【プレミア注目プレビュー】今季2度目のビッグロンドン・ダービー! 不振に喘ぐ両者が1カ月ぶりに再戦!
2020.01.21 19:00 Tue
プレミアリーグ第24節、チェルシーとアーセナルによる“ビッグロンドン・ダービー”が日本時間21日29:15にスタンフォード・ブリッジでキックオフされる。不振に喘ぐ両者が浮上のキッカケを求め、約1カ月ぶりに再戦する今季2度目のダービーだ。
一方、2020年元日開催となったユナイテッド戦でアルテタ新体制初勝利を挙げた10位のアーセナル(勝ち点29)だが、順位・勝ち点で近いクリスタル・パレス、シェフィールド・ユナイテッド相手の連戦をいずれも追いつかれての1-1のドローで終え、上位との勝ち点差を詰めることができなかった。この連続ドローによってユナイテッド戦で見せた好パフォーマンスが相手の不出来によるものだったとの見方も出始めており、アルテタ監督としては今回のダービーが最初の正念場となりそうだ。
なお、昨年12月末に行われたアーセナルホームでの前回対戦は、アウェイのチェルシーが2-1で勝利。前半に関してはアーセナルがほぼ思い通りのパフォーマンスをみせ、FWオーバメヤンのゴールで先制にも成功。しかし、ランパード監督が前半終盤に行った[3-4-3]から[4-3-3]へのシステム変更をキッカケにチェルシーが徐々に盛り返すと、アーセナル守護神レノの凡ミスによるMFジョルジーニョの同点ゴール、直後の高速カウンターからのFWエイブラハムのゴールによってアウェイチームが鮮やかな逆転劇を完遂した。
▽チェルシー予想スタメン
GK:ケパ
DF:アスピリクエタ、リュディガー、ズマ、エメルソン
MF:カンテ、ジョルジーニョ、コバチッチ
FW:ウィリアン、エイブラハム、ハドソン=オドイ
負傷者:DFリース・ジェームズ、MFロフタス=チーク、FWプリシッチ
出場停止者:なし
システムに関しては前回対戦で[3-4-3]の布陣が機能しなかったこともあり、[4-3-3]の継続が濃厚だ。スタメンに関してはアーセナル同様に大きな変化はなさそうだが、R・ジェームズの起用が可能な場合はアスピリクエタが左サイドバックに回り、リュディガーの相棒はクリステンセンではなく、スピードに加えラカゼットと対戦経験豊富なズマの起用が見込まれる。
▽アーセナル予想スタメン
GK:レノ
DF:メイトランド=ナイルズ、ムスタフィ、ダビド・ルイス、ブカヨ・サカ
MF:トレイラ、ジャカ
MF:ペペ、エジル、マルティネッリ
FW:ラカゼット
負傷者:DFティアニー、コラシナツ、パパスタソプーロス、チャンバース、FWネルソン
出場停止者:FWオーバメヤン(2/3)
クリスタル・パレス戦の一発退場で3試合停止中のオーバメヤンが引き続き欠場となる。負傷者に関してはチャンバースとティアニーの長期組に加え、コラシナツとネルソンの欠場が確定。ただ、病気で直近のブレイズ戦のメンバーから外れたパパスタソプーロスに関しては復帰の可能性がある。
スタメンに関しては前節と同じメンバーの起用が見込まれるが、連戦を考慮してグエンドウジやベジェリン、ダニ・セバージョスあたりにチャンスが与えられる可能性もある。
★注目選手
◆チェルシー:MFエンゴロ・カンテ
チェルシーの注目プレーヤーは過密日程で頼りになる男、カンテだ。ニューカッスル戦では守備に走り回る時間こそほとんどなかったものの、押し込んだ流れで攻めあぐねる展開となり、チーム全体心身共に消耗を強いられることになった。その試合から中2日での開催となるビッグマッチでは前線、中盤を中心にかなりの過負荷が見込まれる。
とりわけ、新体制移行後のアーセナルは攻守の切り替えが格段に速くなり、前線にスピードに長けたアタッカーも揃っており、今回の試合ではターンオーバーの応酬が想定される。その中で無尽蔵のスタミナと球際の強さを誇るカンテが、ファジーな位置取りでボールを引き出すエジルを捕まえ、相手セントラルMFとのセカンドボールの拾い合いでいかに優位に立てるかが、チェルシーの勝利のカギを握る。また、今季3ゴールのうち、2ゴールはリバプール、マンチェスター・シティ相手に奪っており、ビッグマッチでの勝負強い働きも期待したいところだ。
◆アーセナル:FWアレクサンドル・ラカゼット
アーセナルの注目プレーヤーは脇役ではなく主役としての活躍が期待されるラカゼットだ。アーセナル加入3年目となった今季はリーグ戦16試合5ゴールと思うような数字を残せていないラカゼット。それでも、アルテタ新体制移行後は前線からの献身的な守備に加え、トップ下の定位置を取り戻したエジルと共に中央での攻撃の起点役としてきっちり存在感を放っている。
とはいえ、直近の先発5試合でゴールがなく前節のブレイズ戦では74分までの出場でシュート0に終わるなど、3年連続20ゴール以上を記録したリヨン時代のようなストライカーとしての嗅覚は鳴りを潜めている。また、今回の一戦に向けてはチーム得点王であるオーバメヤンが不在ということもあり、マルティネッリやペペら若手アタッカーの良さを引き出すことよりもエースストライカーとしての働きが求められるところだ。ここ最近は守備やチャンスメークに足を使い過ぎて肝心のフィニッシュシーンで精度を欠く場面が散見されており、ダービーではうまく負荷をコントロールしながら勝負所でフルパワーのプレーを期待したい。
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前々節、バーンリーに3-0で快勝し2020年のリーグ戦初白星を飾った4位のチェルシー(勝ち点39)だが、前節は格下ニューカッスル相手に攻めあぐねた末、後半アディショナルタイムのセットプレーで痛恨の失点。勝ち点3を見込んで敵地に乗り込んだ中、勝ち点1も持ち帰ることができずにタインウェアを去る最悪な一戦となった。マンチェスター・ユナイテッドやトッテナムなど、5位以下のお付き合いでトップ4の座を維持しているが、すでに昨季に並ぶ8敗を喫しており、補強解禁となった移籍市場における動きの鈍さも相まってクラブ全体に停滞感が漂う。なお、昨年12月末に行われたアーセナルホームでの前回対戦は、アウェイのチェルシーが2-1で勝利。前半に関してはアーセナルがほぼ思い通りのパフォーマンスをみせ、FWオーバメヤンのゴールで先制にも成功。しかし、ランパード監督が前半終盤に行った[3-4-3]から[4-3-3]へのシステム変更をキッカケにチェルシーが徐々に盛り返すと、アーセナル守護神レノの凡ミスによるMFジョルジーニョの同点ゴール、直後の高速カウンターからのFWエイブラハムのゴールによってアウェイチームが鮮やかな逆転劇を完遂した。
◆チェルシー◆
【4-3-3】
【4-3-3】
▽チェルシー予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:ケパ
DF:アスピリクエタ、リュディガー、ズマ、エメルソン
MF:カンテ、ジョルジーニョ、コバチッチ
FW:ウィリアン、エイブラハム、ハドソン=オドイ
負傷者:DFリース・ジェームズ、MFロフタス=チーク、FWプリシッチ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはロフタス=チーク、プリシッチの2選手が引き続き欠場となる。また、ニューカッスル戦で負傷交代したリース・ジェームズに関しては軽傷が伝えられているが、試合当日まで起用の可否が判断されることになる。
システムに関しては前回対戦で[3-4-3]の布陣が機能しなかったこともあり、[4-3-3]の継続が濃厚だ。スタメンに関してはアーセナル同様に大きな変化はなさそうだが、R・ジェームズの起用が可能な場合はアスピリクエタが左サイドバックに回り、リュディガーの相棒はクリステンセンではなく、スピードに加えラカゼットと対戦経験豊富なズマの起用が見込まれる。
◆アーセナル◆
【4-2-3-1】
【4-2-3-1】
▽アーセナル予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:レノ
DF:メイトランド=ナイルズ、ムスタフィ、ダビド・ルイス、ブカヨ・サカ
MF:トレイラ、ジャカ
MF:ペペ、エジル、マルティネッリ
FW:ラカゼット
負傷者:DFティアニー、コラシナツ、パパスタソプーロス、チャンバース、FWネルソン
出場停止者:FWオーバメヤン(2/3)
クリスタル・パレス戦の一発退場で3試合停止中のオーバメヤンが引き続き欠場となる。負傷者に関してはチャンバースとティアニーの長期組に加え、コラシナツとネルソンの欠場が確定。ただ、病気で直近のブレイズ戦のメンバーから外れたパパスタソプーロスに関しては復帰の可能性がある。
スタメンに関しては前節と同じメンバーの起用が見込まれるが、連戦を考慮してグエンドウジやベジェリン、ダニ・セバージョスあたりにチャンスが与えられる可能性もある。
★注目選手
◆チェルシー:MFエンゴロ・カンテ
Getty Images
チェルシーの注目プレーヤーは過密日程で頼りになる男、カンテだ。ニューカッスル戦では守備に走り回る時間こそほとんどなかったものの、押し込んだ流れで攻めあぐねる展開となり、チーム全体心身共に消耗を強いられることになった。その試合から中2日での開催となるビッグマッチでは前線、中盤を中心にかなりの過負荷が見込まれる。
とりわけ、新体制移行後のアーセナルは攻守の切り替えが格段に速くなり、前線にスピードに長けたアタッカーも揃っており、今回の試合ではターンオーバーの応酬が想定される。その中で無尽蔵のスタミナと球際の強さを誇るカンテが、ファジーな位置取りでボールを引き出すエジルを捕まえ、相手セントラルMFとのセカンドボールの拾い合いでいかに優位に立てるかが、チェルシーの勝利のカギを握る。また、今季3ゴールのうち、2ゴールはリバプール、マンチェスター・シティ相手に奪っており、ビッグマッチでの勝負強い働きも期待したいところだ。
◆アーセナル:FWアレクサンドル・ラカゼット
Getty Images
アーセナルの注目プレーヤーは脇役ではなく主役としての活躍が期待されるラカゼットだ。アーセナル加入3年目となった今季はリーグ戦16試合5ゴールと思うような数字を残せていないラカゼット。それでも、アルテタ新体制移行後は前線からの献身的な守備に加え、トップ下の定位置を取り戻したエジルと共に中央での攻撃の起点役としてきっちり存在感を放っている。
とはいえ、直近の先発5試合でゴールがなく前節のブレイズ戦では74分までの出場でシュート0に終わるなど、3年連続20ゴール以上を記録したリヨン時代のようなストライカーとしての嗅覚は鳴りを潜めている。また、今回の一戦に向けてはチーム得点王であるオーバメヤンが不在ということもあり、マルティネッリやペペら若手アタッカーの良さを引き出すことよりもエースストライカーとしての働きが求められるところだ。ここ最近は守備やチャンスメークに足を使い過ぎて肝心のフィニッシュシーンで精度を欠く場面が散見されており、ダービーではうまく負荷をコントロールしながら勝負所でフルパワーのプレーを期待したい。
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