【J1チーム別総括】スタイル転換を図るも薄氷のJ1残留《アルビレックス新潟》
2016.11.07 17:00 Mon
▽明治安田生命J1リーグの全日程が11月3日に終了した。2016シーズンのJ1を振り返り、超ワールドサッカー編集部が各チームを採点。シーズンを振り返るとともに、チーム内の最優秀選手賞、敢闘賞、ブレイクスルー賞を決定した。第4回目は、得失点差で上回りギリギリで残留を決めた15位のアルビレックス新潟編をお届けする。
◆チーム採点
30点(100点満点)
◆チーム成績
◆シーズン総括
▽2004年に昇格して以降、最も降格の危機が現実味を帯びたシーズンとなった。最終節ではMFレオ・シルバにFWラファエル・シルバ、DF舞行龍ジェームズの主軸3人を出場停止で欠いた中、サンフレッチェ広島に敗れたものの、名古屋グランパスも敗戦したことで薄氷のJ1生き残りを果たした。
▽これまでの堅守速攻型からポゼッションサッカーを志向する吉田達磨監督を迎えた新潟は、マイボールを大切にするサッカーにチャレンジ。主導権を握ってゲームを進める能動的な試合を多く展開することはできたが、シュートに持ち込む形を作るには至らずゴール欠乏症に陥った。結果、勝ち星が伸びずに行き詰まったチームは、シーズン3度目の4連敗を喫した2ndステージ第13節の鹿島アントラーズ戦後に吉田監督の退任を決断した。
◆最優秀選手
32試合出場(先発32試合)/5得点
▽在籍4シーズン目の今季も苦境のチームにおいて一際質の高いプレーを継続した。ボール奪取からゲームメイク、前線への絡みと多くの仕事を高いレベルでこなし、チームを牽引。多くのクラブからオファーが届いていた中で残留を決断し、愛する新潟のJ1残留に貢献した。
◆敢闘賞
23試合出場(先発19試合)/11得点
▽在籍3シーズン目の今季、得点力不足に陥る新潟の唯一の得点源として活躍。抜群のスピードと高いボールスキルを駆使したドリブルで、昨季の7ゴールを上回るキャリアハイの11ゴールを挙げた。5月に肉離れを起こして約2カ月戦列を離れたが、復帰した2ndステージではチーム最多の6ゴール。最前線だけでなくサイドでもプレー可能な器用さを持ち、新潟にとっては代えの利かないアタッカーだった。
◆ブレイクスルー賞
18試合出場(先発1試合)/0得点
▽今季の新潟においてブレイクした選手はいなかったが、強いてあげるとすれば、京都サンガF.C.から移籍してきたMF伊藤優汰か。京都の下部組織出身であるレフティーは、J1の舞台でもキレ味鋭いドリブルを武器に、スーパーサブとして存在感を示した。残念ながら9月に左ヒザ前十字じん帯の断裂という大ケガを負ってしまい、残留を争うチームの戦力にはなりきれなかったが、来季以降に期待を持たせる活躍だった。
◆チーム採点
30点(100点満点)
◆シーズン総括
▽2004年に昇格して以降、最も降格の危機が現実味を帯びたシーズンとなった。最終節ではMFレオ・シルバにFWラファエル・シルバ、DF舞行龍ジェームズの主軸3人を出場停止で欠いた中、サンフレッチェ広島に敗れたものの、名古屋グランパスも敗戦したことで薄氷のJ1生き残りを果たした。
▽これまでの堅守速攻型からポゼッションサッカーを志向する吉田達磨監督を迎えた新潟は、マイボールを大切にするサッカーにチャレンジ。主導権を握ってゲームを進める能動的な試合を多く展開することはできたが、シュートに持ち込む形を作るには至らずゴール欠乏症に陥った。結果、勝ち星が伸びずに行き詰まったチームは、シーズン3度目の4連敗を喫した2ndステージ第13節の鹿島アントラーズ戦後に吉田監督の退任を決断した。
▽残り4試合の命運を託されたのは片渕浩一郎コーチ。これまでの新潟の良さであった堅守からの速攻を取り戻し、ジュビロ磐田との残留争いでは見事勝利を収めた。結果的に最終節にかけての強豪との3連戦は善戦しながら全敗となったものの、この磐田戦での勝利がモノを言い、残留を勝ち取った。スタイル転換に失敗した教訓を新シーズンは生かさなければならない。
◆最優秀選手
Getty Images
MFレオ・シルバ(30)32試合出場(先発32試合)/5得点
▽在籍4シーズン目の今季も苦境のチームにおいて一際質の高いプレーを継続した。ボール奪取からゲームメイク、前線への絡みと多くの仕事を高いレベルでこなし、チームを牽引。多くのクラブからオファーが届いていた中で残留を決断し、愛する新潟のJ1残留に貢献した。
◆敢闘賞
Getty Images
FWラファエル・シルバ(24)23試合出場(先発19試合)/11得点
▽在籍3シーズン目の今季、得点力不足に陥る新潟の唯一の得点源として活躍。抜群のスピードと高いボールスキルを駆使したドリブルで、昨季の7ゴールを上回るキャリアハイの11ゴールを挙げた。5月に肉離れを起こして約2カ月戦列を離れたが、復帰した2ndステージではチーム最多の6ゴール。最前線だけでなくサイドでもプレー可能な器用さを持ち、新潟にとっては代えの利かないアタッカーだった。
◆ブレイクスルー賞
(C)J.LEAGUE PHOTOS
MF伊藤優汰(24)18試合出場(先発1試合)/0得点
▽今季の新潟においてブレイクした選手はいなかったが、強いてあげるとすれば、京都サンガF.C.から移籍してきたMF伊藤優汰か。京都の下部組織出身であるレフティーは、J1の舞台でもキレ味鋭いドリブルを武器に、スーパーサブとして存在感を示した。残念ながら9月に左ヒザ前十字じん帯の断裂という大ケガを負ってしまい、残留を争うチームの戦力にはなりきれなかったが、来季以降に期待を持たせる活躍だった。
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