【質疑応答】選手の思いの強さを語る西野朗監督、ベルギー戦は「あのシナリオは自分の中では全く考えられない状況」《日本代表帰国会見》

2018.07.05 15:10 Thu
©超ワールドサッカー
▽ロシア・ワールドカップを終え、5日に帰国した日本代表。帰国会見が行われ、日本サッカー協会の田嶋幸三会長や西野朗監督、キャプテンの長谷部誠が出席した。

▽会見に出席した西野朗監督が報道陣の質問に応対。監督としての思いや、最後の試合となったベルギー戦について、さらには今後の日本代表、日本サッカーについての思いを語った。
◆西野朗監督(日本代表)
──お疲れ様でした。成田空港に到着して、多くのファン・サポーターが出迎えてくれたと思います。率直な感想を

「代表チームが海外で大会を終えて帰ってきます。これはサッカーだけでなく、個人的なスポーツもそうですが、成果を上げた中で、国民にそのスポーツ、競技の素晴らしさ、たくさんの方に感動や喜びを与えられた選手たちを迎えてくれる瞬間というのは、他のスポーツを見ても感じることですし、スポーツほどそれほどの感動を与えられるものは無いと思います」

「我々も日本を出るときに、ワールドカップで強いチャレンジをして、成果を上げて戻れれば、ああいった歓迎を受けられるんだろうなという思いもありましたし、必ずその期待に応えたいなという思いでチャレンジしてきました」
「ただ、今日たくさんの方に出迎えられましたけども、十分な大きな成果を上げてきたわけでも無いと思います。ワールドカップの厳しいところもご存知の上で、こうやって迎えてくれたと思います。本当に、最大の最高のチャレンジを出し尽くした選手たちの姿がおそらくロシアにあったと思います。結果だけではない戦いぶりが、皆さんに伝わって、今日空港に来られた方だけではないですが、多くの方にそういった部分は伝えられたのかなと思います」

「もっと高み、目標をサッカー界は2050年に(ワールドカップで)優勝するという目標を掲げています。次に繋がる1ページを、下のカテゴリーの世界に繋がる1ページ、半ページぐらいは示せたチーム力を出しきった気持ちがあります。私は素直に半分申し訳ないと主ながらも、今日の出迎えに対してはありがたいと思いますし、心から感謝したいと思いますし、次への力と思いたいところもあります。本当に嬉しい限りです」

──46日という数字が出てきましたが、この46日間はどのようなものだったか

「準備期間も自分の役割も短い間ということで、ハッキリしていました。まず、大きな財産があるわけです。ブラジルでの敗戦から選手たち、日本サッカー界が色々試行錯誤しながら活動し、強化し、ロシア(・ワールドカップ)の切符を取った。その後も強化をし、ロシアへ向かっている。わずかに私はその中で帯同し、チームを客観的に見る中で、5月21日に選手と会った時に、それだけではロシアでは戦えないなと感じました」

「今までのチーム力、力だけではと素直に思いました。それに向けて何かを劇的に変えられること。それは代表チームは叶うと思います。選手たちの能力も高いですし、培ってきたことプラス、わずかな期間で足していけば、何かチャレンジできるのではないか。対抗できるものんもあるのではないかということで、アプローチを選手やコーチたちにしてきました」

「選手たちが、まず今まで培ってきた財産プラス、何かを私以上に感じて、短い中で、体制が変わって、選手たちがそういった力を見つけてきた。自分はそのサポートをしてきたという感じです。選手たちが危機感があったのかもしれないですし、自分たちがやれることはまだあると感じながら、国内でのピッチから始まったのかなと。選手たちの意欲、遡ったらブラジル、その前の大会を経験した選手たちもそうかもしれません」

「ロシアでの強いチャレンジということに対して、選手たちがそういった気持ちでやってくれたこと。自分やコーチングスタッフがサポートした良いチームの中で、賭けであったという部分もあります。選手たちにも私にもありました。リスクを負って進む必要はありましたが、そういったことが意欲の中で好転していったということです。ガムシャラに自分がいて、選手たちに引っ張られたところもあります。本当に素晴らしい選手たちでした」

──ベルギー戦が終わってから、選手たちと話す機会があったと思いますがどの様な言葉をかけたか
(C)CWS Brains,LTD.

「ある選手が、グループステージを突破した翌日のミーティングでいきなり発言して、小さい選手なんですが。ブラジル(W杯)の話をしたかったんでしょうが、ブラジルという言葉を言った瞬間に言葉を詰まらせました。泣きじゃくりながら、なんとかブラジルからの思いを。グループステージをなんとか突破した翌日の話なので、おそらく回想しながら言葉が詰まった瞬間がミーティングルームでありました」

「僕も選手たちにロストフのベルギー戦が終わった後の倒れこんで背中で感じた芝生の感触、見上げた空の色だか感じだかを忘れるな。ベンチで座っていた居心地の悪いベンチのお尻の感触を忘れるな。そういった思いで、僕が言わなくても、恐らくその小さい選手がグループステージを突破した翌日に話してくれたことは、これからの4年、もっと早い段階で世界に追いつけるそういった姿勢というか、与えてくれた選手が居ました」

「私自身もそういった話をさせてもらいましたが、あの悔しさというのは、僕自身も感じたことが無いです。残り30分、自分の判断も猶予もない中で、ピッチ上の選手たちも3点目がいけるんじゃないかという思いで戦えて、あのベルギーに対していけた。ただ、残り30分であのような状況になって、何も修正できなかった。あれが世界だと思いますし、あれに対抗していくのがこれからですので、とにかく前へという中の日々鍛えて、成長していかないといけないねという話でした」

──監督人事は白紙とのことだが、自身として今後にういてはどう考えているか

「契約が今月の末日までですので、この任を受けた瞬間から、ワールドカップ終了までという気持ちだけでやってこさせてもらいました。今は、(大会の)途中でこういった形になりましたが、任期を全うしたという気持ちでおります」

──ベルギー戦直後に「何が足りないんでしょうね」と振り返っていました。足りないものは何と感じていますか。また、4年後に向けて協会に伝えたいことは

「あの言葉を発するまでに少し時間を頂いたと思いますが、ゲームが日本にとって好転していっている中で、あのシナリオは自分の中では全く考えられない状況でした。あの30分間で、判断できるスピード感が自分の中になかった。その中での判断や選手へのメッセージ、まさかあの状況になるということが考えられませんでした」

「このベルギーに対して、3点目を行けるというチーム力に自信がありました。実際にそういったチャンスもありました。ただ、紙一重の所で流れが変わってしまう。私だけではなく、選手もまさかという30分だったと思います」

「それに対して、選手がというよりは、何が足りないかというのは自問していたことで、こういった時にどういった感覚が働けば良いのかなとか。グループステージ3試合目の10分というのもあるんですが、チームが1つになっていく方向性を出せる瞬間というのは、その瞬間なので、それができなかったベルギー戦の残り時間。そこに対して「何が足りないなだろうな」という思いです。自分に対してです」

「これからですが、A代表が爆発的に成長していくことは、各国ないと思います。今は日本のアンダーカテゴリーの代表チームは、本当に期待できます。U-20、U-17、本当に世界と渡り合える力があると思います。着実に育成に対して協会が働きかけてきた状態だと思いますし、単純に4年後のカタールにと漠然と言っているわけではなく、着実に下のカテゴリーの選手の底上げ。A代表もU-20の選手が取って代わるような状況であるとも感じています」

「本当にスケールの大きいダイナミックかつ、日本人らしいボールを使ったサッカーができる。そういった、期待できる育成に対して、さらにというところを掛けていかないと、一朝一夕にA代表というわけには行きません」

「海外組、国内組というそういった選手たちが融合していかなければいけない難しさがあります。これは、シーズンが違うからです。ヨーロッパと日本の中で。これを合わせていく。9、10、11月の代表戦が、毎年毎年強化にならないという状況は、シーズンが違うからです。選手たちのステージがそれぞれ違うということ。個は成長していくものの、チームとして、A代表として、各カテゴリもU-20でも海外でやっている選手もいるので、そういった選手たちの融合、チームとしてどう持って行くことを改善はなかなか難しいですが、考える必要はあると思います」

──最後にメッセージ

「自分のキャリアがU-20の監督をやり、オリンピックの監督を経験させてもらい、長くJリーグで16シーズン続けてやってきました。その上で、サッカー協会から技術委員長として2年、そしてワールドカップ直前に監督ということで、自分とすれば全てのカテゴリー、クラブで経験させてもらいました。本当に大きな最後のミッションだったと思いますが、7月末で契約満了という中では、精一杯貢献したいです」

「ワールドカップを総括ということでは、私は行きません。4年かけてきた長谷部以下選手たちが、切磋琢磨してロシアを目指した。そのアプローチに自分が最後の46日間だけ一緒に居させてもらっただけで、全てを振り返ることはできません」

「現場の選手たちの思いというのは、想像以上に強く、そういった選手たちのリーダーとして長谷部が心の中を前日の夜中に来て、代表引退を自分に伝えてくれました。心の中は「えっ、まだだろ」というのはありますが、これも想像以上の長谷部の気持ちがある。そこも計り知れないところがあります。長谷部が決断したことなので、尊重したいと思いました」

「そういったリーダーに導かれた代表チームの力も計り知れないと思います。次代のリーダーがどういった形になるか、大変なポジションですし、そういった選手が長谷部を超える選手がリーダーに立たないといけないと思います。チームはリーダーに支えられ、たくさんのスタッフに支えられてできていることを感じました。大切さを感じました。ありがたく思っています」

「根底にあるのは、国民のサッカーに対する関心、興味というのがもっともっと増えていくための活動を、代表チームは絶対にしなくてはいけないと強く感じていますし、間違いなく未来はアンダーカテゴリーを含めて、素晴らしい世界での活動があると思うので、みなさんもたくさん応援してあげて欲しいなと思います。本当にありがとうございました」
関連ニュース

「全てを変えたのはレッドカード」夢の五輪出場を逃した開催国・カタール、指揮官は10人で健闘した選手を称える「彼らは降伏しなかった」

パリ・オリンピックの出場権を逃したU-23カタール代表のイリディオ・ヴァレ監督が、U-23日本代表戦を振り返った。アジアサッカー連盟(AFC)が伝えた。 25日、AFC U23アジアカップ準々決勝でカタールは日本と対戦した。今大会の開催国であり、グループAを首位通過したカタール。A代表はアジアカップを連覇中であり、U-23世代は1992年のバルセロナ・オリンピック以来8大会ぶりの出場を目指した。 試合は開始2分に山田楓喜にゴールを許して失点するも、24分にアーメド・アル・ラウィのゴールで同点に追いつく。しかし、41分にGKユセフ・アブドゥラーがラフプレーで一発退場。数的不利となるが、後半早々にFKからジャッセム・ガベルがネットを揺らして逆転に成功する。 リードを奪ったことで[5-4]のブロックを形成して日本に攻め込ませない戦いを見せたカタール。しかし、67分にCKから失点。その後は防戦一方となる中で、90分を耐えることとなった。 延長戦に入ってからはPK戦まで持っていこうという姿勢を見せたが、101分に失点。ゴールが必要になった中、延長後半にも失点し、2-4で敗戦。パリ・オリンピック出場は夢に終わった。 ポルトガル代表のアシスタントコーチとして多くの経験をしてきたヴァレ監督は、試合後にコメント。数的不利の中でしっかりと戦えたことを評価。選手たちを称え、将来の有望性を口にした。 「選手が11人いる日本と対戦するのは、すでに非常に難しい状況であることは誰もが知っている。自分のチームが10人で、経験豊富な日本の選手11人と対戦しなければならないことを想像してみてほしい」 「カタールの選手たちを祝福したい。彼らはファイターだった。全ての試合でファイターであることを示し、今日は10人の選手でしかプレーしていないにも関わらず、降伏しなかった」 「カタールの選手たちは非常に有望な将来を持っている。彼らは独自のキャラクター、性格、野心を持っており、自分たちの国をリスペクトしていたと思う。今日彼らは、栗色のジャージをリスペクトしていた」 ホームの大観衆にも背中を押され、粘りを見せて戦っていたものの、やはりターニングポイントはGKの退場。オリンピックを逃したことを悔やみつつも、更なる選手たち、そしてカタールの若手の成長に期待を寄せた。 「全てを変えたのはレッドカードだった。組織的に言えば、それは我々に影響を与えた」 「我々はパリ・オリンピックに出場できなくなり、若い選手たちの夢も叶わない。彼らはオリンピックに出ることを夢見ていた」 「我々が一緒にいた間、彼らは本当に一生懸命働いてくれたが、我々はこれら全ての努力から多くの恩恵を受けてきた。現在のチームには、最高レベルで戦える精神的にも肉体的にも成熟した選手が揃っている」 「私は多くの感情を経験しているが、ロッカールームにいる選手たちも同じだ。我々はこの大会でできるだけ上まで行きたいという、ファンの夢を達成できなかったことに痛みを感じている」 「選手たちはこれらの試合で、本物の男であることを証明した。もちろん、精神的にも肉体的にも成長した選手を発掘し、アジアの最高の選手やチームと対戦することで、彼らの素質を証明知っている。このような大会はとても有益だった」 <span class="paragraph-title">【動画】カタールの明暗を分けたGKの愚行…細谷真大を蹴りつけるラフプレー</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="ZUAs0mZlSNI";var video_start = 186;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.26 12:52 Fri

日本対カタールで細谷が152日ぶりに復活/六川亨の日本サッカー見聞録

公式戦152日ぶりのゴールとは知らなかった。昨夜のカタール戦で延長前半11分に決勝点を決めた細谷真大のゴールである。昨シーズンは14ゴールをマークしてJ1得点ランクの5位タイに躍進したものだ。 ところが1月のアジアカップでは初戦のベトナム戦のスタメンに起用されながら、前半45分で上田綺世との交代を余儀なくされた。次に出番が回ってきたのは準々決勝のイラン戦で、逆転ゴールを決められた後の後半アディショナルタイムだったが、1度もボールに触ることなくタイムアップを迎えた。 不調はシーズンが始まってからも変わらず、開幕前の千葉とのダービーマッチ(ちばぎんカップ)ではシュート0本。1週間後の京都との開幕戦ではPKを外して試合はドロー。公式戦8試合連続無得点と不振のままカタール入りした。初戦の中国戦では1人退場になった影響もあり、これといった見せ場を作れなかった。 UAEとの第2戦では後半28分から登場すると、2度の惜しいシーンがあったものの、シュートがゴール枠を捕らえることができない。韓国戦も後半32分から出場したが、ヘディングシュートはバーを越えたりGKの正面を突いたりしてゴールが遠かった。それでもグループリーグ3試合で起用し、カタール戦でもスタメンに復帰したのだから、大岩剛監督も細谷の復活を期待したのだろう。 ゴールシーンは身体でパスコースを作り、荒木遼太郎からのスルーに1タッチで抜け出し豪快に決めた、細谷らしいゴールだった。得点シーンを振り返り「まずは太郎が前を向いた瞬間に自分もポジションを取ろうとして、うまく出してくれました。落ち着いて流し込むだけでした」と荒木を称えたが、2人の息がピタリと合った決勝点と言える。 昨年11月25日の鳥栖戦以来の一発に、「本当にやっとのゴールだった。なかなかチームを勝たせられなかったので、今日は勝たせられてよかった」と安堵の表情を浮かべたが、エースの一撃を誰よりも喜んだのは大岩監督ではないだろうか。さらには内野航太郎にも初ゴールが生まれた。 準決勝の相手はイラクとベトナムの勝者だが、細谷自身「優勝しかない」と言い切るように、ここまできたら2度目のアジア制覇でパリ五輪出場に花を添えたいところ。とはいえ韓国がインドネシアにPK戦で敗れたように、どの国も侮ることはできない。 唯一の救いはこれまで中2日の連戦だったのが、中3日と1日ほどレストデーが増え、イラクとベトナムは中2日での日本戦になることだ。この差が日本にとって有利に働くことを期待したい。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた</div> <span class="paragraph-title">【動画】ついに目覚めたエース!細谷真大が値千金の決勝ゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="pZnkovlMOfU";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.26 12:35 Fri

「アウェイの空気に飲まれそうになった」逆転許して一転ピンチに、藤田譲瑠チマが考えたコントロール「焦れずに相手を動かそう」

U-23日本代表のMF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)が、U-23カタール代表戦を振り返った。 25日、AFC U23アジアカップの準々決勝で日本はカタールと対戦した。 ここで負ければパリ・オリンピック行きの可能性がなくなる両国。開催国であるカタールとの一戦だったが、開始2分に山田楓喜のゴールで日本が幸先良く先制する。 するとその後に追いつかれた中、相手GKが前半で退場する事態に。後半は優位に進められると思われた中、セットプレーから失点し苦しい戦いとなる。 相手に引いて守られ、なかなかゴールが割れなかったが、67分に木村誠二がCKからゴールを奪い同点に。しかし、その後は押し込みながらもゴールが遠く延長戦に突入する。 延長戦では、エースの細谷真大に待望の初ゴールが生まれ日本が逆転。さらに内野航太郎がダメ押しゴールを決めて2-4で勝利。ベスト4入りを果たした。 試合後のフラッシュインタビューに応じたキャプテンの藤田は「最初(山田)楓喜のゴールで先制して、逆転された時はアウェイの空気感に飲まれそうになりました」とコメント。数的不利の相手に逆転されたことで、難しくなったという。 ただ、「チームで話しながら、得点できれば自分たちもチャンスがあるから、焦れずにいこうということで、自分たちの強みのセットプレーから追いついて、逆転できたので、素晴らしい流れだったと思います」と振り返り、我慢強く戦ったことと、武器を生かしての勝利を喜んだ。 藤田は目立ったプレーこそ少ないが、ゲームをコントロールするプレーに終始。舵取り役を担ったが「まずは焦れずに相手を動かそうという考えがありました」とコメント。「相手が疲れたらスペースが空くという考えもあって、そこを意識してプレーしていました」と、チャンスが来るタイミングを見計らってコントロールしていたと明かした。 今大会の山場はなんとかクリア。藤田は「まずは第一関門をクリアしただけなので、満足はしていません」とコメント。次が大事な試合となる中で、「自分たちの最低限の目標であるパリ・オリンピックの出場権獲得。あとはアジアカップ優勝というものがすぐ近くにあるので、チームとして準備して次の試合に向けて頑張っていければと思います」と、次戦への意気込みを語った。 日本は準決勝ではU-23イラク代表vsU-23ベトナム代表の勝者と29日の26時30分から対戦する。 <span class="paragraph-title">【動画】ついに目覚めたエース!細谷真大が値千金の決勝ゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="pZnkovlMOfU";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.26 08:30 Fri

「がっちりハマった」衝撃の左足ミドルで先制ゴールの山田楓喜、左足の武器を見せつける「どんどん違いを見せていければ」

U-23日本代表のFW山田楓喜(東京ヴェルディ)が、U-23カタール代表戦を振り返った。 25日、AFC U23アジアカップの準々決勝で日本はカタールと対戦した。 ここで負ければパリ・オリンピック行きの可能性がなくなる両国。開催国であるカタールとの一戦だったが、開始2分に山田のゴールで日本が幸先良く先制する。 開始早々に衝撃のゴールを決めた山田。試合後のフラッシュインタビューでは左足ミドルでのゴールについて振り返り「最初からどんどん積極的にシュートを打っていこうと自分の中で決めていたので、がっちりハマって先制ゴールにつながりました」とコメント。狙い通りの一撃だったという。 山田のゴールで先制も24分に追いつかれてしまった中、41分にはカタールのGKがラフプレーで一発退場。日本は数的優位となり後半を迎えたが、早々にセットプレーから逆転を許す展開となる。 日本は嫌なムードが漂ったが、67分に木村誠二がCKからヘディングで同点ゴール。その後は決定力を失い延長戦に入ると、延長前半に細谷真大の待望のゴールで逆転に成功。延長後半には内野航太郎の初ゴールも生まれ、2-4で勝利。ベスト4入りを果たした。 リードし、数的優位になってから苦しんだ日本。山田は「正直、カタールが1人退場してから凄く楽になるかなと思ってプレーしていました」と、アドバンテージになると考えたという。ただ「それが逆に出て難しい試合になって、勝ち越されて凄く難しい展開になりました」と反省した。 自身のプレーについても「難しくて自分もどうしようかなという時に、左足のクロスから得点に繋がるかなと思っていました。得点には繋がらなかったですけど、相手にとっては嫌なプレーになったかなと思います」と、左足の武器を見せたことが、牽制には繋がっただろうと振り返った。 今大会はアシストやゴールとJリーグでの調子の良さを継続している山田。セットプレーについては「特にアジアの大会となるとセットプレーは一番重要なので、自分の左足でどんどん違いを見せていければと思います」と、今後の戦いでも違いを見せたいと意気込んだ。 日本は準決勝ではU-23イラク代表vsU-23ベトナム代表の勝者と29日の26時30分から対戦する。 <span class="paragraph-title">【動画】ついに目覚めたエース!細谷真大が値千金の決勝ゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="pZnkovlMOfU";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.26 08:15 Fri

「勝たせたいと思っていた」待望のゴールが決勝弾、悩んだエース細谷真大が大会制覇へ意気込む「優勝しかない」

U-23日本代表のFW細谷真大(柏レイソル)が、U-23カタール代表戦を振り返った。 25日、AFC U23アジアカップの準々決勝で日本はカタールと対戦した。 ここで負ければパリ・オリンピック行きの可能性がなくなる両国。開催国であるカタールとの一戦だったが、開始2分に山田楓喜のゴールで日本が幸先良く先制する。 24分に追いつかれてしまった中、41分にはカタールのGKがラフプレーで一発退場。日本は数的優位となり後半を迎えたが、早々にセットプレーから逆転を許す展開となる。 日本は嫌なムードが漂ったが、67分に木村誠二がCKからヘディングで同点ゴール。その後は決定力を失い延長戦に入ると、延長前半に細谷の待望のゴールで逆転に成功。延長後半には内野航太郎の初ゴールも生まれ、2-4で勝利。ベスト4入りを果たした。 試合後のフラッシュインタビューに応じた細谷はゴールシーンについて振り返り、「まずは太郎(荒木遼太郎)が前を向いた瞬間に自分もポジションを取ろうとして、上手く出してくれました。落ち着いて流し込むだけでした」と、しっかりと意気のあったプレーだったと振り返った。 今シーズンはクラブでもゴールがなく、悔しいシーズンとなっていた中、それでも前向きなプレーを継続。相手GKの退場に繋がるなど、見えない影響をチームに与えていた。 「チームを勝たせたいという思いもありましたし、スペースもあったので、そこが武器なので、そこを突いていこうとチーム全体で話していました」とコメント。「もっと動き出せたと思いますし、もっと得点に絡めるように頑張っていきたいです」と、まだまだ自分のプレーが足りないと語った。 FW陣にゴールがないまま進んだ大会だったが、やっと結果が出ることに。この先の戦いについては「まずは優勝しかないので、次もしっかり良い準備をして臨みたいと思っています」と、しっかり準備をして、次も勝ちたいとした。 また、日本からも声援を送るファン・サポーターへも「時差のある中で遅い時間まで応援してくださりありがとうございます」と感謝。「自分自身、得点に絡めていなかったので、今後は自分が勝たせられるようなゴールを取れるように頑張ります。熱い応援ありがとうございます」と、更なる後押しをお願いした。 日本は準決勝ではU-23イラク代表vsU-23ベトナム代表の勝者と29日の26時30分から対戦する。 <span class="paragraph-title">【動画】ついに目覚めたエース!細谷真大が値千金の決勝ゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="pZnkovlMOfU";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.26 07:15 Fri
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly