【CLグループA展望】アトレティコ本命も全チームにチャンスあり
2018.09.18 18:00 Tue
▽2018-19シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)グループステージが9月18日に開幕する。グループAでは実績十分のアトレティコ・マドリーが突破の本命だ。しかし、今季開幕からの戦いぶりを見れば、ドルトムントに首位通過の可能性、モナコとクラブ・ブルージュの突破の可能性も十分にあるはずだ。
◎本命:アトレティコ・マドリー
○対抗:ドルトムント
△連下:モナコ
☆大穴:クラブ・ブルージュ
◆リーガ大苦戦も実績十分~アトレティコ・マドリー~
▽ただ、UEFAスーパーカップで宿敵レアル・マドリーを破るまでは良かったものの、今季ここまでのリーグ戦ではセルタ相手に早くも今季初黒星を喫するなど、開幕4試合で1勝1敗2分けと予想外の低迷を見せている。ロシア・ワールドカップ(W杯)に出場した主力のコンディションの問題に加え、新戦力の適応の遅れや最大の長所である堅守の陰りなど今グループステージの戦いに向けて不安要素は多い。そのため、初戦のモナコ戦、2戦目のドルトムント戦でのパフォーマンスが重要になるはずだ。まずは堅守を取り戻し、そこから攻撃面の精度や連係を深めていきたい。
◆戦術&新戦力適応進めば首位通過も~ドルトムント~
▽それでも、リーグ戦ではハノーファー戦こそゴールレスドローで終えたもののそれ以外の2試合ではいずれも3ゴール以上を奪っての快勝と上々のスタートを切っている。MFロイスとFWプリシッチの両ウイングを軸に機動力のあるFWフィリップとFWアルカセルを最前線で起用する流動的な攻撃、ヴィツェルとデラネイの新加入選手が睨みを利かせる中盤、ディアロとDFアカンジの若手センターバックコンビを中心とする守備陣と今後連係面での熟成が進めば、より強力なスカッドに成長していくはずだ。なお、今季未だ出場機会のないMF香川はターンオーバーが予想されるリーグ戦でアピールし、サッカー界最高峰の舞台でプレーするチャンスを掴む必要がある。
▽その不安通りにここまでのリーグ戦ではナントとの開幕戦こそ勝利したものの以降は2敗2分けの4戦未勝利と低迷が続く。智将ジャルディム監督の修正力に加え、MFアホルやMFグランサー、FWムボウラ、FWペッレグリら若手ブレイク候補の覚醒がなければ、グループステージ突破は厳しくなるはずだ。
◆序盤戦の戦い次第で番狂わせも~クラブ・ブルージュ~
PR
◆編集部予想◎本命:アトレティコ・マドリー
○対抗:ドルトムント
△連下:モナコ
☆大穴:クラブ・ブルージュ
◆リーガ大苦戦も実績十分~アトレティコ・マドリー~
Getty Images
▽今季のCLファイナルが本拠地ワンダ・メトロポリターノで開催されるため、今大会出場チームにおいて最もビッグイヤー獲得へのモチベーションが高い昨季ヨーロッパリーグ(EL)王者のアトレティコ。そのクラブの意気込み通りに、今夏の移籍市場ではエースFWグリーズマン、守護神オブラクの残留に始まり、GKアダンやDFアリアス、MFロドリゴ・エルナンデス、MFレマル、FWカリニッチ、FWジェウソン・マルティンスの獲得と積極的な動きを見せた。したがって、これまでの実績含めグループ首位通過の本命と言えるはずだ。◆戦術&新戦力適応進めば首位通過も~ドルトムント~
Getty Images
▽前述のアトレティコと同様に昨季はグループステージ敗退を強いられたドルトムントは、ファブレ新監督の下で巻き返しのシーズンに臨む。今夏の移籍市場では主力の流出は最低限にとどめたもののGKヒッツやDFディアロ、MFヴォルフ、MFデラネイ、MFヴィツェル、FWアルカセルなどビッグネームなしの堅実な選手補強となった。▽それでも、リーグ戦ではハノーファー戦こそゴールレスドローで終えたもののそれ以外の2試合ではいずれも3ゴール以上を奪っての快勝と上々のスタートを切っている。MFロイスとFWプリシッチの両ウイングを軸に機動力のあるFWフィリップとFWアルカセルを最前線で起用する流動的な攻撃、ヴィツェルとデラネイの新加入選手が睨みを利かせる中盤、ディアロとDFアカンジの若手センターバックコンビを中心とする守備陣と今後連係面での熟成が進めば、より強力なスカッドに成長していくはずだ。なお、今季未だ出場機会のないMF香川はターンオーバーが予想されるリーグ戦でアピールし、サッカー界最高峰の舞台でプレーするチャンスを掴む必要がある。
◆開幕不振で苦戦必至~モナコ~
Getty Images
▽アトレティコ、ドルトムントに次ぐ3番手の評価となったモナコは難しいグループステージの戦いを強いられることになりそうだ。昨季に続きMFレマル、MFファビーニョ、FWケイタらの主力を引き抜かれたチームは代わりにMFゴロビン、MFシャドリ、DFヘンリクスなどを補強したものの、エースFWファルカオやDFグリクらベテランの華麗によるパフォーマンス低下を考えれば、戦力ダウンは否めない。▽その不安通りにここまでのリーグ戦ではナントとの開幕戦こそ勝利したものの以降は2敗2分けの4戦未勝利と低迷が続く。智将ジャルディム監督の修正力に加え、MFアホルやMFグランサー、FWムボウラ、FWペッレグリら若手ブレイク候補の覚醒がなければ、グループステージ突破は厳しくなるはずだ。
◆序盤戦の戦い次第で番狂わせも~クラブ・ブルージュ~
Getty Images
▽ベルギーリーグ王者として2年ぶりのグループステージに挑むクラブ・ブルージュ。タレントの質や経験値を考えれば、グループ突破は至難の業となる。だが、リーグ開幕から6勝1分けと好調を継続するチームは勢いという面でライバル3チームを大きく上回っており、相手のチーム力が高まるグループステージ後半戦までにアドバンテージを得られれば、突破の可能性は十分にあるはずだ。なお、開幕から好調を維持するイラン代表FWレザエイと190cmのフィジカルモンスター、ウェズレイの強力2トップは必見だ。PR
|
関連ニュース