【会見全文】勝利もシュート精度の低さを嘆くハリルホジッチ、選手選考については「今年はたくさんの選手を見る」《キリンチャレンジカップ2017》

2017.10.07 01:00 Sat
©超ワールドサッカー
▽日本代表は6日、豊田スタジアムでキリンチャレンジカップ2017のニュージーランド代表戦に臨み、2-1で勝利︎した。

▽試合後、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が記者会見に登場。シュート精度の低さや、ゲームコントロールに苦言を呈しながらも、トレーニングで改善して行くとコメント。また、今後の選手選考のプランも明かした。
◆ヴァイッド・ハリルホジッチ監督(日本代表)
「勝利したが、楽なゲームではなかった。非常に面白い時間帯もあった。しかし、おかしなことに、得点を取った後、相手にイニシアチブを渡してしまった。特にスローインやFKからロングボールをゴール前に入れさせてしまった。そのようなことを許してしまうと、失点して同点に追いつかれるのも自然だと思う。ただ、その後もう一度スピードを使って、動きが出てきた」

「前半も後半も得点の機会をたくさん作ったと思う。今夜のゲームではたくさんシュートを打ったが、枠に行くシュートが少なかった。素晴らしいプレーから、そのプレーに値する得点が生まれた。2点目だ」

──香川真司はどうして代表に来るとパッとしないのか
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「香川は長い間怪我をしていた。もちろん、トップフォームではない。本人にも、本来のレベルを取り戻して欲しいと要求している。プレーしながらどんどん良くなって行くだろう」
「もちろん他の選手との共存もある。より良いプレーは確実に増え、確実に良くなっていく。例えば、代表に合流する直前のドルトムントでのゲームでは、素晴らしいパフォーマンスだった。しかし、我々が知っている香川のレベルではない。ボールを持っていない時のプレーをより早くして、どんどんチームメイトに絡んで行くことを要求している。トレーニングを続けて、できるだけ高いレベルを取り戻す必要がある」

──前半20分までは良かったが、そこからペースが落ちた。後半も得点後に相手に主導権を握られたが、どう分析しているか
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「このような形になるのは初めてではない。毎回ではないが、得点を取った後に止まってしまうことがある。そのような時間帯で相手のCKやスローインが増えるのも偶然ではない。チャンスにつながり、我々のボックスに入ってくることもあった。日本の選手が少し焦るという場面もあった。ゲームコントロールができなくて、そこを相手に突かれたということだ」

「失点のところも、2対1の形からクロスを上げられてしまった。(クリス・)ウッドがイングランドのチャンピオンシップで得点王になったのも偶然ではない。素晴らしいプレーを見せた」

「ただ、新しい選手がたくさんいる事も忘れてはいけない。私も色々と話した。もちろんチームとしてのトップフォームから程遠いことも分かっている。今後の数カ月を利用して、しっかりとチームの状態を良くして行きたい」

「その中で、自らのレベルをあげなくてはいけない選手もいる。全員がトップフォームではない。次の2試合目も新しい選手が何人が出る。このような形で戦うと、ハイレベルで戦うのが難しくなる。ただ、そういった形でも勝たなくてはいけない」

「失点した後、もう一度プレーして、形を作って、スペースを掴むという部分は評価したいと思う。新たに入った選手がクイックネスやスピードを与えたと思う。私と色々と探している。完璧なゲームでなかったことも認識している。ただ、いずれにしても勝利したので、讃えたいと思う」

「また、対戦相手がフィジカル的に強く、良いチームであったことも忘れてはいけない。ロシア、ポルトガル、メキシコなどは、コンフェデレーションズカップで彼らに勝った。大きな点差で勝った試合もあったが、どのチームも勝つのに苦しんだ。我々もボールをもう少ししっかり扱って、失わないで、ゲームコントロールしなくてはいけない」

「スピードアップのところはしっかり上げ、ペースを落としもう少しボールを持つというところは、時間を掴まなくてはいけない。そこが正確にできない。相手にとって読みやすいプレーになったかもしれない。相手はマンツーマンでマークしていたが、ボールを奪われてしまった。また、スリッピーなグラウンドの場合はテクニックを上げなくてはいけない。修正点はたくさんある。これからしっかりトレーニングしなくてはいけない」

「しかし、勝利を収められたことは嬉しい。メンタル的な部分でいいものが見られた。何度も何度も攻撃を仕掛け、形を作り、シュートを打ったという姿は良かったと思う。あのような素晴らしいプレーから得点が生まれたことは、このチームにとっての報酬だ」

──前半、ベンチ前にボールが転がってきたときに蹴っていたが、判定が不服だったのか、選手への意思表示か
「テクニックを見せたいと思っていた(笑) 良いテクニックだった。我々の選手がケガをしているかもしれないと思って見ていたので、レフェリーが止めずに少しフラストレーションが溜まった。ただ、グラウンダーの良いボールが蹴られるということは見せられた」

「監督というのはたまにフラストレーションが溜まるものだ。そして良くないと思われるジェスチャーをしてしまうこともある。そのあと、第4の審判にしっかり謝った」

──シュートを20本以上打って2点しかとれていない。日本の永遠の課題だが、ワールドカップに向けての対策は
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「得点のチャンスは10回以上あった。ミドルシュート、ロングシュートも選手たちには強調していた。不運なことに枠に行かないことが多かった。(香川)真司のポストに当たったシュートもあった。相手のボックス付近でFKを獲得しようと話していた。ゲームのそういった部分もかなり強調して話した」

「ここ最近の20試合ぐらいで、相手のボックス付近でのFKは全くない。それは、受け入れらない。ワールドカップではそういったところからの直接FKで良いボールを蹴れば、それが決まり勝利に繋がることもある。南アフリカでのデンマーク戦では、日本がFKで2得点を取ったからこそ、グループを突破できたと思う。我々が直接FKを得るような場面が作れていないからだ。我々は良いポジションでFKを得られていない」

「戦術のところ、テクニックのところ、色々な部分で選手たちをトレーニングしている。今、最高の状態ではないことはわかっている。ただ、修正点は把握している。10回ゴールチャンスを作れば、少なくともそういった形を作るプレーがその前にあったことがわかる。そして試合前の2つの練習のセッションでは、フィニッシュで終わっている。ただ、これからもしっかりトレーニングしていかなくてはいけないし、チームを成長させていかなければいけない」

──シュートが決まらないという点で、技術を上げるためにはどういった部分が必要なのか
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「ワールドカップ予選でドイツがアウェイで勝利した。美しいゴールではなかったが、25mからのゴールが2つあった。それはトレーニングからやっているからだ。今日(の日本)は少し焦る姿があった。最後のシュートのところで集中が少し足りなかった。軸足、体の向き、シュートする足の向き…そういった最後のところでコントロールしなくてはいけない」

「コントロールすべき部分は呼吸もだ。最後のところでフッと息を吐き、息を止めて蹴れば、落ち着いて蹴れる。早くそこまでいかなくてはいけないが、コントロールしなくてはいけない。それはトレーニングだ。トレーニングでそういったことをしなければできないので、クラブでもたくさんやってもらいたいと要求している」

「試合前の2つのトレーニングでは、最後のところでフィニッシュをした。中盤の選手が1つのゴールで、フォワードの選手が私ともう1つのゴールでやった。不運なことに代表でのトレーニングの時間は限られている。ワールドカップに向けた精神、その話を選手たちにしたが、その中で個人トレーニングをクラブでもやってほしいとも伝えた。トレーニングでどんどんシュートを打てば、先ほど言ったようなシュートが打てるようになる」

「特に井手口(陽介)や(山口)蛍などだ。たまに憤りを感じてしまう蛍だが、彼はクラブの試合でそういったトライが全くない。そういった意味で彼にプレッシャーをかけている。なぜなら、精度の高いシュートを持っているからだ。もっとトライしてもらいたいと思っているし、精度を上げるためのトレーニングをしてもらいたいと思う」

「25m、30mからのシュートを決めるようにするためには、そういったトレーニングが必要だ。決まらなかったとしても、そういったシュートが見られたことは、一歩進んだかなと思う。(長友)佑都も2回シュートを打った。彼のボールがどこに行ったかわからないので、まだ探しているんじゃないだろうか(笑)」

──日本代表は以前に比べるとFKを上手く蹴れる選手が減っていると思うが、それもトレーニングで良くなるのか
「中村(俊輔)をはじめ、いいキッカーが居て、たくさん点を取ったことも聞いている。ただ、その前にFKを得ることができていない。選手たちにもFKを得ないといけないと、強調している」

「オーストラリアはCK、FKから得点の6割を記録している。強豪だと言えるチームでも、そういったセットプレーから得点を取っている。今現在の日本には、以前のようなキッカーが居ないのは事実かもしれない。例えば中村(俊輔)のようなキッカーだ。ただ、キッカーがいたとしても、FKがなければ点を取ることはできない」

「今日はCKもあまりなかった。もちろんトレーニングをしていないのも事実だが、ボールが少し遠いところに行ってしまった。それであまり完璧に近いものはなかった。選手たちと話をして準備をし、全員で自分たちのこういった部分が向上できるというビジョンを持っていきたいと思う」

「以前、現状ではワールドカップでは通用しないと私は言った。オーストラリア戦、UAE戦、サウジアラビア戦では高いレベルで試合をし、そういった試合ができるということも示したが、まだまだ選手たちそれぞれが修正できる点もたくさんある。そして、選手たちはそれを意識している。それは良いことだ。選手たちも自分たちで修正、向上させようとしている。そのような姿勢の選手がいると、成長しやすくなる」

──ボックス内に遅れて入ってくる選手が少ないように思う。2点目は倉田が上手く入ってきたが、もっとミドルシュートを狙うなどのプレーがあればバリエーションが増えると思うが
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「倉田(秋)の話をされたが、交代の時に彼にはフィニッシュまで行けと言った。杉本(健勇)が孤立していたからだ。だから、2列目から前に行くということをしていた。(小林)祐希にもそれを要求していた。乾(貴士)が入ることによって、佑都のサイドでの仕事で、彼らが絡んでチャンスがあると思っていた。逆サイドからも飛び込むことができ、中には多くの人数がいたし、シュートなどのトライがあった。25m、30mからも狙っていた。個人としても少し焦るという場面があった。スピードアップしてシュートを打つプレーも必要だった。井手口はまだ若い選手で、これからどんどん成長して行くと思う。杉本は孤立していた」

「前半も久保(裕也)と武藤(嘉紀)が開きすぎていた。もう少し中央でプレーすることを要求していた。久保や武藤にボールを出して、彼らが内側に走った時は、フリーで相手ゴール前に現れる場面もあった。もう少しテクニックをしっかり使えたり、ボールをプロテクトできれば良い場面になったと思う。もっと一緒にプレーすれば連動してくると思うし、連携が深まると思う」

「次の2試合に向けては、全く特徴の違うチームと対戦することとなる。我々も形を変えて行くので、自動的にプレーする、連動するという部分はできにくいかもしれない」

「今年はたくさんの選手を見て、それぞれが何をできるかを見極めていきたいと思う。3月以降は、メンバーやプレーの仕方がより固定されていくと思う。今の所はより多くの人数を見て、最終的に誰がこのチームに残るのかを見ている。それを見た後しっかりと分析して、誰がワールドカップに行けるのかを選択しなくては行けない」

「その道のりの中で、選手たちもレベルを上げて行く。つまり、このチームが見せられる最高のレベルからはまだ遠い。この期間中はできるだけ多くの選手にプレーする機会を与えたいと思う。クラブでの役割と代表での役割が違う選手も少なくない」

「私が行おうとしているのは、日本人の特徴を生かした日本式のサッカーだ。毎回良いパフォーマンスを見せられるかはわからないが、それに向けて準備していきたい。我々が見せられる最高のレベル、ワールドカップで通用するレベルからは程遠いと思う」
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