【プレミアリーグ第19節・20節プレビュー】2019年最後のビッグマッチはアーセナルとチェルシーのロンドン・ダービー!
2019.12.26 18:00 Thu
欧州五大リーグがウィンターブレイクに入る中、プレミアリーグは1年で最も過酷な時期に差し掛かる。
それから中4日で第19節に入る。この節ではレスター・シティとリバプールによる頂上決戦が行われ、現時点で勝ち点差「10」のレスターにとっては、勝てば逆転優勝に一縷の望みを繫ぐことが出来る一方、1試合消化が少ないリバプールに対し、負ければほぼゲームオーバーとなってしまう重要な一戦だ。
また、2019年最後の試合となる第20節ではアーセナルとチェルシーによるロンドン・ダービーが控えている。19日にアーセナルの新監督に就任したミケル・アルテタとランパード監督の現役時代の対戦は2013年12月23日まで遡る。今回と同じ舞台であるエミレーツ・スタジアムで行われたその一戦はスコアレスドロー。クラブOBとして、さらに指揮官として激突する6年越しの戦いはいかに。
今回は第19節と第20節を一気に見ていく。
首位のリバプール(勝ち点49)はクラブ・ワールドカップを制覇し世界一となって凱旋。消化試合は1試合少ないものの、2位のレスターとは大差をつけて首位を独走中だ。第19節で激突するそのレスターとは、今年10月の対戦を含めてここ2試合は勝利を収めているが、トップリーグにおいてフォクシーズに3連勝したことはない。また、ファビーニョをはじめ、ロブレンにマティプ、チェンバレンらがケガの影響で出られない為、疲労も相まって厳しい年末年始となる。
第20節ではウォルバーハンプトンと対戦。ウルブズは26日の時点で6位と、ここ数試合で調子を上げてきており、今季はマンチェスター・シティを破るなど昨季同様のビッグ6キラーぶりを発揮している。だが、年末にかけてシティ、リバプールとのビッグマッチ2連戦。シティ戦で消耗するか勢いに乗るかで、リバプール戦は異なる様相となりそうだ。
【レスター・シティ】
リバプールとの直接対決に臨むレスター(勝ち点39)は第17節のノリッジ戦でリーグ8連勝がストップ。前節はシティと対戦しアウェイで3-1で敗れた。上位との戦いが続く中、エバンスとバーンズの出場が微妙に。第8節の同一カードでは後半アディショナルタイムの失点で惜敗しているだけに、その悔しさを晴らしたいところ。第20節ではウェストハムと対戦する。現在5勝4分け8敗で16位に沈むハマーズだが、マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーを破るなど侮れない相手だ。
【マンチェスター・シティ】
3位のシティ(勝ち点38)の年末の相手はウルブズとシェフィールド・ユナイテッド。10月のウルブズとの対戦では、ポゼッションは76%、2倍以上のシュート数を数えながらも、ホームで0-2で敗戦。今回はその雪辱に燃える。一方、ウルブズとしてはトップリーグでは1960-61シーズン以来のダブル達成のチャンスだ。また、ブレイズとはちょうど13年ぶりの激突。直近5試合はシティの2勝3分け。エティハド・スタジアムでは2試合連続スコアレスドローとなっている。
【チェルシー】
4位のチェルシー(勝ち点32)は第19節でサウサンプトン、第20節でアーセナルと対戦する。セインツとはここ8試合で7勝。また、今節はプレミアリーグ記録のボクシング・デー15戦無敗が懸かる。そして、その3日後にアーセナルと激突。今年1月にエミレーツ・スタジアムで行われた一戦はラカゼットのゴールなどで2-0で敗れたものの、ここ5試合は2勝2分け1敗と勝ち越している。
【トッテナム】
チェルシーに敗れ、7位に後退したトッテナム(勝ち点26)は、ブライトンとノリッジの下位相手との連戦となる。チェルシー戦でリュディガーを胸部を蹴る愚行を働いたソン・フンミンには3試合の出場停止処分が下され、この2試合と元日の一戦は出場できない。ブライトンとは10月に3-0で完敗しており、ダブルを達成されれば史上初のことになる。しかし、スパーズは2003年にポーツマスに敗れて以降、ボクシング・デーは13戦で10勝3分け無敗となっている。
【マンチェスター・ユナイテッド】
8位のユナイテッド(勝ち点25)の相手はニューカッスルとバーンリー。第8節のニューカッスル戦では、デビュー戦となったマシュー・ロングスタッフにミドルシュートを決められ敗戦を喫した。しかし、トップリーグのホーム戦では過去34試合で敗れたのはわずかに一度のみ。また、マグパイズがユナイテッド相手にダブルを達成したのは1930-31シーズンまで遡る。
また、前節はわずか1勝の最下位ワトフォードに敗れたものの、ポグバが3カ月ぶりに戦線復帰。ニューカッスル戦は先発の可能性が高く、フォス=メンサーやロホ、バイリーらケガ人を多数抱える中で朗報となった。
【アーセナル】
アルテタ新監督の初陣はボーンマス戦。第8節では、開始早々のダビド・ルイスのゴールを守り切り辛勝を収めている。ボクシング・デーにおいて、アーセナルは過去21試合の勝率は62%を誇り、80%のユナイテッドに次いでリーグ2番目。アルテタ監督にとって心強い数字か。
そして、第20節は今季最初のビッグ・ロンドン・ダービー。“ビッグ”を冠するにはアーセナルは不相応の11位に位置しているが、アルテタ新監督の2試合目ということで選手たちの気合いの入れようはこれまでとは全く異なるだろう。ベジェリンやマルティネッリ、セバージョスらの欠場は気がかりだが、ライバルを叩いて上昇気流に乗りたい。
◆プレミアリーグ第19節
▽12/26(木)
《21:30》
トッテナム vs ブライトン
《24:00》
シェフィールド・ユナイテッド vs ワトフォード
アストン・ビラ vs ノリッジ
クリスタル・パレス vs ウェストハム
チェルシー vs サウサンプトン
ボーンマス vs アーセナル
エバートン vs バーンリー
《26:30》
マンチェスター・ユナイテッド vs ニューカッスル
《29:00》
レスター・シティ vs リバプール
▽12/27(金)
《28:45》
ウォルバーハンプトン vs マンチェスター・シティ
◆プレミアリーグ第20節
▽12/28(土)
《21:30》
ブライトン vs ボーンマス
《24:00》
サウサンプトン vs クリスタル・パレス
ウェストハム vs レスター・シティ
ワトフォード vs アストン・ビラ
ニューカッスル vs エバートン
《26:30》
ノリッジ vs トッテナム
《28:45》
バーンリー vs マンチェスター・ユナイテッド
▽12/29(日)
《23:00》
アーセナル vs チェルシー
《25:30》
リバプール vs ウォルバーハンプトン
《27:00》
マンチェスター・シティ vs シェフィールド・ユナイテッド
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21日から22日にかけて行われた第18節ではトッテナムとチェルシーが激突。モウリーニョ監督の就任以降、調子を上げるトッテナムに対し、チェルシーはリーグ戦ここ5試合で4敗。チーム状況は雲泥の差だったが、ランパード監督の思い切った采配が奏功し、チェルシーが0-2で勝利を収めた。また、2019年最後の試合となる第20節ではアーセナルとチェルシーによるロンドン・ダービーが控えている。19日にアーセナルの新監督に就任したミケル・アルテタとランパード監督の現役時代の対戦は2013年12月23日まで遡る。今回と同じ舞台であるエミレーツ・スタジアムで行われたその一戦はスコアレスドロー。クラブOBとして、さらに指揮官として激突する6年越しの戦いはいかに。
今回は第19節と第20節を一気に見ていく。
【リバプール】
首位のリバプール(勝ち点49)はクラブ・ワールドカップを制覇し世界一となって凱旋。消化試合は1試合少ないものの、2位のレスターとは大差をつけて首位を独走中だ。第19節で激突するそのレスターとは、今年10月の対戦を含めてここ2試合は勝利を収めているが、トップリーグにおいてフォクシーズに3連勝したことはない。また、ファビーニョをはじめ、ロブレンにマティプ、チェンバレンらがケガの影響で出られない為、疲労も相まって厳しい年末年始となる。
第20節ではウォルバーハンプトンと対戦。ウルブズは26日の時点で6位と、ここ数試合で調子を上げてきており、今季はマンチェスター・シティを破るなど昨季同様のビッグ6キラーぶりを発揮している。だが、年末にかけてシティ、リバプールとのビッグマッチ2連戦。シティ戦で消耗するか勢いに乗るかで、リバプール戦は異なる様相となりそうだ。
【レスター・シティ】
リバプールとの直接対決に臨むレスター(勝ち点39)は第17節のノリッジ戦でリーグ8連勝がストップ。前節はシティと対戦しアウェイで3-1で敗れた。上位との戦いが続く中、エバンスとバーンズの出場が微妙に。第8節の同一カードでは後半アディショナルタイムの失点で惜敗しているだけに、その悔しさを晴らしたいところ。第20節ではウェストハムと対戦する。現在5勝4分け8敗で16位に沈むハマーズだが、マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーを破るなど侮れない相手だ。
【マンチェスター・シティ】
3位のシティ(勝ち点38)の年末の相手はウルブズとシェフィールド・ユナイテッド。10月のウルブズとの対戦では、ポゼッションは76%、2倍以上のシュート数を数えながらも、ホームで0-2で敗戦。今回はその雪辱に燃える。一方、ウルブズとしてはトップリーグでは1960-61シーズン以来のダブル達成のチャンスだ。また、ブレイズとはちょうど13年ぶりの激突。直近5試合はシティの2勝3分け。エティハド・スタジアムでは2試合連続スコアレスドローとなっている。
【チェルシー】
4位のチェルシー(勝ち点32)は第19節でサウサンプトン、第20節でアーセナルと対戦する。セインツとはここ8試合で7勝。また、今節はプレミアリーグ記録のボクシング・デー15戦無敗が懸かる。そして、その3日後にアーセナルと激突。今年1月にエミレーツ・スタジアムで行われた一戦はラカゼットのゴールなどで2-0で敗れたものの、ここ5試合は2勝2分け1敗と勝ち越している。
【トッテナム】
チェルシーに敗れ、7位に後退したトッテナム(勝ち点26)は、ブライトンとノリッジの下位相手との連戦となる。チェルシー戦でリュディガーを胸部を蹴る愚行を働いたソン・フンミンには3試合の出場停止処分が下され、この2試合と元日の一戦は出場できない。ブライトンとは10月に3-0で完敗しており、ダブルを達成されれば史上初のことになる。しかし、スパーズは2003年にポーツマスに敗れて以降、ボクシング・デーは13戦で10勝3分け無敗となっている。
【マンチェスター・ユナイテッド】
8位のユナイテッド(勝ち点25)の相手はニューカッスルとバーンリー。第8節のニューカッスル戦では、デビュー戦となったマシュー・ロングスタッフにミドルシュートを決められ敗戦を喫した。しかし、トップリーグのホーム戦では過去34試合で敗れたのはわずかに一度のみ。また、マグパイズがユナイテッド相手にダブルを達成したのは1930-31シーズンまで遡る。
また、前節はわずか1勝の最下位ワトフォードに敗れたものの、ポグバが3カ月ぶりに戦線復帰。ニューカッスル戦は先発の可能性が高く、フォス=メンサーやロホ、バイリーらケガ人を多数抱える中で朗報となった。
【アーセナル】
アルテタ新監督の初陣はボーンマス戦。第8節では、開始早々のダビド・ルイスのゴールを守り切り辛勝を収めている。ボクシング・デーにおいて、アーセナルは過去21試合の勝率は62%を誇り、80%のユナイテッドに次いでリーグ2番目。アルテタ監督にとって心強い数字か。
そして、第20節は今季最初のビッグ・ロンドン・ダービー。“ビッグ”を冠するにはアーセナルは不相応の11位に位置しているが、アルテタ新監督の2試合目ということで選手たちの気合いの入れようはこれまでとは全く異なるだろう。ベジェリンやマルティネッリ、セバージョスらの欠場は気がかりだが、ライバルを叩いて上昇気流に乗りたい。
◆プレミアリーグ第19節
▽12/26(木)
《21:30》
トッテナム vs ブライトン
《24:00》
シェフィールド・ユナイテッド vs ワトフォード
アストン・ビラ vs ノリッジ
クリスタル・パレス vs ウェストハム
チェルシー vs サウサンプトン
ボーンマス vs アーセナル
エバートン vs バーンリー
《26:30》
マンチェスター・ユナイテッド vs ニューカッスル
《29:00》
レスター・シティ vs リバプール
▽12/27(金)
《28:45》
ウォルバーハンプトン vs マンチェスター・シティ
◆プレミアリーグ第20節
▽12/28(土)
《21:30》
ブライトン vs ボーンマス
《24:00》
サウサンプトン vs クリスタル・パレス
ウェストハム vs レスター・シティ
ワトフォード vs アストン・ビラ
ニューカッスル vs エバートン
《26:30》
ノリッジ vs トッテナム
《28:45》
バーンリー vs マンチェスター・ユナイテッド
▽12/29(日)
《23:00》
アーセナル vs チェルシー
《25:30》
リバプール vs ウォルバーハンプトン
《27:00》
マンチェスター・シティ vs シェフィールド・ユナイテッド
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