ファブレ監督、競り勝ったヘルタ戦を総括 「1-0以上のスコアでもおかしくなかった」

2020.06.07 13:50 Sun
Getty Images
ドルトムントを率いるルシアン・ファブレ監督が競り勝ったヘルタ・ベルリン戦を振り返っている。クラブ公式サイトがスイス人指揮官の試合後コメントを伝えている。
PR
ドルトムントは6日、ホームで行われたブンデスリーガ第30節のヘルタ戦を1-0で勝利した。
前節、パーダーボルン相手にデア・クラシカー敗戦を払しょくする6-1の大勝を飾ったドルトムントは、好調ヘルタ相手に連勝を狙った。相手の堅守に苦戦を強いられ、前半を枠内シュート0で終える難しい展開となった。

だが、後半に入ってウイングバックの攻撃参加を生かした揺さぶりが効き始めると、58分にセットプレーの流れからMFエムレ・ジャンが値千金の先制点を奪取。その後は前がかってきたアウェイチームに対して、カウンターから試合を決めるチャンスが幾度か訪れたものの、最終的に1-0のスコアで試合を締めくくった。

この勝利によってドルトムントは首位のバイエルンとの勝ち点差7こそ変わらなかったものの、今節相次いで取りこぼした3位以下との勝ち点差を広げ、2位フィニッシュに近づいている。
同試合後、ファブレ監督は前線を中心に一部主力を欠きながらも攻守一体のオーガナイズされた戦いを見せたチームのパフォーマンスに満足感を示している。

「本職のセンターフォワードがいない状況でもチャンスをつくっている。それがチームにとっても、私にとっても一番大切なことだ。例えば、決勝点を奪った場面ではサンチョの素晴らしいパスをブラントが見事に繋ぎ、最後はエムレ・ジャンが決めてくれた」

「あの場面の前後にも多くのチャンスをつくっており、1-0以上のスコアで試合を終えていてもおかしくなかったと思う。ヘルタにも力のある選手が揃っていて、うまく対応されたとはいえ、最終的に勝ったのは我々だ」

「また、我々は常に後方から組み立てている。ゴールキーパーはもちろん、ジャン、アカンジ、ピシュチェクも本当に良くやってくれた。焦らずプレーし、ときにはクレバーに、ときには危険を冒すこともいとわない。全体的によくやったと思う」

また、個人レベルではDFマッツ・フンメルスの出場停止を受けて、3バックの中央でプレーし、決勝点まで挙げたジャン、FWアーリング・ハーランド不在の前線をけん引したMFジェイドン・サンチョを称賛している。

「守備が非常にうまく機能していた。エムレも本当に良かったね。これまで中盤の右か左でプレーしていたので、簡単ではなかったと思う。3バックの中央ではヴォルフスブルク戦の後半でも良いプレーを見せていた」

「サンチョの存在は非常に大きい。彼の実力はよくわかっているからね。ケガで3、4週間離脱し、全体練習ができていなかった。コンディションが整うまでは我慢しなければならなかったが、ついに戻ってきてくれた」

前述のように今節の勝利で、チャンピオンズリーグ出場圏内のトップ4フィニッシュをほぼ確実なものとしつつあるドルトムントだが、ファブレ監督は残り4試合を全力で戦い抜くつもりだと語っている。

「この試合に勝ったことが非常に大きい。これで4位以下の2チームとの勝ち点差は7ポイントに広がった。とはいえ、今後も自分たちのやるべきことだけに集中しなければいけない。まだ4試合残っており、ひとつ一つの試合に全力で取り組んでいく」

PR
関連ニュース

マルコ・ロイスがドルトムントを退団…今夏の来日もなし、12シーズンで公式戦424試合168ゴール「人生の半分以上を過ごした」

元ドイツ代表MFマルコ・ロイス(34)が、今シーズン限りでドルトムントを退団することが決定した。クラブ公式サイトが伝えた。 ドルトムントの下部組織で育ったロイスは、ロート・ヴァイス・アーレンの下部組織へと移籍。そのままファーストチームに昇格した。 2009年7月にはボルシアMGに完全移籍すると、2012年7月に古巣であるドルトムントへと完全移籍で復帰。そこから12シーズンにわたってチームを支えてきた。 アカデミー時代を含めれば21年間プレーしたロイスは、2013年にはチャンピオンズリーグ(CL)決勝を経験。ブンデスリーガで優勝はできなかったが、DFBポカールでは2度優勝。2018年から2023年まではキャプテンを務めるなどし、公式戦通算424試合で168ゴール128アシストを記録している。 今シーズンは出場時間こそ短くなったが、ブンデスリーガで23試合4ゴール5アシスト、チャンピオンズリーグ(CL)でも11試合に出場し2ゴール1アシストを記録。チームは決勝進出にあと1つと迫っている状況だ。 今夏には来日することが決定しており、かつてチームメイトだった元日本代表MF香川真司との再会を願っていたが、この決断によりロイスの来日はなしとなってしまった。 ロイスは今シーズン限りとなっていたクラブとの契約に関して延長しないことで合意したとのこと。今回の決断についてクラブを通じてコメントしている。 「僕のクラブ、ボルシア・ドルトムントでこの特別な時間を過ごせたことに非常に感謝しており、誇りに思っている」 「僕の人生の半分以上をこのクラブで過ごし、もちろん大変なこともあったが、毎日を楽しく過ごしていた」 「シーズンの終わりに別れを告げるのが難しいことは既にわかっている。それでも、今では状況が明確になり、まだ結果がわからない重要な最終戦に完全に集中できることを嬉しく思う」 「僕たちは大きな目標を念頭に置いており、全員でそれを達成したいと考えている。そのためには、僕たちの素晴らしいファン1人1人が必要であり、長年にわたる素晴らしいサポートに心から感謝したいと思っている」 2024.05.03 22:12 Fri

CL途中交代のリュカがACL断裂で数カ月の離脱へ…ユーロ出場は不可能に

パリ・サンジェルマン(PSG)は2日、フランス代表DFリュカ・エルナンデスが近日中に手術を受けることを明かした。 リュカは1日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグのドルトムント戦に先発出場。しかし、35分にロングパスに抜け出したフュルクルクのシュートをブロックしようとした際に左足を負傷。治療を受けて一度はピッチに戻ったが、再びピッチに座り込むと、42分にDFルーカス・ベラウドと交代した。 クラブの発表によれば、2日にMRI検査を受けたリュカは左ヒザ前十字靭帯断裂と診断され、近日中に手術を受けるとのことだ。 なお、離脱期間については明かされていないが、イタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏は6~7カ月の離脱になると伝えており、6月から7月にかけて行われるユーロ2024の出場は不可能となった。 今夏に行われるユーロ2024においてフランス代表は、6月18日のオーストリア代表戦を皮切りに、22日にオランダ代表戦、26日にポーランド代表戦が予定されている。 2024.05.03 08:00 Fri

「やあ、シンジ」今夏来日のドルトムント、マルコ・ロイスが旧友・香川真司にメッセージ!

今夏来日するドルトムントの元ドイツ代表MFマルコ・ロイスが、C大阪の元日本代表MF香川真司へメッセージを送った。 ドルトムントは、「EUROJAPAN CUP 2024」で来日。7月24日(水)にセレッソ大阪と対戦する。 関西初上陸となるドルトムント。過去には、1997年のトヨタカップ(vsクルゼイロ)、2015年のアジアツアー(vs川崎F)、2017年の明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ(vs浦和)と過去3回来日しており、今回が7年ぶり4度目の来日となる。 C大阪には、かつてドルトムントに在籍し、ブンデスリーガを2度制覇した香川が所属。その香川との再会を楽しみにするのは、共にプレーしたことがあるロイスだ。 「EUROJAPAN CUP」の公式X(旧ツイッター/@EUROJAPANCUP)がロイスのメッセージ動画をアップ。香川との再会を楽しみにしているとした。 「やあ、シンジ。僕らは長い間会ってないけれど、この夏に君とまた会えること、そしてセレッソ大阪と対戦できることを楽しみにしているよ。よろしくね!」 現在チケットが販売中。グッズやパス付きのVIP指定席が最高値で3万円。ゴール裏に位置するカテゴリー5は大人が6900円、小中が2500円となっている。 今シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)では準決勝1stレグでパリ・サンジェルマン(PSG)に勝利。このまま優勝の可能性もあるドルトムントのプレーを見られるのは1試合だけだ。 <span class="paragraph-title">【動画】今夏来日予定のマルコ・ロイスが旧友・香川真司にメッセージ</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">チケット購入はこちら<a href="https://t.co/5Y0KnhicD0">https://t.co/5Y0KnhicD0</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%82%B9?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#マルコ・ロイス</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%A6%99%E5%B7%9D%E7%9C%9F%E5%8F%B8?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#香川真司</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%82%BB%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%BD%E5%A4%A7%E9%98%AA?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#セレッソ大阪</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/BVB?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#BVB</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/EUROJAPANCUP?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#EUROJAPANCUP</a> <a href="https://t.co/ubJdfohiBp">pic.twitter.com/ubJdfohiBp</a></p>&mdash; EUROJAPAN CUP (@EUROJAPANCUP) <a href="https://twitter.com/EUROJAPANCUP/status/1785987078884581390?ref_src=twsrc%5Etfw">May 2, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.05.02 23:02 Thu

クロップ監督のドルトムント復帰報道も…ドイツでは否定的な見解「戻ることはない」

今シーズン限りでリバプールの監督を退任するユルゲン・クロップ監督。古巣への復帰が噂されたが、ドイツでは見解が異なるようだ。 リバプールの監督を9シーズンにわたって務めてきたクロップ監督。2015年から指揮を執り、プレミアリーグ(2019-20)、FAカップ(2021-22)、EFLカップ(2021-22、2023-24)、チャンピオンズリーグ(2018-19)、クラブ・ワールドカップ(2019)などのタイトルを獲得している。 そのクロップ監督は、長年務めたリバプールの監督の座を離れることを明言。今シーズンもプレミアリーグ優勝争いをしている中での発表は驚きを与えた。 そんな中、イギリス『インデペンデント』がクロップ氏の去就について言及。古巣であるドルトムントに戻る可能性があると報じた。 ただ、それは監督ではなく、“ヘッド・オブ・フットボール”という特別な役職。クロップ監督のために新たに作られるものだと報じられている。 一方で、ドイツでは異なる見解が。『ビルト』は、インデペンデントの報道を受け、「一見すると非常に理にかなっている」と報道。ドルトムントはスポーツ・ディレクター(SD)のセバスティアン・ケール氏と来シーズンで契約が満了となるとしながらも、やはりクロップ監督が復帰することはないという見解を示している。 その理由は退任を発表した際のクロップ監督の言葉。「エネルギーが尽きてきた。いつか発表しなければならないだろうということはずっと前から分かっていた。仕事を何度も繰り返すことはできないことはわかっている」と語り、少なくとも2024-25シーズンは休暇に充てるつもりであることを示唆していた。 実際に、ドイツ代表がクロップ監督の招へいに動いたが、本人が拒否。名誉ある職ではありながらも、受けるという決断には至らなかったほどだ。 もちろんこの世界に絶対はないが、激しい戦いに長年さらされてきたクロップ監督は少し充電期間を置くことが濃厚。将来的に戻ることはあっても、少なくとも来季である可能性はなさそうだ。 2024.05.02 13:45 Thu

PSG主将がホームでの2ndレグで逆転期す 「とにかく巡ったチャンスを生かし、攻守にわたって決定的に」

パリ・サンジェルマン(PSG)のブラジル代表DFマルキーニョスが振り返った。 4年ぶり進出の準決勝でドルトムントと激突のPSG。1stレグは1日に行われ、敵地に乗り込んで先勝を狙ったが、36分に崩れると、攻撃陣もシュートがポストを叩くなどの運を欠き、0-1で敗れた。 グループステージでも同居とあって手の内を知る相手だったが、最初の90分を落とし、主将マルキーニョスもフランス『Canal+』でチャンスを生かせずの攻撃面を指摘しながら、肩を落とした。 「前に進み、ボールを保持しながら、プレスをかけていくのを好む2チームの戦いだった。フィジカルが試される場でもあったと思う」 「特に、後半はチャンスが多かったし、CLの決勝を目指すなら、絶対に逃してはならないものだった。ホームでは確実に仕留めないと」 「ここでのプレーはいつだって難しくなる。どれほどの試合になるかはわかりきったことだった。とはいえ、まだ0-1だし、これまでも乗り越えてきた」 「特に、ホームではサポーターと一緒にね」 7日にホームで行われるリターンレグでは追いかける展開での戦いを強いられるが、29歳センターバックは地の利も生かしての逆転を目指した。 「パルク・デ・プランスにサポーターだ。今日よりもはるかに優れたプレーができる。とにかく巡ったチャンスを生かし、攻守にわたって決定的にならないといけないだけだ」 <span class="paragraph-title">【ハイライト動画】ドルトムントvsパリ・サンジェルマン</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="ZpfQoYQrFv8";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.05.02 09:45 Thu
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly