【J1ピックアッププレビュー】勝てば残留…生き残るのは《清水vs鳥栖》

2019.12.07 08:00 Sat
©︎J.LEAGUE
7日、日本各地で一斉開催となる明治安田生命J1リーグ最終節。清水エスパルス(15位/勝ち点36/-25)とサガン鳥栖(14位/勝ち点36/-20)は、J1残留をかけた運命の直接対決となる。

勝ち点36で並ぶ両者。どちらにとっても、残留の条件は勝利となる。だが、得失点差のアドバンテージを有する鳥栖は、引き分けでも自力で残留を決められるシチュエーション。逆に、得失点差で不利な清水は、引き分け以下だと湘南(16位/勝ち点35/-23)の結果次第で、J2勢とのプレーオフに回る16位転落の危険性が孕む。

◆何としてでも3ポイント〜清水エスパルス〜
勝てば残留を決められた前節のC大阪戦、エウシーニョのゴールでリードした清水だが、後半の残り15分から立て続けに失点を重ねて逆転負け。ここ6試合で白星から遠ざかっており、チームの調子は良くない。重圧のかかるゲームになるが、ホームの利を生かして、何としてでも3ポイントを掴み取り、文句なしの残留を決めたい。

◆有利性も生かして〜サガン鳥栖〜
対する鳥栖もホーム最終戦だった前節、勝てば自力残留を決められたが、札幌に早々の先制を許すと、後半アディショナルタイムにも失点を喫して敗北。早い段階の失点でペースを掴み切れず、2試合白星なしで、今節の大一番に挑む。自力残留の条件は引き分け以上。試合に入る前の段階でやや有利な状況だけに、それを生かしたい。

◆清水エスパルス[4-2-3-1]
(C)CWS Brains, LTD.
GK:大久保択生
DF:エウシーニョ、ファン・ソッコ、二見宏志、松原后
MF:金子翔太、六平光成、河井陽介、竹内涼、西澤健太
FW:ドウグラス
監督:篠田善之
ヘナト・アウグストが左腕の骨折で欠場。代役は六平光成になる見込みだ。

◆サガン鳥栖[4-4-2]
(C)CWS Brains, LTD.
GK:高丘陽平
DF:金井貢史、高橋秀人、高橋祐治、三丸拡
MF:小野裕二、松岡大起、原川力、イサック・クエンカ
FW:豊田陽平、金崎夢生
監督:金明輝
ここ2試合で出番なしの金井貢史が復帰か。2試合連続不発の攻撃陣は奮起が求められる。

【注目選手】
◆ドウグラス(清水エスパルス)
©︎J.LEAGUE
清水のキープレーヤーは、ドウグラスだ。今シーズンもここまでチームトップ13ゴールを挙げる主砲だが、ここ4試合は意気消沈。元気がないのは気がかりだが、大きな試合になればなるほど頼りたくなるのがエースの存在だ。チームを救う一撃を叩き込めるか。

◆豊田陽平(サガン鳥栖)
©︎J.LEAGUE
一方、鳥栖の注目選手は、豊田陽平だ。今シーズンのここまで4得点しか挙げられていないが、前線からのチャージやボールキープなど、気迫溢れるプレーでファイト。チームに勢いを与える存在として、抜群の存在感を誇る。救世主になれるか。

◆未来を左右する天王山
勝敗が両軍の未来を大きく左右する一番。どちらにとっても、敗れても他会場の結果次第で残留もあり得るゲームだが、状況が状況だけにキックオフからそれぞれの勝利を目指す姿勢がぶつかり合う展開になる可能性が高い。

そこで、両者のポイントを挙げるとすれば、清水はここ6試合の間で決めた5得点が全てセットプレー絡みの攻撃と、ヘナト・アウグストに代わるセカンドボールの回収役。対する鳥栖はここ2戦ノーゴールのアタッカー陣だ。

6月の前回対戦はホームの鳥栖が打ち合いを制して、4-2で勝利。自力残留を巡る清水と鳥栖の直接対決は、IAIスタジアム日本平で14時キックオフだ。
関連ニュース

【J1注目プレビュー|第11節:名古屋vs神戸】共に回避したい連敗、上位への挑戦権を掴むのは

【明治安田J1リーグ第11節】 2024年5月3日(金・祝) 19:00キックオフ 名古屋グランパス(6位/16pt) vs ヴィッセル神戸(4位/17pt) [豊田スタジアム] <span class="paragraph-subtitle">◆久々の敗戦からバウンスバックを【名古屋グランパス】</span> 前節はアウェイで浦和レッズと対戦し、2-1で敗戦。7試合ぶりの黒星となった。 開幕3連敗スタートのチームは第4節から無敗を維持。6試合で5勝1分けと勝ち点を積み上げて上位に浮上した中で、久々に敗戦となった。 浦和戦は結果こそ敗れたが、内容は悪くなかった。強度も高く、相手陣内に押し込んでいった中でもゴールを奪えなかったことが課題。前線に負傷者が出ている状況では、苦しさも増している。 また、ミスで失点を喫した前節だったが、出場停止だったハ・チャンレは復帰。勿体無い失点がなければ勝機はあっただけに、気を取り直して上位対決を制したいところ。Jリーグ屈指の攻撃陣をどう迎え撃つか注目だ。 ★予想スタメン[3-4-2-1] GK:ランゲラック DF:三國ケネディエブス、ハ・チャンレ、河面旺成 MF:中山克広、稲垣祥、米本拓司、和泉竜司 MF:森島司、倍井謙 FW:永井謙佑 監督:長谷川健太 <span class="paragraph-subtitle">◆相手を圧倒する攻撃を【ヴィッセル神戸】</span> 前節はホームに京都サンガF.C.を迎え、0-1で敗戦。今シーズン3敗目を喫した。 チームは相手を圧倒し、29本のシュートを放ったがゴールはなし。守備陣の奮闘があった中での悔しい敗戦となった。 攻撃陣はゴールがないことを、守備陣は無失点に抑えられなかったことを悔やむことは、チームのメンタリティとしては悪くない。しっかりと課題に向き合い、修正力を見せたいところ。王者としての風格はこうして出てくるものだ。 チーム一丸となって昨シーズンは優勝。今一度、リバウンドメンタリティをしっかりと見せて勝利を掴んでいけるのか注目だ。 ★予想スタメン[4-3-3] GK:前川黛也 DF:酒井高徳、山川哲史、マテウス・トゥーレル、初瀬亮 MF:山口蛍、扇原貴宏、宮代大聖 FW:武藤嘉紀、大迫勇也、佐々木大樹 監督:吉田孝行 2024.05.03 15:15 Fri

【J1注目プレビュー|第11節:川崎Fvs浦和】共に不本意なシーズンスタート、復調のキッカケを掴みたい

【明治安田J1リーグ第11節】 2024年5月3日(金・祝) 16:00キックオフ 川崎フロンターレ(16位/9pt) vs 浦和レッズ(10位/14pt) [Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu] <span class="paragraph-subtitle">◆復調していることを見せつけろ【川崎フロンターレ】</span> どうも調子が上がってこないのが今シーズンの川崎F。前節はアウェイでサンフレッチェ広島と対戦。上位相手の試合でリードを奪うも追いつかれてドロー。逆転直後に失点と調子の悪さが際立っている。 プラスに捉えればよく上位相手に戦ったというもの。今までに比べてパスを回して相手ゴールに迫り、5試合ぶりに得点も記録。ただ、勝ち切れなかったと言えばそれまで。5試合勝利から遠ざかっている事実は変わらない。 ゴールが生まれたことはプラスだが、特に目を惹くのはベテランの活躍。小林悠にゴールが生まれ、家長昭博のコンディションが上がっているのが目に見えてわかる状況。今節も戦い方を継続して、しっかりと勝ち点3を奪いにいきたい。 ★予想スタメン[4-3-3] GK:上福元直人 DF:瀬川祐輔、大南拓磨、佐々木旭、ファンウェルメスケルケン際 MF:脇坂泰斗、橘田健人、遠野大弥 FW:家長昭博、エリソン、マルシーニョ 監督:鬼木達 U-23日本代表活動参加:高井幸大 <span class="paragraph-subtitle">◆連敗脱出の波に乗れるか【浦和レッズ】</span> 前節はホームに名古屋グランパスを迎えた中で、2-1で勝利。3試合ぶりの白星となった。 2試合ゴールがなく、0-1と競り負けていた中で、今季4勝目。チームとしての大きなプラス材料は、守備が安定感を見せてきたこと。そして、ケガ人が復調してきたことだ。 守備の要であるアレクサンダー・ショルツも復帰し、前節活躍したのは出遅れていた安居海渡。さらには中島翔哉が復調していることが大きい。 固い守備を取り戻しつつある中で、攻撃にアクセントを加え、相手を惑わす中島。最前線にはチアゴ・サンタナが控えており、得点を取る選手はいる。いかにうまくゲームを進め、効果的にゴールに迫るか。勝機はそこにありそうだ。 ★予想スタメン[4-3-3] GK:西川周作 DF:石原広教、アレクサンダー・ショルツ、マリウス・ホイブラーテン、渡邊凌磨 MF:伊藤敦樹、サミュエル・グスタフソン、安居海渡 FW:前田直輝、チアゴ・サンタナ、中島翔哉 監督:ペア・マティアス・ヘグモ U-23日本代表活動参加:大畑歩夢 2024.05.03 13:10 Fri

【J1注目プレビュー|第11節:C大阪vs札幌】首位と最下位…共に欲しいのは勝ち点「3」

【明治安田J1リーグ第11節】 2024年5月3日(金・祝) 15:00キックオフ セレッソ大阪(1位/19pt) vs 北海道コンサドーレ札幌(20位/7pt) [ヨドコウ桜スタジアム] <span class="paragraph-subtitle">◆三日天下で終わらせられない【セレッソ大阪】</span> 無敗がストップしたC大阪だったが、得意とする横浜F・マリノスを迎えたホームゲームでは引きずっていたのか先手を奪われる形に。しかし、2度追いついて何度かドローに終えた。 押し込まれてしまった展開となったが、粘っての勝ち点1。勝利したい思いもありながら、負けなかったことはプラスだっただろう。再び首位を守るチャンスが訪れた。 この2試合で勝ち点5を落としたと考えるのであれば、今節は必勝となる。相手は最下位の札幌。田中駿汰、ルーカス・フェルナンデスは古巣対決となる中で、進化したところを見せたいところだろう。 田中はアンカーでチームを安定させ、ルーカス・フェルナンデスはサイドを切り裂く仕掛けが武器。首位チームとして、強さを見せつけたい。 ★予想スタメン[4-3-3] GK:キム・ジンヒョン DF:毎熊晟矢、鳥海晃司、舩木翔、登里享平 MF:香川真司、田中駿汰、奥埜博亮 FW:ルーカス・フェルナンデス、レオ・セアラ、ジョルディ・クルークス 監督:小菊昭雄 U-23日本代表活動参加:西尾隆矢 <span class="paragraph-subtitle">◆そろそろ3ポイントを【北海道コンサドーレ札幌】</span> 前節はホームで湘南ベルマーレと対戦。最下位を争う相手を迎え3-0とリードを手にしたものの、終盤に3失点。まさかのドローに終わってしまった。 10試合を戦い、1勝4分け5敗。お世辞にも良いスタートとは言えず、その内容も散々なもの。前節の3点差を追いつかれたところを見ても、チームが上向いているとは決して言えない。 ただ、泥沼の5連敗を抜けてからは4戦無敗。まだまだ足りないが、7試合連続でゴールも生まれている状況。苦しい戦いは続くが、着実に一歩ずつ進んでいきたいところだ。 そんな中で対戦するのは首位のC大阪。今のチーム状態を見れば天と地。それでも挑まなければいけない中で奮起に期待するのは、髙尾瑠と鈴木武蔵の元ガンバ大阪勢。C大阪には負けられないという気持ちを心に秘めているはず。彼らが奮起し、しっかりと勝ち点3をつかめれば、一気に浮上する可能性もあるだろう。 ★予想スタメン[3-4-2-1] GK:菅野孝憲 DF:髙尾瑠、岡村大八、菅大輝 MF:近藤友喜、荒野拓馬、駒井善成、青木亮太 MF:浅野雄也、スパチョーク FW:鈴木武蔵 監督:ミハイロ・ペトロヴィッチ 2024.05.03 12:40 Fri

【J1注目プレビュー|第11節:町田vs柏】連敗を避けたい町田と勝ち切りたい柏、互いの魅力は”強度”

【明治安田J1リーグ第11節】 2024年5月3日(金・祝) 15:00キックオフ FC町田ゼルビア(2位/19pt) vs 柏レイソル(11位/14pt) [町田GIONスタジアム] <span class=“paragraph-subtitle">◆連敗回避へ、5月を好スタートなるか【FC町田ゼルビア】</span> 前節はアウェイでジュビロ磐田に敗戦。無敗で首位に立っていた町田は、4月は2勝3敗と負け越し。J1での戦いが簡単ではないことを改めて感じた月になったはずだ。 首位と勝ち点が並んでいる中、チームとしては試合の多い5月を良い形でスタートしたいところ。連敗を回避するためにも、しっかり白星スタートを切りたいところだ。 磐田戦は相手にうまくやられ、今季初のノーゴール。徐々に相手も分析を進めてきているだけに、難しい戦いが続くことにはなるだろう。ここをどう乗り越えるかが重要となる。 今節の相手である柏は強度の強さを持っており、守備が安定したチーム。得点力に難があるために勝ち点は伸びていないが、町田としては強度の部分では負ける訳にはいかない。 ★予想スタメン[4-4-2] GK:谷晃生 DF:鈴木準弥、ドレシェヴィッチ、昌子源、林幸多郎 MF:バスケス・バイロン、柴戸海、仙頭啓矢、藤本一輝 FW:ナ・サンホ、オ・セフン 監督:黒田剛 出場停止:柴戸海 U-23日本代表活動参加:平河悠、藤尾翔太 <span class="paragraph-subtitle">◆モヤモヤを払拭せよ【柏レイソル】</span> 前節はホームにサガン鳥栖を迎えて1-1のドロー。今季5つ目の引き分けとなった。 残留を争っていたチームとは見違え、安定した戦いを見せている今季の柏。守備陣は特に安定感を見せているが、どうも勝ち点が伸びない。 モヤモヤの要因は明確な得点力不足。現在AFC U23アジアカップに臨んでいる細谷真大も不発のままチームを離れたが、どうもゴール数が増えない。強度と見せるコンパクトな守備が機能しているだけに、まさに取りこぼし感が強い。 町田も同じく強度の高いサッカーをしてくるが、強さが違う。ロングボール対策をどうするか。安定した守備でありながら、ショートカウンターを見せられると嫌なところ。競り合いのセカンドボールの行方が勝敗を分けそうだ。 ★予想スタメン[4-4-1-1] GK:松本健太 DF: 川口尚紀、犬飼智也、古賀太陽、ジエゴ MF:島村拓弥、土屋巧、白井永地、山田雄士 FW:小屋松知哉、マテウス・サヴィオ 監督:井原正巳 U-23日本代表活動参加:関根大輝、細谷真大 2024.05.03 12:22 Fri

【J1注目プレビュー|第11節:横浜FMvs磐田】アンデルソン・ロペスかジャーメインか…チームを勝利に導くのは!?

【明治安田J1リーグ第11節】 2024年5月3日(金・祝) 14:00キックオフ 横浜F・マリノス(7位/15pt) vs ジュビロ磐田(12位/13pt) [日産スタジアム] <span class="paragraph-subtitle">◆強かに勝ち切る戦いを【横浜F・マリノス】</span> 前節はアウェイでのセレッソ大阪戦。上位を争う相手に2-2のドロー。過密日程の中で勝ち点を拾ったことは大きいが、2度追いつかれての引き分けは良いものではない。 2011年から勝利がない鬼門で負けることはなかったが、結局払拭することはできず。このところ、湘南ベルマーレ戦やAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の蔚山HD戦など、隙を見せてやられることが増えている。 過密日程も相まって選手を入れ替えて戦っていることも要因の1つではあるが、選手を入れ替えてもクオリティが落ちないのが横浜FMの強み。全員がしっかりとしたプレーを出すことが何よりも大事になる。 アジア制覇を目指す戦いは来週に迫っている。まずは久々に試合間隔が空いた中で、しっかりとホームで戦えるか。リーグ優勝もまだまだ狙える状況なだけに、勝利で勢いづきたいところ。エース、アンデルソン・ロペスも得点王を争う意味ではそろそろリーグ戦でもゴールを増やしていきたい。 ★予想スタメン[4-3-3] GK:ポープ・ウィリアム DF:松原健、畠中槙之輔、エドゥアルド、永戸勝也 MF:ナム・テヒ、山根陸、天野純 FW:ヤン・マテウス、アンデルソン・ロペス、エウベル 監督:ハリー・キューウェル <span class="paragraph-subtitle">◆止まらないジャーメイン【ジュビロ磐田】</span> 前節はホームにFC町田ゼルビアを迎えた一戦。同じ昇格組として負けられない戦いとなった中、首位チームを相手に2-0でしっかりと勝利を収めた。 ここまで4勝1分け5敗と負けが先行しているものの、悪いスタートではないだろう。自分たちの戦い方を見せて、勝ち点3を取れていることが大きい。 町田戦も相手に飲まれずに、しっかりと割り切って戦うことを選択。その中で、勝ち切れたことは1つ自信になるとも言える。 そして何よりも驚くべきはジャーメイン良の活躍だろう。J1ではキャリアハイを圧倒的に更新中。昨シーズンJ2で9ゴールだったが、今季は10試合で10ゴールを記録し得点ランキングのトップに立っている。チャンスをしっかり仕留める力を身につけ始めている中で、アジア王者を目指す横浜FM相手にゴールは奪えるのか。大きなポイントとなりそうだ。 ★予想スタメン[4-2-3-1] GK:川島永嗣 DF:植村洋斗、森岡陸、リカルド・グラッサ、松原后 MF:藤原健介、上原力也 MF:松本昌也、ジャーメイン良、平川怜 FW:マテウス・ペイショット 監督:横内昭展 2024.05.03 11:25 Fri
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly