広島がホームで名古屋に完勝! 上位を目指す名古屋は痛い敗戦に《J1》

2020.11.11 20:57 Wed
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明治安田生命J1リーグ第7節、サンフレッチェ広島vs名古屋グランパスが11日にエディオンスタジアムで行われ、2-0で広島が勝利した。元々7月に開催予定だったが、名古屋側に新型コロナウイルス感染者が確認されたため延期となっていた一戦。互いに1週間ぶりの試合となる中、10位の広島(勝ち点39)は3日に行われた第26節で浦和と対戦。開始早々に失点を喫するも、レアンドロ・ペレイラのゴールで同点に持ち込んだ。対して、3位に位置する名古屋(勝ち点49)は、サガン鳥栖にゴールレスドローで連勝ストップ。
◆レアンドロ・ペレイラが強烈な一撃!

そんな両者の今季初対決では、広島は前節からスタメンを1人変更。柏の左ウイングバックに東が起用された。一方の名古屋は、鳥栖戦で一発退場となったガブリエル・シャビエルが出場不可。スタメン変更は3人で、鳥栖戦欠場の金崎や米本がスタメンに名を連ねた。

立ち上がりは中盤の潰し合いが際立つ中、ホームの広島は3分に足の長いスルーパスで森島がチャンスになりかけるが、中谷に対応されシュートまで運べず。それでも前線からのプレスでペースを作る広島が先制に成功する。

16分、相手ボールをGKに下げさせ圧力をかける広島。するとGKランゲラックがグラウンダーで繋ごうとしたパスを敵陣中央で川辺がカット。こぼれ球を拾ったレアンドロ・ペレイラがペナルティアークから右足をコンパクトに振り抜き、ゴール左隅にシュートを突き刺した。
狙い通りの展開に持ち込んだ広島は、その後も連動した守備からカウンターを狙っていく。27分に自陣でボールを奪い相手のプレスを上手くかわしながら前線へ繋ぎ、茶島が右サイドからセンタリング。手前で弾かれたものの、そのままボックス左に流れたボールを東がハーフボレーで狙ったが、枠へ収めることができなかった。

一方の名古屋もカウンターから金崎が仕掛けるが、ここは荒木のディフェンスに遭いシュートを打てず。36分には1本のパスで相馬にチャンスが訪れるが、広島の素早いチェックに阻まれた。なかなかシュートシーンが作れない名古屋。41分に自陣からのロングボールに反応したマテウスがボックス左から強引に左足を振り抜いたが、大きく枠を外した。

早い時間に追いつきたい名古屋だったが、後半立ち上がりに金崎が佐々木との競り合いで負傷。担架で運ばれる事態となり、代わりに石田がピッチへ向かった。

そんな名古屋の2本目のシュートは52分、右サイドを細かいパス回しで崩し、マテウスのラストパスを受けた阿部がシュート。これはブロックに入られ、その後の4連続CKも生かしきれなかった。

レアンドロ・ペレイラの4試合連続ゴールでリード中の広島は、59分に浅野へのファウルでFKを獲得。ボックス手前中央の絶好の位置でキッカーを務めたのは森島。縦回転をかけて左上を狙ったシュートは惜しくもボールひとつ分外れた。

後半の飲水タイムを経て、名古屋は成瀬と相馬を下げてオ・ジェソクと前田を投入。広島は茶島と浅野を下げて柏とドウグラス・ヴィエイラを送り出した。広島はこの交代が結果的に功を奏すことに。

78分、ボックス手前でボールを持ったドウグラス・ヴィエイラは、敵をかわそうと少し浮かせたボールが相手の手に当たりFKを獲得。先ほど同様、ボックス手前のやや右寄りという絶好の位置。これを再び森島が狙うと、右ポストに直撃し跳ね返ったボールがGKランゲラックに当たってゴールイン。これで2点のリードを得た。

その後、互いに2枚ずつ交代カードを切って残り時間の狙いを定めていく中、しっかりと守備を築く広島は、時折カウンターのチャンスも窺わせながら巧みに時計の針を進めていく。

そして、5分のアディショナルタイムを経て試合終了。2-0でホームの広島が3試合ぶりの勝利を収めた。名古屋は4試合ぶりの黒星となった。

サンフレッチェ広島 2-0 名古屋グランパス
【広島】
レアンドロ・ペレイラ(前16)
森島司(後34)
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