【ユーロ グループD総括】躍進の気配漂うクロアチア、王者スペインは2位でイタリア戦へ
2016.06.24 06:33 Fri
グループD
| チーム | Pts | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 | +/- |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | CRO | 7 | 2 | 1 | 0 | 5 | 3 | 2 |
2 | ESP | 6 | 2 | 0 | 1 | 5 | 2 | 3 |
3 | TUR | 3 | 1 | 0 | 2 | 2 | 4 | -2 |
4 | CZE | 1 | 0 | 1 | 2 | 2 | 5 | -3 |
▽激戦区のグループDは、クロアチアとスペインが順当に決勝トーナメントに進出した。その中でも、クロアチアがスペインを上回って首位通過を果たしたのはサプライズだろう。初戦のトルコ戦はモドリッチの見事なボレーシュートにより1-0で制したが、2戦目のチェコ戦は相手を内容で大きく上回りながらも、試合途中のサポーターの暴動もあってドロー。だが、3戦目ではモドリッチとマンジュキッチ、ブロゾビッチを温存しながらもスペインとの直接対決を制し、首位抜けを果たした。前述のモドリッチ、ブロゾビッチに加えて、今大会は左ウイングのペリシッチが絶好調。加えて中盤には職人肌のバデリを擁し、主将のスルナやチョルルカらの最終ラインも堅い。決勝トーナメント1回戦の相手はポルトガルだけに、好勝負必至だ。
Getty Images
▽王者スペインは最終節で躓いた。初戦のチェコ戦と2戦目のトルコ戦は安定した内容で勝ち点3を上乗せしたものの、最も力が拮抗しているクロアチア戦ではGKデ・ヘアやDFセルヒオ・ラモスがミスからピンチを招くなど安定感を欠き、カリニッチ&ペリシッチ弾に屈した。この結果、2位となったことで決勝トーナメント1回戦ではイタリアと対戦することになってしまった。デル・ボスケ監督は3戦連続で同じメンバーを起用。イニエスタ、セスク、シルバら攻撃陣のコンディションが良い点は心強いだけに、決勝T1回戦のイタリア戦では、パフォーマンスにムラのあるノリートの出来が鍵になりそうだ。Getty Images
▽トルコは2戦目までパフォーマンス面で低調だったが、2連敗で崖っぷちとなって迎えた最終節で巻き返した。GKヴォルカン・ハバジャンの好守もあって、チェコに2-0で勝利。3位に滑り込んだが、グループ内で5位となったことで惜しくも敗退した。Getty Images
▽チェコは、3チームに比べて力が劣った感は否めず、4位フィニッシュ。ワールドクラスの選手がGKチェフだけでは、さすがに厳しかった。ヘルタ・ベルリンのセントラルMFダリダはグループステージを通じて及第点以上のパフォーマンスを見せていただけに、今夏にさらに大きなクラブへのステップアップがあるかもしれない。
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