【CLプレビュー】欧州屈指の攻撃陣による打ち合い必至の一戦!《ドルトムントvsPSG》
2020.02.18 18:00 Tue
チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16の1stレグ、ドルトムントvsパリ・サンジェルマン(PSG)が日本時間18日29:00にBVBシュタディオン・ドルトムントでキックオフされる。グループFを2位通過したドルトムントと、グループAを首位通過したPSGによる、通算3度目の対戦だ。
国内リーグにおいては首位と勝ち点7差の4位で前半戦を終えたが、今冬に19歳の怪物FWハーランドを獲得すると、[3-4-3]のシステムの成熟もあり、後半戦5試合で4勝1敗と復調。5戦連続4得点以上の攻撃力を武器に、首位バイエルンと勝ち点4差の3位に順位を上げてきている。前々節はレバークーゼンに3-4で敗れ後半戦初黒星も、直近のフランクフルト戦では好調な相手に4-0の快勝を収め、今回のビッグマッチに大きな弾みを付けている。
一方、レアル・マドリー、ガラタサライ、クラブ・ブルージュと同居したグループAを首位通過したPSGは8年連続で決勝トーナメントに進出。グループ本命対決となったマドリーとの初戦で3-0の圧勝を飾って勢いに乗ると、FWネイマールやFWムバッペ、FWカバーニと一部主力を欠いた序盤戦を危なげなく乗り切り、最終的に5勝1分けの無敗で堂々の首位通過となった。
また、3連覇を目指す国内リーグでは2位以下に10ポイント差を付けるなど早くも独走態勢に入っている。直近のアミアン戦では降格圏に沈む格下相手に主力を温存した結果、4-4のドローという屈辱を味わったが、昨夏の補強によって選手層が厚くなり積極的にターンオーバーを敢行しながら安定した成績を収めている。
▽ドルトムント予想スタメン
GK:ビュルキ
DF:ピシュチェク、フンメルス、ザガドゥ
MF:アクラフ・ハキミ、ジャン、ヴィツェル、ラファエウ・ゲレイロ
FW:アザール、ハーランド、サンチョ
負傷者:MFロイス、ブラント、デラネイ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはエースのロイス、ブラント、デラネイの3選手が引き続き起用できない。
システムに関しては[4-2-3-1]のオプションもあるが、直近のフランクフルト戦で機能した[3-4-3]の継続が濃厚だ。スタメンに関してもフランクフルト戦と同じスタメンを並べる可能性が高い。
▽パリ・サンジェルマン予想スタメン
GK:ケイロル・ナバス
DF:ムニエ、マルキーニョス、チアゴ・シウバ、ベルナト
MF:ディ・マリア、グイエ、ヴェッラッティ、ネイマール
FW:ムバッペ、イカルディ
負傷者:DFダグバ、ディアロ、キンペンベ、FWネイマール
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはダグバ、ディアロの2選手が欠場となる見込み。いずれも軽傷を抱えるキンペンベ、ネイマールに関しては復帰の可能性が高い。
システムに関してはキンペンベが間に合う場合、マルキーニョスをアンカーに配した守備的な[4-3-3]の採用も考えられる。だが、“ファンタスティック・フォー”と評されるディ・マリア、ムバッペ、イカルディ、ネイマールの4人を共存させる攻撃的な[4-4-2]でアウェイゴールを狙いに行くはずだ。
★注目選手
◆ドルトムント:FWアーリング・ハーランド
ドルトムントの注目プレーヤーは今季CL得点ランク2位の8ゴールを記録するハーランドだ。前所属先のレッドブル・ザルツブルクでCLデビュー戦のヘンク戦で驚愕のハットトリックデビューを飾った19歳の怪物は、そこからリバプール、ナポリの強豪相手にもゴールを挙げるなど5試合連続ゴールを達成。瞬く間にその知名度と市場価値を高めた。そして、錚々たるビッグクラブの争奪戦となった中、若手育成に長けたドルトムント行きを決断。デビュー戦となったアウグスブルク戦で途中出場からのハットトリックと再び驚愕のデビューを飾ると、ここまで公式戦6試合で9ゴールとゴールを量産し続けている。
194cmの恵まれた体躯とアスリート能力に優れるうえ、19歳とは思えない多彩なフィニッシュワーク、ストライカーの嗅覚ともいえるポジショニングセンスを兼ね備える万能型ストライカーは、戦力値では格上と目されるPSG戦でも相棒サンチョと共に勝敗の鍵を握る重要な存在だ。グループステージではDFファン・ダイク、DFクリバリと世界最高峰のセンターバックを相手にきっちり結果を残しており、今回の一戦ではDFチアゴ・シウバ(キンペンベ)、DFマルキーニョスと同じくワールドクラスのセンターバックコンビの厚い壁を打ち破りたい。
◆パリ・サンジェルマン:MFアンヘル・ディ・マリア
PSGの注目プレーヤーは“ファンタスティック・フォー”の一翼を担うディ・マリアだ。ネイマールにムバッペ、イカルディと強烈な個性を放つ3選手と異なり、バランサーとしての立ち位置を取る32歳のレフティーだが、左右のウイングを主戦場に前半戦ではMVP級の活躍を披露。ここまで公式戦33試合12ゴール18アシストという圧巻のスタッツに加え、CLグループステージのマドリー戦、リーグ・アンのマルセイユとのル・クラスィクとビッグマッチでの存在感も光る。そのため、今回のドルトムントとのビッグマッチでもトゥヘル監督が最も信頼を置く選手の1人と言えるだろう。
試合中頻繁にサイドを入れ替えるサンチョの立ち位置次第ではあるが、ハキミとサンチョが並ぶ相手の右サイドは守備に難があるネイマールとベルナトのユニットが苦戦を強いられる可能性が高い。その中でディ・マリアの右サイドが攻撃の鍵を握る。攻撃時は右サイドバックのムニエがアザール、ラファエウ・シウバに高さのミスマッチ、ディ・マリアがザガドゥにアジリティ、テクニックのミスマッチを作り出すことで、攻撃の起点となりたい。また、フンメルス、ザガドゥとスピードのミスマッチを作り出せるムベッペの背後へのスプリントに合わせ、得意の斜めのスルーパスでビッグチャンスを得演出したい。
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バルセロナ、インテル、スラビア・プラハの3チームと同居したグループFを、バルセロナに次ぐ2位通過を果たしたドルトムントは2年連続のラウンド16到達。そのグループステージではインテルとの直接対決での戦績によって3位で最終節を迎えたが、スラビア・プラハ相手の勝利とバルセロナのアシストに救われ薄氷の突破となった。一方、レアル・マドリー、ガラタサライ、クラブ・ブルージュと同居したグループAを首位通過したPSGは8年連続で決勝トーナメントに進出。グループ本命対決となったマドリーとの初戦で3-0の圧勝を飾って勢いに乗ると、FWネイマールやFWムバッペ、FWカバーニと一部主力を欠いた序盤戦を危なげなく乗り切り、最終的に5勝1分けの無敗で堂々の首位通過となった。
また、3連覇を目指す国内リーグでは2位以下に10ポイント差を付けるなど早くも独走態勢に入っている。直近のアミアン戦では降格圏に沈む格下相手に主力を温存した結果、4-4のドローという屈辱を味わったが、昨夏の補強によって選手層が厚くなり積極的にターンオーバーを敢行しながら安定した成績を収めている。
なお、これまで両チームは2010-11シーズンのヨーロッパリーグ(EL)グループステージで2度対戦し、いずれもドローに終わっている。また、トゥヘル監督は2015年から2年間ドルトムントを率いており古巣対戦となる。さらに、PSGのDFディアロは昨季までドルトムントに在籍し、逆にドルトムントDFザガドゥはPSGの下部組織出身だ。
◆ドルトムント◆
【3-4-3】
【3-4-3】
▽ドルトムント予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:ビュルキ
DF:ピシュチェク、フンメルス、ザガドゥ
MF:アクラフ・ハキミ、ジャン、ヴィツェル、ラファエウ・ゲレイロ
FW:アザール、ハーランド、サンチョ
負傷者:MFロイス、ブラント、デラネイ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはエースのロイス、ブラント、デラネイの3選手が引き続き起用できない。
システムに関しては[4-2-3-1]のオプションもあるが、直近のフランクフルト戦で機能した[3-4-3]の継続が濃厚だ。スタメンに関してもフランクフルト戦と同じスタメンを並べる可能性が高い。
◆パリ・サンジェルマン◆
【4-4-2】
【4-4-2】
▽パリ・サンジェルマン予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:ケイロル・ナバス
DF:ムニエ、マルキーニョス、チアゴ・シウバ、ベルナト
MF:ディ・マリア、グイエ、ヴェッラッティ、ネイマール
FW:ムバッペ、イカルディ
負傷者:DFダグバ、ディアロ、キンペンベ、FWネイマール
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはダグバ、ディアロの2選手が欠場となる見込み。いずれも軽傷を抱えるキンペンベ、ネイマールに関しては復帰の可能性が高い。
システムに関してはキンペンベが間に合う場合、マルキーニョスをアンカーに配した守備的な[4-3-3]の採用も考えられる。だが、“ファンタスティック・フォー”と評されるディ・マリア、ムバッペ、イカルディ、ネイマールの4人を共存させる攻撃的な[4-4-2]でアウェイゴールを狙いに行くはずだ。
★注目選手
◆ドルトムント:FWアーリング・ハーランド
Getty Images
ドルトムントの注目プレーヤーは今季CL得点ランク2位の8ゴールを記録するハーランドだ。前所属先のレッドブル・ザルツブルクでCLデビュー戦のヘンク戦で驚愕のハットトリックデビューを飾った19歳の怪物は、そこからリバプール、ナポリの強豪相手にもゴールを挙げるなど5試合連続ゴールを達成。瞬く間にその知名度と市場価値を高めた。そして、錚々たるビッグクラブの争奪戦となった中、若手育成に長けたドルトムント行きを決断。デビュー戦となったアウグスブルク戦で途中出場からのハットトリックと再び驚愕のデビューを飾ると、ここまで公式戦6試合で9ゴールとゴールを量産し続けている。
194cmの恵まれた体躯とアスリート能力に優れるうえ、19歳とは思えない多彩なフィニッシュワーク、ストライカーの嗅覚ともいえるポジショニングセンスを兼ね備える万能型ストライカーは、戦力値では格上と目されるPSG戦でも相棒サンチョと共に勝敗の鍵を握る重要な存在だ。グループステージではDFファン・ダイク、DFクリバリと世界最高峰のセンターバックを相手にきっちり結果を残しており、今回の一戦ではDFチアゴ・シウバ(キンペンベ)、DFマルキーニョスと同じくワールドクラスのセンターバックコンビの厚い壁を打ち破りたい。
◆パリ・サンジェルマン:MFアンヘル・ディ・マリア
Getty Images
PSGの注目プレーヤーは“ファンタスティック・フォー”の一翼を担うディ・マリアだ。ネイマールにムバッペ、イカルディと強烈な個性を放つ3選手と異なり、バランサーとしての立ち位置を取る32歳のレフティーだが、左右のウイングを主戦場に前半戦ではMVP級の活躍を披露。ここまで公式戦33試合12ゴール18アシストという圧巻のスタッツに加え、CLグループステージのマドリー戦、リーグ・アンのマルセイユとのル・クラスィクとビッグマッチでの存在感も光る。そのため、今回のドルトムントとのビッグマッチでもトゥヘル監督が最も信頼を置く選手の1人と言えるだろう。
試合中頻繁にサイドを入れ替えるサンチョの立ち位置次第ではあるが、ハキミとサンチョが並ぶ相手の右サイドは守備に難があるネイマールとベルナトのユニットが苦戦を強いられる可能性が高い。その中でディ・マリアの右サイドが攻撃の鍵を握る。攻撃時は右サイドバックのムニエがアザール、ラファエウ・シウバに高さのミスマッチ、ディ・マリアがザガドゥにアジリティ、テクニックのミスマッチを作り出すことで、攻撃の起点となりたい。また、フンメルス、ザガドゥとスピードのミスマッチを作り出せるムベッペの背後へのスプリントに合わせ、得意の斜めのスルーパスでビッグチャンスを得演出したい。
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