3-0で快勝した日本代表、勝因は韓国の“ワナ”にかからなかったピッチ上の対応力/日本代表コラム
2021.03.26 11:30 Fri
◆ワナにハマらなかった対応力
韓国代表にはFWソン・フンミン(トッテナム)やFWファン・ウィジョ(ボルドー)、FWファン・ヒチャン(RBライプツィヒ)と主力であり、ヨーロッパでプレーしている前線のタレントが招集できなかったこともある。彼らの存在感も大きいが、パウロ・ベント監督は「彼らがいたら結果が違ったかということは言うべきではない」と語り、限られた条件下で戦うことは平等だと主張。日本のパフォーマンスを素直に評価していた。
しかし、そのパウロ・ベント監督も無策で日本戦に臨んだ訳ではなかった。試合後の記者会見では、MFイ・ガンイン(バレンシア)のポジショニングについての質問が飛ぶと「日本のディフェンスラインを撹乱するというか」と語り、中途半端なポジションを取ることで、日本のディフェンスを崩そうと画策。「そこで隙を突いて、引き寄せて、スペースを作って後ろの選手が入っていく。あるいは、ナム・テヒも使えればと思っていた」と、狙いを明かしていた。
トップに誰が起用されるのかが不透明の中、蓋を開けるとイ・ガンインがサイドに開く訳でもなく、下がってボールを受ける訳でもないゼロトップの位置に起用されていた。しかし、前半は全く韓国は攻撃の色を出せていなかった。
この件については試合後に吉田も言及。「試合をやり始めてすぐに20番の選手(イ・ガンイン)が張るわけでも落ちるわけでもない中途半端な位置だなと思っていて、そういうことを狙っているかなと感じました」と語り、しっかりとピッチ内で判断できていたことを明かした。
それでも「FWは予想とは違いました」と、試合前に思っていたのとは違う展開になったものの、対応力を見せたディフェンスライン。相手に食いついてしまっていれば、韓国の思うツボであり、違う試合展開になっていた可能性もある。そのあたりの対応力は、昨年11月に敗れたメキシコ代表との試合での反省が生かされていると言っても良いだろう。それだけ、集中して、この一戦に懸けていたことの現れでもあったと言える。
Getty Images
韓国代表にはFWソン・フンミン(トッテナム)やFWファン・ウィジョ(ボルドー)、FWファン・ヒチャン(RBライプツィヒ)と主力であり、ヨーロッパでプレーしている前線のタレントが招集できなかったこともある。彼らの存在感も大きいが、パウロ・ベント監督は「彼らがいたら結果が違ったかということは言うべきではない」と語り、限られた条件下で戦うことは平等だと主張。日本のパフォーマンスを素直に評価していた。
しかし、そのパウロ・ベント監督も無策で日本戦に臨んだ訳ではなかった。試合後の記者会見では、MFイ・ガンイン(バレンシア)のポジショニングについての質問が飛ぶと「日本のディフェンスラインを撹乱するというか」と語り、中途半端なポジションを取ることで、日本のディフェンスを崩そうと画策。「そこで隙を突いて、引き寄せて、スペースを作って後ろの選手が入っていく。あるいは、ナム・テヒも使えればと思っていた」と、狙いを明かしていた。
トップに誰が起用されるのかが不透明の中、蓋を開けるとイ・ガンインがサイドに開く訳でもなく、下がってボールを受ける訳でもないゼロトップの位置に起用されていた。しかし、前半は全く韓国は攻撃の色を出せていなかった。
この件については試合後に吉田も言及。「試合をやり始めてすぐに20番の選手(イ・ガンイン)が張るわけでも落ちるわけでもない中途半端な位置だなと思っていて、そういうことを狙っているかなと感じました」と語り、しっかりとピッチ内で判断できていたことを明かした。
それでも「FWは予想とは違いました」と、試合前に思っていたのとは違う展開になったものの、対応力を見せたディフェンスライン。相手に食いついてしまっていれば、韓国の思うツボであり、違う試合展開になっていた可能性もある。そのあたりの対応力は、昨年11月に敗れたメキシコ代表との試合での反省が生かされていると言っても良いだろう。それだけ、集中して、この一戦に懸けていたことの現れでもあったと言える。
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