史上最多8ゴールが生まれた“セビージャ・ダービー”はアウェイのベティスに軍配! モンテッラはリーガ初陣で厳しい敗戦…《リーガエスパニョーラ》

2018.01.07 06:53 Sun
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▽リーガエスパニョーラ第18節、セビージャvsベティスが6日にサンチェス・ピスファンで行われ、アウェイのベティスが5-3で勝利した。
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▽5位のセビージャ(勝ち点29)と14位のベティス(勝ち点21)による“セビージャ・ダービー”。ベリッソ前監督の解任に伴い、モンテッラ新監督を招へいしたセビージャは、初陣となったコパ・デル・レイ5回戦1stレグのカディス戦では、格下相手に主力を軒並み起用し2-0の快勝。迎えた今回のダービーではピサーロとムリエルに代えてフランコ・バスケス、イェデルを起用した以外、カディス戦と同じメンバーを起用した。一方のベティスは今冬復帰したルベン・カストロがベンチに入り、この試合でダービー歴代最多18試合目の出場を果たしたホアキン、グアルダードらベテランがピッチに立った。
▽試合前に両チームのサポーターの衝突で逮捕者が出るなど、熱狂の空気の中でスタートしたダービーはいきなり動く。開始23秒、右サイドで仕掛けたファビアン・ルイスが中央のホアキンに預けてペナルティアーク付近に走り込むと、ホアキンからの絶妙なリターンパスが届く。これを受けたファビアンが絶妙な左足のコントロールシュートをゴール左隅に突き刺した。

▽先日にエイバルMF乾貴士が記録した開始41秒弾を上回るファビアンの今季リーガ最速ゴールでいきなり動いたダービーは、ここから一気にヒートアップ。すると13分には失点以降攻勢を強めていたホームチームが早くも追いつく。13分、相手陣内左サイドで得たFKの場面でキッカーのエスクデロが左足でゴール前に速いボールを入れると、タイミング良く抜け出したイェデルがワンタッチシュートを右隅に流し込んだ。

▽セットプレーで試合を振り出しに戻されたベティスだが、こちらもセットプレーでゴールをこじ開ける。22分、相手陣内右サイドで得たFKの場面でキッカーのホアキンが右足で鋭いボールを入れる。これをゴール前にフリーで飛び込んできたフェダルが頭で合わせた。
▽再びビハインドを背負ったセビージャは、サイドを起点にした攻めで相手を押し込んでいく。すると40分、セットプレーの二次攻撃からボックス中央でフランコ・バスケスが頭でロビングパスを送ると、ゴール前で完全に競り勝ったケアーが豪快なヘディングシュートを突き刺した。

▽2-2のイーブンで折り返した試合は、後半も白熱の展開に。49分にはボックス右でボールを受けたグアルダードが左足を振り抜くが、これは惜しくも左ポストを叩く。それでも、後半に入ってよい形の攻撃を続けていたベティスが三度リードを奪う。

▽63分、右サイドでの細かいパス交換からボックス右のブデブスが広い視野を生かしてファーに走り込むドゥルミジに浮き球のパスを送ると、これをドゥルミジが冷静にワンタッチで流し込む。さらに畳みかけるベティスは65分、左サイドで仕掛けたテージョが中央に切り込みながら絶妙なスルーパス。これに抜け出したセルヒオ・レオンがGKとの一対一を制した。

▽この試合で初めて2点ビハインドを負ったセビージャだが、すぐさま1点を返す。67分、相手陣内右サイドで得たFKの流れから左サイドでエンゾンジが競り勝ったボールを回収したフランコ・バスケスが浮き球のクロス。これをゴール前のラングレが頭で叩き込んだ。

▽このゴールで勢いを取り戻したセビージャはムリエル、サラビアと続けて交代カードを切っていく。その流れの中で幾度となく相手ゴールに迫るが、最後の場面で決め切れない。後半アディショナルタイムにはGKセルヒオ・リコまで攻撃参加したセットプレーで同点を目指すセビージャだったが、95分には相手のロングカウンターからテージョにトドメの5点目を決められ、万事休す。史上最多8ゴールが生まれた白熱のダービーは、アウェイのベティスに軍配。なお、セビージャでのリーガ初陣となったモンテッラ監督はホームでのダービー敗戦という、厳しい船出となった。

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