英国で活躍する吉田麻也が登場! 『ランドローバー』の様に走り続け4年後W杯の目標はベスト8《LAND ROVER新ブランド・アンバサダー就任披露発表会》
2018.07.24 21:30 Tue
▽24日、銀座の『JAGUAR LAND ROVER STUDIO』にてイギリスを代表する自動車メーカー『ランドローバー』の新ブランド・アンバサダー就任披露発表会が行われた。新ブランド・アンバサダーには、プレミアリーグのサウサンプトンで活躍する日本代表DF吉田麻也が就任。発表会に登壇し、元日本代表の北澤豪氏とのトークセッションを行った。
▽今年、誕生70周年を迎えた『ランドローバー』は、新ブランド・アンバサダーに世界最高峰のリーグ、プレミアリーグで100試合以上の出場を記録している吉田を招へい。世界の強豪を相手に圧倒的な守備力と運動量で日本にのみならず世界を魅了している吉田の、自分の限界を定めず常に高みを目指して挑戦する姿が、『ランドローバー』が掲げる“ABOVE&BEYOND”のブランド精神を体現しているとして、招へいに至った。『ランドローバー』は、今後吉田と共に更なる高みを目指していくとしている。
▽発表会に出席した吉田は、北澤氏とのトークセッションの中で、次のワールドカップの目標を「ベスト8」に据えていると力強く宣言した。
北澤氏「改めまして、ランドローバーのアンバサダーに就任されたお気持ちはどうですか? やっぱりワールドカップで活躍するといいですね(笑)。」
吉田「そうですね、色々な付加価値がついてきますので(笑)。」
吉田「ずっと憧れていたブランドですし、イギリスでは本当に国産車ではありますど、みんなが憧れている車で、だれもが乗りたいと思う車です。そういうブランドにこうやってお話を頂いて、とても光栄ですし嬉しく思います」
北澤氏「では、ブランドに対してイメージというの非常に強い? 」
吉田「そうですね。若い時、プロに入ったばかりの頃なんかは先輩が乗っている車を見て憧れていましたし、テレビで海外ドラマを観てもよく出てくるので、いつか乗ってみたいとずっと思っていました」
北澤氏「プレミアリーグで活躍しているということで、選手たちはランドローバーに対してどんなイメージを持っていますか? 」
吉田「特にイギリス人ですけど、みんなお金持ってて、一流選手たちで凄く良い車に乗ってるんですけど、でもやっぱりランドローバーは1つ家族用に持ってて、かつ何か。必ず1台は持っているという感じですね」
北澤氏「プレミアの選手は1家に1台ランドローバー? 」
吉田「1家に1台って感じだと思います、本当に。特にイギリス人は、このブランドへの憧れは凄く強いと思いますね」
北澤氏「自国に対してのブランドイメージというのが強いんですかね? 」
吉田「それが一種のステータスみたいな形になっているかもしれませんね。他のチームのアウェイにバスで行っても、選手の駐車場を見れば必ずやっぱり6、7台はありますね」
北澤氏「それってなかなか日本には届いて来ない話なのかなと思います」
吉田「そうですね。なかなか選手の車がフォーカスされることは少ないと思いますけど、かなり支配率高いと思います」
北澤氏「実際にここに置いてあるランドローバーに乗られたと聞きましたが、いかがでしたか? 」
吉田「乗り心地は本当に良いです。運転するスムーズさもそうですし、安定感もあります。後ろに乗るのも良いですね」
北澤氏「運転手を付けて? 」
吉田「そういう言い方は良くないです(笑)。お父さんが乗って、後ろに居る子供たちが凄く安定できる思いますし、僕は娘が居るので広くないと、奥さんにガミガミ言われるので。荷物が入らないとか、上着が入らないとか、もう大変なので(笑)。やっぱり大きい車の方が入りますし、僕自身も身体が大きいので大きい車乗るのが良いかなと思います」
北澤氏「やっぱり大きい車じゃないと大変ですか? 」
吉田「やっぱり腰への負担があるので。特に毎日乗るものですし、練習に毎日通勤するものでもありますし、大きい方が良いかなと僕は思います」
北澤氏「先ほど中を見させてもらいましたが、かなりインテリアも変わってますね。中の雰囲気はどうですか? 」
吉田「新しいのになるとタッチパネルのところが。今までボタンだったので感度も凄く良いですし、僕はちょっとそういう最先端のものが好きなので」
北澤氏「テクノロジー派なんですね」
吉田「テクノロジー派なんです、この顔で(笑)。もちろんスイッチなんかも凄く綺麗ですし、エレガントなんだけどトゥーマッチではないという。主張しすぎない洗練された感じがします」
吉田「品がありますね、はい。品は“半端ない”と思います」
北澤氏「…半端ない? 」
吉田「品も“半端ない”と思います」
北澤氏「なんか自分のにしようとしてない(笑)? 」
吉田「乱用し過ぎてその内大迫に怒られると思います(笑)」
北澤氏「誰のか分からなくなる感じですけどね。普段、車に乗っている時間はどういう風に使われてますか? 」
吉田「多分、家に居る時間、練習場に居る時間の次に長く居る時間なので、そこの質は凄くこだわってます。その快適度というのは非常に大事になってきますし、練習、ONとOFFを切り返る時間でもあります。1人の空間というのは子供がいるとなかなか難しくなってきますので、好きな音楽を聴いたり、Bluetoothで電話をしながら連絡事項を確認したり、自分が使いたい時間に仕えているかなと思います」
北澤氏「もう部屋ですかね? 」
吉田「これはもう部屋と言っても過言ではないです。リビングのソファに座っているような感覚なので」
北澤氏「なかなか家族が増えるとそんな時間も取れなくなりますもんね」
吉田「取れないですよね! (笑)」
北澤氏「今回は本当に素晴らしい車との出会いもありますけど、ワールドカップでの活躍も本当に素晴らしかったんじゃないかなと思います。今回のワールドカップはいかがでしたか? 」
吉田「最低限の目標にしていた予選(グループステージ)突破というところを達成できたという安心感は感じましたが、やっぱり個人的に目標にしていたのはその次のところなので、正直悔しさの方が大きいです。日本の皆さんのリアクションと自分の中の感覚のギャップが最初は凄くあって、ちょっとどうなんだろうなと思っていました。でも、色々な方に『ありがとう』、『おめでとう』と言っていただけるのは、もちろん嬉しいです。僕ら選手がもうちょっと現実的に、リアリストになって、次に何が必要なのかを考えながら、この4年間突き進んでいきたいなと思います」
北澤氏「終わって帰ってきてまずしたことは? 」
吉田「終わって、帰ってきて、みんなで焼き肉行きました」
北澤氏「メンバー全員ですか? 」
吉田「全員です。それぞれスケジュールも違いますし、国内組も海外もいますし、次の日とかになるともう予定が組まれてしまう。地方の選手とかは帰らないといけないので、帰ったその日にみんなで行こうということになって。焼肉を選手、スタッフで食べに行って、笑いあり、涙…ありか、ありました。そんな感じで(笑)みんなでその一時を楽しみました」
北澤氏「帰って来てもみんなで楽しくやるのはあれですけど、泣くというのは何かそういう話題が? 」
吉田「スタッフの方なんかも少し話される機会があって、長くやっているスタッフの方も多いですし、僕らも長く一緒にやってきているので、そういう意味では感情的になってしまったのかなと。大部分は楽しみましたけどね。ワイワイ楽しんで、みんなで今までお酒もそんなに飲んでいなかったので、お酒も飲んで、最後は週刊誌に撮られ(笑)」
北澤氏「(報道陣に向かって)いらっしゃるのかな(笑)? 実際、行く前は選手の皆さん怒ってたじゃないですか。あまり注目されないだとか、色々な批判的なことを言われたりとかで。どこからチームの状態が良くなったと感じていました? 」
吉田「最後のパラグアイとの試合の後ぐらいですかね。もちろんその前に監督が代わったりしてゴタゴタしていた中で、選手全員がその後のガーナ戦、スイス戦を経て上手くいっていないと、これはやるしかないと。追い込まれた状況になって覚悟が決まったかなと思ってます。パラグアイ戦で少しパフォーマンスを出せて、新しい選手も良いパフォーマンスを出したことによって、監督も思い切った決断をしたと思いますし、何より初戦に勝てたことが大きかったかなと。それはやはり日本の皆さんの期待値も大きく変わったと思いますし、僕らが勢いに乗るきっかけになったかなと思います」
北澤氏「コロンビア戦前に行ける感触などは感じたんですか? 」
吉田「僕自身は2回目の大会でいろいろなことを想定していて、本当にコロンビアとの初戦に向けてすべてをかけて準備していたので、非常に落ち着いて試合に入れたかなと。もちろん、ラッキーな部分も、レッドカード退場でPKで先制したりとありますけど、それ以上に良い準備をした結果かなと思います」
北澤氏「コロンビアに勝った後は自分たちがグループ突破できるというのを感じましたか? 」
吉田「次のセネガル戦に向けてしか考えてなかったです。予選(グループステージ)突破のことというよりは、目の前のセネガルを倒さなければ1戦目の価値が無意味になってしまうなという気持ちのほうが強かったですね」
北澤氏「どこかの試合後で、プレミアの選手と抱き合って話しているシーンを見かけましたが、あれは誰でしたっけ? 」
吉田「サディオ・マネとか、コロンビアの(ダビンソン・)サンチェス、ポーランドにはチームメートも居ます。特にベルギーは何度も何度も対戦している選手がたくさん居たので、話をしたりユニフォーム交換をしたりはありました」
北澤氏「ベルギーの後ですかね? かなり声をかけられていた感じがしましたけど」
吉田「ティエリ・アンリさんですね。面識は少し、もちろんイングランドで結構長くやらせていただいているので、一応挨拶しなきゃなっていう(笑)。目の前に居たんですよ。だから、『頑張ってください』と言ったら励ましの言葉を頂きました」
北澤氏「なんて言われたんですか? 」
吉田「『君たちは勝ちに値するパフォーマンスを出した。ただ少し運がなかっただけだ』と。まあ、社交辞令ですね(笑)」
北澤氏「そんなことはないと思いますけどね。そんな風に声をかけられてどうでしたか? 」
吉田「僕は『悔しいけどこれもサッカーだ。君たちがブラジルに勝つことを祈ってます』と伝えました」
北澤氏「一番最後の試合、2-0の時は『行ける』という感覚はありましたか? 」
吉田「そう思ってしまったことが、結果的に良くなかったんじゃないかなと僕個人的には思ってます。どうしても『2-0このままでオッケー』という感覚になった瞬間に裏でボールを貰う回数が減り、セーフティーな選択をするようになり、怖さがなくなって相手が前に出てくるきっかけを作ってしまった。横パスなんかのミスからシュートまで行かれるシーンも出てきましたし、特に相手がメンバーを代えてきた後にそこの対応ができなかったかなと」
北澤氏「ベルギー相手に2-0でリードできる展開というのは予想してましたか? 」
吉田「いや、正直僕個人的には、90分通して0-0、1-0、0-1なんていう考え方をしてました。2点先制するというのは、正直そこまで深くイメージしてませんでした」
北澤氏「2-0になってグループに中で『どうする? 』という感じになっちゃったんですかね? 」
吉田「監督から『このまま変えることはない』というのはありましたし、後ろは特に集中しなければいけないというのは分かっていたんですけど、それでもやはりバタバタしてしまった。アンラッキーなところで失点してしまいはしましたが、そこからの修正ができなかったという点で言うと、やはり経験値のところがまだまだ足りなかったかなと僕は思いました。2-0の後のゲームマネジメントというのも、もっと上手くできたんじゃないかなと思ってます」
北澤氏「1失点した後は『まだ問題ない』という感じだったんですか? 」
吉田「そうですね。相手が前から来てるから、それを奪ってカウンタ―で3点目でゲームを決められればなっていう感覚ではいたんですけど…。そんなに上手くはいかなかったですね」
北澤氏「『ちょっとヤバいな』と思い始めた時間は? 」
吉田「(マルアン・)フェライニが入って来てからです。フェライニと(ナセル・)シャドリっていうサイドの選手が入ったところから、なかなか相手のリズムをこっちのリズムに持っていけなくなっていたんで。特にフェライニは後半から入って来て、中盤の選手ですけど高さで点を取るというのが得意な選手であるというのは重々僕も分かっていたので、そこのところ。特に2失点目も。これを言ったらタラレバになってしまうんですが、僕がルカク選手に付いていてクロスが上げられる瞬間フェライニ選手がフリーになっていたというのは、一瞬見えたんですけど、そこをカバーできなかった。3点目、CKをキャッチされて、キーパーをブロックできなくて、その後の対応でという。後悔ばかりが口に出てしまうんですけど、それもサッカーで。ここから学ばなければいけませんし、ランドローバーと同じように走り続けなければいけないなと思います」
北澤氏「ここに来て車に戻ってきました(笑)。そんな戻さなきゃいけないのかな? 」
吉田「あまりにもサッカーが長いかなと感じてたんで(笑)」
北澤氏「帰国して、日本が盛り上がっていたというのは感じます? 」
吉田「感じましたね。帰国した瞬間感じました。僕らの感情とファンの方々の感情がリンクしていないなというのをちょっと感じて。僕らは悔しいという思いでいましたけど、実際に成田空港には900から1000人くらいのファンの方々が来られたということで。僕はゲートを潜った瞬間に度肝抜かれました」
北澤氏「ちょっと凄いぞ、と? 」
吉田「え、こんなになってんの? と」
北澤氏「その後、日本でオフを過ごす中で、声をかけられることは多いですか? 」
吉田「滅茶苦茶かけられますね。2秒でバレますから」
北澤氏「大きいしね(笑)」
吉田「大きいんですよ(笑)。この間も武藤選手とランドローバーに乗って、運転してて、降ろしてもらって。出て、表参道ヒルズに入るまでの道ですぐバレたんで。反応が早いんですよ。皆さんやはり敏感になっておられる」
北澤氏「何て声かけられるんですか? 」
吉田「だいたい、声かけられるってより僕早足で歩いているんで。声かけられるっていうより、僕必ずフルネームで呼ばれるんで、テレビもそうですけど。『あ、吉田麻也だ』って。『吉田だ』じゃなくて、『あ、吉田麻也だ』て言われるんで(笑)」
北澤氏「そのフルで呼ばれるのは嫌なの(笑)? 」
吉田「嫌じゃないです。良い名前を付けてもらったなと僕は思ってますけど…」
北澤氏「サッカー選手が車から降りてくると、『あ、ランドローバー乗ってるんだ』って言われたりしませんか? 」
吉田「そういう意味ではランドローバーさんに貢献出来て嬉しいです」
北澤氏「相当言われるんじゃないですか? 」
吉田「言われますね。やっぱりただでさえ目立つじゃないですか。なので、『ん?』って目に付いてそこからまたデカいやつが出て『ん? 』ってなって、『あれ、見たことあるな~』ってなるんですよね。だからバレます。隠れようがないです」
北澤氏「良い効果が出ているということですね」
吉田「そういうことにしておいてもらって良いですかね(笑)? 」
北澤氏「海外でセンターバックとして活躍するというのは難しいことですが、吉田選手を見て『僕も』、『俺も』と思う人たちがたくさん居ると思います。何が必要になってきますかね? 」
吉田「まずやっぱり対格差を埋めなければいけないので。地道なフィジカルトレーニングはもちろん必要ですし、そこのフィジカルの差を埋めるための賢さというのも大事になってきますし、今は本当にどんどんスピードアップしていて、時間がない、スペースがない中でスピードが求められる。そういう意味では、やっぱり身体能力の高さ、メンタル面の強さ、もちろん語学も必要ですし。オールラウンダーじゃないといけないのかなと思います」
北澤氏「やっぱり指示を出さないといけないというのがあったり? 」
吉田「指示を出すということは僕のポジションにおいて非常に大事な部分で。僕個人的な意見ではJリーグでやっている選手の中でもいくらでも海外に行ける選手が居ると思います。やっぱりネックになるのは、コミュニケーションのところかなと。ただ、今回植田選手が海外行かれましたが、ポテンシャル的には全く僕は問題ないと思っています。ベルギーの下位のチームであれば十分に自分を発揮できるんじゃないかと思いますけど、問題はやはりコミュニケーションのところ。語学であったり、もちろんスキンシップであったりというのが大事になってくると思います」
北澤氏「先ほど、ランドローバーの社長とかなり英語でやり取りしていましたね。何を話していたんですか? 僕には半分以下しか分からなかったんですが」
吉田「『いつ、サウサンプトンに帰るのか』と、『中国遠征があったり…』とチームのスケジュールを話して、『僕は来週帰りますよ』と。『頑張ってください』、『ワールドカップ良かったですよ』という話をされて、非常にやはり大きな会社の頂点に立たれている方なんで、非常にクリーンな綺麗な英語を話されていて聞きやすかったです」
北澤氏「今週、次の(日本代表)監督が決まる可能性があります」
吉田「北澤さん、知ってるんじゃないですか(笑)? 」
北澤氏「いえいえ、知らないです! そういった言い方は止めてください(笑)。監督がリーダーを決めていくとは思いますが、自分の意志としてキャプテンとして、リーダーとしての自負があるんじゃないですか? 」
吉田「もうどこ行っても、プライベートでも仕事の場でも言われますけど、監督が決めることなので監督が決まっていない今どうこう言える状況じゃないです。さっき言ったように、僕のポジション、そして僕のプレーしているキャリアの立場から考えると、どう考えてもチームをまとめていかなければいけないポジションです。今までも長谷部選手がキャプテンマーク付けていましたけど、僕は自分もリーダーの1人だと思ってプレーしてきましたし、やるべきことは今までと同じようにやっていかなければいけないなと。特に、今回は本田選手であったり長谷部選手が引退を表明したんで、ますます自分にかかる責任というのは大きくなってくると思いますし、立ち位置もより中心になってくると思います。より一層チームのことを考えられる選手にならなければいけないなと思いますけど、まずは新しい監督に認められて、新しい選手たちに認められて、代表でしっかり選ばれて結果を出せるように、来週からチームに戻って結果を出していくしかないです」
北澤氏「その自覚があるということですね」
吉田「はい」
北澤氏「先ほど、今後の目標をパネルに書いていただきました。ちょっとここで発表していただければなと」
吉田「そんな、どーんと出すようなものでもないですけど、僕がこの流れでこれ以外の目標は無いだろうと思っているんで」
北澤氏「なるほどね。そうだよね」
吉田「これ以外に考えられないかなと。もちろん、ベスト4、ファイナルって言う方が良いんですけど、ここを目指して次の4年間。もちろん4年というのはサッカー選手、アスリートにとって非常に長いものなので、良い時も悪い時もあるかもしれません。僕も過去の4年間、ブラジルからロシア・ワールドカップまでで試合に出られる時も出られない時もありましたし、次の4年間が保証されているということは絶対にないですけど、ランドローバーがどんな道でも走るのと一緒で、僕もどんな道でもしっかりと4年間を見据えて、良い時も悪い時も走り続けていきたいなと思います」
北澤氏「まとめましたねえ(笑)。16から8の差って何ですかね? 」
吉田「だいぶ大きいと思います。今回行ってみて分かりましたけど、やっぱり4試合目で疲れがかなり出ると思います。で、選手層も大事になってきますし、結局ベスト16の試合でかなり多くの試合が延長戦までいったんですけど、延長戦までいくと3人プラス1人で4人まで代えられる。ということはもう1/3は代えることができる。その中でベンチ選手が出ていた選手と同じくらいのレベル、もしくはそれ以上のものを出せる選手というところを考えると、今後日本サッカーはもっともっと選手層が厚くならないといけないと思います。本当に経験したことが大事になってくると思うので。ベスト16までは運が良ければ行く可能性があると。ただ8に関しては本当に実力がないといけないんじゃないかなと感じました。ベスト8に行っていれば今以上に付加価値も付いていましたし、本業のサッカーにおいてももっとオファーが色々な選手に来てたんじゃないかなと思います」
北澤氏「色々なことがやっぱり変わってくると」
吉田「その差が、この8と16の差じゃないかなと僕は思います」
▽また、吉田は最後にサポーターに向けて感謝のメッセージを述べた。
▽今年、誕生70周年を迎えた『ランドローバー』は、新ブランド・アンバサダーに世界最高峰のリーグ、プレミアリーグで100試合以上の出場を記録している吉田を招へい。世界の強豪を相手に圧倒的な守備力と運動量で日本にのみならず世界を魅了している吉田の、自分の限界を定めず常に高みを目指して挑戦する姿が、『ランドローバー』が掲げる“ABOVE&BEYOND”のブランド精神を体現しているとして、招へいに至った。『ランドローバー』は、今後吉田と共に更なる高みを目指していくとしている。
北澤氏「改めまして、ランドローバーのアンバサダーに就任されたお気持ちはどうですか? やっぱりワールドカップで活躍するといいですね(笑)。」
吉田「そうですね、色々な付加価値がついてきますので(笑)。」
(C)CWS Brains,LTD.
北澤氏「どうですか? ビッグキーを頂いて」吉田「ずっと憧れていたブランドですし、イギリスでは本当に国産車ではありますど、みんなが憧れている車で、だれもが乗りたいと思う車です。そういうブランドにこうやってお話を頂いて、とても光栄ですし嬉しく思います」
北澤氏「では、ブランドに対してイメージというの非常に強い? 」
吉田「そうですね。若い時、プロに入ったばかりの頃なんかは先輩が乗っている車を見て憧れていましたし、テレビで海外ドラマを観てもよく出てくるので、いつか乗ってみたいとずっと思っていました」
北澤氏「プレミアリーグで活躍しているということで、選手たちはランドローバーに対してどんなイメージを持っていますか? 」
吉田「特にイギリス人ですけど、みんなお金持ってて、一流選手たちで凄く良い車に乗ってるんですけど、でもやっぱりランドローバーは1つ家族用に持ってて、かつ何か。必ず1台は持っているという感じですね」
北澤氏「プレミアの選手は1家に1台ランドローバー? 」
吉田「1家に1台って感じだと思います、本当に。特にイギリス人は、このブランドへの憧れは凄く強いと思いますね」
北澤氏「自国に対してのブランドイメージというのが強いんですかね? 」
吉田「それが一種のステータスみたいな形になっているかもしれませんね。他のチームのアウェイにバスで行っても、選手の駐車場を見れば必ずやっぱり6、7台はありますね」
北澤氏「それってなかなか日本には届いて来ない話なのかなと思います」
吉田「そうですね。なかなか選手の車がフォーカスされることは少ないと思いますけど、かなり支配率高いと思います」
北澤氏「実際にここに置いてあるランドローバーに乗られたと聞きましたが、いかがでしたか? 」
吉田「乗り心地は本当に良いです。運転するスムーズさもそうですし、安定感もあります。後ろに乗るのも良いですね」
北澤氏「運転手を付けて? 」
吉田「そういう言い方は良くないです(笑)。お父さんが乗って、後ろに居る子供たちが凄く安定できる思いますし、僕は娘が居るので広くないと、奥さんにガミガミ言われるので。荷物が入らないとか、上着が入らないとか、もう大変なので(笑)。やっぱり大きい車の方が入りますし、僕自身も身体が大きいので大きい車乗るのが良いかなと思います」
北澤氏「やっぱり大きい車じゃないと大変ですか? 」
吉田「やっぱり腰への負担があるので。特に毎日乗るものですし、練習に毎日通勤するものでもありますし、大きい方が良いかなと僕は思います」
北澤氏「先ほど中を見させてもらいましたが、かなりインテリアも変わってますね。中の雰囲気はどうですか? 」
吉田「新しいのになるとタッチパネルのところが。今までボタンだったので感度も凄く良いですし、僕はちょっとそういう最先端のものが好きなので」
北澤氏「テクノロジー派なんですね」
吉田「テクノロジー派なんです、この顔で(笑)。もちろんスイッチなんかも凄く綺麗ですし、エレガントなんだけどトゥーマッチではないという。主張しすぎない洗練された感じがします」
(C)CWS Brains,LTD.
北澤氏「品がありますよね」吉田「品がありますね、はい。品は“半端ない”と思います」
北澤氏「…半端ない? 」
吉田「品も“半端ない”と思います」
北澤氏「なんか自分のにしようとしてない(笑)? 」
吉田「乱用し過ぎてその内大迫に怒られると思います(笑)」
北澤氏「誰のか分からなくなる感じですけどね。普段、車に乗っている時間はどういう風に使われてますか? 」
吉田「多分、家に居る時間、練習場に居る時間の次に長く居る時間なので、そこの質は凄くこだわってます。その快適度というのは非常に大事になってきますし、練習、ONとOFFを切り返る時間でもあります。1人の空間というのは子供がいるとなかなか難しくなってきますので、好きな音楽を聴いたり、Bluetoothで電話をしながら連絡事項を確認したり、自分が使いたい時間に仕えているかなと思います」
北澤氏「もう部屋ですかね? 」
吉田「これはもう部屋と言っても過言ではないです。リビングのソファに座っているような感覚なので」
北澤氏「なかなか家族が増えるとそんな時間も取れなくなりますもんね」
吉田「取れないですよね! (笑)」
北澤氏「今回は本当に素晴らしい車との出会いもありますけど、ワールドカップでの活躍も本当に素晴らしかったんじゃないかなと思います。今回のワールドカップはいかがでしたか? 」
吉田「最低限の目標にしていた予選(グループステージ)突破というところを達成できたという安心感は感じましたが、やっぱり個人的に目標にしていたのはその次のところなので、正直悔しさの方が大きいです。日本の皆さんのリアクションと自分の中の感覚のギャップが最初は凄くあって、ちょっとどうなんだろうなと思っていました。でも、色々な方に『ありがとう』、『おめでとう』と言っていただけるのは、もちろん嬉しいです。僕ら選手がもうちょっと現実的に、リアリストになって、次に何が必要なのかを考えながら、この4年間突き進んでいきたいなと思います」
北澤氏「終わって帰ってきてまずしたことは? 」
吉田「終わって、帰ってきて、みんなで焼き肉行きました」
北澤氏「メンバー全員ですか? 」
吉田「全員です。それぞれスケジュールも違いますし、国内組も海外もいますし、次の日とかになるともう予定が組まれてしまう。地方の選手とかは帰らないといけないので、帰ったその日にみんなで行こうということになって。焼肉を選手、スタッフで食べに行って、笑いあり、涙…ありか、ありました。そんな感じで(笑)みんなでその一時を楽しみました」
北澤氏「帰って来てもみんなで楽しくやるのはあれですけど、泣くというのは何かそういう話題が? 」
吉田「スタッフの方なんかも少し話される機会があって、長くやっているスタッフの方も多いですし、僕らも長く一緒にやってきているので、そういう意味では感情的になってしまったのかなと。大部分は楽しみましたけどね。ワイワイ楽しんで、みんなで今までお酒もそんなに飲んでいなかったので、お酒も飲んで、最後は週刊誌に撮られ(笑)」
北澤氏「(報道陣に向かって)いらっしゃるのかな(笑)? 実際、行く前は選手の皆さん怒ってたじゃないですか。あまり注目されないだとか、色々な批判的なことを言われたりとかで。どこからチームの状態が良くなったと感じていました? 」
(C)CWS Brains,LTD.
吉田「最後のパラグアイとの試合の後ぐらいですかね。もちろんその前に監督が代わったりしてゴタゴタしていた中で、選手全員がその後のガーナ戦、スイス戦を経て上手くいっていないと、これはやるしかないと。追い込まれた状況になって覚悟が決まったかなと思ってます。パラグアイ戦で少しパフォーマンスを出せて、新しい選手も良いパフォーマンスを出したことによって、監督も思い切った決断をしたと思いますし、何より初戦に勝てたことが大きかったかなと。それはやはり日本の皆さんの期待値も大きく変わったと思いますし、僕らが勢いに乗るきっかけになったかなと思います」
北澤氏「コロンビア戦前に行ける感触などは感じたんですか? 」
吉田「僕自身は2回目の大会でいろいろなことを想定していて、本当にコロンビアとの初戦に向けてすべてをかけて準備していたので、非常に落ち着いて試合に入れたかなと。もちろん、ラッキーな部分も、レッドカード退場でPKで先制したりとありますけど、それ以上に良い準備をした結果かなと思います」
北澤氏「コロンビアに勝った後は自分たちがグループ突破できるというのを感じましたか? 」
吉田「次のセネガル戦に向けてしか考えてなかったです。予選(グループステージ)突破のことというよりは、目の前のセネガルを倒さなければ1戦目の価値が無意味になってしまうなという気持ちのほうが強かったですね」
北澤氏「どこかの試合後で、プレミアの選手と抱き合って話しているシーンを見かけましたが、あれは誰でしたっけ? 」
吉田「サディオ・マネとか、コロンビアの(ダビンソン・)サンチェス、ポーランドにはチームメートも居ます。特にベルギーは何度も何度も対戦している選手がたくさん居たので、話をしたりユニフォーム交換をしたりはありました」
北澤氏「ベルギーの後ですかね? かなり声をかけられていた感じがしましたけど」
吉田「ティエリ・アンリさんですね。面識は少し、もちろんイングランドで結構長くやらせていただいているので、一応挨拶しなきゃなっていう(笑)。目の前に居たんですよ。だから、『頑張ってください』と言ったら励ましの言葉を頂きました」
北澤氏「なんて言われたんですか? 」
吉田「『君たちは勝ちに値するパフォーマンスを出した。ただ少し運がなかっただけだ』と。まあ、社交辞令ですね(笑)」
北澤氏「そんなことはないと思いますけどね。そんな風に声をかけられてどうでしたか? 」
吉田「僕は『悔しいけどこれもサッカーだ。君たちがブラジルに勝つことを祈ってます』と伝えました」
北澤氏「一番最後の試合、2-0の時は『行ける』という感覚はありましたか? 」
吉田「そう思ってしまったことが、結果的に良くなかったんじゃないかなと僕個人的には思ってます。どうしても『2-0このままでオッケー』という感覚になった瞬間に裏でボールを貰う回数が減り、セーフティーな選択をするようになり、怖さがなくなって相手が前に出てくるきっかけを作ってしまった。横パスなんかのミスからシュートまで行かれるシーンも出てきましたし、特に相手がメンバーを代えてきた後にそこの対応ができなかったかなと」
北澤氏「ベルギー相手に2-0でリードできる展開というのは予想してましたか? 」
吉田「いや、正直僕個人的には、90分通して0-0、1-0、0-1なんていう考え方をしてました。2点先制するというのは、正直そこまで深くイメージしてませんでした」
北澤氏「2-0になってグループに中で『どうする? 』という感じになっちゃったんですかね? 」
吉田「監督から『このまま変えることはない』というのはありましたし、後ろは特に集中しなければいけないというのは分かっていたんですけど、それでもやはりバタバタしてしまった。アンラッキーなところで失点してしまいはしましたが、そこからの修正ができなかったという点で言うと、やはり経験値のところがまだまだ足りなかったかなと僕は思いました。2-0の後のゲームマネジメントというのも、もっと上手くできたんじゃないかなと思ってます」
北澤氏「1失点した後は『まだ問題ない』という感じだったんですか? 」
吉田「そうですね。相手が前から来てるから、それを奪ってカウンタ―で3点目でゲームを決められればなっていう感覚ではいたんですけど…。そんなに上手くはいかなかったですね」
北澤氏「『ちょっとヤバいな』と思い始めた時間は? 」
吉田「(マルアン・)フェライニが入って来てからです。フェライニと(ナセル・)シャドリっていうサイドの選手が入ったところから、なかなか相手のリズムをこっちのリズムに持っていけなくなっていたんで。特にフェライニは後半から入って来て、中盤の選手ですけど高さで点を取るというのが得意な選手であるというのは重々僕も分かっていたので、そこのところ。特に2失点目も。これを言ったらタラレバになってしまうんですが、僕がルカク選手に付いていてクロスが上げられる瞬間フェライニ選手がフリーになっていたというのは、一瞬見えたんですけど、そこをカバーできなかった。3点目、CKをキャッチされて、キーパーをブロックできなくて、その後の対応でという。後悔ばかりが口に出てしまうんですけど、それもサッカーで。ここから学ばなければいけませんし、ランドローバーと同じように走り続けなければいけないなと思います」
北澤氏「ここに来て車に戻ってきました(笑)。そんな戻さなきゃいけないのかな? 」
吉田「あまりにもサッカーが長いかなと感じてたんで(笑)」
北澤氏「帰国して、日本が盛り上がっていたというのは感じます? 」
吉田「感じましたね。帰国した瞬間感じました。僕らの感情とファンの方々の感情がリンクしていないなというのをちょっと感じて。僕らは悔しいという思いでいましたけど、実際に成田空港には900から1000人くらいのファンの方々が来られたということで。僕はゲートを潜った瞬間に度肝抜かれました」
北澤氏「ちょっと凄いぞ、と? 」
吉田「え、こんなになってんの? と」
北澤氏「その後、日本でオフを過ごす中で、声をかけられることは多いですか? 」
吉田「滅茶苦茶かけられますね。2秒でバレますから」
北澤氏「大きいしね(笑)」
吉田「大きいんですよ(笑)。この間も武藤選手とランドローバーに乗って、運転してて、降ろしてもらって。出て、表参道ヒルズに入るまでの道ですぐバレたんで。反応が早いんですよ。皆さんやはり敏感になっておられる」
北澤氏「何て声かけられるんですか? 」
吉田「だいたい、声かけられるってより僕早足で歩いているんで。声かけられるっていうより、僕必ずフルネームで呼ばれるんで、テレビもそうですけど。『あ、吉田麻也だ』って。『吉田だ』じゃなくて、『あ、吉田麻也だ』て言われるんで(笑)」
北澤氏「そのフルで呼ばれるのは嫌なの(笑)? 」
吉田「嫌じゃないです。良い名前を付けてもらったなと僕は思ってますけど…」
北澤氏「サッカー選手が車から降りてくると、『あ、ランドローバー乗ってるんだ』って言われたりしませんか? 」
吉田「そういう意味ではランドローバーさんに貢献出来て嬉しいです」
北澤氏「相当言われるんじゃないですか? 」
吉田「言われますね。やっぱりただでさえ目立つじゃないですか。なので、『ん?』って目に付いてそこからまたデカいやつが出て『ん? 』ってなって、『あれ、見たことあるな~』ってなるんですよね。だからバレます。隠れようがないです」
北澤氏「良い効果が出ているということですね」
吉田「そういうことにしておいてもらって良いですかね(笑)? 」
北澤氏「海外でセンターバックとして活躍するというのは難しいことですが、吉田選手を見て『僕も』、『俺も』と思う人たちがたくさん居ると思います。何が必要になってきますかね? 」
吉田「まずやっぱり対格差を埋めなければいけないので。地道なフィジカルトレーニングはもちろん必要ですし、そこのフィジカルの差を埋めるための賢さというのも大事になってきますし、今は本当にどんどんスピードアップしていて、時間がない、スペースがない中でスピードが求められる。そういう意味では、やっぱり身体能力の高さ、メンタル面の強さ、もちろん語学も必要ですし。オールラウンダーじゃないといけないのかなと思います」
北澤氏「やっぱり指示を出さないといけないというのがあったり? 」
吉田「指示を出すということは僕のポジションにおいて非常に大事な部分で。僕個人的な意見ではJリーグでやっている選手の中でもいくらでも海外に行ける選手が居ると思います。やっぱりネックになるのは、コミュニケーションのところかなと。ただ、今回植田選手が海外行かれましたが、ポテンシャル的には全く僕は問題ないと思っています。ベルギーの下位のチームであれば十分に自分を発揮できるんじゃないかと思いますけど、問題はやはりコミュニケーションのところ。語学であったり、もちろんスキンシップであったりというのが大事になってくると思います」
北澤氏「先ほど、ランドローバーの社長とかなり英語でやり取りしていましたね。何を話していたんですか? 僕には半分以下しか分からなかったんですが」
吉田「『いつ、サウサンプトンに帰るのか』と、『中国遠征があったり…』とチームのスケジュールを話して、『僕は来週帰りますよ』と。『頑張ってください』、『ワールドカップ良かったですよ』という話をされて、非常にやはり大きな会社の頂点に立たれている方なんで、非常にクリーンな綺麗な英語を話されていて聞きやすかったです」
北澤氏「今週、次の(日本代表)監督が決まる可能性があります」
吉田「北澤さん、知ってるんじゃないですか(笑)? 」
北澤氏「いえいえ、知らないです! そういった言い方は止めてください(笑)。監督がリーダーを決めていくとは思いますが、自分の意志としてキャプテンとして、リーダーとしての自負があるんじゃないですか? 」
吉田「もうどこ行っても、プライベートでも仕事の場でも言われますけど、監督が決めることなので監督が決まっていない今どうこう言える状況じゃないです。さっき言ったように、僕のポジション、そして僕のプレーしているキャリアの立場から考えると、どう考えてもチームをまとめていかなければいけないポジションです。今までも長谷部選手がキャプテンマーク付けていましたけど、僕は自分もリーダーの1人だと思ってプレーしてきましたし、やるべきことは今までと同じようにやっていかなければいけないなと。特に、今回は本田選手であったり長谷部選手が引退を表明したんで、ますます自分にかかる責任というのは大きくなってくると思いますし、立ち位置もより中心になってくると思います。より一層チームのことを考えられる選手にならなければいけないなと思いますけど、まずは新しい監督に認められて、新しい選手たちに認められて、代表でしっかり選ばれて結果を出せるように、来週からチームに戻って結果を出していくしかないです」
北澤氏「その自覚があるということですね」
吉田「はい」
北澤氏「先ほど、今後の目標をパネルに書いていただきました。ちょっとここで発表していただければなと」
吉田「そんな、どーんと出すようなものでもないですけど、僕がこの流れでこれ以外の目標は無いだろうと思っているんで」
(C)CWS Brains,LTD.
北澤氏「なるほどね。そうだよね」
吉田「これ以外に考えられないかなと。もちろん、ベスト4、ファイナルって言う方が良いんですけど、ここを目指して次の4年間。もちろん4年というのはサッカー選手、アスリートにとって非常に長いものなので、良い時も悪い時もあるかもしれません。僕も過去の4年間、ブラジルからロシア・ワールドカップまでで試合に出られる時も出られない時もありましたし、次の4年間が保証されているということは絶対にないですけど、ランドローバーがどんな道でも走るのと一緒で、僕もどんな道でもしっかりと4年間を見据えて、良い時も悪い時も走り続けていきたいなと思います」
北澤氏「まとめましたねえ(笑)。16から8の差って何ですかね? 」
吉田「だいぶ大きいと思います。今回行ってみて分かりましたけど、やっぱり4試合目で疲れがかなり出ると思います。で、選手層も大事になってきますし、結局ベスト16の試合でかなり多くの試合が延長戦までいったんですけど、延長戦までいくと3人プラス1人で4人まで代えられる。ということはもう1/3は代えることができる。その中でベンチ選手が出ていた選手と同じくらいのレベル、もしくはそれ以上のものを出せる選手というところを考えると、今後日本サッカーはもっともっと選手層が厚くならないといけないと思います。本当に経験したことが大事になってくると思うので。ベスト16までは運が良ければ行く可能性があると。ただ8に関しては本当に実力がないといけないんじゃないかなと感じました。ベスト8に行っていれば今以上に付加価値も付いていましたし、本業のサッカーにおいてももっとオファーが色々な選手に来てたんじゃないかなと思います」
北澤氏「色々なことがやっぱり変わってくると」
吉田「その差が、この8と16の差じゃないかなと僕は思います」
▽また、吉田は最後にサポーターに向けて感謝のメッセージを述べた。
(C)CWS Brains,LTD.
吉田「まずはワールドカップに関して、夜遅く、そして朝早くから色々な所で応援していただいてありがとうございました。もちろん選手は悔しい気持ちが非常に強くて、先ほども話した通り、次の4年間このベスト8の壁を破るというところを目標にやっていきたいと思いますし、繰り返しになりますが、良い時も悪い時も必ず選手としてあると思うので、4年後のことを見据えればもちろんそうなんですけど、1年1年自分のチームで結果を出していくというのも非常に大事になってきます。その先が4年後に繋がってくると思うので、自分もこの車に乗って色々なことを考えて、体に負担がかからない車に乗って、僕も30歳なんで(笑)。良いメンテナンスしながら、ランドローバーの様に力強く走っていきたいなと思います。ありがとうございます」(C)CWS Brains,LTD.
▽『JAGUAR LAND ROVER STUDIO』は、ジャガーおよびランドローバーの世界観を体験できる期間限定のスペースだ。6月30日(土)~9月24日(月・祝)まで銀座でオープンしており、吉田のアンバサダー就任を記念した直筆サインボールや愛用グッズ、4年後の目標を記したパネルなどが7月26日(木)~8月26日(日)の期間中に展示される。
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