さらなる飛躍へ得点力アップを…川崎Fの鬼木達監督「破壊力のあるチームに」

川崎フロンターレは27日、2019シーズンの新体制発表会見を行った。

就任3年目を迎えた鬼木達監督が新体制発表会後、報道陣の囲み取材に応対。新戦力のポテンシャルと既存選手の底上げに期待し、「破壊力のあるチームにしていきたい」と語った。また、自身はオフにコーチ陣と共に海外へ勉強しに行ったことを明かした。

◆鬼木達監督(川崎フロンターレ)
──新体制発表会見で自信を感じる言葉を口にしていたが
「自信と言いますかやるべきことさえしっかりすれば良い形で進んでいくと思っています。ただ毎年、新しい選手達が(フィットに)時間がかかる。そういうところはより一層今までよりサポートしながらやっていきたい思いがあります」
──キャンプに入って時間は短いが、FWレアンドロ・ダミアンを実際に見てみてどうか
「一番はダミアンも含めて全外国人選手もそうですけど、自分たちのサッカーを吸収しようとする意思はすごく感じます。その中でもダミアンは言ったことを早くやろうとしていて、表現できるのかなという印象はあります。もちろんまだまだやらなくてはいけないことはありますけど、ポテンシャルは高いなというのは感じます」

──この準備期間で意識していることは
「一つはスタートダッシュの部分。AFCチャンピオンズリーグが早い段階で始まるので、そこに向けてしっかりとチームをしっかりと作っていかなくてはいけません。リーグに関しては、昨年のところでいろいろな記録もありますけど、そういうものが僕自身含めて全然満足していません」「庄司さん(GM)が言っていましたけど、得点の部分というところで爆発的な力を発揮できるようなチームにしていきたい、破壊力のあるチームにしていきたいと思っています。そのところは、沖縄キャンプで時間をかけながらやっていきたいです。やはり勝ち切るために得点を奪えるチームにしていかなくてはいけないなと思います」

──得点力を上げるために取り組んでいることや取り組もうとしていることは
「基本的には今までやってきたものの質の向上になってしまうと思います。ただ、その中でもいろいろな選手が入ってきているので、その選手の特徴を生かしてプラスアルファでやっていきたいです。あとは既存の選手達にもまだまだ力を発揮しきれていない選手もいるので、そういう選手達の底上げや競争をうまく煽っていけたらと言ったら変ですけど、そういう意識を持ってやっていけたらと思います」

──キャンプから選手達に伝えていることは
「一つはチームとして目指すべきもの、今日も話しましたけど(リーグ)3連覇。あとはカップ戦のタイトルも。サッカー云々よりもそこを目指すために自分たちが何をしなくてはいけないのか。明確なものがあるので、そこに向かってやっていく姿勢をしっかりと突き詰めていこうと話しています」

「また選手達もそういうことを話す前に初日からそういう姿勢を見せてくれていたので、そこは先ほども言った通り、1年間やり続けれられるかというところだと思います」

──新加入のMF山村和也は複数のポジションでプレーできるが、起用のイメージはあるか
「やはりボランチか前目のところになってくると思います。見ていても攻撃が好きな選手ですし、クオリティも高いです。それと同時にフォーメーションの部分でオプションが持てれば、当然後ろのところでも使っていける選手だと思います。セレッソでもそういうところでやっていますし、そこは毎年そうですけど、ある程度こういう風にしていきたいという思いがあっても現状を見ながら進めていき、その時その時で何をやるべきなのかというのを判断しながらやっています。そこにどれだけ自分のイメージのところまで来るかどうか、それによっていろんな戦術やポジションが関わってくるのかなと思います」

──ご自身はオフをどう過ごしたか
「アウォーズが終わってからコーチ達と年末ぐらいまで少し海外の方に勉強しに行きました。そのあとは家族と温泉に行けたくらいです」

──海外はどこに?
「アーセナルの方に見に行かせてもらいました。1週間程度、練習を見せてもらって、アーセナルやマンチェスター・シティのゲームを見ました」

──その中で印象に残っていることは
「勉強というか、究極はそういうものと比較することではないのかなというか。結局、いろいろなトレーニングや試合がありますけど、一番に目を向けるべきものは自分たちの選手やサッカーを見つめ直すことなのかなと自分の中で感じました。海外に勉強しに行ったり、向こうから何かを得ようとしますけど、もちろん得るものはたくさんある中で、結果的に見つめるべきものは自分たちなのかなと認識して帰ってきたなという印象です」