【プレビュー】連敗避けたいスパーズvs優勝争い最初の関門に挑むレッズ《トッテナムvsリバプール》
2018.09.15 13:15 Sat
▽プレミアリーグ第5節、トッテナムvsリバプールが日本時間15日20:30にウェンブリー・スタジアムでキックオフされる。インターナショナルウィーク明けの特殊なコンディションに加え、来週ミッドウィークにチャンピオンズリーグ(CL)開幕を控える中で優勝候補同士がぶつかり合う注目のビッグマッチだ。
▽一方、今夏ローマから世界屈指の守護神アリソンを高額な移籍金で獲得するなど、悲願のプレミア初制覇に向けて本気を見せているリバプールは、ウェストハム、クリスタル・パレス、ブライトン、レスター・シティを相手に開幕4連勝を達成。また、守護神の軽率なプレーによってレスター戦で今季初失点を喫したものの、てこ入れを図った守備陣のソリッドなパフォーマンスは今季のストロングポイントになり始めている。とはいえ、ここまでの連勝はいずれも格下相手のものであり、その幾つかは辛勝と言ってもいい内容だっただけに、今回のトッテナム戦のパフォーマンスがプレミア制覇に向けた試金石となるはずだ。また、スパーズと同様に今季のCLではパリ・サンジェルマン(PSG)、ナポリ、ツルヴェナ・ズヴェズダと厳しいグループに組み込まれており、その初戦ではいきなりPSGとの対戦が控えており、仮にスパーズ戦に敗れれば、公式戦連敗という可能性も出てくる。
▽なお、シーズン開幕当初、今回の一戦はトッテナムの新本拠地トッテナム・ホットスパー・スタジアムのこけら落としの一戦となるはずだったが、建設工事の遅れによって昨季同様に聖地ウェンブリーでの開催となる。そのウェンブリーでの前回対戦ではトッテナムが4-1の快勝を収めており、このスタジアム変更が吉と出るか、凶と出るか。また、昨季のアンフィールドの対戦(2-2のドロー)ではトッテナムが獲得した試合終盤の2つのPKが物議を醸しただけに両サポーターを含めた激しい展開が予想される。
▽トッテナム予想スタメン
DF:アルデルヴァイレルト、ダビンソン・サンチェス、ヴェルトンゲン
MF:トリッピアー、ダイアー、ベン・デイビス
MF:エリクセン、デンベレ
FW:ルーカス・モウラ、ケイン
負傷者:GKロリス、DFフォイス、MFムサ・シソコ、FWヤンセン
出場停止者:なし
▽出場停止者はいないが、太もものケガで前節を欠場した守護神ロリスと代表ウィーク中にハムストリングを痛めたデレ・アリという2人の主力を欠くことになる。また、韓国代表でアジア大会、国際親善試合を連続して戦い、疲労を抱えるFWソン・フンミンに関しても先発起用は難しい模様だ。
▽リバプール予想スタメン
DF:アーノルド、ジョー・ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:ミルナー、ヘンダーソン、ワイナルドゥム
FW:サラー、フィルミノ、マネ
負傷者:DFロブレン、MFチェンバレン、ララナ
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関しては長期離脱中のチェンバレン、ロブレンに加えて、代表ウィーク中に負傷したララナが欠場することになる。
▽スタメンに関しては開幕4連勝に貢献した現状のベストメンバーの起用が濃厚だが、相手の攻撃力を警戒してナビ・ケイタをベンチに置き、ヘンダーソンをアンカーで起用する可能性が高いようだ。
★注目選手
◆トッテナム:FWルーカス・モウラ
▽ソン・フンミンの復帰に伴い、ポジション争いの激化が見込まれる中で臨む今回のリバプール戦ではユナイテッド戦と同様に攻撃をけん引する活躍が期待される。本職は左右のウイングであるが、現在トッテナムではエースFWケインとの2トップを形成しており、ケインが中盤に下りて起点を作り、その空けた前線のスペースを自身が狙う形が確立されつつある。今回スパーズが2トップか1トップのいずれを採用するかは不透明だが、やや切り替えの甘さが指摘されるリバプールに対してブラジル代表FWの個の打開力が大きなカギを握るはずだ。
◆リバプール:GKアリソン・ベッカー
▽「自分のプレースタイルを変えるつもりはない」とレスター戦後に語った中、ミスを犯してから最初の試合となるトッテナム戦ではリバウンドメンタリティーが求められると共にマイボール時のプレーに注目が集まるところだ。プレミア屈指のハイプレスの使い手であるトッテナムは当然GKにも激しいプレッシングを仕掛けてくることが予想されており、アリソンには2試合連続の悲劇という可能性も十分に想定される。その一方で前線と相手最終ラインの高さのミスマッチ、相手のハイライン戦術を考えれば、GKからの繋ぎの質が攻撃面に影響を与えるため、自身の格好のアピールの場にもなるが果たして…。
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▽今夏プレミアリーグ史上初の新戦力補強ゼロに終わった昨季3位のスパーズだが、第3節で難所オールド・トラフォードでマンチェスター・ユナイテッドを3-0で破るなど、周囲の心配をよそに開幕3連勝を達成。しかし、前節はワトフォードとの開幕連勝対決において先制しながらもセットプレー2発で逆転負けを喫し、早くも今季初黒星。ややショックを抱える中で代表ウィークを迎えることになった。そして、代表ウィーク明けた今月からはいよいよCLグループステージが開幕することになり、バルセロナとインテル、PSVと強豪揃いのグループに入ったスパーズは来週ミッドウィークにいきなりインテルとの対戦が控える。さらに、そのビッグマッチの直前に優勝候補リバプールとのこれまた重要な一戦を戦う。チームとしてはホームで勝ち点3奪取が目標だが、今後の戦いを考えれば連敗だけは避けたいところだ。▽なお、シーズン開幕当初、今回の一戦はトッテナムの新本拠地トッテナム・ホットスパー・スタジアムのこけら落としの一戦となるはずだったが、建設工事の遅れによって昨季同様に聖地ウェンブリーでの開催となる。そのウェンブリーでの前回対戦ではトッテナムが4-1の快勝を収めており、このスタジアム変更が吉と出るか、凶と出るか。また、昨季のアンフィールドの対戦(2-2のドロー)ではトッテナムが獲得した試合終盤の2つのPKが物議を醸しただけに両サポーターを含めた激しい展開が予想される。
◆トッテナム◆
【3-3-2-2】
【3-3-2-2】
▽トッテナム予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:フォルムDF:アルデルヴァイレルト、ダビンソン・サンチェス、ヴェルトンゲン
MF:トリッピアー、ダイアー、ベン・デイビス
MF:エリクセン、デンベレ
FW:ルーカス・モウラ、ケイン
負傷者:GKロリス、DFフォイス、MFムサ・シソコ、FWヤンセン
出場停止者:なし
▽出場停止者はいないが、太もものケガで前節を欠場した守護神ロリスと代表ウィーク中にハムストリングを痛めたデレ・アリという2人の主力を欠くことになる。また、韓国代表でアジア大会、国際親善試合を連続して戦い、疲労を抱えるFWソン・フンミンに関しても先発起用は難しい模様だ。
▽代表ウィーク明けに加え、来週ミッドウィークのCL初戦のインテル戦を控えるためメンバー予想は困難だが、相手の強力な攻撃力を警戒して守備時は5バックできっちりスペースを埋める[3-3-2-2]の採用が濃厚だ。一方、ホームで勝ち点3を考慮して攻撃的に戦う場合は[4-2-3-1]を採用し、指揮官がイングランドのチャビやイニエスタと評するMFウィンクスの抜擢も想定される。
◆リバプール◆
【4-3-3】
【4-3-3】
▽リバプール予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:アリソンDF:アーノルド、ジョー・ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:ミルナー、ヘンダーソン、ワイナルドゥム
FW:サラー、フィルミノ、マネ
負傷者:DFロブレン、MFチェンバレン、ララナ
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関しては長期離脱中のチェンバレン、ロブレンに加えて、代表ウィーク中に負傷したララナが欠場することになる。
▽スタメンに関しては開幕4連勝に貢献した現状のベストメンバーの起用が濃厚だが、相手の攻撃力を警戒してナビ・ケイタをベンチに置き、ヘンダーソンをアンカーで起用する可能性が高いようだ。
★注目選手
◆トッテナム:FWルーカス・モウラ
Getty Images
▽トッテナムの注目プレーヤーは、現在チームのリーディングスコアラーであるルーカスだ。昨季、途中にPSGから加入したブラジル代表FWだが、分厚い選手層やプレミアのスタイルへの適応に苦しみ、加入1年目は思うような活躍を見せられず。それでも、今季はプレシーズンを通して戦術理解を深めると、ポジション争いのライバルであるソン・フンミンのアジア大会参戦による不在を生かして開幕からレギュラーポジションを確保。ユナイテッド戦での鮮烈な2ゴールなど3ゴール1アシストの活躍で8月のプレミア月間MVPまで受賞する圧巻の輝きを放った。▽ソン・フンミンの復帰に伴い、ポジション争いの激化が見込まれる中で臨む今回のリバプール戦ではユナイテッド戦と同様に攻撃をけん引する活躍が期待される。本職は左右のウイングであるが、現在トッテナムではエースFWケインとの2トップを形成しており、ケインが中盤に下りて起点を作り、その空けた前線のスペースを自身が狙う形が確立されつつある。今回スパーズが2トップか1トップのいずれを採用するかは不透明だが、やや切り替えの甘さが指摘されるリバプールに対してブラジル代表FWの個の打開力が大きなカギを握るはずだ。
◆リバプール:GKアリソン・ベッカー
Getty Images
▽リバプールの注目プレーヤーは新守護神のアリソンだ。GK史上歴代2位の7000万ユーロでマージーサイドに迎え入れられたセレソンの正GKは開幕から広い守備範囲やショットストップ、正確なフィードと自身の能力を遺憾なく発揮し、以前からチーム最大の泣き所と言われていた最後尾をストロングポイントに変えつつある。その一方で、直近のレスター戦では自信過剰を指摘されていた足元のプレーで今季初失点に絡むミスを犯しており、多くの非難を浴びることになった。▽「自分のプレースタイルを変えるつもりはない」とレスター戦後に語った中、ミスを犯してから最初の試合となるトッテナム戦ではリバウンドメンタリティーが求められると共にマイボール時のプレーに注目が集まるところだ。プレミア屈指のハイプレスの使い手であるトッテナムは当然GKにも激しいプレッシングを仕掛けてくることが予想されており、アリソンには2試合連続の悲劇という可能性も十分に想定される。その一方で前線と相手最終ラインの高さのミスマッチ、相手のハイライン戦術を考えれば、GKからの繋ぎの質が攻撃面に影響を与えるため、自身の格好のアピールの場にもなるが果たして…。
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