元ウルグアイ代表FWアブレウが44歳で現役引退…移籍回数、在籍クラブ数の世界記録保持者

2021.06.12 08:00 Sat
Getty Images
移籍回数、在籍クラブ数の世界記録を保持する元ウルグアイ代表FWセバスティアン・アブレウ(44)が、ついに現役引退を決断した。フランス『レキップ』が伝えている。

プロキャリア27年間で31クラブでプレーした稀有なキャリアを歩んできたアブレウは、11日に行われたリベルプールとスド・アメリカの一戦を最後に現役を退くことを明かした。
この発表を受けて、スド・アメリカはクラブ公式『ツイッター』を通じて、「今週の金曜日、“エル・ロコ”ことセバスティアン・アブレウはプロフットボールから引退する。我々はこの素晴らしい物語を締めくくるため彼に同行できることを誇りに思う。ウルグアイ・フットボール界を代表して、彼に心から感謝を伝えたい」と、アブレウへの感謝を伝えた。

なお、アブレウは現役引退後、すでに在籍クラブで担ってきた指導者としてのキャリアを歩んでいくとのことだ。

“エル・ロコ(変人)”の愛称で知られるアブレウは、2017年にサンタ・テクラ(エルサルバドル)から、ブラジル3部のバングに完全移籍。その際、移籍回数の世界記録(28回)を樹立した。
1995年に母国のデフェンソールでプロキャリアをスタートしたアブレウは、1996年にサン・ロレンソ(アルゼンチン)へキャリア初の移籍を行う。その後、22年間のキャリアで9カ国、23クラブを渡り歩いた。

この世界記録樹立後はさらに8クラブ、8度の移籍を経験し、直近は31クラブ目となる母国のスド・アメリカに在籍していた。

これだけ多くのクラブを渡り歩いていると、その能力に疑いが出てくるが、193cmの長身ストライカーは、2002年の日韓ワールドカップに出場するなど、ウルグアイ代表として通算70試合に出場し、26ゴールという立派な数字を残し、2011年のコパ・アメリカでは、優勝に貢献している。アブレウのクラブ遍歴は以下の通り。

◆アブレウのクラブ遍歴(※はレンタル移籍)

1995-96:デフェンソール(ウルグアイ)
1996-98:サン・ロレンソ(アルゼンチン)
1998-2004:デポルティボ(スペイン)
1998:グレミオ(ブラジル)※
1999-2000:テコス(メキシコ)※

2000-01:サン・ロレンソ(アルゼンチン)※
2001:ナシオナル(ウルグアイ)※
2002-03:クルス・アスル(メキシコ)※
2003:クラブ・アメリカ(メキシコ)※
2004:テコス(メキシコ)※

2004-05:ナシオナル(ウルグアイ)
2005-06:シナロラ(メキシコ)
2006:モンテレイ(メキシコ)
2007:サン・ルイス(メキシコ)
2007-08:ティグレス(メキシコ)

2008:リーベル・プレート(アルゼンチン)※
2008:ベイタル・エルサレム(イスラエル)
2008-09:リーベル・プレート(アルゼンチン)
2009:レアル・ソシエダ(アルゼンチン)※
2009-10:アリス・テッサロニキ(ギリシャ)

2010-12:ボタフォゴ(ブラジル)
2012:フィゲイレンセ(ブラジル)※
2013-15:ナシオナル(ウルグアイ)
2013-14:ロサリオ・セントラル(アルゼンチン)※
2015:アウカス(エクアドル)※

2016:ソル・デ・アメリカ(パラグアイ)
2016:サンタ・テクラ(エルサルバドル)
2017:バング(ブラジル)
2017:セントラル・エスパニョール(ウルグアイ)
2017:プエルト・モント(チリ)

2018:アウダクス・イタリアーノ(チリ)
2018:マガジャーネス(チリ)
2019:リオ・ブランコ(ブラジル)
2019-20:ボストン・リーベル(ウルグアイ)
2021:アスレティック・クラブ(ブラジル)

2021:スド・アメリカ(ウルグアイ)
関連ニュース

元独代表DFクノッヘがウニオン・ベルリンを退団…4年間で157試合に出場

ウニオン・ベルリンは20日、元ドイツ代表DFロビン・クノッヘ(31)の退団を発表した。 2014年に代表招集歴を持つセンターバックは長きにわたるヴォルフスブルクでのプレーを経て、2020年夏からウニオン・ベルリンへ。通算157試合の出場数をマークし、 今季もシーズンを通じて29試合で2ゴールと活躍した。 また、在籍8年間で通算57試合に出場したデンマーク人GKヤコブ・ブスク(30)と、リーズ・ユナイテッドからローン加入し、公式戦38試合で2得点2アシストのアメリカ代表MFブレンデン・アーロンソン(23)も退団する。 2024.05.21 09:15 Tue

PSG、今季公式戦10試合に出場した18歳MFマユルとプロ契約を締結

パリ・サンジェルマン(PSG)は20日、U-19フランス代表MFセニー・マユル(18)とプロ契約を締結したことを発表した。契約期間は2027年6月30日までとなっている。 高いテクニックと両足を遜色なく操るマユルは、12歳の頃にPSGの下部組織に入団。入団後は順調にステップアップを果たし、今年1月に行われたクープ・ドゥ・フランス・ラウンド64のUSルヴェル戦(フランス6部)でトップチームデビューを飾ると、同月に行われたラウンド32のオルレアン戦でトップチーム初ゴールを記録した。 また、3月18日に行われたリーグ・アン第26節のモンペリエ戦でリーグ・アンデビュー、4月7日のクレルモン戦では初先発も飾るなど、今季は公式戦10試合に出場していた。 プロ契約を結んだマユルは、公式サイトで以下のように喜びを語った。 「大好きなパリ・サンジェルマンと初めてのプロ契約を結んだことは、大きな誇りだ。それは子供のころからの夢だった。それを実現するために努力してきた。この契約は僕にとっても、僕の家族にとってもすごく名誉なことなんだ」 2024.05.21 08:00 Tue

リバプールがスロット氏の新監督就任合意を発表!労働許可証取得後に正式契約へ

リバプールは20日、フェイエノールトのアルネ・スロット監督(45)が新監督に就任することで合意に至ったことを発表した。 9シーズンにわたってチームを率いたユルゲン・クロップ監督が、今シーズン限りで退任したリバプール。後任候補にはさまざまな名前が浮上していたが、フェイエノールトを昨シーズンにエールディビジ王者へ導いた実績を持つスロット監督の招へいに成功した。 これまでカンブールやAZなどを率いてきたスロット監督は、2020年12月にフェイエノールトの指揮官に就任すると、一昨シーズンはヨーロッパ・カンファレンスリーグ準優勝導くと、昨シーズンはエールディビジ優勝。今シーズンはエールディビジ連覇は逃したが、6シーズンぶりのKNVBベーカー優勝に導くなど卓越した手腕を発揮していた。 なお、スロット監督は労働許可証の取得を条件として6月1日に正式に就任するとのことだ。 2024.05.21 07:05 Tue

モナコ、ポーランド代表GKマイェッキとの契約を2028年まで延長

モナコは20日、ポーランド代表GKラドスラウ・マイェッキ(24)との契約を2028年6月30日まで延長したことを発表した。 2020年1月にレギア・ワルシャワから加入したマイェッキ。加入後は古巣のレギア・ワルシャワやベルギーのサークル・ブルッヘへ武者修行に出されると、昨夏にモナコに復帰。 今季は昨夏にレッドブル・ザルツブルクから加入したスイス人GKフィリップ・ケーンの控えに甘んじていたが、2月25日に行われたリーグ・アン第23節のRCランス戦でリーグ・アン初出場。この試合に勝利し守護神の座を奪取すると、以降のリーグ戦12試合に出場し、わずか1敗とチームの2位フィニッシュに大きく貢献した。 新契約にサインしたマイェッキは公式サイトで以下のように喜びを語っている。 「モナコでプレーを続けられることをとても嬉しく思っている。また、今季はこのクラブの一員として少しでも貢献できたことを嬉しく思っている。チャンピオンズリーグ出場権は、グループ全体のハードワークに対するご褒美だ。これからもASモナコのために全力を尽くしたい」 2024.05.21 06:30 Tue

韓国代表が元神戸FWキム・ドフン氏を暫定監督に任命…蔚山でACL制覇などの実績、6月の2試合を担当

大韓サッカー協会(KFA)は20日、指揮官不在の韓国代表に関して、キム・ドフン氏(53)暫定的に指揮を執ることを発表した。 韓国代表は、アジアカップ終了後にユルゲン・クリンスマン監督を解任。その後新監督探しの時間がなく、U-23韓国代表を指揮するファン・ソンホン監督が暫定指揮。3月の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選を戦っていた。 その後、6月の北中米W杯アジア2次予選に向けて監督探しを再会。しかし、候補として名前が浮上していたジェシー・マーシュ氏はカナダ代表監督に就任するなど、後任が見つからない状況だった。 キム・ドフン氏は、現役時代は韓国代表のストライカーとしても活躍。“コリアン・ボンバー(爆撃機)”の愛称で親しまれ、全北現代ダイノス(現:全北現代モータース)、城南一和(現:城南FC)でプレー。また、1998年から1999年にはヴィッセル神戸dメオプレーし、2シーズンで58試合27ゴールと得点を量産した。 引退後は指導者となり、2015年に仁川ユナイテッドで初となる監督に就任。2017年からは蔚山現代FC(現:蔚山HD FC)で指揮を執り、コロナ禍の2020年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を制して退任。2021年からはシンガポールのライオン・シティ・セーラーズで監督を務めていたが、2022年7月に相手コーチと取っ組み合いの喧嘩をし、頭突きなどの暴力行為で解任されていた。 KFAは監督の選任は続いているものの、6月のW杯予選に間に合わない可能性を考慮し、暫定的にキム・ドフン氏が指揮を執ると発表した。 「代表チーム監督選定のための交渉が継続されており、6月のAマッチ前まで監督選任が終わらない可能性がある。この場合を備え、今日(20日)午前、国家代表電力強化委員を開き、この問題を議論し、その結果、6月の2試合を引き受ける臨時監督でキム・ドフン監督を選任することにした」 また、キム・ドフン氏については「キム・ドフン監督は指導者として多様なキャリアを築きながら能力と成果を見せた」と評価。「シンガポールリーグでチームを優勝に導くなど、現地環境をよく知っている点も背景として作用した」と、これまでの指導実績をもとに選んだとした。 2024.05.20 18:20 Mon
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly