【プレビュー】無敗アトレティコが新本拠地で全勝バルサと激突《アトレティコ・マドリーvsバルセロナ》
2017.10.14 12:00 Sat
▽リーガエスパニョーラ第8節、アトレティコ・マドリーvsバルセロナが日本時間14日27:45にワンダ・メトロポリターノでキックオフされる。昨シーズン3位のアトレティコ・マドリーと、同2位のバルセロナが激突するリーガビッグ3による今季最初の上位対決だ。
▽今冬にMFビトロ、FWジエゴ・コスタの加入が内定しており、来年1月以降の巻き返しが期待されているものの、序盤戦でこれ以上躓けば、シーズン半ばで優勝争いから脱落する可能性もあるだけに、ホームで戦う今回のバルセロナ戦はチームにとって非常に重要な戦いとなる。絶好調のFWメッシに加え、自分たちのお株を奪う堅守と、ほとんど穴がない難敵に対して、智将シメオネは卓越したモチベート能力に加え、相手を上回る戦術的な対策を用意できるか。
▽一方、FWネイマールの電撃退団、宿敵レアル・マドリー相手の低調なスーペル・コパと強い逆風の中でシーズンをスタートしたバルセロナだが、蓋を開けてみれば、リーガ開幕7連勝を含む公式戦9連勝と、近年稀にみる好スタートを切った。もちろん、絶好調のメッシに極度に依存する攻撃面など、課題は決して少なくないが、ルイス・エンリケ前監督の下で崩れ始めたバランスを新指揮官バルベルデがここまではうまく整えている。
▽今季2度目のインターナショナルウィーク明けとなる今節はアトレティコ相手のアウェイゲームとかなり厳しい日程となるが、CLではやや力が劣るオリンピアコスとの連戦、国内リーグでも次節はマラガとのホームゲームとなるため、今回の一戦に全力を注ぐことができる。また、リーグ奪還に向けた最大のライバル、レアル・マドリーの序盤戦の躓きにより、ある程度の勝ち点の取りこぼしは許容されるだけに、敵地でのアウェイゲームではより割り切った戦いも可能だ。
▽アトレティコ・マドリー予想スタメン
DF:フアンフラン、サビッチ、ゴディン、フィリペ・ルイス
MF:コケ、トーマス、サウール、カラスコ
FW:グリーズマン、コレア
負傷者:DFヴルサリコ、リュカ、フィリペ・ルイス
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関してはヴルサリコ、リュカ、フィリペ・ルイスの3選手がいずれも軽傷を抱えているが、3選手共に起用可能なようだ。スタメンに関しては中盤の構成に注目が集まる。前述の予想布陣か、カラスコに代えて主将MFガビを起用し、サウールとコケをサイドに配す守備的な布陣のどちらかを採用する見込みだ。グリーズマンの相棒に関してはコレアの起用が濃厚だが、バルセロナキラーのFWトーレス、FWビエットのいずれかを先発起用し、途中出場でも存在感を示せるコレアをジョーカーとして起用するプランも考えられる。
▽バルセロナ予想スタメン
DF:ネウソン・セメド、ピケ、ユムティティ、ジョルディ・アルバ
MF:ラキティッチ、ブスケッツ、イニエスタ
FW:メッシ、スアレス、デニス・スアレス
負傷者:MFイニエスタ、デンベレ、ラフィーニャ
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関しては長期離脱中のラフィーニャ、デンベレの2選手の欠場が確定。左太ももに筋肉系のトラブルを抱えるイニエスタに関しては全体練習に復帰しており、ギリギリまで起用の可否を見極める予定だが、先発復帰が濃厚だ。
▽スタメンに関しては代表ウィーク明けという状況、システム選考を含めて予想が難しいところだ。[4-3-3]を採用する場合、左ウイングにデニス・スアレスを配し、中盤はラキティッチとブスケッツの相棒にイニエスタか、セルジ・ロベルト、パウリーニョのいずれかを起用する見込みだ。一方、[4-4-2]を採用する場合は、イニエスタかデニス・スアレスを左サイドハーフに置き、右にセルジ・ロベルトかアレイシ・ビダルを置き、ブスケッツの相棒にはパウリーニョかラキティッチを起用することになる。
★注目選手
◆アトレティコ・マドリー: FWアントワーヌ・グリーズマン
◆バルセロナ:FWリオネル・メッシ
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▽今夏、FIFAから科された補強禁止処分の影響で継続路線を余儀なくされたアトレティコは、ここまで4勝3分けと微妙なスタートとなった。MFトーマスやDFリュカと若手の成長で戦力値を上げているものの、戦術面のアップデートに対して、対戦相手の研究の方が進んでおり、前線のアタッカーのコンディションがいまひとつ上がり切れない中で攻撃面の停滞が目立つ。とりわけ、直近のレガネス戦では格下相手に攻めあぐねて今季の公式戦3度目のゴールレスドローとなった。また、直近のチャンピオンズリーグ(CL)ではチェルシー相手にホーム初黒星を喫しており、要塞化を目指した新本拠地で早くも土が付いてしまった。▽一方、FWネイマールの電撃退団、宿敵レアル・マドリー相手の低調なスーペル・コパと強い逆風の中でシーズンをスタートしたバルセロナだが、蓋を開けてみれば、リーガ開幕7連勝を含む公式戦9連勝と、近年稀にみる好スタートを切った。もちろん、絶好調のメッシに極度に依存する攻撃面など、課題は決して少なくないが、ルイス・エンリケ前監督の下で崩れ始めたバランスを新指揮官バルベルデがここまではうまく整えている。
▽今季2度目のインターナショナルウィーク明けとなる今節はアトレティコ相手のアウェイゲームとかなり厳しい日程となるが、CLではやや力が劣るオリンピアコスとの連戦、国内リーグでも次節はマラガとのホームゲームとなるため、今回の一戦に全力を注ぐことができる。また、リーグ奪還に向けた最大のライバル、レアル・マドリーの序盤戦の躓きにより、ある程度の勝ち点の取りこぼしは許容されるだけに、敵地でのアウェイゲームではより割り切った戦いも可能だ。
◆アトレティコ・マドリー◆
【4-4-2】
【4-4-2】
▽アトレティコ・マドリー予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:オブラクDF:フアンフラン、サビッチ、ゴディン、フィリペ・ルイス
MF:コケ、トーマス、サウール、カラスコ
FW:グリーズマン、コレア
負傷者:DFヴルサリコ、リュカ、フィリペ・ルイス
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関してはヴルサリコ、リュカ、フィリペ・ルイスの3選手がいずれも軽傷を抱えているが、3選手共に起用可能なようだ。スタメンに関しては中盤の構成に注目が集まる。前述の予想布陣か、カラスコに代えて主将MFガビを起用し、サウールとコケをサイドに配す守備的な布陣のどちらかを採用する見込みだ。グリーズマンの相棒に関してはコレアの起用が濃厚だが、バルセロナキラーのFWトーレス、FWビエットのいずれかを先発起用し、途中出場でも存在感を示せるコレアをジョーカーとして起用するプランも考えられる。
◆バルセロナ◆
【4-3-3】
【4-3-3】
▽バルセロナ予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:テア・シュテーゲンDF:ネウソン・セメド、ピケ、ユムティティ、ジョルディ・アルバ
MF:ラキティッチ、ブスケッツ、イニエスタ
FW:メッシ、スアレス、デニス・スアレス
負傷者:MFイニエスタ、デンベレ、ラフィーニャ
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関しては長期離脱中のラフィーニャ、デンベレの2選手の欠場が確定。左太ももに筋肉系のトラブルを抱えるイニエスタに関しては全体練習に復帰しており、ギリギリまで起用の可否を見極める予定だが、先発復帰が濃厚だ。
▽スタメンに関しては代表ウィーク明けという状況、システム選考を含めて予想が難しいところだ。[4-3-3]を採用する場合、左ウイングにデニス・スアレスを配し、中盤はラキティッチとブスケッツの相棒にイニエスタか、セルジ・ロベルト、パウリーニョのいずれかを起用する見込みだ。一方、[4-4-2]を採用する場合は、イニエスタかデニス・スアレスを左サイドハーフに置き、右にセルジ・ロベルトかアレイシ・ビダルを置き、ブスケッツの相棒にはパウリーニョかラキティッチを起用することになる。
★注目選手
◆アトレティコ・マドリー: FWアントワーヌ・グリーズマン
Getty Images
▽アトレティコの注目プレーヤーは、エースのグリーズマンだ。今季もアトレティコの主軸としてチームをけん引するグリーズマンだが、ここまでのリーグ戦では2試合の出場停止の影響もあり、わずか2ゴールと思うような活躍を披露できていない。それでも、直近のインターナショナルウィークでは母国フランスをワールドカップ出場に導く1ゴール1アシストの活躍を見せるなど、勝負強さは健在。今回のビッグマッチでは、リーグ7戦でわずか2失点のバルセロナ守備陣攻略に向けてカウンターの精度が重要となる。その中で同胞DFユムティティとの一対一でいかに優位に立てるか。◆バルセロナ:FWリオネル・メッシ
Getty Images
▽バルセロナの注目プレーヤーは、グリーズマン同様に絶対的エースのメッシだ。今季開幕から公式戦13ゴールとバルベルデ新体制でも特大の輝きを放つメガクラックは、今回のインターナショナルウィークでも崖っぷちに立たされた母国アルゼンチンを圧巻のハットトリックでW杯出場に導き、またひとつ伝説を作った。その代表戦での消耗は大きいものだったが、アルゼンチン代表同様におんぶにだっこの状態が続くバルセロナにおいて勝利のカギを握るのは、やはりメッシのパフォーマンスだ。同じく代表戦帰りで疲労を抱えるDFゴディンが統率するアトレティコの堅牢な守備を、圧巻の個人技と連係でこじ開けたい。PR
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