伏兵DFスーパーゴールもPK戦で敗れたユベントスが黒星スタート《ICC2016》

2016.07.23 20:37 Sat
Getty Images
▽インターナショナルチャンピオンズカップ(ICC)2016オーストラリアラウンドのメルボルン・ビクトリーvsユベントスが23日に行われ、1-1で90分間の戦いが終了。その後、行われたPK戦を4-3で制したメルボルンが勝利した。

▽ユベントスは、地元メルボルンとの一戦に向けて[3-5-2]の布陣を採用。GKにはネトが入り、最終ラインはルガーニとマッローネ、プリマヴェーラのセベランが起用された。中盤はエルナネス、レミナ、アサモア、アレックス・サンドロ、リロラが並び、2トップにはディバラと若手チェッリが起用された。
▽冬の真っただ中にある南半球での一戦は、気温7度のコンディションでスタート。立ち上がりからボールを保持するユベントスは、ディバラのキープ力、左サイドのアレックス・サンドロの推進力を軸に攻勢を仕掛ける。だが、連携ミスやフィニッシュの精度を欠き、なかなか決定的な場面を作れない。

▽前半半ばから終盤にかけては、コンディションで勝るメルボルンがサイドを起点に幾度か決定的な場面を作り出すが、いずれもGKネトに対応される。やや攻めあぐねが顕著なユベントスは、セットプレーの流れから30分にルガーニ、ディバラが得意のFKから惜しい場面を作り出すが、前半はゴールレスで終了した。

▽迎えた後半、ユベントスはGKネトとマッローネ、リロラの3選手以外の8選手を交代し、ほぼプリマヴェーラのスカッドで残り45分を戦うことになった。そのため、立ち上がりからなかなか攻め手を見いだせずにいたが、思わぬ伏兵のスーパーゴールで先制に成功する。
▽58分、ハーフウェイライン付近でボールを拾った20歳のスペイン人DFカルロス・ブランコが、GKの前目のポジションを見極めてロングシュート。美しい軌道を描いたシュートがゴール右隅に吸い込まれた。

▽バルセロナのマシア育ちで“ピケの後継者”と評された新鋭の超ロングシュートで先手を奪ったユベントスは、その後ネトを下げて若手GKアウデーロを投入した。

▽後半終盤にかけてはヤングユベントスに対して、メルボルンが終始押し込む展開となる。すると83分、メルボルンはボックス付近での細かい繋ぎから途中出場のインガムが冷静にシュートをゴール左に流し込んで追いついた。

▽その後、試合は90分間で決着が付かず、PK戦へと突入した。PK戦では先攻のメルボルンが、1人目のヴァレリがいきなり止められるも、ユベントスの3人目マチェクも失敗し、3-3のイーブンのまま5人目へ。先攻のメルボルン決めたのに対して、ユベントスは5人目のパドヴァンが止められてしまい、勝負あり。若手中心のスカッドで初戦に敗れたユベントスは、26日にトッテナムとの第2戦に臨む。
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