横浜FMが杉本健勇の初ゴールを含む2発で無失点勝利!名古屋は3連敗を喫す【明治安田J1第18節】

2021.08.12 21:26 Thu
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明治安田生命J1リーグ第18節、横浜F・マリノスvs名古屋グランパスが12日にニッパツ三ツ沢球技場で行われ、横浜FMが2-0で勝利を収めた。

横浜FMは、直近の清水エスパルス戦で引き分けてしまい、連勝が「7」でストップ。中2日での4連戦の3戦目。今節と次の大分トリニータ戦はホームでの試合であり、ここで再び調子を取り戻したいところ。清水戦は出場停止だったチアゴ・マルチンスが復帰し、今夏加入した杉本が移籍後初めてスタメンに名を連ねている。
一方の名古屋は、リーグ戦2連敗中の上にここ5試合勝利なし。その5試合でわずか1ゴールと、得点力の無さにも悩まされている。2戦連続となるニッパツで上位の横浜FMを相手にしっかりと叩き、序盤に見せていた名古屋らしい勝負強さを再び示せるかに期待がかかった。

試合開始直後はお互いに激しいプレスの攻防となり、両チームのゴールを行き来するようなシーンが続く。

その中で名古屋がボールを保持するために行った策が、[4-3-1-2]のトップ下に入った柿谷の降りる動き。[4-4-2]でプレスをかける横浜FMの2ボランチに対して、味方の中盤3センターの位置に降りて行き、4対2の数的優位を作りつつ前進していく。
しかし、試合の流れとは逆に先制したのは横浜FMだった。13分、敵陣でのFKを跳ね返されてからティーラトンがクロスを上げると、ボックス中央で頭で合わせたのは杉本。加入後2試合目で嬉しい初ゴール。実に4カ月ぶりのリーグ戦ゴールとなった。

スコアが動いてからも、お互いにボールを保持する狙いは変わらず。両者ともにGKとセンターバックでボールを動かしつつ、空いたスペースにショートパスを刺し続け、頑なにロングボールを蹴ろうとはせず丁寧に繋いでいく。

だが、徐々にホームチームが相手ゴールに迫る回数を増やすように。システムの嚙み合わせ上フリーになりやすいサイドバックがビルドアップの出口となって前進。そして崩しの局面では、ボックスの両脇のスペースに人を走らせて名古屋ゴールを脅かしていった。

すると31分、ボックス左に侵入してDFに倒されたマルコス・ジュニオールがPKを獲得。そのままキッカーを務め、GKランゲラックの逆を突いて横浜FMがリードを広げることに成功した。

その後も横浜FMがボール保持+即時奪回を繰り返しつつゲームを支配し、試合を折り返した。

名古屋はハーフタイムに前田、齋藤、米本を下げてマテウス、ガブリエル・シャビエル、相馬を投入。システムも慣れている[4-4-2]に変更し、試合の流れを引き戻そうとする。

だが、前半ビルドアップを活性化させていた柿谷を最前線に置いたことで、中央からの前進が機能しなくなる。横浜FMに攻撃をサイドに誘導され、相手ゴールまでボールを運べなくなってしまった。

その柿谷は65分に負傷交代。すると代わって入った新戦力のシュヴィルツォクがロングボールのターゲットになり、そのセカンドボールを拾って名古屋が相手ゴールに迫る回数を増やしていった。

一方の横浜FMは、システムを噛み合わされてしまったために、前半ほど上手くフリーの選手が作れないようになってしまう。それでも、レベルの高い個の能力を活かして名古屋の厳しいマークを一つ一つ剥がしていき、前進していった。

そして83分には美しいコンビネーションでの突破を見せる。レオ・セアラが放ったシュートはGKランゲラックに阻まれてしまったが、パスとスペースへ走る動きの組み合わせで、自陣からたった3本のパスで名古屋のゴールを脅かした。

横浜FMは、93分にティーラトンが2枚目のイエローカードをもらって退場してしまう。だが1人少なくなった状況でも終了間際の名古屋の猛攻に耐え、ボールを奪うと落ち着いて時間を使い、2-0のまま試合を終わらせて勝利を挙げている。

一方、得意な守備から入らず積極的にボールを保持しようとした名古屋は狙い通りの展開に持ち込めず、痛恨の3連敗を喫している。

横浜F・マリノス 2-0 名古屋グランパス
【横浜FM】
杉本健勇(前13)
マルコス・ジュニオール(前33)
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Jリーグが「審判員の懲戒処置に明らかな誤りがあった場合」のルール決定…25日から導入

Jリーグは21日、同日の理事会にて規律委員会における「審判員の懲戒処置に明らかな誤りがあった場合」の取り扱いに関するルールが決定したと発表した。 国際サッカー連盟(FIFA)ならび、アジアサッカー連盟(AFC)規律委員会の権限において「明らかな懲戒処置の誤りを修正する」と明記されており、AFCをはじめ、海外リーグにおいても同様のルールを運用していることから、5月25日からの導入が決まったという。 Jリーグ規律委員会による懲罰の運用に関して、審判員の懲戒処置に明らかな誤りがあった場合、懲罰を科さないこととし、詳細は次のとおり。 ◆対象 懲罰を科さない場合とは、競技規則第12条第3項〔退場となる反則〕に定める違反行為のうち、以下に定める行為に該当するものとして主審が退場を命じたにもかかわらず、主審が命じた当該退場の懲戒処置に『明らかな』誤りがあった場合を指す。 (1)ハンドの反則を行い、相手チームの得点または決定的な得点の機会を阻止する(自分のペナルティーエリア内でゴールキーパーが手や腕でボールに触れた場合を除く)。 (2)フリーキックで罰せられる反則を行い、全体的にその反則を行った競技者のゴールに向かって動いている相手競技者の得点または決定的な得点の機会を阻止する(以下の「得点または決定的な得点の機会の阻止」に規定される警告の場合を除く)。 (3)著しく不正なプレーを行う。 (4)人をかむ、または人につばを吐く。 (5)乱暴な行為を行う。 (6)攻撃的な、侮辱的な、もしくは下品な発言をする、または行動をとる。 (7)ビデオオペレーションルーム(VOR)に入る。 ・その他 懲罰を科さないことを決定した場合、公式記録および反則ポイントの運用は以下とする。 (1)公式記録の訂正は行わない (2)反則ポイントは加算しない ※参考:競技規則第12条第3項〔懲戒処置〕抜粋 ・主審は、試合前の競技のフィールド点検のために競技のフィールドに入ったときから試合(PK戦(ペナルティーシュートアウト)を含む)の終了後に競技のフィールドを離れるまで、懲戒処置をとる権限をもつ。 ・試合開始のため競技のフィールドに入る前に競技者またはチーム役員が退場となる反則を行った場合、主審は、その競技者またはチーム役員を試合に参加させない権限を持つ(第3条6項を参照)。主審は、その他の不正行為について報告する。 ・競技のフィールドの内外にかかわらず警告もしくは退場となる反則を行った競技者またはチーム役員は、その反則に従って懲戒される。 ・イエローカードは警告されたことを知らせるため、レッドカードは退場が命じられたことを知らせるために用いられる。 ・競技者、交代要員、交代して退いた競技者またはチーム役員のみにレッドカードまたはイエローカードを示すことができる。 2024.05.21 17:45 Tue

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