ローマのガンビア出身18歳MFがミラン戦で夢を実現! 3年前、難民としてイタリア入国
2019.10.28 16:30 Mon
ローマに所属するガンビア人MFエブリマ・ダルボー(18)がミラン戦でひとつの夢を叶えることになった。ここまで壮絶な人生を歩んできた18歳の若者のフェアリーテイルをイタリア『スカイ・スポルト』が紹介している。
現在、多数の負傷者によって野戦病院化しているローマは、今回のミラン戦に向けてプリマヴェーラから3人の若手を緊急招集。そして、今回のフェアリーテイルの主役はガンビア出身の守備的MFダルボー。
イタリア屈指の名門ローマのプリマヴェーラに所属し、今回のミラン戦では初のトップチームでのメンバー入りを果たしたダルボーだが、今から3年前には常に命の危険に晒される日々を過ごしていた。
ガンビアでは2016年12月に行われた大統領選挙に伴う政情不安から紛争に巻き込まれることを回避するため、数千人を超える多くの子供たちが国外への避難を強いられていた。
そして、イタリアの学校で教育を受ける傍ら地元のアマチュアクラブであるヤング・リエーティでプレーを始めると、すぐさま頭角を現して2017年8月に地元屈指の名門クラブの下部組織に加入。
今年初めにプリマヴェーラデビューを飾ったダルボーは、イタリアの司法、国際サッカー連盟(FIFA)の介入によって正式な難民認定を取得し、今年7月にはローマとのプロ契約締結にこぎ着けてひとつの夢を実現することになった。
そして、今回のミラン戦では出場機会はなかったものの、3年前の苦しい時期には想像だにできなかったミランとのビッグマッチで初のベンチ入りを果たすことになった。
なお、ローマで年俸8万ユーロ(約960万円)を受け取り、その大半を母国の家族に仕送りしている心優しき若者は、トップチームデビューなど今後も自身のフェアリーテイルを続けていくことになる。
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ローマは27日に行われたセリエA第9節のミラン戦に2-1で勝利した。約1カ月ぶりとなる公式戦5試合ぶりの白星は、同クラブに関わる多くの人たちにとって重要なものとなったが、今回の一戦の裏では1人の若者がひとつの夢を叶えた。イタリア屈指の名門ローマのプリマヴェーラに所属し、今回のミラン戦では初のトップチームでのメンバー入りを果たしたダルボーだが、今から3年前には常に命の危険に晒される日々を過ごしていた。
ガンビアでは2016年12月に行われた大統領選挙に伴う政情不安から紛争に巻き込まれることを回避するため、数千人を超える多くの子供たちが国外への避難を強いられていた。
その難民の1人だったダルボーは、母国に両親を残した状態で半年間の厳しい難民生活を強いられた中、ボートピープルとしてイタリアのシチリア島に到着。その後、SPRARプロジェクト(難民および亡命希望者のための保護システム)によって、ラツィオ州リエーティのソーシャルワーカーの下で新たな生活を送ることに。
そして、イタリアの学校で教育を受ける傍ら地元のアマチュアクラブであるヤング・リエーティでプレーを始めると、すぐさま頭角を現して2017年8月に地元屈指の名門クラブの下部組織に加入。
今年初めにプリマヴェーラデビューを飾ったダルボーは、イタリアの司法、国際サッカー連盟(FIFA)の介入によって正式な難民認定を取得し、今年7月にはローマとのプロ契約締結にこぎ着けてひとつの夢を実現することになった。
そして、今回のミラン戦では出場機会はなかったものの、3年前の苦しい時期には想像だにできなかったミランとのビッグマッチで初のベンチ入りを果たすことになった。
なお、ローマで年俸8万ユーロ(約960万円)を受け取り、その大半を母国の家族に仕送りしている心優しき若者は、トップチームデビューなど今後も自身のフェアリーテイルを続けていくことになる。
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