初タイトルを狙う川崎Fが最下位の福岡に痛恨のドロー…自力優勝が消滅《J1》

2016.06.18 21:49 Sat
▽18日に明治安田生命J1リーグ・1stステージ第16節のアビスパ福岡vs川崎フロンターレがレベルファイブスタジアムで行われ、2-2の引き分けに終わった。

▽今節の結果次第で悲願の初タイトル獲得となる首位の川崎Fは、前節行われた横浜F・マリノスとの“神奈川ダービー”から先発メンバーを1人変更。腰痛のため前日練習を欠席した中村に代わって大塚がリーグ戦初先発を飾った。
▽一方、リーグ戦4試合勝利のない最下位の福岡は、前節のヴァンフォーレ甲府戦からメンバー変更は2点。鈴木と濱田に代わって甲府戦を出場停止で欠場したダニルソンと堤が先発に起用された。

▽優勝の可能性を秘める注目の試合は、開始早々の2分に大島のパスに抜け出した小林がボックス右からシュート。3分には登里が仕掛けたこぼれ球を拾った大久保がゴールを狙ったが、共に枠を捉えられない。

▽前掛かりに攻める川崎Fに対し、福岡は9分にファーストチャンスでスコアを動かす。GKイ・ボムヨンのロングフィードをバイタルエリア中央でウェリントンが競り合うと、このこぼれ球をボックス手前の邦本がワンタッチでつなぎ、最後はボックス内に走りこんだ金森が胸トラップから右足でゴールに流し込んだ。ホームで先制に成功した福岡は、15分にも邦本とのパス交換でボックス中央から侵入した金森が左足でゴール右隅を打ち抜いた。
▽まさかの2失点を喫した川崎Fだが、22分に追い討ちをかけるアクシデント。エドゥアルドが左モモ裏を負傷し、プレー続行が不可能となって井川との交代を余儀なくされた。しかし、川崎Fが持ち前のポゼッションサッカーでゲームをコントロールすると23分、ボックス右で大久保のパスを受けた小林の折り返しを大島がゴールに流し込んだが、これはGKイ・ボムヨンの好守に遭う。

▽ハーフタイムにかけて攻勢を続ける川崎Fは42分、バイタルエリア手前でボールを受けた大島のスルーパスに抜け出した小林がループシュートを放つと、クロスバーに当たったボールがそのままゴールに吸い込まれた。

▽後半、川崎Fは登里を下げて武岡を投入。[4-2-3-1]の布陣を大久保と大塚を2トップに配置した[4-4-2]に変更した。しかし、最初の決定機はホームチームに生まれる。48分、ウェリントンのパスで相手DFの裏に抜け出した金森がボックス左から侵入。シュートを狙ったがこれはサイドネットを叩いた。

▽ピンチを凌いだ川崎Fは反撃に転じる。52分、ボックス左ライン際でボールを受けた小林の折り返しをゴール前のエウシーニョがダイレクト合わせるも、これは枠の上に外れた。さらに62分には、左サイドでボールを受けた大塚のパスをボックス手前で受けた車屋がそのままボックス左から侵入しゴールを狙ったが、これもGKイ・ボムヨンの好セーブに阻まれた。

▽攻勢を強める川崎Fは71分、大塚のシュートのこぼれ球に詰めた大島がボックス内でキム・ヒョヌンに倒され、PKを獲得。このPKを大久保が冷静に沈めた。勢いに乗る川崎Fは75分にも大久保のパスをボックス右ライン際で武岡が折り返すと、相手DFに当たったこぼれ球を大久保が押し込んだが、再びGKイ・ボムヨンのファインセーブに防がれた。

▽その後、川崎Fは79分にエウシーニョを下げて田坂を投入。最後まで福岡ゴールに迫ったが勝ち越しゴールは生まれず、試合は2-2で終了。敵地で痛恨のドローを喫した川崎Fは2位に後退し、1stステージの自力優勝が消滅した。
関連ニュース

【J1注目プレビュー|第10節:C大阪vs横浜FM】首位陥落のC大阪と激闘制した横浜FM、似たスタイルで上回るのは?!

【明治安田J1リーグ第10節】 2024年4月27日(土) 15:00キックオフ セレッソ大阪(2位/18pt) vs 横浜F・マリノス(7位/14pt) [ヨドコウ桜スタジアム] <span class="paragraph-subtitle">◆三日天下で終わらせられない【セレッソ大阪】</span> 開幕から8試合無敗を継続、チームも連勝でついに首位に立った中、前節は名古屋グランパス相手に2-1で敗れ初黒星。首位から陥落した。 わずか1節の短命に終わった首位の座。もちろん、諦めることなどはないが、ここで連敗するようでは追いかけてくるライバルに一気に飲み込まれて遠い存在になる可能性がある。 悲願のリーグ優勝を目標とするチームとして、ここでの連敗は禁物。いかに連敗しないかがポイントだが、相手は一日の長がある横浜FM。近しいスタイルで戦う相手とは、撃ち合いになることが予想される。ビルドアップからの強力ブラジル人3トップで一気にゴールを奪い切るスタイルはまさに横浜FMを手本とする形。本物になるには、手本を超えてこそ。古巣対決となるエースのレオ・セアラにも注目だ。 ★予想スタメン[4-3-3] GK:キム・ジンヒョン DF:毎熊晟矢、鳥海晃司、舩木翔、登里享平 MF:柴山昌也、田中駿汰、奥埜博亮 FW:ルーカス・フェルナンデス、レオ・セアラ、カピシャーバ 監督:小菊昭雄 U-23日本代表活動参加:西尾隆矢 <span class="paragraph-subtitle">◆激闘制しアジア王者へあと一歩、疲弊する中でリーグ戦も勝ち切れるか【横浜F・マリノス】</span> ミッドウィークには大雨が降り頻る中、AFCチャンピオンズリーグを戦い、PK戦までもつれこんだ中で見事に決勝進出を決めた。前半に3ゴールを奪い圧倒したものの、退場を機に状況は一変。10人で長い時間耐え凌ぎ、最後はPK戦をものにした。 悲願であるアジア王者に立つためにあと一歩と迫っているが、激闘の代償は大きい。主軸のほとんどはフルで戦い、C大阪とのコンディション差は明白。ここを乗り切る力を持ってこそ、王者にふさわしいとも言える。 ターンオーバーは必至。比較的出場時間が少なかった選手たちがピッチに立つはずだ。退場してしまった上島拓巳も燃えていることだろう。C大阪の攻撃陣をストップし、チームに勝利をもたらせたい。 ★予想スタメン[4-3-3] GK:ポープ・ウィリアム DF:加藤蓮、上島拓巳、エドゥアルド、加藤聖 MF:ナム・テヒ、山根陸、天野純 FW:水沼宏太、村上悠緋、エウベル 監督:ハリー・キューウェル 2024.04.27 12:10 Sat

【J1注目プレビュー|第10節:磐田vs町田】昨季J1昇格を争った者同士、負けられない戦いは“矛”と“盾”の争いに

【明治安田J1リーグ第10節】 2024年4月27日(土) 14:00キックオフ ジュビロ磐田(14位/10pt) vs FC町田ゼルビア(3位/16pt) [ヤマハスタジアム(磐田)] <span class="paragraph-subtitle">◆エース躍動なるか、負けられない相手【ジュビロ磐田】</span> 前節はアウェイでのアビスパ福岡戦。撃ち合いとなる中、2-2のドローに終わった。ここまで9試合を終えて3勝1分け5敗。決して良い結果を残しているとは言えないが、チームにとって明確な好材料がある。それがジャーメイン良だ。 今シーズンはここまで全9試合に出場し、9得点の大暴れ。これまではサイドでのチャンスメーカーという役割が多かったが、今シーズンは川崎フロンターレ戦で4ゴールを記録するなど、自身のJ1での過去を圧倒的に塗り替えることに成功し、現在得点ランキングトップに立っている。 そのジャーメインだが、他のストライカーと違うのはシュート数。1試合の平均シュート数は3.1、決定率は32.1%と高い数字を残しており、チャンスをしっかりと決め切っている。チームの結果に結びつけるには、いかに良い状態でジャーメインにボールを持たせるかがカギとなる。 町田は堅守が特徴。ジャーメインのスピードを生かすのか、それとも決定力を生かすのか。昨季J1昇格を争った町田との差は大きく開いているが、ここで負けるわけにはいかない。 ★予想スタメン[4-2-3-1] GK:川島永嗣 DF:植村洋斗、森岡陸、リカルド・グラッサ、松原后 MF:藤原健介、上原力也 MF:松本昌也、ジャーメイン良、平川怜 FW:マテウス・ペイショット 監督:横内昭展 <span class=“paragraph-subtitle">◆首位返り咲き、負けられない相手【FC町田ゼルビア】</span> 前節はアウェイでFC東京と対戦。東京同士の戦いとなった中で、1-2で勝利を収めた。 首位に立っていたセレッソ大阪が今季初黒星を喫したことで、首位に返り咲き。連敗も回避し、再びらしさを見せた。 今節の相手は昨季J1昇格を争った相手。今は順位表で大きく差をつけているが、ここで負けるわけにはいかない。戦い方も理解しており、自信を持って立ち向かえることができるだろう。 堅い守備を構築し、強度の高さで相手を上回り、カウンターで仕留める戦い方は継続。相手には得点ランクトップのジャーメイン良がいるが、昌子源が対応することになるだろう。いかに、川島永嗣の牙城を打ち破るか。日本屈指の守護神を相手にどこまでゴールを奪えるか注目だ。 ★予想スタメン[4-4-2] GK:谷晃生 DF:鈴木準弥、ドレシェヴィッチ、昌子源、林幸多郎 MF:髙橋大悟、柴戸海、仙頭啓矢、藤本一輝 FW:ナ・サンホ、オ・セフン 監督:黒田剛 出場停止:柴戸海 U-23日本代表活動参加:平河悠、藤尾翔太 2024.04.27 11:40 Sat

今シーズンはあるチームの「●●力」で大記録が生まれるかも?!の巻/倉井史也のJリーグ

なんか、先々週は札幌のこと書いたら札幌が最下位脱出したし、先週は鳥栖のこと書いたら鳥栖が最下位脱出したし、もしかしたら今後いろいろ依頼来るんじゃないの?的な目論見を持っておりますので、各チームの方々、よろしくお願いいたします。 ところで今週取り上げたいのは東京Vの「同点力」。これ、すごいでしょ。 1節:東京V 1-2 横浜FM ※横浜FMの決勝ゴールは90+3分 2節:浦和 1-1 東京V ※浦和の同点ゴールは89分 3節:C大阪 2-1 東京V ※C大阪の決勝ゴールは90+3分 4節:東京V 2-2 新潟 ※東京Vの同点ゴールは90分 5節:東京V 2-2 新潟 ※東京Vの同点ゴールは90+3分 6節:湘南 1-2 東京V ※東京Vの決勝ゴールは86分 7節:東京V 1-1 柏 8節:東京V 2-2 FC東京 ※FC東京同点ゴールは90+4分 9節:川崎 0-0 東京V ※今季初めてのクリーンシート ここまで9試合を終えて6引き分けはリーグ1位だし、しかもそのうち89分以降の同点ゴールが4試合って、なかなか狙ってできるもんじゃないですよ。この調子で38試合戦ったら25試合ぐらい引き分ける感じ。えっと、この引き分けの多さって去年どこかのチームで見た気が……と思ったら、2023年のJ2で岡山と徳島が42節終わってともに19引き分け、引き分け率45パーセント。なんと、東京Vは遙かに上回っているのでした。 まぁ、リーグが終わるころにはきっと変わってくるんでしょうけど、気になるのはこれまでのリーグ戦で最多引き分けチームが何試合引き分けて何位だったかということ。18チーム構成で考えるとこうなってます。 ・2005年:引分14試合(FC東京:10位) ・2006年:引分12試合(福岡:16位) ・2007年:引分12試合(川崎:5位) ・2008年:引分11試合(神戸:10位) ・2009年:引分13試合(横浜FM:10位、柏:16位) ・2010年:引分13試合(新潟:9位) ・2011年:引分14試合(仙台:4位) ・2012年:引分14試合(横浜FM:4位) ・2013年:引分13試合(甲府:15位) ・2014年:引分14試合(甲府:13位) ・2015年:引分13試合(鳥栖:11位) ・2016年:引分12試合(横浜FM:10位、磐田:13位) ・2017年:引分11試合(甲府:16位) ・2018年:引分11試合(C大阪:7位、湘南:13位、鳥栖:14位、磐田:16位) ・2019年:引分13試合(松本:17位) ・2020年:引分15試合(鳥栖:13位) ・2021年:引分16試合(湘南:16位) ・2022年:引分15試合(浦和:9位、鳥栖:11位) ・2023年:引分15試合(柏:17位) もし東京Vがこのペースで34試合を戦ったとすると23試合引き分けでフィニッシュ!! とか、どんだけすごい記録が生まれるんだよ!! これ逆に楽しみじゃないですか? いいですか、今後の対戦相手のみなさん。みんなで歴史の一部になろう!! ということで、今週末の福岡は過去の対戦成績が東京Vの7勝1分4敗と極端に引き分けが少ないんです。こりゃ片方はがんばっちゃダメだし、もう片方ががんばらなきゃね。 <div id="cws_ad"><hr>【倉井史也】</br>試合当日は、はやる気持ちを抑えられずスタジアムに受け付け開始と同時に駆けつけ、選手のバスが両方行ってしまうまで名残を惜しむ。自慢は対戦カードの因縁をよく覚えていること。特にサポーター寄りのネタが得意。パッと見は若いが実は年齢不詳のライター。</div> 2024.04.27 10:00 Sat

町田の生え抜きMF樋口堅、再び沖縄SVへ武者修行 「全てをぶつけて来ます」

FC町田ゼルビアは26日、MF樋口堅(20)の沖縄SVへの育成型期限付き移籍を発表した。移籍期間は2025年1月31日までで、2024シーズンは町田と対戦する公式戦に出場できない。 樋口は神奈川県相模原市出身で、町田の育成組織育ち。ジュニアユース、ユースと昇格し、2種登録選手を経て、2022年にトップチームへ昇格した。 昇格初年度にJ2リーグでプロデビューを果たすも、それ以来は出場なし。2023年8月には日本フットボールリーグ(JFL)の沖縄SVへ武者修行し、JFLで7試合に出場、地域リーグとの入れ替え戦も戦った。 今シーズンはJ1へ昇格した町田に戻ったが、メンバーに入れない日々が続く中、再び沖縄SV行きを決断。樋口は両クラブを通じてコメントしている。 ◆沖縄SV 「もう一度沖縄SVで戦うチャンスを頂けたこと、僕に関わってくださった全ての方に感謝しています。この恩を結果という形で返すために戦います。そしてチームの目標達成のために全ての力を注ぎ一日一日、成長していきます。共に戦ってください。よろしくお願いします」 ◆FC町田ゼルビア 「今シーズン、FC町田ゼルビアに戻ってきて、自分自身が積み上げてきたものを表現しようと思いましたが、自分の力が足らなかった、この数カ月間でした」 「そのなかでも、たくさんの方々に支えられて過ごしてきました。僕に寄り添い続けてくださった全ての方に感謝しています。自分と向き合い続けて見えた、強さも弱さも全てを沖縄SVでぶつけて来ます。引き続き応援よろしくお願いします。ありがとうございました」 <span class="paragraph-title">【写真】町田から再び沖縄SV行きの樋口堅</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">【樋口堅選手 育成型期限付き移籍のお知らせ】<br><br>この度、<a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%A8%8B%E5%8F%A3%E5%A0%85?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#樋口堅</a> 選手が、<a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%B2%96%E7%B8%84SV?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#沖縄SV</a> へ育成型期限付き移籍することが決定しましたのでお知らせいたします。<br><br>いってらっしゃい、ケン!<br><br>詳細はこちら<a href="https://t.co/8Fr7m9B0H3">https://t.co/8Fr7m9B0H3</a><a href="https://twitter.com/hashtag/FC%E7%94%BA%E7%94%B0%E3%82%BC%E3%83%AB%E3%83%93%E3%82%A2?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#FC町田ゼルビア</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/zelvia?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#zelvia</a> <a href="https://t.co/vZoP6CSlUb">pic.twitter.com/vZoP6CSlUb</a></p>&mdash; FC町田ゼルビア (@FcMachidaZelvia) <a href="https://twitter.com/FcMachidaZelvia/status/1783768224896823784?ref_src=twsrc%5Etfw">April 26, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.04.26 17:47 Fri

今季のJリーグ、後半戦日程は7月19日に発表! 来季のACLE、ACL 2出場クラブは一部未定

Jリーグは26日、2024シーズンの明治安田Jリーグに関して、後半戦の日程を7月19日(金)の17時に発表することを発表した。 今シーズンからJ1、J2、J3が全て20クラブで構成されているJリーグ。各リーグで熱戦が繰り広げられ、シーズン序盤は例年以上に混戦状態となっている。 J1とJ2は第29節、J3は第26節までの日程が発表されていた中、9月以降の試合に関して、J1は残りシーズンの開催日とキックオフ時間、J2とJ3はキックオフ時間が未発表となっていた。 なお、7月19日で全ての情報が出揃うことに。2024-25シーズンのAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)に出場するヴィッセル神戸、横浜F・マリノス、川崎フロンターレ、AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)に出場するサンフレッチェ広島に関しては、ACL試合日前後の日程はACL抽選会後に確定することとなる。 2024.04.26 17:17 Fri
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly