【ラ・リーガ注目プレビュー】新顔に注目集まる今季最初のマドリード・ダービー!
2019.09.28 12:00 Sat
ラ・リーガ第7節、アトレティコ・マドリーvsレアル・マドリーによる“マドリード・ダービー”が日本時間28日28:00にワンダ・メトロポリターノでキックオフされる。現在、3位のロヒブランコと、首位のエル・ブランコによる首位攻防戦も懸かった今季最初の首都決戦だ。
開幕3連勝と近年稀に見る好スタートを切った中、第4節のレアル・ソシエダ戦での今季初黒星をキッカケに公式戦3戦未勝利と急失速も、前節のマジョルカ戦ではFWジエゴ・コスタの初ゴール、フェリックスの今季2点目と獲るべく人が決めたゴールによって2-0のスコアで快勝。4戦ぶりの白星を取り戻し、良い形で今回のダービーを迎えることになった。
一方、昨季2度の監督交代を行った末にジダン監督という元さやに収まることになったレアル・マドリー。主要タイトルを逃したうえ、ここ10数年のクラブワーストをことごとく更新する体たらくとなった屈辱のシーズンからの巻き返しを図る今季は、前年に補強を渋ったペレス会長主導の下、3億ユーロ超えの資金を市場に投下しMFアザール、FWロドリゴ、DFミリトン、DFメンディ、FWヨビッチらを補強した。
プレシーズンから多くの負傷者に悩まされたチームはセルタとの開幕戦こそ勝利も、格下相手の2戦連続ドローに、チャンピオンズリーグ(CL)の初戦となったパリ・サンジェルマン(PSG)戦では0-3の惨敗を喫するなど、予想外の厳しい船出に。それでも、ジダン監督の進退問題も囁かれ始めた第5節のセビージャ戦ではフランス人指揮官をして、「私の復帰後最高のパフォーマンス」と称賛した好パフォーマンスで当時首位の苦手セビージャを撃破。さらに、直近のオサスナ戦ではFWベンゼマやアザール、FWベイルら一部主力を温存した中、FWヴィニシウスとFWロドリゴという、2人のブラジル産の“ジョイア”の輝きによって2-0の快勝。今季初の3連勝に首位浮上と最高な形で敵地に乗り込むことになった。
▽アトレティコ・マドリー予想スタメン
GK:オブラク
DF:トリッピアー、サビッチ、ヒメネス、ロージ
MF:ビトロ、コケ、トーマス、サウール
FW:ジエゴ・コスタ、フェリックス
負傷者:DFヴルサリコ
出場停止者:FWモラタ
前節のマジョルカ戦で退場した古巣対戦のモラタが出場停止に。負傷者に関してはハムストリングのケガが癒えたレマルの復帰を受け、主力に目立った離脱者はいない。
スタメンに関しては先日のCLユベントス戦のメンバーがベースとなるはずだ。その中で予想が難しいのが中盤の構成だ。新主将のコケ、サウールの2選手の起用は間違いないが、両サイドにレマルやFWコレア、ピボーテにエレーラ、古巣対戦のマルコス・ジョレンテが入る可能性もある。
▽レアル・マドリー予想スタメン
GK:クルトワ
DF:カルバハル、ヴァラン、セルヒオ・ラモス、ナチョ
MF:ハメス・ロドリゲス、カゼミロ、クロース
FWベイル、ベンゼマ、アザール
負傷者:DFメンディ、マルセロ、MFモドリッチ、イスコ、FWアセンシオ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては長期離脱中のアセンシオと共にメンディの欠場が確定。その一方で、全体練習復帰のイスコ、部分合流のマルセロ、モドリッチの3選手に関しては間に合う可能性がある。また、前節デビュー戦デビューゴールのロドリゴだが、前日練習に参加せず、カスティージャでトレーニングしており遠征メンバーに入らない模様だ。
システムに関しては[4-3-3]、[4-2-3-1]の2つの選択肢がある中でスタメンの人選に合わせて並びを決めることになる。スタメンに関してはマルセロが間に合わない場合、ナチョが左サイドバックに入り、前線はクロースとカゼミロの相棒にハメスあるいはモドリッチを置く形か、ルーカス・バスケスを右ウイングに配置し、ベイルを左、アザールをトップ下に配すオプションの採用も想定される。
★注目選手
◆アトレティコ・マドリー:FWジョアン・フェリックス
アトレティコ・マドリーの注目プレーヤーはクラブ史上最高額の1億2600万ユーロで今夏加入したフェリックスだ。19歳という若さながら卓越したアジリティに基礎技術の高さに裏打ちされたトリッキーな仕掛け、視野の広さ、攻撃センスを生かしたチャンスメーク。ストライカーの嗅覚まで備える万能型アタッカーは、ここまでグリーズマンの後釜、高額な移籍金という重圧に晒されることなく新天地でも存在感を放つ。
ここまでリーグ6試合で2ゴール1アシストと数字上の貢献はそこまで目立っていないものの、2トップの一角を主戦場に鋭い仕掛けや精度の高いチャンスメークでロヒブランコの攻撃に新たな色を加えている。また、前所属のベンフィカに比べ守備面で求められる仕事が多く、70分あたりで息切れする場面が目立つが、周囲のサポートもあり攻守両面でシメオネのスタイルに順応中だ。アトレティコ加入後、初のビッグマッチとなったCLユベントス戦では要所で存在感を放っており、ポルトガル代表での経験も含めて大舞台には強い印象だ。自身初のラ・リーガでのダービーではタフな相棒ジエゴ・コスタと共にワンダ・メトロポリターノでの初勝利に貢献したい。
◆レアル・マドリー:MFエデン・アザール
レアル・マドリーの注目プレーヤーはフェリックスと共にエル・ブランコの新たな背番号7となったアザールだ。今夏、絶対的なエースとして君臨したチェルシーを離れ、総額1億2000万ユーロの移籍金で、以前から意中のクラブに挙げていたレアル・マドリーへの加入を果たした。しかし、長年夢見たエル・ブランコ入りに気が緩んだか、プレシーズンの大幅なオーバーウエイトに加え、チェルシー時代にはほとんどなかった負傷によって開幕から出遅れると、ここまで公式戦3試合でゴールに直結する仕事を果たせずにいる。
その間に同じ新戦力のロドリゴに先に初ゴールを決められており、移籍金と期待値を考えれば、すぐにでも結果を出したいところだ。その中で迎える今回のダービーではやはりゴールやアシストという目に見える結果を残したい。チェルシー時代の対アトレティコ4試合ではゴールこそないものの2アシストを記録。また、今回マッチアップが予想される相手の右サイドバックはプレミアリーグ時代に幾度も対戦経験があるトリッピアーと組し易い相手だ。コンディションは徐々に上がっているだけに、あとは持ち味の勝負強さを取り戻すだけだ。
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シメオネ体制の黄金期を牽引してきたDFゴディン、FWグリーズマンら重鎮4選手に加え、主力MFロドリが昨季限りでクラブを去ったアトレティコ。今夏の移籍市場ではグリーズマンの後釜に、19歳の新星FWジョアン・フェリックスを指名したほか、DFエルモソやMFマルコス・ジョレンテ、MFエクトル・エレーラ、DFトリッピアー、DFレナン・ロージらを補強。大幅なスカッド刷新に動いた中、新戦力の適応が懸念されたが、ここまでトリッピアー、ロージの両サイドバック、フェリックスを中心にまずまずのフィット具合を見せている。一方、昨季2度の監督交代を行った末にジダン監督という元さやに収まることになったレアル・マドリー。主要タイトルを逃したうえ、ここ10数年のクラブワーストをことごとく更新する体たらくとなった屈辱のシーズンからの巻き返しを図る今季は、前年に補強を渋ったペレス会長主導の下、3億ユーロ超えの資金を市場に投下しMFアザール、FWロドリゴ、DFミリトン、DFメンディ、FWヨビッチらを補強した。
プレシーズンから多くの負傷者に悩まされたチームはセルタとの開幕戦こそ勝利も、格下相手の2戦連続ドローに、チャンピオンズリーグ(CL)の初戦となったパリ・サンジェルマン(PSG)戦では0-3の惨敗を喫するなど、予想外の厳しい船出に。それでも、ジダン監督の進退問題も囁かれ始めた第5節のセビージャ戦ではフランス人指揮官をして、「私の復帰後最高のパフォーマンス」と称賛した好パフォーマンスで当時首位の苦手セビージャを撃破。さらに、直近のオサスナ戦ではFWベンゼマやアザール、FWベイルら一部主力を温存した中、FWヴィニシウスとFWロドリゴという、2人のブラジル産の“ジョイア”の輝きによって2-0の快勝。今季初の3連勝に首位浮上と最高な形で敵地に乗り込むことになった。
昨シーズンの両チームの対戦成績はレアル・マドリーの1勝1分け。また、レアル・マドリーはリーガでの直近6試合で2勝4分けと6試合無敗を継続中だ。さらに、アウェイで敗れた直近の試合は2015年2月と4戦無敗継続中だ。一方、アトレティコは2017年9月に公式開場となったワンダ・メトロポリターノでダービーでの勝利がなく、今回は3度目の正直で初白星を目指す。なお、今年7月末に行われたインターナショナル・チャンピオンズ・カップのダービーではFWジエゴ・コスタの4ゴールなどでアトレティコが7-3の衝撃的なスコアで圧勝している。
◆アトレティコ・マドリー◆
【4-4-2】
【4-4-2】
▽アトレティコ・マドリー予想スタメン
(C)CWS Brains, LTD.
GK:オブラク
DF:トリッピアー、サビッチ、ヒメネス、ロージ
MF:ビトロ、コケ、トーマス、サウール
FW:ジエゴ・コスタ、フェリックス
負傷者:DFヴルサリコ
出場停止者:FWモラタ
前節のマジョルカ戦で退場した古巣対戦のモラタが出場停止に。負傷者に関してはハムストリングのケガが癒えたレマルの復帰を受け、主力に目立った離脱者はいない。
スタメンに関しては先日のCLユベントス戦のメンバーがベースとなるはずだ。その中で予想が難しいのが中盤の構成だ。新主将のコケ、サウールの2選手の起用は間違いないが、両サイドにレマルやFWコレア、ピボーテにエレーラ、古巣対戦のマルコス・ジョレンテが入る可能性もある。
◆レアル・マドリー◆
【4-3-3】
【4-3-3】
▽レアル・マドリー予想スタメン
(C)CWS Brains, LTD.
GK:クルトワ
DF:カルバハル、ヴァラン、セルヒオ・ラモス、ナチョ
MF:ハメス・ロドリゲス、カゼミロ、クロース
FWベイル、ベンゼマ、アザール
負傷者:DFメンディ、マルセロ、MFモドリッチ、イスコ、FWアセンシオ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては長期離脱中のアセンシオと共にメンディの欠場が確定。その一方で、全体練習復帰のイスコ、部分合流のマルセロ、モドリッチの3選手に関しては間に合う可能性がある。また、前節デビュー戦デビューゴールのロドリゴだが、前日練習に参加せず、カスティージャでトレーニングしており遠征メンバーに入らない模様だ。
システムに関しては[4-3-3]、[4-2-3-1]の2つの選択肢がある中でスタメンの人選に合わせて並びを決めることになる。スタメンに関してはマルセロが間に合わない場合、ナチョが左サイドバックに入り、前線はクロースとカゼミロの相棒にハメスあるいはモドリッチを置く形か、ルーカス・バスケスを右ウイングに配置し、ベイルを左、アザールをトップ下に配すオプションの採用も想定される。
★注目選手
◆アトレティコ・マドリー:FWジョアン・フェリックス
Getty Images
アトレティコ・マドリーの注目プレーヤーはクラブ史上最高額の1億2600万ユーロで今夏加入したフェリックスだ。19歳という若さながら卓越したアジリティに基礎技術の高さに裏打ちされたトリッキーな仕掛け、視野の広さ、攻撃センスを生かしたチャンスメーク。ストライカーの嗅覚まで備える万能型アタッカーは、ここまでグリーズマンの後釜、高額な移籍金という重圧に晒されることなく新天地でも存在感を放つ。
ここまでリーグ6試合で2ゴール1アシストと数字上の貢献はそこまで目立っていないものの、2トップの一角を主戦場に鋭い仕掛けや精度の高いチャンスメークでロヒブランコの攻撃に新たな色を加えている。また、前所属のベンフィカに比べ守備面で求められる仕事が多く、70分あたりで息切れする場面が目立つが、周囲のサポートもあり攻守両面でシメオネのスタイルに順応中だ。アトレティコ加入後、初のビッグマッチとなったCLユベントス戦では要所で存在感を放っており、ポルトガル代表での経験も含めて大舞台には強い印象だ。自身初のラ・リーガでのダービーではタフな相棒ジエゴ・コスタと共にワンダ・メトロポリターノでの初勝利に貢献したい。
◆レアル・マドリー:MFエデン・アザール
Getty Images
レアル・マドリーの注目プレーヤーはフェリックスと共にエル・ブランコの新たな背番号7となったアザールだ。今夏、絶対的なエースとして君臨したチェルシーを離れ、総額1億2000万ユーロの移籍金で、以前から意中のクラブに挙げていたレアル・マドリーへの加入を果たした。しかし、長年夢見たエル・ブランコ入りに気が緩んだか、プレシーズンの大幅なオーバーウエイトに加え、チェルシー時代にはほとんどなかった負傷によって開幕から出遅れると、ここまで公式戦3試合でゴールに直結する仕事を果たせずにいる。
その間に同じ新戦力のロドリゴに先に初ゴールを決められており、移籍金と期待値を考えれば、すぐにでも結果を出したいところだ。その中で迎える今回のダービーではやはりゴールやアシストという目に見える結果を残したい。チェルシー時代の対アトレティコ4試合ではゴールこそないものの2アシストを記録。また、今回マッチアップが予想される相手の右サイドバックはプレミアリーグ時代に幾度も対戦経験があるトリッピアーと組し易い相手だ。コンディションは徐々に上がっているだけに、あとは持ち味の勝負強さを取り戻すだけだ。
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