シグルドソンのPK弾に沈んだチェルシーがリーグ戦10試合ぶりの黒星…《プレミアリーグ》

2020.12.13 07:00 Sun
Getty Images
プレミアリーグ第12節のエバートンvsチェルシーが12日にグディソン・パークで行われ、1-0でエバートンが勝利した。
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直近6試合で4敗と不調の9位エバートン(勝ち点17)は、前節のバーンリー戦から先発を2人変更。ケガのため欠場が明言されてたハメス・ロドリゲスとデルフに代えてシグルドソンとホルゲイトが先発で起用された。
一方、主力を温存して臨んだチャンピオンズリーグ(CL)最終節のFCクラスノダール戦をドローで終えた3位のチェルシー(勝ち点22)は、その試合の先発からハヴァーツとコバチッチ以外の8人を変更。3トップにハヴァーツ、ジルー、ヴェルナーを並べた[4-3-3]の布陣で、アンカーにカンテ、インサイドにマウントとコバチッチが起用された。

試合は立ち上がりからボールを保持するチェルシーが、何度もアタッキングサードまでボールを運ぶも集中した守りを見せるエバートン守備陣を前になかなかシュートまで持ち込むことができない。

押し込まれながらもカウンターで牽制していたエバートンは、21分に先制のチャンスを迎える。GKピックフォードからのロングフィードに最前線で反応したキャルバート=ルーウィンがボックス内で飛び出したGKに倒されPKを獲得。これをシグルドソンがゴール右下に沈めた。
先制を許したチェルシーは25分、R・ジェームズの直接FKでエバートンゴールに迫ると、これで獲得したCKのこぼれ球から再びR・ジェームズがゴールを脅かしたが、強烈なシュートはGKピックフォードがわずかに触り、左ポストを直撃した。

攻勢を強めるチェルシーは、28分にも右サイドで獲得したFKからチルウェルがクロスを供給。ファーサイドのジルーが頭で折り返したボールをゴール前のズマがプッシュしたが、このシュートもGKピックフォードのセーブに阻まれた。

守護神の好守に応えたいエバートンは40分、右サイドでボールを奪うとイウォビ、シグルドソンとつなぎ、逆サイドのリシャルリソンへ展開。ボックス左から侵入したリシャルリソンが決定機を迎えるが、芝に足を滑らせたこともあり、シュートはGKメンディの正面に。

後半は一進一退の攻防が続いたが、エバートンが先に追加点のチャンス迎える。63分、イウォビのパスでボックス左から侵入したキャルバート=ルーウィンがチルウェルに倒されると、主審はPKを宣言。しかし、VARによる検証の結果、オフサイドがあったとしてPKの判定は取り消された。

対するチェルシーは80分、ボックス左手前で獲得したFKからマウントが直接ゴールを狙ったが、これはわずかに右に逸れてポストを直撃。さらに84分には、右サイド高い位置でパスを受けたヴェルナーの折り返しからジルーに決定機が訪れたが、シュートは枠の上に外れた。

結局、試合はそのまま1-0でタイムアップ。エバートンがアンチェロッティ監督の古巣から3試合ぶりの白星を飾った。一方、敗れたチェルシーは9月20日に行われた第2節リバプール戦以来となるリーグ2敗目を喫した。

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