公式戦5戦連続クリーンシートのチェルシー、リーズ相手にドロー…CLアトレティコ戦に弾みつけられず《プレミアリーグ》

2021.03.13 23:25 Sat
Getty Images
プレミアリーグ第28節、リーズ・ユナイテッドvsチェルシーが13日にエランド・ロードで行われ、0-0のドローに終わった。
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チェルシー(勝ち点50)は前節、エバートンとのトップ4争い直接対決に2-0のスコアで快勝。暫定ながら4位キープに成功した。マージーサイド勢を相手に連勝を飾ったトゥヘル率いるチームは、来週にアトレティコ・マドリーとのチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16の2ndレグを控える中、11位のリーズ(勝ち点35)とのアウェイゲームに臨んだ。
エバートンからは先発6人を変更。最終ラインはズマに代わってリュディガー、中盤では左右のウイングバックをリース・ジェームズ、マルコス・アロンソからプリシッチ、チルウェルに入れ替え、前線はハドソン=オドイ、ヴェルナーに代わってツィエク、マウントが起用された。

チェルシーはこの試合、プリシッチとチルウェルの両翼の立ち位置によって[4-2-3-1]と[3-4-2-1]の形となる、いつも以上にファジーな並びでスタート。リーズのマンツーマンを意識した戦い方を採用した。

試合は互いにサイドを起点としたせめぎ合いを見せる中、開始7分には右サイドを崩したチェルシーがゴール前のハヴァーツに決定機も、ここはGKメリエに阻まれる。直後にはリーズのカウンターからラフィーニャがゴールネットを揺らすが、ここはバンフォードの抜け出しの場面でオフサイドを取られた。
ここから試合に動きが出始めると、エイリングの自陣ボックス内でのクリアが味方のジョレンテに当たってゴール方向に向かい、クロスバーを叩くシーンも。続く15分にはバンフォードからボックス左でパスを受けたロバーツが絶妙なループシュートでチェルシーゴールを脅かすが、ここはGKメンディが指先で触ったボールがクロスバーを叩き、こちらもゴールとはならず。

前半半ばから終盤にかけても一進一退の攻防が続く。チェルシーはプリシッチの右サイド、リーズは左サイドのロバーツと互い同サイドでの主導権の握り合いとなる。

その中でよりゴールに迫ったのはアウェイチームだったが、チルウェルの際どいミドルシュートやハヴァーツに幾度か訪れたボックス内でのシュートチャンスを生かし切れない。対するリーズは35分にエースのバンフォードがロドリゴとの交代でピッチを退くアクシデントに見舞われたが、何とか0-0で試合を折り返した。

互い選手交代なしで迎えた後半、開始直後にはボックス右でアスピリクエタからパスを受けたハヴァーツにいきなり決定機が訪れるが、利き足とは逆の右足で窮屈に放ったシュートはコースが甘くGKメリエにはじき出される。

やや押し込まれる立ち上がりを凌いだリーズは55分にビッグチャンス。ボックス中央でロドリゴのヘディングの落としを受けたラフィーニャがゴール前で反転から左足のシュートを放つが、ここはGKメンディがギリギリで残した足にはじき出され、前半に続くブルーズ守護神のビッグセーブを前に先制点とはならず。

以降もチェルシーペースで試合が進むも、互いに決め手を欠いて均衡が保たれる。良い流れの中で押し切りたいチェルシーは69分、プリシッチとツィエクを下げてR・ジェームズとヴェルナーを同時投入。右サイドの攻撃に変化を加える。72分には中央を豪快に持ち上がったリュディガーがブレ球のミドルシュートを枠に飛ばすが、これはGKメリエにはじき出された。

その後、リーズがセットプレーからジョレンテ、ロドリゴと続けて決定機を作り出すなど、試合終盤に入って完全にイーブンな状況が続く。何とか流れを変えて決勝点を奪い切りたい両ベンチは、ホームチームがロドリゴを下げてクリッヒ、アウェイチームはマウントを下げてハドソン=オドイを最後のカードとして切った。

しかし、互いに消耗戦色濃い中で相手の集中した守備を上回るような攻撃を繰り出すことはできず、0-0のままタイムアップ。公式戦5試合連続クリーンシートと相変わらずの堅守が光るも、勝ち切る力を欠いたチェルシーはアトレティコ戦に向けて弾みを付けることはできなかった。

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