【J1ピックアッププレビュー】ドグvsウィジョ! 金夜に輝く主砲は《清水vsG大阪》

2018.09.21 08:30 Fri
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▽上位争いだけでなく、中位から下位にかけても毎節のように激戦が続く明治安田生命J1リーグ。今週のフライデーナイトには、混戦の中位から上位浮上を狙う清水エスパルス(勝ち点34位/10位)が降格圏からの脱出を渇望するガンバ大阪(同27/17位)をIAIスタジアム日本平に迎え撃つ。

◆9試合ぶりの無失点勝利へ〜清水エスパルス〜
▽ここ5試合で白黒はっきりした戦いが続く清水。敵地で行われた前節の柏レイソル戦では、欠場したFWドウグラスの不在を感じさせない多彩な攻めで3-2の勝利を収め、2試合ぶりの白星を手にした。
▽次に見据えるは、シーズン4度目の連勝。そのためにも守備面の改善が鍵になるだろう。最後に無失点試合を演じたのは、19節のサガン鳥栖戦。それ以降の8試合で6度の複数失点を記録している。

▽また、上述のとおり、前節を勝利で飾ったといえども2失点。1試合の結果で順位が入れ替わる状況だけに、2試合連続複数失点の緩い守備を露呈し続ければ、厳しい状況を強いられる恐れもあり得る。

ヤン・ヨンソン監督も「守備は改善の余地がある。しっかりやらなければいけない」とチームの課題に気を引き締める。残り8試合。今節のG大阪戦は9試合ぶりの無失点勝利を狙う。
◆4カ月半ぶりの残留圏へ〜ガンバ大阪〜
▽対するG大阪は、ここにきて上昇の兆しだ。ヴィッセル神戸とのダービーマッチで2-1の逆転勝利。昨年から17試合続く敵地連続未勝利記録に終止符を打ち、シーズン2度目の連勝を飾った。

▽内容においても上向く。先の神戸戦は前半こそ相手に3バックのミスマッチを突かれ、後手に回ったが、4バックに変更した後半に流れが好転。宮本恒靖監督の見事な采配が勝利をたぐり寄せた。

▽そして、迎える今節の清水戦は、シーズン初の3連勝が懸かった一戦。また、5月2日に行われた第12節のベガルタ仙台戦以来、4カ月半ぶりの残留圏浮上も秘めた重要な戦いでもある。

▽今節の鍵は、神戸戦の後半に見せた連動した守備と、本来根付く複数人関与の攻撃を前半から展開できるか。16日のファン感でサポーターに宮本監督が残留を誓った今、さらなる猛進を目指す。

【予想スタメン&フォーメーション】
◆清水エスパルス[4-4-2]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:六反勇治
DF:立田悠悟、フレイレ、角田誠、松原后
MF:金子翔太、河井陽介、竹内涼、白崎凌兵
FW:ドウグラス、北川航也
監督:ヤン・ヨンソン
▽今夏に加入して以来、新たなる得点源として存在感を放つドウグラスが出場停止処分から復帰。一方、ヒザに不安を抱えるDFファン・ソッコは引き継ぎ出場を回避する可能性がある。

◆ガンバ大阪[3-4-2-1]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:東口順昭
DF:三浦弦太、ファビオ、今野泰幸
MF:小野瀬康介、高宇洋、遠藤保仁、藤春廣輝
FW:ファン・ウィジョ、倉田秋、渡邉千真
監督:宮本恒靖
▽大幅なメンバー変更はないだろう。着眼すべきは布陣。神戸戦に続き[3-4-2-1]を敷いてくることが考えられるが、逆転劇に繋がった[4-4-2]を用いてくる可能性も十分ある。

【注目選手】
FWドウグラス(清水エスパルス)
(c)J.LEAGUE PHOTOS
▽清水の注目選手は、ドウグラスだ。今夏の加入後、出場したJ1リーグ8試合で6ゴール。チームの得点力アップに大きく貢献している。そして、迎え撃つG大阪は、清水デビュー戦となる前回対戦で初ゴールを挙げた相手。再び脅威となれるか。

FWファン・ウィジョ(ガンバ大阪)
(c)J.LEAGUE PHOTOS
▽G大阪の注目選手は、FWファン・ウィジョだ。G大阪が誇る点取り屋は、先の神戸戦で韓国代表から約1カ月ぶりに復帰。長期の代表合流でより磨きのかかった質の高い動き出しで、逆転勝利に導く決勝点を叩き出した。今節もこの男がチームの勝利の鍵を握る。

◆互いに欲しい勝ち点3
▽今週のフライデーナイトマッチは、勝ち点7差でひしめく両者の戦いに。清水はさらなる上位浮上のため、G大阪は残留圏浮上のために勝利が欲しい一戦となる。他のチームに先駆けた試合で3ポイントを積み上げるチームは果たして──。J1第27節の清水vsG大阪は19時半にキックオフを迎える。
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