ファン・デ・ベークの価値あるAGで進撃アヤックスが敵地で先勝! パンチ力不足のスパーズは主力復帰の2ndレグで逆転目指す《CL》
2019.05.01 06:09 Wed
チャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグ、トッテナムvsアヤックスが4月30日にトッテナム・ホットスパー・スタジアムで行われ、アウェイのアヤックスが1-0で勝利した。
マンチェスター・シティとの壮絶な同国対決を、2戦合計4-4で並ぶもアウェイゴールの差で上回りCLへの名称変更後初となるベスト4進出を果たしたトッテナム。しかし、国内リーグではライバルの躓きによって3位を維持しているが、直近のウェストハム戦では公式戦5戦目にして新スタジアムでの初失点、初黒星を喫し、今回の一戦に不安を残した。そのウェストハム戦からは先発4人を変更。出場停止のソン・フンミンに代えてジョレンテを起用したほか、フォイス、ベン・デイビス、ダイアーに代えてヴェルトンゲン、トリッピアー、ワニャマを起用した。
一方、準々決勝では優勝候補ユベントスを相手に2戦合計3-2のスコアで競り勝ち、1996-97シーズン以来の準決勝進出を果たしたアヤックス。怖いもの知らずのヤングタレント軍団は、同勝ち点で並ぶPSVとの熾烈な優勝争いが続く国内リーグでも格下相手に連勝。また、今回の一戦に向けてはエールディビジ復権を願うリーグ側の計らいによって、先週末に開催予定だった第33節全試合が延期されて、中2日で戦うホームチームに対して中6日で戦えるという大きなアドバンテージを得た。直近のCLユベントス戦からはマズラウィに代えて出場停止明けのタグリアフィコが復帰したのみでベストメンバーを揃えた。
[3-5-2]の守備的な布陣で臨んだホームチームに対して、いつも通りの[4-3-3]で臨んだアウェイチームが立ち上がりからボールを保持する。ジョレンテのボールキープを起点にキックオフ直後はトッテナムが押し返す場面を作ったが、時間の経過と共にボールを細かく動かしつつ相手の立ち位置を見ながらギャップを探るアヤックスがペースを掴む。
ホームで先制を許す厳しい立ち上がりとなったトッテナムは失点後に[4-3-1-2]に布陣を変更。守備面の修正を施した中、25分にはトリッピアーのFKからボックス中央でフリーとなったジョレンテがヘディングシュートを放つが、このファーストシュートはわずかに枠の右に外れる。
その後、システム変更が功を奏す形でルーカス・モウラの個人技から徐々に相手陣内でのプレーを増やすトッテナムだが、30分過ぎにアクシデントが発生。セットプレーの場面で味方のアルデルヴァイレルトと交錯したヴェルトンゲンが顔面を強く打って鼻に裂傷を負う。止血後にプレーに復帰したヴェルトンゲンだったが、脳震盪か足下が覚束ない同選手は自らピッチを出てしまい、39分にムサ・シソコとの交代となった。
結果的にチームに推進力を与えるダイナモの投入で勢いを増したホームチームは、前半終盤にかけて押し込み始めると、5分が加えられた前半アディショナルタイムには再びトリッピアーのFKをフリーのアルデルヴァイレルトがヘディングで、直後にはジョレンテのボックス付近での落としに反応したシソコが右足のミドルシュートでゴールに迫ったが、いずれも枠を捉え切れず。
アヤックスの1点リードで折り返した試合は、前半終盤からの流れを継続してホームのトッテナムが押し込む入りとなる。キックオフ直後にタグリアフィコに際どいミドルシュートを許したものの、その後はジョレンテのキープ力を生かして人数をかけた攻撃を続ける。この流れの中で50分過ぎにはデレ・アリが続けて際どい枠内シュートを放つが、相手DFのブロックとGKオナナの正面を突く。
一方、中盤3選手の見事なハードワークによって主導権を握られながらも決定機までは持ち込ませないアヤックスは、65分にシェーネを下げてサイドバックが本職のマズラウィを同じセントラルMFで起用する。この交代で再び活力を取り戻したチームは78分、右サイドで強引に仕掛けたマズラウィの突破からボックス中央のタディッチが冷静にボックス左でフリーのネレスに繋ぐ。ここでネレスが狙いすました右足のシュートを放つが、これは右ポストを叩いた。
痛恨の2失点目を辛くも回避したトッテナムは直後の80分にローズ、トリッピアーを下げてフォイス、デイビスを投入し、乏しい攻撃オプションの中で両サイドバックの入れ替えで同点ゴールを目指す。
その後はトッテナムがボールを保持して押し込む展開も重心を後ろに下げたアヤックスに対して単調なクロスや強引な仕掛けをことごとく撥ね返され、なかなか決定機を作り出せない。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、ファン・デ・ベークの値千金のアウェイゴールを最後まで守り切ったアヤックスが敵地で1-0の先勝を収めた。なお、決勝進出を懸けたアヤックスホームの2ndレグは8日に行われる。
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準々決勝でそれぞれマンチェスター・シティ、ユベントスの優勝候補を撃破したアウトサイダー同士による、注目の初戦。一方、準々決勝では優勝候補ユベントスを相手に2戦合計3-2のスコアで競り勝ち、1996-97シーズン以来の準決勝進出を果たしたアヤックス。怖いもの知らずのヤングタレント軍団は、同勝ち点で並ぶPSVとの熾烈な優勝争いが続く国内リーグでも格下相手に連勝。また、今回の一戦に向けてはエールディビジ復権を願うリーグ側の計らいによって、先週末に開催予定だった第33節全試合が延期されて、中2日で戦うホームチームに対して中6日で戦えるという大きなアドバンテージを得た。直近のCLユベントス戦からはマズラウィに代えて出場停止明けのタグリアフィコが復帰したのみでベストメンバーを揃えた。
[3-5-2]の守備的な布陣で臨んだホームチームに対して、いつも通りの[4-3-3]で臨んだアウェイチームが立ち上がりからボールを保持する。ジョレンテのボールキープを起点にキックオフ直後はトッテナムが押し返す場面を作ったが、時間の経過と共にボールを細かく動かしつつ相手の立ち位置を見ながらギャップを探るアヤックスがペースを掴む。
タディッチ、ファン・デ・ベーク、ジイェフがファジーなポジショニングによって中央で起点を作り、比較的左サイドに張るネレスを使って相手守備を揺さぶる。すると15分、左サイドのネレスからのマイナスパスをシェーネがワンタッチでボックス手前右のジイェフに繋ぐ。ここでジイェフがグラウンダーのパスをボックス中央のファン・デ・ベークの足下に通すと、半身でのトラップからスムーズに反転したファン・デ・ベークが冷静にGKロリスとの駆け引きを制してゴール左隅にシュートを流し込んだ。
ホームで先制を許す厳しい立ち上がりとなったトッテナムは失点後に[4-3-1-2]に布陣を変更。守備面の修正を施した中、25分にはトリッピアーのFKからボックス中央でフリーとなったジョレンテがヘディングシュートを放つが、このファーストシュートはわずかに枠の右に外れる。
その後、システム変更が功を奏す形でルーカス・モウラの個人技から徐々に相手陣内でのプレーを増やすトッテナムだが、30分過ぎにアクシデントが発生。セットプレーの場面で味方のアルデルヴァイレルトと交錯したヴェルトンゲンが顔面を強く打って鼻に裂傷を負う。止血後にプレーに復帰したヴェルトンゲンだったが、脳震盪か足下が覚束ない同選手は自らピッチを出てしまい、39分にムサ・シソコとの交代となった。
結果的にチームに推進力を与えるダイナモの投入で勢いを増したホームチームは、前半終盤にかけて押し込み始めると、5分が加えられた前半アディショナルタイムには再びトリッピアーのFKをフリーのアルデルヴァイレルトがヘディングで、直後にはジョレンテのボックス付近での落としに反応したシソコが右足のミドルシュートでゴールに迫ったが、いずれも枠を捉え切れず。
アヤックスの1点リードで折り返した試合は、前半終盤からの流れを継続してホームのトッテナムが押し込む入りとなる。キックオフ直後にタグリアフィコに際どいミドルシュートを許したものの、その後はジョレンテのキープ力を生かして人数をかけた攻撃を続ける。この流れの中で50分過ぎにはデレ・アリが続けて際どい枠内シュートを放つが、相手DFのブロックとGKオナナの正面を突く。
一方、中盤3選手の見事なハードワークによって主導権を握られながらも決定機までは持ち込ませないアヤックスは、65分にシェーネを下げてサイドバックが本職のマズラウィを同じセントラルMFで起用する。この交代で再び活力を取り戻したチームは78分、右サイドで強引に仕掛けたマズラウィの突破からボックス中央のタディッチが冷静にボックス左でフリーのネレスに繋ぐ。ここでネレスが狙いすました右足のシュートを放つが、これは右ポストを叩いた。
痛恨の2失点目を辛くも回避したトッテナムは直後の80分にローズ、トリッピアーを下げてフォイス、デイビスを投入し、乏しい攻撃オプションの中で両サイドバックの入れ替えで同点ゴールを目指す。
その後はトッテナムがボールを保持して押し込む展開も重心を後ろに下げたアヤックスに対して単調なクロスや強引な仕掛けをことごとく撥ね返され、なかなか決定機を作り出せない。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、ファン・デ・ベークの値千金のアウェイゴールを最後まで守り切ったアヤックスが敵地で1-0の先勝を収めた。なお、決勝進出を懸けたアヤックスホームの2ndレグは8日に行われる。
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