トッティラストゲームで劇的勝利のローマが2位で来季CLストレートイン! 1G2Aで勝利演出のゼコが29得点で初の得点王!《セリエA》
2017.05.29 03:14 Mon
▽ローマは28日、スタディオ・オリンピコで行われたセリエA最終節でジェノアと対戦し、3-2で勝利した。この結果、勝ち点87で2位確定のローマが来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)ストレートインを決めた。
▽バンディエラのラストプレーを拝もうと、普段は閑散とするオリンピコが超満員となった中でスタートしたローマの今季最終戦。新シーズンのユニフォームを着用したローマに対して、対戦相手のジェノアはローマの背番号10への敬意を示し特別ユニフォームを着用してプレーした。
▽トッティの花道を勝利で飾るため、前がかりな入りを見せたローマだったが、開始3分に一瞬の隙を突かれて先制点を許す。右サイドのラゾビッチから高い最終ライン裏にスルーパスが送られると、DFマノラスがラインを上げ切れず、ペッレグリに抜け出されると、GKとの一対一を決められた。なお、2001年3月生まれのペッレグリは、前日に2000年2月生まれでセリエA初ゴールを記録したユベントスFWケアンを抜き、今季のセリエA最年少ゴール記録となった。
▽思わぬ新星の登場でまさかのビハインドを背負ったローマは、らしくないボールロストやGKシュチェスニーの不用意な飛び出しでピンチを招くなど、失点後もバタ付く。しかし、頼れるエースストライカーがチームを救う。10分、左サイドから内に切り込んだエメルソン・パルミエリのパスを受けたストロートマンがワンタッチの浮き球パスをゴール前に送る。これを胸でトラップしたゼコのシュートは左ポストを叩くが、こぼれ球を身体ごと押し込んだ。
▽続け様の逆境に晒されたローマだが、徐々に落ち着きを取り戻して本来のプレーを見せ始める。19分と21分にはいずれもストロートマンの絶妙なスルーパスからゼコ、サラーがGKと一対一を迎えるが、ゼコのシュートはGKラマンナの好守、サラーのシュートは枠の左に外れ、逆転ゴールとはならない。
▽前半終盤にかけても猛攻を見せるローマは、マンマーク気味の対応を続けるジェノアに対して、ポジションチェンジや横の揺さぶりでチャンスを創出していくが、ゼコやエル・シャーラウィの決定機はGKラマンナに防がれ、前半のうちに勝ち越すことはできなかった。
▽後半も立ち上がりから攻勢に出るローマは、ゼコやエル・シャーラウィに決定機も決め切れない。流れを変えたいスパレッティ監督は54分、サラーを下げてこれがセリエA通算619試合目となるトッティをオリンピコでのラストピッチに送り出した。
▽[4-2-3-1]のトップ下に入ったトッティを起点にジェノアを自陣に押し込むローマだが、球際で粘りを見せる相手の守備に苦戦してなかなか決定機を作れない。67分にはバイタルエリアでボールを受けたトッティから浮き球の短いパスを受けたストロートマンが豪快に左足を振り抜くが、このシュートは枠の右に外れる。さらに69分には相手陣内左サイドのトッティからゴール前のエル・シャーラウィに絶妙なフィードが入るが、このヘディングシュートはGKラマンナのビッグセーブに遭い、ゴールとはならず。
▽この直後にエル・シャーラウィを下げて、古巣対戦のペロッティを最後の交代カードとして投入したローマは、74分に待望の逆転ゴールを奪う。バイタルエリアのストロートマンがボックス右に走り込むゼコに絶妙な浮き球のパスを通す。これを巧みなトラップで収めたゼコのマイナスの折り返しを、トッティと被り気味に入ってきたデ・ロッシが左足ダイレクトでニアに蹴り込んだ。
▽トッティと最も長い時間苦楽を共にしてきた“未来のカピターノ”のゴールで試合を引っくり返したローマだったが、その歓喜から一転5分後に悪夢を味わう。79分、左サイド深くに侵攻したラクサールが浮き球で入れたクロスをファーサイドに走り込んだラゾビッチに頭で流し込まれた。
▽痛恨の失点で再びゴールが必要となったローマだが、焦りからか前がかりなところを突かれて、ラゾビッチにポスト直撃の決定機を許すなどあわやというピンチを招く。
▽その後も時間だけが過ぎ、CLストレートイン、トッティのラストゲーム勝利が風前の灯となったローマだったが、最後の最後に劇的展開が待っていた。90分、相手陣内右サイドで得たFKの場面でキッカーのナインゴランがゴール前にハイボールを入れると、ファシオ、ゼコが頭で繋いでボックス左のペロッティにボールが渡る。これをアルゼンチン代表FWが渾身の左足ボレーで流し込み、土壇場で勝ち越しに成功した。
▽その後、オリンピコラストゲームのトッティが相手陣内で得たセットプレーの場面で冷静に時間を使い切り、試合はこのままタイムアップ。消化試合のジェノア相手に大苦戦も、劇的な形でバンディエラのラストゲームを勝利で飾ったローマが、来季CLストレートインを決めた。
▽なお、この試合で1ゴール2アシストの大活躍を見せたゼコは、今季リーグ戦29ゴールで自身初のセリエA得点王を獲得した。
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▽前節、キエーボとの打ち合いを制した2位ローマ(勝ち点84)は、3位ナポリ(勝ち点83)と勝ち点1差をキープして最終節を迎えた。来シーズンのCLストレートインに向けて勝ち点3が必須となる16位ジェノア戦(勝ち点36)は、ローマの今後を左右する重要な一戦。ただ、それ以上に注目を集めたのが、この試合を最後に下部組織時代を含め28年を過ごしたクラブを去る元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティ(40)のラストダンス。前日会見で「重要な場面で使う」と語ったスパレッティ監督だが、得点王争いが懸かるゼコを先発で起用し、バンディエラはベンチからのスタートとなった。▽トッティの花道を勝利で飾るため、前がかりな入りを見せたローマだったが、開始3分に一瞬の隙を突かれて先制点を許す。右サイドのラゾビッチから高い最終ライン裏にスルーパスが送られると、DFマノラスがラインを上げ切れず、ペッレグリに抜け出されると、GKとの一対一を決められた。なお、2001年3月生まれのペッレグリは、前日に2000年2月生まれでセリエA初ゴールを記録したユベントスFWケアンを抜き、今季のセリエA最年少ゴール記録となった。
▽思わぬ新星の登場でまさかのビハインドを背負ったローマは、らしくないボールロストやGKシュチェスニーの不用意な飛び出しでピンチを招くなど、失点後もバタ付く。しかし、頼れるエースストライカーがチームを救う。10分、左サイドから内に切り込んだエメルソン・パルミエリのパスを受けたストロートマンがワンタッチの浮き球パスをゴール前に送る。これを胸でトラップしたゼコのシュートは左ポストを叩くが、こぼれ球を身体ごと押し込んだ。
▽ゼコの今季29点目で試合を振り出しに戻したローマだが、再びアクシデントに見舞われる。守備の局面で左ヒザを痛めたエメルソンがプレー続行不可能となり、ストレッチャーに乗せられてピッチを後に。この緊急事態を受けて、18分にマリオ・ルイが投入された。
▽続け様の逆境に晒されたローマだが、徐々に落ち着きを取り戻して本来のプレーを見せ始める。19分と21分にはいずれもストロートマンの絶妙なスルーパスからゼコ、サラーがGKと一対一を迎えるが、ゼコのシュートはGKラマンナの好守、サラーのシュートは枠の左に外れ、逆転ゴールとはならない。
▽前半終盤にかけても猛攻を見せるローマは、マンマーク気味の対応を続けるジェノアに対して、ポジションチェンジや横の揺さぶりでチャンスを創出していくが、ゼコやエル・シャーラウィの決定機はGKラマンナに防がれ、前半のうちに勝ち越すことはできなかった。
▽後半も立ち上がりから攻勢に出るローマは、ゼコやエル・シャーラウィに決定機も決め切れない。流れを変えたいスパレッティ監督は54分、サラーを下げてこれがセリエA通算619試合目となるトッティをオリンピコでのラストピッチに送り出した。
▽[4-2-3-1]のトップ下に入ったトッティを起点にジェノアを自陣に押し込むローマだが、球際で粘りを見せる相手の守備に苦戦してなかなか決定機を作れない。67分にはバイタルエリアでボールを受けたトッティから浮き球の短いパスを受けたストロートマンが豪快に左足を振り抜くが、このシュートは枠の右に外れる。さらに69分には相手陣内左サイドのトッティからゴール前のエル・シャーラウィに絶妙なフィードが入るが、このヘディングシュートはGKラマンナのビッグセーブに遭い、ゴールとはならず。
▽この直後にエル・シャーラウィを下げて、古巣対戦のペロッティを最後の交代カードとして投入したローマは、74分に待望の逆転ゴールを奪う。バイタルエリアのストロートマンがボックス右に走り込むゼコに絶妙な浮き球のパスを通す。これを巧みなトラップで収めたゼコのマイナスの折り返しを、トッティと被り気味に入ってきたデ・ロッシが左足ダイレクトでニアに蹴り込んだ。
▽トッティと最も長い時間苦楽を共にしてきた“未来のカピターノ”のゴールで試合を引っくり返したローマだったが、その歓喜から一転5分後に悪夢を味わう。79分、左サイド深くに侵攻したラクサールが浮き球で入れたクロスをファーサイドに走り込んだラゾビッチに頭で流し込まれた。
▽痛恨の失点で再びゴールが必要となったローマだが、焦りからか前がかりなところを突かれて、ラゾビッチにポスト直撃の決定機を許すなどあわやというピンチを招く。
▽その後も時間だけが過ぎ、CLストレートイン、トッティのラストゲーム勝利が風前の灯となったローマだったが、最後の最後に劇的展開が待っていた。90分、相手陣内右サイドで得たFKの場面でキッカーのナインゴランがゴール前にハイボールを入れると、ファシオ、ゼコが頭で繋いでボックス左のペロッティにボールが渡る。これをアルゼンチン代表FWが渾身の左足ボレーで流し込み、土壇場で勝ち越しに成功した。
▽その後、オリンピコラストゲームのトッティが相手陣内で得たセットプレーの場面で冷静に時間を使い切り、試合はこのままタイムアップ。消化試合のジェノア相手に大苦戦も、劇的な形でバンディエラのラストゲームを勝利で飾ったローマが、来季CLストレートインを決めた。
▽なお、この試合で1ゴール2アシストの大活躍を見せたゼコは、今季リーグ戦29ゴールで自身初のセリエA得点王を獲得した。
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