ユナイテッドが低調レスターに3発圧勝! トップ下で先発の岡崎は前半のみの出場に…《プレミアリーグ》

2017.02.06 03:00 Mon
Getty Images
▽プレミアリーグ第24節、レスター・シティvsマンチェスター・ユナイテッドが5日にキング・パワー・スタジアムで行われ、アウェイのユナイテッドが3-0で圧勝した。レスターのFW岡崎慎司は、トップ下で先発も前半のみの出場となった。
PR
▽リーグ戦3連敗中で4戦連続無得点と苦戦が続く16位レスターは、ラニエリ監督の進退問題が報じられるなど、苦境に立たされる。残留に向けて何とか勝ち点を積み上げたいレスターは、この一戦で1トップのヴァーディの下にマフレズ、岡崎、ムサを配する[4-2-3-1]を採用。岡崎は2試合ぶりに先発復帰した。
▽一方、3戦連続ドローと取りこぼしが目立つ6位ユナイテッドは、上位陣との勝ち点差を詰めるためにも昨季王者相手のアウェイゲームで勝ち点3が必須。モウリーニョ監督は直近のハル・シティ戦から先発3人を変更。負傷のフィル・ジョーンズ、ブリントに代わってアフリカ・ネイションズカップ帰りのバイリー、スモーリングがセンターバックでコンビを組み、ロホが左サイドバックに移った。また、キャリックに代わってマタが中盤に入り、イブラヒモビッチとラッシュフォードが2トップを組む[4-4-2]の布陣を採用した。

▽共に調子を落としている中での一戦ということもあり、比較的静かな立ち上がりとなった。この流れの中で開始5分にイブラヒモビッチからパスを受けたロホがボックス左角からシュートを放つが、これはGKシュマイケルの正面を突いた。

▽ボールの主導権を握られたものの、自陣でボールを奪った際にはトップ下に入る岡崎へのシンプルなクサビを起点にカウンターを狙うレスターは、15分にボックス右でボールを持ったマフレズが得意の形から左足のシュートを放つが、これは枠を大きく外れる。さらに22分にはヴァーディのポストプレーからムサがボックス左で仕掛けるが、ここはDFバイリーの対応にあった。
▽一方、キックオフ直後はラッシュフォードを最前線にイブラヒモビッチをセカンドトップに置いた[4-4-2]の布陣で入ったものの、流れが悪いユナイテッドは、前半半ばから本来の[4-2-3-1]にシステムを戻し、最前線にイブラヒモビッチ、2列目に右からムヒタリャン、マタ、ラッシュフォードという並びに変更。すると35分、ボックス左でポグバからパスを受けたラッシュフォードがすかさず右足のシュート。だが、ゴール左隅を捉えたシュートはGKシュマイケルのビッグセーブに阻まれた。

▽最初の決定機を逃したユナイテッドだったが、システム変更で流れを掴むと、42分に先制点を奪う。GKデ・ヘアのゴールキックをハーフウェイライン付近のスモーリングが頭で裏へ流す。これに反応したムヒタリャンが不用意に飛び出したDFフートと入れ替わり、相手陣内を独走。ボックス内までドリブルで運び、最後はGKシュマイケルとの一対一を制した。さらに畳みかけるユナイテッドは先制直後の44分、ボックス右で仕掛けたバレンシアからのグラウンダーの折り返しを、中央のイブラヒモビッチが右足のダイレクトシュートで流し込み、瞬く間にリードを2点に広げた。

▽前半終了間際の連続失点で厳しい状況を強いられたレスターは、45分にボックス中央でルーズボールを収めた岡崎の粘りからエンディディがミドルシュートを放つが、このシュートはGKデ・ヘアの正面を突いた。

▽2点ビハインドで後半を迎えたレスターのラニエリ監督は、岡崎とムサを下げてハーフタイム明けにグレイとアンディ・キングを投入する二枚替えを敢行。対するユナイテッドは、ケガや疲労か戦術的な判断か不明なものの、ロホに代えてブリントを投入した。

▽キックオフ直後はホームのレスターが気迫のこもった入りを見せたが、先にゴールをこじ開けたのはまたしてもユナイテッドだった。49分、ムヒタリャンとのパス交換でボックス右に走り込んだマタがDFフックスの裏を完全に取り、最後は飛び出したGKシュマイケルの脇を抜くシュートで後半開始早々の追加点を奪った。

▽緩い守備から痛恨の3失点目を喫したレスターは、諦めずに反撃を試みる。57分にはボックス手前の好位置で得たFKをマフレズが左足で直接狙うが、このシュートはわずかに枠の右に外れた。

▽後半半ばから終盤にかけては3点リードのユナイテッドがペースを落としたことで、レスターが押し返す展開に。だが、要所を締めるユナイテッドの老獪な守備を前にリーグ戦4試合無得点の低調な攻撃陣は、グレイの仕掛け以外に可能性を感じさせる攻めを見いだせない。

▽一方、フェライーニ、アシュリー・ヤングと出場機会の少ない選手を終盤ピッチに送り込む余裕の采配を見せたユナイテッドは、相手の反撃をきっちり抑え込みクリーンシートで試合を締めた。前回対戦に続き昨季王者レスター相手に圧勝のユナイテッドが、リーグ4戦ぶりの白星で4位アーセナルとの勝ち点差を2ポイントに縮めた。一方、5戦連続無得点で4連敗のレスターは、順位こそ16位のままとなったが、降格圏との勝ち点差が1ポイントとなった。

PR
関連ニュース

ユナイテッド、アーセナル戦を前にケガ人が練習復帰も新たな離脱者…テン・ハグ監督「昨日マウントが離脱したことを報告する」

マンチェスター・ユナイテッドが、アーセナルとの大一番を前に新たなケガ人を抱えたようだ。クラブ公式サイトが伝えた。 今シーズンは残り3試合で勝ち点54の8位に位置するユナイテッド。順位を上げて来シーズンのヨーロッパの大会に出場したいところだ。 チームはアーセナル、ニューカッスル、ブライトン&ホーヴ・アルビオンと簡単ではない相手と3試合を残しており、25日にはFAカップ決勝も控えている。 そんな中、新たなケガ人が。イングランド代表MFメイソン・マウントが負傷し、アーセナル戦の欠場が確定した。 エリク・テン・ハグ監督はアーセナル戦に向けた記者会見で「残念ながら、昨日、メイソン・マウントが離脱したことを報告しなければならない」とコメント。「彼は日曜日の試合には出場できないことになる」と、アーセナル戦の欠場が確定したという。 また「ルーク・ショーもその過程で挫折を経験した。ただ、まだ希望があり(FAカップ)決勝に出場できるようにするだろう」と、ショーもアーセナル戦では不在になるという。 一方で、トレーニングにはアルゼンチン代表DFリサンドロ・マルティネスやイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォード、ポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデス、スコットランド代表MFスコット・マクトミネイが参加した。 トレーニングに復帰した選手については「何人かの選手が戻ってきた。彼らがどう回復したかを見なければならない。ただ、状態はかなり良いと思うし、明日彼らがトレーニングに参加し、日曜日に出場できるかを確認する」とし、最終チェックをして出場可否を決めるようだ。 ただ、リサンドロ・マルティネスについては「まだ準備ができていない」と語り、「プロセスを経るにはもう少し時間が必要だが、とても必死だ」と、アーセナル戦の出場を直訴してきたようだが、慎重に見守るとした。 2024.05.10 23:20 Fri

冨安健洋はユナイテッド戦を欠場か? サカと共にトレーニング不在…アルテタ監督「疑問がある」

20年ぶりのプレミアリーグ優勝に向けて戦っているアーセナル。週末にはマンチェスター・ユナイテッドとの大一番が控えている中、2人の主軸の出場に疑問符がついている。 アーセナルは残り2試合となった中、勝ち点83で首位。2位には勝ち点85でマンチェスター・シティが後を追いかけているが、残り3試合という状況。自力で優勝の可能性があるのは実はシティという構図だ。 そのアーセナルは12日に予定されているプレミアリーグ第37節でアウェイでユナイテッドと対戦するが、2名の出場が疑わしいようだ。 その2人とは、日本代表DF冨安健洋とイングランド代表FWブカヨ・サカ。2人は10日のトレーニングにいなかったという。 試合に向けた記者会見でミケル・アルテタ監督は冨安とサカについて質問を受けると、状態について言及した。 「明日になれば解決できるような疑問がいくつかある。というのも、まだトレーニングがあるからだ。出した名前の選手には疑問がある」 冨安は左サイドバックとして公式戦4試合連続先発中。チェルシーやトッテナムといった大一番でも安定したパフォーマンスを見せていた。 サカもこれまでプレミアリーグ34試合に出場し16ゴール9アシストを記録と、チームの優勝争いを牽引していた。 2024.05.10 22:58 Fri

「ただ、タイトルが欲しい」冨安健洋が持つプレミア優勝への思い、安定感抜群の最終ラインへ「僕もその一員になりたい」

アーセナルの日本代表DF冨安健洋が、プレミアリーグ優勝に向けて意気込みを語った。イギリス『イブニング・スタンダード』が伝えた。 2021年夏にアーセナルに加わった冨安。ミケル・アルテタ監督の下ですぐに信頼を勝ち得ることに。1年目は右サイドバックのレギュラーとしてプレーしていたが、シーズン終盤に負傷離脱。2年目は左サイドバックの控えがメインとなっていた中、またしてもシーズン中に離脱するなど、安定したパフォーマンスの一方でケガにも苦しむこととなった。 2年目も優勝争いをしていたが、シーズン終盤に冨安を含めてケガ人が相次ぎ失速。2位に終わった中、3年目の今シーズンは最後まで優勝を争っている状況だ。 今シーズンの冨安は左サイドバックでプレーすることに。シーズン当初はケガの影響で出遅れたが、徐々に出場時間を増やしポジションを確保。しかし、その矢先にまたしても負傷離脱。アジアカップ前に長期間不在となったが、アジアカップで復帰。しかし、そのアジアカップでも負傷してしまい、復帰が遅れた。 シーズン最終盤でやっと復帰した冨安は、直近の公式戦4試合連続で先発出場。チャンピオンズリーグ(CL)のバイエルン、リーグ戦のチェルシー、トッテナムとビッグマッチでも安定したプレーを見せている。 今季は残り2試合となったアーセナル。週末にはマンチェスター・ユナイテッドとの大一番が控えており、優勝のためには残り2連勝が必須。冨安は、最近の安定ぶりについてブラジル代表DFガブリエウ・マガリャンイス、フランス代表DFウィリアム・サリバ、元イングランド代表DFベン・ホワイトと最終ラインを共に形成する3名のプレーぶりが影響しているとした。 「2人のセンターバック、ガビとサリバはとても安定しています。そしてベンも同様です」 「彼らのおかげで、僕たちは何度もクリーンシートを達成できました。僕はその一員になりたいです。オールド・トラッフォードでも無失点を目指して頑張ります」 アウェイでの大事な試合。簡単なゲームになることはいつもないが、タイトルのためには勝利が必要。冨安は、なんとしてもプレミアリーグのタイトルを獲得したいと意気込んだ。 「勝ち点3を奪うのは難しい場所なので、簡単な試合ではないのは明らかです。でも、僕たちは自信を持っていますし、勝ち点3を獲得するつもりです」 「もしタイトルを獲得できれば、僕たちは幸せになるでしょう。他には何も入りません。ただ、タイトルが欲しいだけです」 「僕にとって、このタイトルレースに関わる機会はあまりなかったので、今回参加できるのがとても嬉しいです。目の前にチャンスがあるならば、それを掴みに行かなければなりません」 また、今シーズンも続いてしまった負傷離脱についても言及。アジアカップ後の負傷は、自身にとっても痛いものだったとした。 「アジアカップで負けた後はプレーしたかったので、(ケガは)僕にとって大変でした。アジアカップで負けた日本代表の選手たちはプレーしていましたし、僕もすぐにプレーしたかったです」 「でも、そういうこともあります。今はプレーできる状態なので、今がシーズンで最も重要な時期です」 「ピッチ上で満足していますし、チームに貢献できることを願っています。チームのために全力を尽くし、この瞬間を楽しむだけです」 残り2節で20年ぶりの優勝を掴めるか。ユナイテッド戦は、12日の24時30分にキックオフを迎える。 2024.05.10 11:30 Fri

指揮官交代検討のユナイテッドは後任に長期政権を希望? サウスゲイト監督が有力候補か

マンチェスター・ユナイテッドはエリク・テン・ハグ監督(54)の解任を決断した場合、長期政権を託せる指揮官を後任に据えたいようだ。 今シーズン、2年目となるエリク・テン・ハグ監督の下でFAカップこそ決勝進出を果たしたが、その他の大会では散々な結果となっているユナイテッド。プレミアリーグでは35試合を消化して8位に沈み、チャンピオンズリーグ(CL)はまさかのグループステージ最下位で敗退となった。 それでもクラブは、少なくとも今月末に行われるFAカップ決勝までテン・ハグ監督の解任は検討せず。ただし、マンチェスター・シティと戦う決勝の結果次第で、指揮官交代の決断を下す可能性が高いという。 イギリス『テレグラフ』によると、サー・ジム・ラトクリフ氏が正式に共同オーナーとなり改革へ動き出すクラブは、仮にテン・ハグ監督を解任した場合でも、後任に即結果を求めることは考えていないようだ。 クラブは短期的な利益を優先する危険性について、十分理解しているとのこと。後任には長期的な視野に立ち、チームを適切に成長させる人物が望ましいとの考えだという。 『テレグラフ』によると、これによってガレス・サウスゲイト監督(53)が後任の有力候補に浮上した模様。イングランド代表で長期政権を築く指揮官はまだメジャータイトル獲得の経験こそないものの、アンダー世代の指導などで高い評価を得ている。 次期スポーツディレクターと目されるダン・アシュワース氏も、サウスゲイト監督を高評価。同氏は指揮官と密接な関係を築いたうえでのチーム強化を望んでおり、そういう意味でもサウスゲイト監督はかつてブライトン&ホーヴ・アルビオンで仕事を共にしたグレアム・ポッター氏と並ぶ有力候補となっているようだ。 もちろん、FAカップ優勝となれば、まだテン・ハグ監督が続投する可能性も消えず。いずれにしても、クラブ改革が続くユナイテッドにとっては忙しい夏となるだろう。 2024.05.09 15:40 Thu

即時解雇を求められているテン・ハグ監督、クラブはその気無し? FAカップ決勝を含む4試合を任せる理由

屈辱的な大敗を喫したマンチェスター・ユナイテッド。エリク・テン・ハグ監督(54)には、様々な方面から即時解雇を求める声が挙がっているが、クラブはこのタイミングでは解雇しないようだ。イギリス『デイリー・メール』が伝えた。 2022年7月からユナイテッドで指揮を執るテン・ハグ監督。2年目の今シーズンは、プレミアリーグで現在8位。来シーズンのヨーロッパの大会に出られるかどうかは、残り3試合にかかっている。 しかし、シーズンを通して不安定な戦いが続いていることに加え、6日にはプレミアリーグ第36節でクリスタル・パレスと対戦し、4-0で惨敗。この結果にクラブOBであるポール・スコールズ氏や元イングランド代表FWのマイケル・オーウェン氏らは、即時解任を進言。当然ファン・サポーターも怒りを示し、解任を求めている。 そもそも新たなオーナーを迎えて改革を行おうとしているユナイテッドにおいて、テン・ハグ監督の立場は不透明なものだったが、シーズン終盤になっても不甲斐ないパフォーマンスを見せてしまい、風当たりは強い。 しかし、クラブは現時点でテン・ハグ監督を解任するつもりはないとのこと。25日に控える大事なFAカップ決勝のマンチェスター・シティ戦を前には動かないという。 ただ、これはテン・ハグ監督に期待しているというわけではない様子。リーグ戦残り3試合、そしてFAカップ決勝の前に監督を変えたところで、得るものがないとの判断とのこと。今シーズンは最後まで指揮を執らせ、新シーズンに向けてどうするかを考えるということのようだ。 今週末は優勝を争っているアーセナルとのアウェイゲーム。ミッドウィークにはヨーロッパの大会出場権を懸けて争うライバルのニューカッスルと対戦。FAカップ決勝を含め、負けられない試合が続くが、その結果はテン・ハグ監督のキャリアを変えることにはならなそう。新オーナーの下で1年間は様子を見る予定だったが、もうその道は無くなったと見られている。 2024.05.08 16:10 Wed
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly