伝統の一戦“クラシコ"について宮本氏「バルサは結構なプレッシャーがある」松木氏「ベイルらが居ないのは大きい」
2016.11.29 00:20 Tue
▽12月3日に今シーズン最初のクラシコが開催される。リーガ・エスパニョーラを放送するWOWOWは28日、伝統の一戦クラシコ開催直前イベントとして、『宮本恒靖vs松木安太郎 クラシコ直前対談!』の公開収録を行った。
──対談を終えた感想は
松木安太郎氏(以下、松)「宮本さんはたくさんサッカーを語る時間を持っていますが、僕はしっかりとサッカーだけの話を語る時間はそんなにないのでね。解説はもちろんやっていますが。この前も、取材でサッカーの話をしなきゃいけなくてね(笑)。そんな1日サッカーの話をできたという締め括りで盛り上がった。しかも、よくサッカーを熟知している方とこういった話ができたのは凄く楽しい時間でした」
宮本恒靖氏(以下、宮)「松木さんが本当にたくさんのことを話してくださって。ここに台本が有るんですが…」
松「全然いらなかったでしょ?」
──改めて、今年のクラシコの注目ポイントは?
松「ベイルがケガをしていたりしますが、どこをとっても世界のサッカーに通ずる部分が多いですし、過去を観ても熱い試合が多いのでね。どの試合をとっても歴史があり、こういった選手が真っ向からプライドを懸けて戦うので、今まで以上に一番良い試合になる可能性があるんじゃないかと期待しています」
宮「勝ち点差が結構ある中(6ポイント差)で迎える試合なので、バルサはホームですが結構なプレッシャーがあると思います。レアルもベイルは居ませんが、凄くバランスの良い戦い方を見つけ出したので、バルサがやりづらい相手になったのかなと思います。レアルが勝つこともありそうだなと」
──マドリーが大きな補強をせずにシーズンを迎えたことは完成度の高さに繋がっていると思うか
宮「ハメスを使わないとか、ハメスが居るメリット、デメリットを考えた結果、そこを見つけるのが凄く上手だったなというのがここまでの印象です。カゼミロが欠けても、それを補って余りあるぐらいの変更をしたりというのは興味深いです。それがカンプノウで作戦として成功するのかは見ものです」
──マドリーは何か対策を練る可能性はあるでしょうか?バルサはホームということもあり今までのスタイルで臨むと思いますが
宮本「バルサは変えられないという部分もあると思います。控えの選手などスタメン以外にジョーカーになる選手が居ないのは厳しいところかなと思います」
──マドリーに対しての評価が高く感じますがバルサ勝利と予想された要因は
松「レフェリーを誰がやるかですかね(笑)それは冗談ですけど、ホームの良さというのがこういったリーグには必ずあります。とてつもない力が加わる可能性がありますからね。レアルのバランスが良いと宮本さんも言っていますし、確かに良い選手が多いです。だけど、ベイルらが居ないのは大きいのかなと。イニエスタが居ないのも大きいとは思いますがね」
宮「前回のクラシコで(バルセロナは)負けているので、2回続けては負けないだろうなというところですね。それに尽きます」
──ディフェンダーとして活躍したお二人から見て、攻撃陣が注目されがちな両チームのディフェンスはどう見ますか
宮「レアルは去年のベニテス監督がやっていたことより、洗練されていると思います。中盤のスペースを消す所や連動性を持って守る所は上手くやっていると思います。バルセロナも去年は4-3-3で守っていた所を、今年は4-4-2に変えて、しっかりタスクを与えています。守備面の徹底はかなりなされていますね。好きなのはバルサのラインの押し上げ方ですね」
松「押し上げ方が良いというのは、前線の選手に負担をかけないという意味もあると思います。ディフェンスラインの押し上げはバルサのキーになると思います。さっきの話ではないですが、どこまで戻ってくるんだという話もありますし。バルサのディフェンス面のポイントですね。レアルは運動量が豊富な選手が中盤に多いです。そういった選手を使っているので、バランスが良いのは間違いないです。ただ、バルサのホームという点は大きいですね」
──アウェイで戦う大変さというのはどこにあると感じていますか
松「どういったタイミングで攻めに転じるかというところでしょうね。堅守速攻のチームが増えている中では、そういった点ですね」
宮「例えば、カシマスタジアムは勝てないなとか、メンタルの部分は大きかったです。向こうが戦術的にやってくる前からのプレスだとかに押されている感じを感じて、相手サポーターが盛り上がって、自分たちがボールを保持できなくて…そういったことの連続によって、デフレスパイラルの様にハマっていってしまう気がします」
松「PKのポジションを変えられる男ですからね(笑)。間違いないですよ。まさか!こんなことが!というのを実現させている男ですよ(笑)」
──この試合のキーパーソンを挙げるとすれば
松「レアルは攻撃陣でしょう。少ないチャンスをどう生かすかですね。ベンゼマが出たらチャンスは来るけど外しているイメージはあります。でも、フォワードの選手ですかね。バルサは中盤のディフェンスのところですかね」
宮「キーパーですね。ケイロル・ナバスとテア・シュテーゲンですね。ケイロル・ナバスはセーブの所ですね。テア・シュテーゲンはビルドアップのところなどでミスが起こるとは言わないですが、上手くいっていない部分があるので、そのあたりが注目です。今は波が来ていない感じはありますね」
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▽収録後、宮本恒靖氏と松木安太郎氏が報道陣の囲み取材に応じ、今回の対談の感想やクラシコについて、両チームについての見解を語った。松木安太郎氏(以下、松)「宮本さんはたくさんサッカーを語る時間を持っていますが、僕はしっかりとサッカーだけの話を語る時間はそんなにないのでね。解説はもちろんやっていますが。この前も、取材でサッカーの話をしなきゃいけなくてね(笑)。そんな1日サッカーの話をできたという締め括りで盛り上がった。しかも、よくサッカーを熟知している方とこういった話ができたのは凄く楽しい時間でした」
宮本恒靖氏(以下、宮)「松木さんが本当にたくさんのことを話してくださって。ここに台本が有るんですが…」
松「全然いらなかったでしょ?」
宮「はい(笑)。と、そういった予想はしていたんですが、上手く松木さんも僕をリードしていただいて、お客さんも途中から笑い声が出てきていたので、良かったかなと思います」
──改めて、今年のクラシコの注目ポイントは?
松「ベイルがケガをしていたりしますが、どこをとっても世界のサッカーに通ずる部分が多いですし、過去を観ても熱い試合が多いのでね。どの試合をとっても歴史があり、こういった選手が真っ向からプライドを懸けて戦うので、今まで以上に一番良い試合になる可能性があるんじゃないかと期待しています」
宮「勝ち点差が結構ある中(6ポイント差)で迎える試合なので、バルサはホームですが結構なプレッシャーがあると思います。レアルもベイルは居ませんが、凄くバランスの良い戦い方を見つけ出したので、バルサがやりづらい相手になったのかなと思います。レアルが勝つこともありそうだなと」
──マドリーが大きな補強をせずにシーズンを迎えたことは完成度の高さに繋がっていると思うか
宮「ハメスを使わないとか、ハメスが居るメリット、デメリットを考えた結果、そこを見つけるのが凄く上手だったなというのがここまでの印象です。カゼミロが欠けても、それを補って余りあるぐらいの変更をしたりというのは興味深いです。それがカンプノウで作戦として成功するのかは見ものです」
──マドリーは何か対策を練る可能性はあるでしょうか?バルサはホームということもあり今までのスタイルで臨むと思いますが
宮本「バルサは変えられないという部分もあると思います。控えの選手などスタメン以外にジョーカーになる選手が居ないのは厳しいところかなと思います」
──マドリーに対しての評価が高く感じますがバルサ勝利と予想された要因は
松「レフェリーを誰がやるかですかね(笑)それは冗談ですけど、ホームの良さというのがこういったリーグには必ずあります。とてつもない力が加わる可能性がありますからね。レアルのバランスが良いと宮本さんも言っていますし、確かに良い選手が多いです。だけど、ベイルらが居ないのは大きいのかなと。イニエスタが居ないのも大きいとは思いますがね」
宮「前回のクラシコで(バルセロナは)負けているので、2回続けては負けないだろうなというところですね。それに尽きます」
──ディフェンダーとして活躍したお二人から見て、攻撃陣が注目されがちな両チームのディフェンスはどう見ますか
宮「レアルは去年のベニテス監督がやっていたことより、洗練されていると思います。中盤のスペースを消す所や連動性を持って守る所は上手くやっていると思います。バルセロナも去年は4-3-3で守っていた所を、今年は4-4-2に変えて、しっかりタスクを与えています。守備面の徹底はかなりなされていますね。好きなのはバルサのラインの押し上げ方ですね」
松「押し上げ方が良いというのは、前線の選手に負担をかけないという意味もあると思います。ディフェンスラインの押し上げはバルサのキーになると思います。さっきの話ではないですが、どこまで戻ってくるんだという話もありますし。バルサのディフェンス面のポイントですね。レアルは運動量が豊富な選手が中盤に多いです。そういった選手を使っているので、バランスが良いのは間違いないです。ただ、バルサのホームという点は大きいですね」
──アウェイで戦う大変さというのはどこにあると感じていますか
松「どういったタイミングで攻めに転じるかというところでしょうね。堅守速攻のチームが増えている中では、そういった点ですね」
宮「例えば、カシマスタジアムは勝てないなとか、メンタルの部分は大きかったです。向こうが戦術的にやってくる前からのプレスだとかに押されている感じを感じて、相手サポーターが盛り上がって、自分たちがボールを保持できなくて…そういったことの連続によって、デフレスパイラルの様にハマっていってしまう気がします」
松「PKのポジションを変えられる男ですからね(笑)。間違いないですよ。まさか!こんなことが!というのを実現させている男ですよ(笑)」
──この試合のキーパーソンを挙げるとすれば
松「レアルは攻撃陣でしょう。少ないチャンスをどう生かすかですね。ベンゼマが出たらチャンスは来るけど外しているイメージはあります。でも、フォワードの選手ですかね。バルサは中盤のディフェンスのところですかね」
宮「キーパーですね。ケイロル・ナバスとテア・シュテーゲンですね。ケイロル・ナバスはセーブの所ですね。テア・シュテーゲンはビルドアップのところなどでミスが起こるとは言わないですが、上手くいっていない部分があるので、そのあたりが注目です。今は波が来ていない感じはありますね」
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