む。さらに、24分にはソン・フンミンのFKの流れからボックス右でルーズボールに反応したルーカスがゴール右隅を狙ったシュートを放つが、これはギュンドアンのゴールカバーに阻まれた。

前半半ばから終盤にかけてはトッテナムが良い守備からのスムーズなトランジションを生かした狙い通りのカウンターからよりフィニッシュの回数を増やしていく。40分には自陣深くでのホイビュルクのボール奪取からルーカスにボールが繋がり、前線でミドルパスを受けたソン・フンミンがペナルティアーク付近からカットインして右足を振り抜く。だが、DFカンセロのでん部に当たってコースが変わったシュートはわずかに枠の右へ外れた。

ハーフタイムにかけても両者はボックス付近で際どい場面を作り出したが、互いに守備陣の集中した対応を上回るまでには至らず。枠内シュート0でのゴールレスで試合を折り返すことになった。

数字上はほぼ互角も、より良いイメージを持って後半に入ったトッテナムは、前半同様に鋭いカウンターから相手ゴールへ迫っていく。すると55分、自陣ボックス内での空中戦を制してルーカスの絶妙なワンタッチパスに反応したベルフワインがピッチ中央をドリブルで持ち上がる。そして、ボックス手前で右を並走するソン・フンミンに繋ぐと、韓国代表FWがカットインでDFアケを一瞬外して左足を一閃。この鋭いシュートがゴール左下隅に突き刺さり、この試合初めての枠内シュートを先制点に結びつけた。

昨季王者相手の先制点に沸きに沸くスタジアムの後押しを受け、ホームチームがスウィングする。60分にはハーフウェイライン付近でのボール奪取からルーカスが中央をドリブルで運び、左サイドでフリーのベルフワインへラストパスを狙う。これはDFに触られて若干軌道がずれたが、逆に良い形でのシュートチャンスに。だが、GKエデルソンの絶妙な寄せに遭ったベルフワインの左足シュートは枠の左に外れた。

相手のシュートミスに救われて2失点目を逃れたシティだが、先制点によって集中力を増したトッテナムのソリッドな守備を相手になかなかチャンスを作り出せない。流れを変えたいグアルディオラ監督は70分、スターリングを下げてジェズスを投入。ストライカーの投入で異なる攻撃のアプローチを見せる。すると、74分にはそのジェズスのスルーパスに抜け出したグリーリッシュがボックス左に持ち込んでシュートを放つが、これはGKロリスが冷静に対応する。

さらに、シティは79分にマフレズ、メンディを下げて切り札のデ・ブライネをジンチェンコと共に同時投入。開幕にギリギリ間に合わせた世界屈指の司令塔のチャンスメークに逆転を託した。そのデ・ブライネはすぐさま積極的にボールを引き出し正確なボールを散らして攻撃のリズムを変えると、84分にはボックス手前左でグリーリッシュからの短いパスを受けて得意の角度から強烈なミドルシュートを枠に飛ばす。だが、これはスパーズの守護神のビッグセーブに阻まれた。

その後、何とか逃げ切りたいトッテナムは殊勲のタンガンガ、ホイビュルクを下げてドハーティと新天地デビューのロメロを続けてピッチに送り出し、5バックでの逃げ切りを図る。そして、シティの猛攻を一丸の守備で何とか凌ぎ切ったトッテナムがこのまま1-0で試合をクローズした。

2011-12シーズン以降、開幕全勝を続けてきた昨季王者シティに見事な勝利を飾ったトッテナムが、ヌーノ新体制の初陣で会心の白星を手にした。一方、連覇を狙うシティはトッテナム・ホットスパースタジアムで4戦全敗と鬼門の地で今後に不安を残す黒星スタートとなった。

PR
関連ニュース

連敗は「4」でストップ…久々勝利にポステコグルー監督「今日はいつもの我々の姿」

トッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督がバーンリー戦を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。 プレミアリーグ4連敗中と終盤にブレーキがかかる中、逆転でのトップ4入りを最後まで諦めない5位トッテナム。11日のプレミアリーグ第37節では残留に向け、勝利が絶対条件の19位バーンリーをホームに迎えた。 序盤からチャンスを作ったトッテナムだったが、1本のスルーパスからデンマーク代表FWヤコブ・ブルーン・ラーセンに流し込まれて25分に失点。それでも7分後、味方とのワンツーから持ち上がったスペイン代表DFペドロ・ポロがニアにシュートを突き刺し、試合を振り出しに戻す。 1-1のまま迎えた82分には、左サイドバックへポジションを移したオランダ代表DFミッキー・ファン・デ・フェンがゴール前へのダイアゴナルランから左足で決めて逆転に成功。そのまま逃げ切り、5試合ぶりの白星を手にした。 試合後、ポステコグルー監督は「我々にとっては厄介な試合になると思っていた」とコメント。「4連敗の事実をどんなに脇に置こうとしても、選手たちには常に多少のストレスと不安が伴うからだ」とその理由を述べた。 また、後半に入ってからさらにギアを上げられたと内容にも言及。選手たちの奮闘を称えている。 「今日のバーンリー戦は本当に頑張らなければならなかった。前半は非常にうまくゲームを支配できたと思うが、ファイナルサードでは自分たちの判断が少し乱れていた」 「ハーフタイム前のペドロのゴールは本当に重要だったと思うし、後半の方が出来は良かった。ハーフタイム後はより強さを見せられた。我々はいつもそうだ」 「ここ最近の数試合は本来の自分たちから離れてしまっていたが、今日はいつもの我々の姿が見られた。これは選手たちにとって喜ばしいことだし、あまり気負わずに自分たちのサッカーをしてくれた彼らの功績だ」 2024.05.12 14:26 Sun

降格決定のバーンリー、コンパニ監督「明日からはプレミアに戻るために全力を尽くす日が始まる」

バーンリーのプレミアリーグ降格が決まった。 現役時代にマンチェスター・シティで長く活躍したヴァンサン・コンパニ監督のもと、1年でプレミアリーグに返り咲いたバーンリー。チャンピオンシップで勝ち点101を稼いで堂々のプレミアリーグ復帰だったが、残り2試合で降格圏19位に沈む。 逆転残留に残り試合での全勝がマストのバーンリーだが、11日の第37節ではアウェイのトッテナム戦で先制しながら1-2の逆転負け。5ポイント差の残留圏17位ノッティンガム・フォレストを上回る可能性がなくなり、1年での降格が決まった。 最終節を残して残留争いが終わったコンパニー監督はイギリス『BBC』でこう振り返った。 「試合は今季のこれまでと同じような展開。チャンスを作りながら、最後のパスでミスがあった」 「だが、私は不機嫌になったり、残念に思っているわけでもないし、毎試合、毎シーズンを学びの場とするなら、これも自分たちにとって必要なステップだ」 また、今後に向けても降格という結果を真摯に受け止めつつ、再起を誓っている。 「私は何世代にもわたり、クラブを支援する良い人々、勤勉な選手、スタッフ、ファンに囲まれ、非常に恵まれている。毎週末、そういう人々のために頑張ってきた」 「今日でプレミアリーグが終わってしまったが、明日からはプレミアリーグに戻るために全力を尽くす日が始まる」 2024.05.12 10:00 Sun

左SB移行ファン・デ・フェンが逆転弾! バーンリーを降格に追い込んだスパーズが逆転トップ4へ望み【プレミアリーグ】

プレミアリーグ第37節、トッテナムvsバーンリーが11日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、ホームのトッテナムが2-1で逆転勝利した。 わずかに残された逆転トップ4へ望みを繋ぎたい5位のトッテナムは、引き分け以下で降格が決定する19位のバーンリーとのホームゲームで4連敗ストップを狙った。前節、リバプール相手に終盤の2ゴールで意地を見せたものの、2-4で惨敗したポステコグルーのチームはその試合から先発2人を変更。エメルソンとベンタンクールに代えてスキップを左サイドバック、マディソンをトップ下に配置した。なお、前節2点に絡んだリシャルリソンはふくらはぎのケガでベンチ外となった。 ブレナン・ジョンソンを右、クルゼフスキを左と順足のウイングと2列目にも変化を加えたトッテナムが開始早々に決定機を創出。4分、カウンターから左サイドを突破したソン・フンミンからの斜めのパスに反応したマディソンがボックス右からシュートを放つが、これは相手DFの身体を張ったブロックに遭う。 一方、逆転残留へ勝利しかないバーンリーもアグレッシブな入りを見せると、そのピンチの直後にビッグチャンス。同じくカウンターからボックス右でオドベールが上げたクロスをファーでフリーのヴィチーニョがヘディングシュート。だが、ここはGKヴィカーリオの驚異的な反応とDFロメロのゴールカバーに阻まれる。 以降はボールを握ったトッテナムがジョンソンのボレーシュートやソン・フンミンのエリア外からのミドルシュートで幾つか際どいシーンを作り出すが、先にゴールをこじ開けたのはバーンリー。 25分、中盤で馬力のある仕掛けを見せたベルゲが局面を変えると、ペドロ・ポロを縦にかわして右サイドでフリーのブルーン・ラーセンにラストパス。そのままボックス内に運んだデンマーク代表が冷静に右足シュートを流し込んだ。 3度後手を踏んだ拙守から先制を許したトッテナムはすぐさま反撃を開始。左サイドのクルゼフスキから幾度か際どいクロスが入ると、その勢いのまま同点に追いつく。32分、右サイドのタッチライン際でジョンソンが内側に叩いたボールにアンダーラップで反応したポロがそのままボックス内まで運んで強烈な右足シュートを突き刺した。 良い時間帯に追いついたトッテナムはここから主導権を掌握。遅攻では相手を崩し切れないが、前線からのプレスで相手のミスを誘発すると、ジョンソンやソン・フンミン、ポロらが再三足を振っていくが、やや強引さが目立って仕留め切れなかった。 互いに選手交代なしで後半に臨んだが、トッテナムはクルゼフスキとジョンソンの立ち位置を入れ替えて逆足ウイングの形に変化した。 その変更とハーフタイムの修正によって、後半はより安定した形で相手を押し込んでハーフコートゲームを展開するホームチーム。再三のシュートがことごとく相手のシュートブロックに阻まれる中、59分にはジョンソンとのパス交換でボックス左に持ち込んだマディソンにビッグチャンスも、深い切り返しから左足で放ったシュートはGKムリッチのビッグセーブに阻止される。 後半半ばを迎えて試合が膠着し始めると、トッテナムベンチが動く。75分、スキップとビスマ、クルゼフスキを下げてドラグシン、ベンタンクール、スカーレットを投入。ファン・デ・フェン、ソン・フンミンを左に移すなど立ち位置も大きく変えて攻撃に変化を加える。 これで攻撃が活性化されたホームチームはいずれもポケットに侵入したソン・フンミン、ロメロの折り返しからジョンソン、サールにビッグチャンスが訪れるが、相手GKの好守もあって決め切れない。 それでも、攻め続けるスパーズは82分、相手陣内中央でボールを受けたマディソンのラストパスに反応したファン・デ・フェンが絶妙なダイアゴナルランを見せたスカーレットとクロスする形でボックス中央に持ち込むと、左足の丁寧なシュートをゴール左下隅へ流し込んだ。 土壇場で逆転に成功したトッテナムは、ここから逃げ切り態勢に。セットプレーからのロメロの決定的なヘディングシュートは相手GKに阻まれたが、ホイビュアとロ・チェルソの投入でうまく試合をクローズした。 この結果、下位相手に大量得点はならずも勝ち切ったトッテナムが逆転でのトップ4フィニッシュへわずかながらの望みを繋いだ。一方、敗れたバーンリーは1年でのチャンピオンシップ降格が決定した。 2024.05.12 01:12 Sun

【プレミアリーグ第37節プレビュー】優勝左右するユナイテッドvsアーセナル! シティ&リバプールは曲者と対峙

先週末に行われた第36節はアーセナル、マンチェスター・シティの2強が揃って快勝。さらに、リバプールもトッテナムとのビッグマッチを制し、残り2節での逆転優勝にわずかな望みを繋いだ。 ヨーロッパ主要リーグの優勝チームが続々決定するも、依然として混迷極まる覇権争いが続くプレミアリーグは延期分を除き残り2節となった。そういった中、今節はマンチェスター・ユナイテッドvsアーセナルのビッグマッチを含め3強がいずれもタフな相手と対戦。タイトルレースを左右する一節となりそうだ。 首位のアーセナルは前節、曲者ボーンマス相手に幸運な2つの判定もありながらも勝ち点3に相応しいパフォーマンスをみせ、3-0の快勝を収めた。これでリーグ4連勝を達成し、最終盤に急失速した昨季の教訓を見事に生かしてリーグテーブルの最上位をキープ。悲願のリーグ制覇は1試合未消化で1ポイント差のシティ次第ではあるものの、チームとして残り2試合を勝ち切って天命を待ちたい。 その悲願達成へ最後の障害となるのが、難所オールド・トラッフォードで行われる赤い悪魔との今季最後のアウェイゲームだ。シティ戦を除き今季ビッグ6相手のホームゲームで負けていない難敵との一戦において、勝ち点3を持ち帰るためにはチームとしての勝負強さが試されることになる。 一方、優勝争いを左右する立場となる8位のユナイテッド。宿敵シティとのFAカップ決勝を残しており、その優勝でヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得は可能だが、リーグ戦で何とかより上位でフィニッシュしたい。とりわけ、前節はクリスタル・パレス相手に敵地で0-4の惨敗を喫しており、怒れるホームサポーターの前でリバウンドメンタリティを示したい。なお、テン・ハグ監督の今季限りでの解任が既定路線として報じられるなど苦境が続くチームだが、DFマルティネスとFWラッシュフォードの主力2選手のチームトレーニング復帰という朗報も届いている。 宿敵のアシストを期待しつつ、今節の首位浮上を目指すシティは、13位のフルアム相手に今季最長の7連勝を目指す。前節、前回対戦で敗れたウォルバーハンプトン相手にFWハーランドの圧巻4ゴールによって5-1とリベンジを果たしたグアルディオラのチーム。今回の対戦相手はそのノルウェー代表FWが前回対戦でハットトリックを達成したお得意様だけに、勝ち点3と共に大量得点を奪って得失点差にもこだわった戦いを見せたい。 今節はマンデーナイト開催となる3位のリバプールは、前述の2強の結果次第で優勝の可能性が潰えた状況での戦いとなるが、クロップ体制で最後のアウェイゲームとなる4位のアストン・ビラとの上位対決で連勝を狙う。前節のトッテナム戦はMF遠藤航ら主力を下げた後半半ば以降の連続失点で冷や汗をかいたが、FWサラー、FWガクポ、MFエリオットの3選手がいずれも1ゴール1アシストを記録するなど攻撃陣の久々の爆発で4-2の快勝。リーグ3戦ぶりの白星を手にした。そのスパーズ戦から中7日と休養十分で臨むビラ・パークでの試合では相手を圧倒するパフォーマンスを期待したい。 対するアストン・ビラは、カンファレンスリーグ(ECL)準決勝敗退に、今季初の公式戦3連敗という苦境の中で難敵をホームで迎え撃つ。前節、不調のブライトンに0-1で敗れて7戦ぶりの白星を献上したエメリのチームは、2-4からの逆転を目指したオリンピアコスとの2ndレグでも0-2で敗戦した。チーム久々のタイトル獲得の可能性が潰えた中、残り2試合ではトップ4死守に全力を注ぐ構えだ。1試合未消化の5位トッテナムとのポイント差は「7」だが、シティとの延期分を引き分けで終えた場合、7ポイントを積む可能性は十分あり、且つ自分たちの最終節は絶好調のクリスタル・パレスとのアウェイゲームという点を考えると、何とか今回のリバプール戦で勝ち点を拾いたい。 リバプールのアシストを期待しつつ、わずかに残された逆転トップ4へ望みを繋ぎたいトッテナムは、19位のバーンリーとホームで対戦する。今季初の4連敗と最終盤に入って絶不調のポステコグルーのチームだが、前節の後半終盤はFWリシャルリソンを中心に久々に躍動感のあるパフォーマンスを見せており、その流れを今回の一戦に生かしたい。引き分け以下で1年での降格が決定する相手に対して、大量得点を挙げることができれば、翌々日に試合を行うアストン・ビラにより大きな重圧もかけられる。 逆転でのヨーロッパ出場権獲得を目指す7位のチェルシーは、勝利で自力残留を決められる17位のノッティンガム・フォレストとのタフなアウェイゲームに臨む。前節、絶不調のウェストハムとのダービーをFWジャクソンの2ゴールの活躍などで完勝したブルーズ。これでダービー連勝を飾ったチームは、FWエンクンクやDFグストといった一部主力も戦列に復帰。良いチーム状態で3連勝を目指すアウェイゲームに臨めるはずだ。 同じく熾烈なEL出場権争いに身を置く6位のニューカッスルは、週中にマンチェスター・ユナイテッドとのシックスポインターを控える中、11位のブライトン相手に3連勝を目指す。直近2試合では降格圏のシェフィールド・ユナイテッド、バーンリーにいずれも4ゴール以上を挙げて大勝しており、その攻撃力を生かして押し切りたい。 その他ではDF橋岡大樹を擁する18位のルートン・タウンと、モイーズ体制でのホームラストゲームを戦う9位のウェストハムが対峙する一戦にも注目だ。 ◆プレミアリーグ第37節 ▽5/11(土) 《20:30》 フルアム vs マンチェスター・シティ 《23:00》 ボーンマス vs ブレントフォード エバートン vs シェフィールド・ユナイテッド ニューカッスル vs ブライトン トッテナム vs バーンリー ウェストハム vs ルートン・タウン ウォルバーハンプトン vs クリスタル・パレス 《25:30》 ノッティンガム・フォレスト vs チェルシー ▽5/12(日) 《24:30》 マンチェスター・ユナイテッド vs アーセナル ▽5/13(月) 《28:00》 アストン・ビラ vs リバプール 2024.05.11 12:00 Sat

トッテナムのエメルソン・ロイヤルが新天地探し マルチロールに最終ラインこなすも来季構想外か

トッテナムのブラジル代表DFエメルソン・ロイヤル(25)が新天地を探す。 痛恨のリーグ戦4連敗により、アストン・ビラとのCL権争いで後退したトッテナム。リバプールに敗れた直後のアンジェ・ポステコグルー監督は「抜本的な改革が必要」と言い放つ。 指揮官が今夏の大きな補強を望んでいることはもはや明確。シーズンが深まるにつれ、昨季までの主軸であるデンマーク代表MFピエール=エミール・ホイビュア(28)、チーム最古参のウェールズ代表DFベン・デイビス(31)など、売却候補の陣容も固まりつつある。 エメルソンも間違いなくその1人。加入3年目の今季は、本職の右サイドバックだけでなく、左サイドバックにセンターバックもこなすが、アントニオ・コンテ監督時代と比べて序列を落とし、90分間ベンチの試合も珍しくない。 イギリス『フットボール・インサイダー』いわく、トッテナムは複数いる売却候補の中でも、エメルソンを「売りに出す要件を全て満たしている」存在と見做したとのこと。クラブとして”買い手”を探し、選手側にも“新天地”を探させているという。 2000万ポンド(約39億円)前後で市場に出しているようだが、果たして。 2024.05.10 17:15 Fri
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly