カップファイナルが「大きな経験」に。川崎Fの未来を担うMF田中碧の更なる成長に期待《YBCルヴァンカップ》
2019.10.27 00:31 Sun
今シーズン、出場機会を増やし、川崎フロンターレの未来を担う存在として頭角を現してきたMF田中碧。自身初となる一発勝負の決勝という舞台では、難しさを感じたようだ。
「難しいなと改めて思いました。失点するまでの時間なんかもドタバタしてしまったし、そう言った意味では、改めて難しいなと感じました」
5度目のリーグカップ決勝に駒を進めた川崎F。北海道コンサドーレ札幌との一戦も、後手を踏んでしまう。10分、右サイドからのクロスの流れを、菅大輝にダイレクトで決められた。
立ち上がりからポゼッションをするのに苦しんでいた川崎Fは、一瞬の隙を突かれて失点した。しかし、世代別の日本代表、そしてJ1の舞台での経験が田中にはあった。「そこでどれだけ落ち着かせられるかというのが大事だなと思います」。失点に動じずにペースを引き戻すことを考えたのだ。
決定機を作りながらも、2度もポストに嫌われた川崎F。嫌な空気が漂い始めた中、我慢が身を結ぶ。前半アディショナルタイム、CKの流れから阿部浩之が決めて追いついた。
「シンプルに人数は足りていましたけど、GKが上がってきてミスマッチも色々な所で起きていた」と田中は失点シーンを冷静に振り返った。最後のプレーで、札幌は195cmある韓国代表GKク・ソンユンも前線に上がらせた。
ミスマッチも起きていたが、田中は仕方ないとは考えられないようだ。「シーズン最初からアディショナルタイムに引き分けしまっている試合はある中で、こういった舞台でまたしてしまったのは勿体無い」と、改善されない失点癖について言及した。
今シーズンの川崎FはJ1リーグやAFCチャンピオンズリーグで引き分けに持ち込まれる試合が目立った。リードしていながら、最後に押し切られてしまうことで勝ち点を取りこぼしてきたのだ。
田中は「点取ってからの戦い方というのも改めて集中してやらないといけないなと。セットプレーの部分も含めて集中切らさずにやらないといけないなと思いました」と改善点をコメント。リスク管理ができる田中は札幌のカウンターを何度となく封じていたが、最後の最後でやられてしまったことを反省した。
PK戦については実は蹴りたくなかったことを無邪気に明かした。「PKは7番目でした。頼むから来るなと思っていたので、ホッとしました」と語っている。プレッシャーのかかる場面は経験していても、タイトルを目の前にしたPKは訳が違うのだろう。
先日はU-22日本代表としてブラジル遠征に参加。圧巻のミドルシュートを決めてブラジル相手の勝利に貢献してきた。
今シーズンの飛躍から日本代表入りを推す声も少なくないが、このカップファイナルの決勝を経験したことは、この先のキャリアに大きな影響を及ぼしそうだ。
「目の前の敵に勝って優勝するというのはトーナメントの醍醐味。ある意味自力で優勝を決めるというのは、率直に嬉しかったですし、本当に試合中に何度か負けるかなということは頭をよぎりましたけど、結果として諦めずに戦った姿勢が勝てたというのは、自分の経験値として大きなものになったのかなと思います」
この先の成長が大きく期待される21歳の田中碧。タイトル獲得に貢献したこの自信を持って、さらなる成長を期待したい。
「難しいなと改めて思いました。失点するまでの時間なんかもドタバタしてしまったし、そう言った意味では、改めて難しいなと感じました」
立ち上がりからポゼッションをするのに苦しんでいた川崎Fは、一瞬の隙を突かれて失点した。しかし、世代別の日本代表、そしてJ1の舞台での経験が田中にはあった。「そこでどれだけ落ち着かせられるかというのが大事だなと思います」。失点に動じずにペースを引き戻すことを考えたのだ。
決定機を作りながらも、2度もポストに嫌われた川崎F。嫌な空気が漂い始めた中、我慢が身を結ぶ。前半アディショナルタイム、CKの流れから阿部浩之が決めて追いついた。
後半、先にスコアを動かしたのは川崎Fだった。88分という絶好の時間帯に小林悠が逆転ゴール。誰もが勝利を確信したが、そんなには甘くはなかった。後半アディショナルタイムのラストプレーで、深井一希にCKから決められ、追いつかれてしまう。
「シンプルに人数は足りていましたけど、GKが上がってきてミスマッチも色々な所で起きていた」と田中は失点シーンを冷静に振り返った。最後のプレーで、札幌は195cmある韓国代表GKク・ソンユンも前線に上がらせた。
ミスマッチも起きていたが、田中は仕方ないとは考えられないようだ。「シーズン最初からアディショナルタイムに引き分けしまっている試合はある中で、こういった舞台でまたしてしまったのは勿体無い」と、改善されない失点癖について言及した。
今シーズンの川崎FはJ1リーグやAFCチャンピオンズリーグで引き分けに持ち込まれる試合が目立った。リードしていながら、最後に押し切られてしまうことで勝ち点を取りこぼしてきたのだ。
田中は「点取ってからの戦い方というのも改めて集中してやらないといけないなと。セットプレーの部分も含めて集中切らさずにやらないといけないなと思いました」と改善点をコメント。リスク管理ができる田中は札幌のカウンターを何度となく封じていたが、最後の最後でやられてしまったことを反省した。
PK戦については実は蹴りたくなかったことを無邪気に明かした。「PKは7番目でした。頼むから来るなと思っていたので、ホッとしました」と語っている。プレッシャーのかかる場面は経験していても、タイトルを目の前にしたPKは訳が違うのだろう。
先日はU-22日本代表としてブラジル遠征に参加。圧巻のミドルシュートを決めてブラジル相手の勝利に貢献してきた。
今シーズンの飛躍から日本代表入りを推す声も少なくないが、このカップファイナルの決勝を経験したことは、この先のキャリアに大きな影響を及ぼしそうだ。
「目の前の敵に勝って優勝するというのはトーナメントの醍醐味。ある意味自力で優勝を決めるというのは、率直に嬉しかったですし、本当に試合中に何度か負けるかなということは頭をよぎりましたけど、結果として諦めずに戦った姿勢が勝てたというのは、自分の経験値として大きなものになったのかなと思います」
この先の成長が大きく期待される21歳の田中碧。タイトル獲得に貢献したこの自信を持って、さらなる成長を期待したい。
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