【J1ピックアッププレビュー】苦境続きの宮本ガンバに好調の王者が襲撃《G大阪vs川崎F》
2018.09.01 11:00 Sat
▽明治安田生命J1リーグ第25節が8月31日から9月2日にかけて行われる。17位・ガンバ大阪(勝ち点21)は9月1日、パナソニック スタジアム 吹田に2位・川崎フロンターレ(勝ち点46/1試合未消化)を迎え撃つ。
◆改善したい守備、どれだけ粘れるか〜ガンバ大阪〜
▽前節16位・サガン鳥栖との残留争い直接対決に敗れて、勝ち点差を「4」に広げられ、最下位再転落の危機が続くG大阪。下位相手にも48分の先制点献上を皮切りに3失点を喫し、夏場の課題であった後半の失点癖を解消しきれず、0-3の完敗を喫した。押し切れない攻撃ももちろんだが、後方から支えることができない守備に問題を抱え、宮本恒靖監督体制1勝1分け3敗と苦境が続いている。
▽今節の迎える相手は、リーグ屈指の攻撃力を持つ王者・川崎F。現状抱える守備面での課題に改善が見られなければ、川崎Fの格好の餌食となる。そんな中、MF今野泰幸に復帰の朗報。J3リーグの前節U-23チームで実践復帰を果たしており、今節出場の可能性が出てきた。それでも出場時間については不透明。苦しい展開が予想されるが、どんな形であれ宮本体制2勝目を挙げ、浮上のきっかけを掴みたい。
◆日増しに増す安定感、押し切れるか〜川崎フロンターレ〜
▽一方、川崎Fは前々節の首位・サンフレッチェ撃破から続き好調だ。前節のベガルタ仙台戦では相手の対応に苦しみ、やや疲労も見えたが、一瞬の隙を見逃さず1-0の完封勝利。首位・サンフレッチェ広島5戦無敗でを追走し続けている。その要因はチーム全体で統一された守備意識による安定感だ。得点を奪えない中でもブレずに前線からの守備で相手に反撃の余地を与えず、粘り強く攻撃を継続。リーグ最少失点の守備が多彩な攻撃を可能にし、後半戦未だわずか1敗と勝ち点を積み重ねることに成功している。
▽6戦無敗に向けて今節はG大阪のホームに乗り込む。相手の状況や順位を考えても勝ち点3をきっちりと掴みたいところ。それでも個々で見ればタレント揃いの宮本ガンバ、油断は禁物だ。守備改善を試みる相手に自分たちのペースで試合を進め、複数得点で押し切りたい。
◆ガンバ大阪[4-4-2]
DF:オ・ジェソク、三浦弦太、菅沼駿哉、藤春廣輝
MF:藤本淳吾、高宇洋、遠藤保仁、倉田秋
FW:アデミウソン、渡邉千真
監督:宮本恒靖
▽前節からの変更点は1点か。前節右サイドバックを務めたDF米倉恒貴に代えてDFオ・ジェソクを起用することで守備の安定を図ることになりそうだ。川崎F下部組織出身のMF高宇洋は、MF遠藤保仁とダブルボランチを組む。注目の今野はスタートから出場する可能性もありそうだが、ベンチスタートを予想する。
◆川崎フロンターレ[4-2-3-1]
DF:エウシーニョ、谷口彰悟、車屋紳太郎、登里享平
MF:大島僚太、守田英正
MF:家長昭博、中村憲剛、阿部浩之
FW:小林悠
監督:鬼木達
▽前節同様の先発メンバーが濃厚だが、1つ心配が。ここまで左サイドバックでチームの好調を支えてきたDF登里享平が足に違和感を抱えており、MF鈴木雄斗が先発する可能性もある。古巣対決となる家長昭博は右サイドハーフ、阿部浩之が左サイドハーフを務めることになりそうだ。中断明け以降8戦7発中の夏男・小林悠は1トップに入る。
【注目選手】
◆DF三浦弦太(ガンバ大阪)
◆MF阿部浩之(川崎フロンターレ)
◆残留と優勝、目標は違うが…
▽3試合白星なしで崖っぷちのG大阪と、5戦無敗中で首位を追走している川崎F。G大阪はまず白星を飾って最下位のV・ファーレン長崎(勝ち点21)を突き放したいところ。一方の川崎Fは勝利すれば首位・広島との勝ち点差を「3」に縮めるチャンスであることを考えれば、互いに勝ち点3が欲しい試合だ。G大阪は対川崎F戦で3試合勝利がなく、チームの状況としても押し込まれる展開が続くことが予想される。それでもホームで負けることは許されない。残留を目指すG大阪、優勝を目指す川崎Fと目指す先は互いに違えど、その場所に向けて勝ち点3を渇望していることは同じ。G大阪か、川崎Fか。注目の試合は1日の19時にキックオフを迎える。
◆改善したい守備、どれだけ粘れるか〜ガンバ大阪〜
▽前節16位・サガン鳥栖との残留争い直接対決に敗れて、勝ち点差を「4」に広げられ、最下位再転落の危機が続くG大阪。下位相手にも48分の先制点献上を皮切りに3失点を喫し、夏場の課題であった後半の失点癖を解消しきれず、0-3の完敗を喫した。押し切れない攻撃ももちろんだが、後方から支えることができない守備に問題を抱え、宮本恒靖監督体制1勝1分け3敗と苦境が続いている。
◆日増しに増す安定感、押し切れるか〜川崎フロンターレ〜
▽一方、川崎Fは前々節の首位・サンフレッチェ撃破から続き好調だ。前節のベガルタ仙台戦では相手の対応に苦しみ、やや疲労も見えたが、一瞬の隙を見逃さず1-0の完封勝利。首位・サンフレッチェ広島5戦無敗でを追走し続けている。その要因はチーム全体で統一された守備意識による安定感だ。得点を奪えない中でもブレずに前線からの守備で相手に反撃の余地を与えず、粘り強く攻撃を継続。リーグ最少失点の守備が多彩な攻撃を可能にし、後半戦未だわずか1敗と勝ち点を積み重ねることに成功している。
▽6戦無敗に向けて今節はG大阪のホームに乗り込む。相手の状況や順位を考えても勝ち点3をきっちりと掴みたいところ。それでも個々で見ればタレント揃いの宮本ガンバ、油断は禁物だ。守備改善を試みる相手に自分たちのペースで試合を進め、複数得点で押し切りたい。
【予想スタメン&フォーメーション】
◆ガンバ大阪[4-4-2]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:東口順昭DF:オ・ジェソク、三浦弦太、菅沼駿哉、藤春廣輝
MF:藤本淳吾、高宇洋、遠藤保仁、倉田秋
FW:アデミウソン、渡邉千真
監督:宮本恒靖
▽前節からの変更点は1点か。前節右サイドバックを務めたDF米倉恒貴に代えてDFオ・ジェソクを起用することで守備の安定を図ることになりそうだ。川崎F下部組織出身のMF高宇洋は、MF遠藤保仁とダブルボランチを組む。注目の今野はスタートから出場する可能性もありそうだが、ベンチスタートを予想する。
◆川崎フロンターレ[4-2-3-1]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:チョン・ソンリョンDF:エウシーニョ、谷口彰悟、車屋紳太郎、登里享平
MF:大島僚太、守田英正
MF:家長昭博、中村憲剛、阿部浩之
FW:小林悠
監督:鬼木達
▽前節同様の先発メンバーが濃厚だが、1つ心配が。ここまで左サイドバックでチームの好調を支えてきたDF登里享平が足に違和感を抱えており、MF鈴木雄斗が先発する可能性もある。古巣対決となる家長昭博は右サイドハーフ、阿部浩之が左サイドハーフを務めることになりそうだ。中断明け以降8戦7発中の夏男・小林悠は1トップに入る。
【注目選手】
◆DF三浦弦太(ガンバ大阪)
(C)J.LEAGUE PHOTOS
▽王者撃破へのカギを握るのは、DF三浦弦太だ。ここまで全試合先発出場しているものの、ディフェンスリーダーとして守備組織を統率できているとは言い難く、自身としても苦しい時期を過ごしている。そんな中、30日に森保一体制初陣を迎える日本代表メンバーに抜擢。これをきっかけに奮起し、J屈指の攻撃力を誇る川崎F相手にポテンシャルを証明できるか。◆MF阿部浩之(川崎フロンターレ)
(C)CWS Brains,LTD.
▽一方、川崎Fの注目は、古巣対決を迎える阿部だ。昨シーズンにキャリアハイとなる10ゴールを記録した同選手だが、今シーズンは未だ2ゴール。それでもゴール以外の部分での貢献度が高く、川崎Fに欠かせない存在であることは変わりない。さらに前節ではポスト直撃のシュートを放つなど、自身が絡むチャンスも増加。古巣相手への初ゴールで逆転優勝を目指すチームを加速させることができるか注目だ。◆残留と優勝、目標は違うが…
▽3試合白星なしで崖っぷちのG大阪と、5戦無敗中で首位を追走している川崎F。G大阪はまず白星を飾って最下位のV・ファーレン長崎(勝ち点21)を突き放したいところ。一方の川崎Fは勝利すれば首位・広島との勝ち点差を「3」に縮めるチャンスであることを考えれば、互いに勝ち点3が欲しい試合だ。G大阪は対川崎F戦で3試合勝利がなく、チームの状況としても押し込まれる展開が続くことが予想される。それでもホームで負けることは許されない。残留を目指すG大阪、優勝を目指す川崎Fと目指す先は互いに違えど、その場所に向けて勝ち点3を渇望していることは同じ。G大阪か、川崎Fか。注目の試合は1日の19時にキックオフを迎える。
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