主力温存スパーズが新スタ3連勝! ワニャマ今季初弾にルーカス圧巻ハットで3位浮上《プレミアリーグ》

2019.04.13 22:26 Sat
Getty Images
プレミアリーグ第34節、トッテナムvsハダースフィールドが13日にトッテナム・ホットスパー・スタジアムで行われ、ホームのトッテナムが4-0で快勝した。

前節、新スタジアムのこけら落としとなったクリスタル・パレス戦を2-0の快勝で飾った4位のトッテナムは、ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグでもマンチェスター・シティを1-0で破り、こちらも新スタジアムのCLデビュー戦を白星で飾った。
新スタ3連勝を目指す今節はすでに降格が決定した最下位チームと対戦。17日にシティとのCL第2戦を控える中、ポチェッティーノ監督はGKロリス、ヴェルトンゲン、エリクセン、ムサ・シソコを除く先発7人を変更。シティ戦で左足首じん帯損傷の大ケガを負ったエースのケインの代役にジョレンテ、同じく左手首骨折のデレ・アリに代えてルーカス・モウラ、そ径部を痛めたウィンクスに代えてワニャマを起用。システムを[4-2-3-1]から[3-5-2]に変更した。

[5-4-1]の守備的な布陣を採用するハダースフィールドを立ち上がりから押し込んでいくトッテナムは3分、ペナルティアーク付近で得た好位置のFKをエリクセンが直接狙うが壁に阻まれる。

立ち上がり以降も80パーセントを超えるボール支配率で相手陣内でのハーフコートゲームを展開するホームチームは、10分にワニャマのミドルシュート、左右からのシンプルなクロスでジョレンテが決定機に絡んで行く。
15分を過ぎると、相手の守備が整備され始めたことでなかなか深い位置までボールを運べないトッテナムだったが、24分に伏兵のゴールで先手を奪う。左サイドに張ったベン・デイビスから斜めのクサビを受けたペナルティアーク付近のジョレンテがフリック気味に流すと、後方からスプリントしてきたワニャマが引き取り巧みなダブルタッチでGKをかわして無人のゴールへ流し込み、自身の今季初ゴールとした。

ワニャマのゴールで幸先良くリードを奪ったトッテナムは直後の27分にも右サイドのハーフスペースで縦に仕掛けたシソコがボックス右に走り込むルーカスへ絶妙なラストパスを通すと、ルーカスが低い弾道の右足シュートをファーポストに突き刺し、畳みかける攻めですかさずリードを2点に広げた。

この連続得点で余裕を持った試合運びとなったトッテナムは少し前がかりとなったアウェイチームに対して、自陣に引き込みながらカウンターを狙う。前半終盤にかけては前線で抜群の存在感を放ったジョレンテに2度の決定機が訪れるが、決め切ることはできず。それでも、相手の攻撃を危なげなく凌いで前半を終えた。

トッテナムの2点リードで折り返した試合は後半もホームチームがペースを握る。開始直後の47分にはフォイスからの浮き球パスをボックス右でワントラップしたジョレンテが地面に落とさずに右足ボレーで狙うが、これは惜しくもクロスバーを叩く。

その後も無理をすることなく淡々と試合を進めていくトッテナムに対して全く攻撃の形を作れないハダースフィールド。70分にはロングカウンターから左サイドを独走したグラントに千載一遇の決定機もDFのカバーに阻まれる。続く75分にはホッグの浮き球パスをゴール前のムニエが頭で合わすが、これも枠の右に外れた。

一方、ジョレンテやデイビスらが決定機を決め切れず3点目を奪えないトッテナムは74分にシソコを下げて最初の交代カードとして18歳MFスキップをピッチに送り出す。さらに85分を過ぎてヴェルトンゲン、ジョレンテに代えてローズ、ソン・フンミンの投入で試合をクローズにかかる。

試合終盤にかけてはリスクをかけて攻勢に出るアウェイチームに幾度か決定機を許すが、87分にはカウンターから右サイドに抜け出したエリクセンからの高速クロスをボックス中央でワントラップしたルーカスがすかさず右足で流し込み、試合を決定付ける3点目を奪取。さらに後半アディショナルタイムにはソン・フンミンのスルーパスに抜け出したルーカスが再び強烈な右足のシュートをファーポストに突き刺し、加入後初のハットトリックを達成。

そして、主力温存もケインの代役が期待されるルーカス、ジョレンテらの活躍で最下位相手に完勝のスパーズが新スタジアムで公式戦3連勝を飾ると共に3位に浮上した。
関連ニュース

財政問題抱えるチェルシーはやはりギャラガー売却考慮か…6月末までにPL2クラブ中心に争奪戦へ

チェルシーのイングランド代表MFコナー・ギャラガー(24)は、やはり今夏売却される可能性が高いようだ。イギリス『インデペンデント』が報じている。 トッド・ベーリー新体制移行後の常軌を逸した補強策によって、プレミアリーグの利益と持続可能性に関する規則(PSR)の違反の可能性が盛んに取り沙汰されるチェルシー。 その違反によっては来シーズンの勝ち点剥奪も見込まれる中、クラブは6月30日までに主力数選手の売却によって収支を均衡させる必要がある。その中で獲得コストがゼロで、売却益をすべて収入に計上できるホームグロウン選手の売却は必須事項とみられる。 そして、予てより約5000万ポンド(約99億6000万円)程度の金額での売却が可能なギャラガーは、有力な売却候補となっている。 前指揮官のマウリシオ・ポチェッティーノ監督は中盤の絶対的な主力、ゲームキャプテンを務めたダイナモの残留をクラブに強く求めていたが、クラブ首脳陣はファン・サポーターの反発を押し切ってでもギャラガーの売却を強硬に主張。その意見の相違がアルゼンチン人指揮官の退任の大きな要因のひとつとも言われる。 ギャラガーは依然としてブルーズ残留を希望しているものの、現状では泣く泣くクラブを去る以外に選択肢はないようだ。 そういった中、現在同選手に対してはアストン・ビラ、トッテナムの国内2クラブに加え、バイエルンやサウジアラビアからも関心が寄せられている。 とりわけ、ウナイ・エメリ監督がその能力を高く評価するアストン・ビラは、チャンピオンズリーグ(CL)出場権を交渉材料にギャラガー本人を口説き落としたい考えだ。 対して1年前から獲得に動いているトッテナムは、アンジェ・ポステコグルー監督の下でのエキサイティングなプロジェクトと、才能豊かなスカッドという環境面によって、より選手の能力を引き上げられるという部分やクラブとしての競争力という部分で争奪戦を制したいと考えているようだ。 2024.05.30 17:10 Thu

昇格失敗で2部残留のリーズ…主力1人や2人の現金化だけでは解決できぬ財務危機も、18歳グレイだけは守り抜く?

主力の大量放出がほぼ確実なリーズ・ユナイテッドだが、生え抜きのスター候補生だけはどうしても守り抜きたいようだ。 プレミアリーグへの昇格プレーオフ決勝で敗れ、24-25シーズンもチャンピオンシップ(イングランド2部)残留となったリーズ。 この結果、莫大な負債を抱えて今季会計中の資金調達も必須というなか、財務安定化のためには、高額な移籍金を見込める主力選手の売却しか道がない状況に。それも、1人や2人の現金化で解決するレベルではないとされる。 売却候補は世代別オランダ代表のクリセンシオ・サマーフィル(22)、若きイタリア代表戦士のウィルフレッド・ニョント(20)、守備陣を束ねるイーサン・アンパドゥ(23)、U-21イングランド代表MFアーチー・グレイ(18)など。 イギリス『フットボール・インサイダー』いわく、どうしてもグレイだけは残しておきたいのだという。 グレイは親族含めて一族4人目のリーズ選手で、トップ昇格1年目の今季いきなり主軸に定着。イングランドの今夏移籍市場で最もアツい選手の1人と位置付けられ、リバプールやトッテナムが獲得へ熱視線…また、シンプルな関心だけならレアル・マドリーとバイエルンもこの18歳を高く評価していることが判明済み。 したがって、複数いる売却候補の中でも、とりわけ高額な売却益を見込めるのがグレイなわけだが、リーズは引き留めのために「できることは全てやる」つもりとのこと。クラブ関係者がそう語ったという。 具体的には、1月に延長したばかりのグレイとの契約をさらに伸ばし、他の主力選手は軒並み売却する、といったところか。来季の戦力ダウンが避けられないリーズ。来季もプレミア復帰を目指すうえでは、グレイだけは欠かせないと判断したようだ。 2024.05.29 15:35 Wed

「すべてフェイクニュース」母国復帰の報道をリシャルリソンが怒りの否定「イングランドを離れることはない!」

トッテナムのブラジル代表FWリシャルリソン(27)は、移籍の噂が流れたことに怒りを示した。 リシャルリソンは2022年7月にエバートンからトッテナムへ完全移籍。今シーズンは序盤から中々調子が上がらない中で、11月に鼠径部の手術に踏み切るとその後は復調するも、終盤は再び負傷続きとなりコパ・アメリカからも落選となった。 公式戦31試合出場12ゴール4アシストを記録するも、ケガに見舞われるシーズンを終えたリシャルリソンは、現在ブラジルに帰国中。そんな中で、母国メディアはリシャルリソンがトッテナムでの立場に不満を抱いており、ブラジルのヴァスコ・ダ・ガマ移籍を検討中と報じていた。 しかし、これは見当外れな報道だったようだ。自身のX(旧ツイッター/@richarlison97)を更新したリシャルリソンは移籍の憶測を強く否定しており、来シーズンもトッテナムでプレーすることを約束している。 「休暇を返上してサンパウロで働くようになったのは、来シーズンに向けて万全の状態で戻ってこられるようにするためだ」 「僕は自分のクラブに不満があるなんて一言も言っていないし、交渉についてメディアで出ていることはすべてフェイクニュースだ。どこからそんなことを聞きつけたのかもわからない!僕は来シーズン、イングランドを離れることはない!」 2024.05.29 10:50 Wed

スパーズ、生え抜きのGKオースティンとの契約を2029年まで延長

トッテナムは28日、イングランド人GKブランドン・オースティン(24)との契約を2029年6月30日まで延長したことを発表した。 チェルシーのアカデミーを退団した後、2015年に加入したオースティンは、トップチームデビューは果たしていないものの、ユース年代で主力を担ってきた188cmのGK。過去にはU-18アメリカ代表やU-21イングランド代表の招集歴もある。 ここまでデンマークのヴィボーFF、自身のルーツがあるアメリカのオーランド・シティへの武者修行を経て、トッテナムに復帰するも今季は新加入のイタリア代表GKグリエルモ・ヴィカーリオ、元イングランド代表GKフレイザー・フォースターに次ぐトップチームの第3GKを担っている。 2024.05.29 09:00 Wed

ヴェルナーがレンタル延長でトッテナムに残留!

トッテナムは28日、RBライプツィヒに所属する元ドイツ代表FWティモ・ヴェルナー(28)のレンタル移籍期間延長を発表した。新たな契約期間は2025年6月30日までとなる。 主将ソン・フンミンのアジアカップ参戦もあり、手薄なストライカーのカバーに動いたトッテナムから白羽の矢が立てられ、今年1月にRBライプツィヒからのシーズンローンで加入したヴェルナー。ライプツィヒでも序列を下げたなか、チェルシーでプレーして以来のプレミアリーグ復帰となった。 トッテナム入りしてからは公式戦14試合でプレーし、2得点3アシスト。プレミアリーグでは出場した13試合のうち、10試合で先発起用され、アンジェ・ポステコグルー監督からも働きぶりに称賛の声を送っていた。 RBライプツィヒでスポーツ・ディレクターを務めるルーヴェン・シュレーダー氏は、今回のレンタル延長について公式サイトで以下のようにコメントしている。 「オフシーズンの早い段階で、両者にとって良い解決策を見つけることができた。1月のティモのレンタル移籍はあらゆる面で報われた。ケガをするまでは、トッテナムでほぼ全試合に先発出場してレギュラーを獲得し、そのクオリティーを発揮して重要な役割を果たしていた。私たちは、ティモが新シーズンに向けてロンドンでベストを尽くし、さらなる成功を収めることを祈っている」 2024.05.29 08:00 Wed
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly