C・ロナウドの土壇場PK弾にブッフォン退場! マドリーが後味悪い劇的突破で8年連続の4強入り《CL》
2018.04.12 06:19 Thu
▽チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグ、レアル・マドリーvsユベントスが11日にサンティアゴ・ベルナベウで行われ、アウェイのユベントスが1-3で勝利した。しかし、2戦合計4-3としたマドリーのベスト4進出が決定した。
▽ホームでの2ndレグを前にベスト4進出に大きく近づいたマドリーは先週末にホームで行われたアトレティコ・マドリーとのダービーを1-1のドローで終えた。勝利こそ逃したものの、イスコやモドリッチら主力数人の温存に成功し盤石の態勢で今回の一戦を迎えた。ジダン監督は1stレグから先発2人を変更。累積警告で出場停止のセルヒオ・ラモスに代えてバジェホを起用したほか、C・ロナウドの相棒にベンゼマではなくベイルを据えた。
▽一方、ホームで屈辱的な0-3の敗戦を喫したユベントスは先週末に行われたベネヴェント戦では最下位相手に大苦戦も4-2できっちり勝利した。前日のローマに続く奇跡の逆転を目指すアッレグリ監督率いるチームは1stレグから先発4人を変更。出場停止のディバラ、ベンタンクール、コンディション不良のバルザーリ、アサモアに代えて出場停止明けのベナティア、ピャニッチ、マンジュキッチ、マテュイディを起用し、[4-3-3]の布陣で臨んだ。
▽試合は前日に行われた準々決勝2ndレグの2試合と同様に開始早々に動く。開始2分、右サイドでカゼミロと入れ替わったドグラス・コスタがそのまま持ち上がってボックス右のケディラに短いパス。ゴール前に複数選手が走り込んで来る中、ケディラは冷静にファーでフリーのマンジュキッチに柔らかなクロスを送ると、これをクロアチア代表FWが難なく頭で流し込んだ。
▽一方、立ち上がりの失点でざわつくベルナベウの空気を落ち着かせたいマドリーは、自慢の中盤のパスワークで相手の強度の高いプレスをいなしていく。10分にはボックス付近でモドリッチ、C・ロナウド、モドリッチを細かく繋いで3人目の動きでゴール前に飛び出したベイルがシュート。GKブッフォンに弾かれたボールをさらにヒールシュートで狙うが、これは枠を外れる。それでも、一連のプレーをキッカケに試合の流れを引き戻していく。
▽序盤の勢いを維持していくユベントスだが17分にアクシデントが発生。足を痛めたデ・シリオがプレー続行不可能となり、リヒトシュタイナーの緊急投入を余儀なくされる。すると、このアクシデントが流れに水を差したか、徐々にマドリーに押し返される展開に。相手の質の高いボール回しを前になかなかボールを奪えない状況が続くと、34分にはC・ロナウドのスルーパスにオフサイドラインぎりぎりで抜け出したイスコにゴール左でシュートを許すが、ここは守護神ブッフォンの好守で凌いだ。
▽すると直後の37分、相手陣内でイグアイン、ケディラとボールを繋いで右サイド深くのリヒトシュタイナーに展開。ややDFマルセロの寄せが遅れたことで余裕を持ってリヒトシュタイナーがクロスを入れると、ファーサイドでDFカルバハルに難なく競り勝ったマンジュキッチのヘディングシュートがGKの手を弾いてニアポストに吸い込まれた。この2点目で2戦合計イーブンまであと1点に迫ったユベントスは前半終了間際に与えたFKからピンチを招くも、クロースがインスウィングで入れたボールに合わせたヴァランのヘディングシュートはクロスバーを叩いた。
▽2点のビハインドを背負う苦しい展開を強いられたホームのマドリーはカゼミロ、ベイルを下げてハーフタイム明けにルーカス・バスケスとアセンシオを同時投入。この交代で[4-4-1-1]に布陣を変更し、劣勢を強いられたサイドの守備を強化する。
▽マドリーの修正によって後半立ち上がりは拮抗した展開となるが、60分を前に互いに決定機を作り合う。まずは58分、ボックス手前中央で右サイドから横パスを受けたC・ロナウドがダイレクトシュートを狙うが、これはGKブッフォンの守備範囲。直後にはペナルティアーク付近でケディラのパスを受けたイグアインが鋭い反転シュートを狙うが、今度はGKケイロル・ナバスの好守に阻まれる。
▽徐々にゴールの匂いがし始めた中、意外な形から劇的なゴールが生まれる。61分、右サイドのドグラス・コスタが左足に持ち替えてインスウィングのクロスをゴール前に入れる。これに対してマテュイディが勢いを持って飛び込むと、この飛び出しが気になったか、GKケイロル・ナバスが何でもないクロスをまさかのファンブル。こぼれ球に反応したマテュイディがDFヴァランに先んじて無人のゴールへ流し込んだ。
▽相手のミスから3点目を奪い、2戦合計3-3に追いついたユベントスはここから2点分の威力を持つアウェイゴールのアドバンテージをチラつかせながらややゲームコントロール優先の戦い方に変化。これに対して、一転して厳しい立場に立ったマドリーは75分にモドリッチを下げてコバチッチを投入する。
▽試合終盤にかけては90分以内で決着を付けたいマドリーが攻勢に転じていく。マルセロやカルバハルもサイドの深い位置を取って攻撃に厚みを与えていく中、78分にはボックス手前で前向きに仕掛けたイスコのシュートが相手DFにディフレクトして枠の左隅を捉えるが、ここはGKブッフォンの好守に阻まれる。
▽その後もマドリーの攻勢が続くも延長突入が濃厚となった中、試合は後味の悪い形で劇的な幕切れを迎える。93分、クロースの浮き球のクロスをボックス右で競り勝ったC・ロナウドが頭で中央へ折り返す。これに対してL・バスケスとDFベナティアが反応するも、前に入られたベナティアが後ろから倒してしまう。ここでマイケル・オリヴァー主審はPKスポットを指さす。判定自体は妥当だったものの、猛抗議を見せたブッフォンに対して同主審はレッドカードを掲示した。
▽交代枠を残していたユベントスはイグアインを下げてGKシュチェスニーを投入するが、このプレッシャーがかかるPKを名手C・ロナウドがGKにとってノーチャンスの右上隅に突き刺し、難なくCL11試合連続ゴールを達成。この直後に試合はタイムアップを迎え、ホームのマドリーが薄氷を踏む劇的な形で8年連続ベスト進出。一方、奇跡の逆転劇にあと一歩迫りながらも痛恨のPK献上にCLラストマッチも噂されるブッフォンが退場する悲劇に見舞われたユベントスは後味の悪い形で再びマドリー相手の敗退となった。
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▽3日にユベントス・スタジアムで行われた1stレグでは、エースFWクリスティアーノ・ロナウドが2ゴール1アシストの活躍を見せたアウェイのマドリーがディバラ退場のユベントス相手に3-0の圧勝。昨季ファイナルに続く大勝でベスト4進出に王手をかけた。▽一方、ホームで屈辱的な0-3の敗戦を喫したユベントスは先週末に行われたベネヴェント戦では最下位相手に大苦戦も4-2できっちり勝利した。前日のローマに続く奇跡の逆転を目指すアッレグリ監督率いるチームは1stレグから先発4人を変更。出場停止のディバラ、ベンタンクール、コンディション不良のバルザーリ、アサモアに代えて出場停止明けのベナティア、ピャニッチ、マンジュキッチ、マテュイディを起用し、[4-3-3]の布陣で臨んだ。
▽試合は前日に行われた準々決勝2ndレグの2試合と同様に開始早々に動く。開始2分、右サイドでカゼミロと入れ替わったドグラス・コスタがそのまま持ち上がってボックス右のケディラに短いパス。ゴール前に複数選手が走り込んで来る中、ケディラは冷静にファーでフリーのマンジュキッチに柔らかなクロスを送ると、これをクロアチア代表FWが難なく頭で流し込んだ。
▽電光石火の先制ゴールで勢いづくユベントスは前向きなプレッシングで相手をけん制。7分にはCL初出場のバジェホとヴァランの連係ミスからイグアインとドグラス・コスタの右サイドでの連係から決定機を迎えるが、クロスのこぼれ球に反応したイグアインのシュートはGKケイロル・ナバスに阻まれる。
▽一方、立ち上がりの失点でざわつくベルナベウの空気を落ち着かせたいマドリーは、自慢の中盤のパスワークで相手の強度の高いプレスをいなしていく。10分にはボックス付近でモドリッチ、C・ロナウド、モドリッチを細かく繋いで3人目の動きでゴール前に飛び出したベイルがシュート。GKブッフォンに弾かれたボールをさらにヒールシュートで狙うが、これは枠を外れる。それでも、一連のプレーをキッカケに試合の流れを引き戻していく。
▽序盤の勢いを維持していくユベントスだが17分にアクシデントが発生。足を痛めたデ・シリオがプレー続行不可能となり、リヒトシュタイナーの緊急投入を余儀なくされる。すると、このアクシデントが流れに水を差したか、徐々にマドリーに押し返される展開に。相手の質の高いボール回しを前になかなかボールを奪えない状況が続くと、34分にはC・ロナウドのスルーパスにオフサイドラインぎりぎりで抜け出したイスコにゴール左でシュートを許すが、ここは守護神ブッフォンの好守で凌いだ。
▽すると直後の37分、相手陣内でイグアイン、ケディラとボールを繋いで右サイド深くのリヒトシュタイナーに展開。ややDFマルセロの寄せが遅れたことで余裕を持ってリヒトシュタイナーがクロスを入れると、ファーサイドでDFカルバハルに難なく競り勝ったマンジュキッチのヘディングシュートがGKの手を弾いてニアポストに吸い込まれた。この2点目で2戦合計イーブンまであと1点に迫ったユベントスは前半終了間際に与えたFKからピンチを招くも、クロースがインスウィングで入れたボールに合わせたヴァランのヘディングシュートはクロスバーを叩いた。
▽2点のビハインドを背負う苦しい展開を強いられたホームのマドリーはカゼミロ、ベイルを下げてハーフタイム明けにルーカス・バスケスとアセンシオを同時投入。この交代で[4-4-1-1]に布陣を変更し、劣勢を強いられたサイドの守備を強化する。
▽マドリーの修正によって後半立ち上がりは拮抗した展開となるが、60分を前に互いに決定機を作り合う。まずは58分、ボックス手前中央で右サイドから横パスを受けたC・ロナウドがダイレクトシュートを狙うが、これはGKブッフォンの守備範囲。直後にはペナルティアーク付近でケディラのパスを受けたイグアインが鋭い反転シュートを狙うが、今度はGKケイロル・ナバスの好守に阻まれる。
▽徐々にゴールの匂いがし始めた中、意外な形から劇的なゴールが生まれる。61分、右サイドのドグラス・コスタが左足に持ち替えてインスウィングのクロスをゴール前に入れる。これに対してマテュイディが勢いを持って飛び込むと、この飛び出しが気になったか、GKケイロル・ナバスが何でもないクロスをまさかのファンブル。こぼれ球に反応したマテュイディがDFヴァランに先んじて無人のゴールへ流し込んだ。
▽相手のミスから3点目を奪い、2戦合計3-3に追いついたユベントスはここから2点分の威力を持つアウェイゴールのアドバンテージをチラつかせながらややゲームコントロール優先の戦い方に変化。これに対して、一転して厳しい立場に立ったマドリーは75分にモドリッチを下げてコバチッチを投入する。
▽試合終盤にかけては90分以内で決着を付けたいマドリーが攻勢に転じていく。マルセロやカルバハルもサイドの深い位置を取って攻撃に厚みを与えていく中、78分にはボックス手前で前向きに仕掛けたイスコのシュートが相手DFにディフレクトして枠の左隅を捉えるが、ここはGKブッフォンの好守に阻まれる。
▽その後もマドリーの攻勢が続くも延長突入が濃厚となった中、試合は後味の悪い形で劇的な幕切れを迎える。93分、クロースの浮き球のクロスをボックス右で競り勝ったC・ロナウドが頭で中央へ折り返す。これに対してL・バスケスとDFベナティアが反応するも、前に入られたベナティアが後ろから倒してしまう。ここでマイケル・オリヴァー主審はPKスポットを指さす。判定自体は妥当だったものの、猛抗議を見せたブッフォンに対して同主審はレッドカードを掲示した。
▽交代枠を残していたユベントスはイグアインを下げてGKシュチェスニーを投入するが、このプレッシャーがかかるPKを名手C・ロナウドがGKにとってノーチャンスの右上隅に突き刺し、難なくCL11試合連続ゴールを達成。この直後に試合はタイムアップを迎え、ホームのマドリーが薄氷を踏む劇的な形で8年連続ベスト進出。一方、奇跡の逆転劇にあと一歩迫りながらも痛恨のPK献上にCLラストマッチも噂されるブッフォンが退場する悲劇に見舞われたユベントスは後味の悪い形で再びマドリー相手の敗退となった。
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