【リーガ総括&ベスト11】超WSの最優秀選手はスアレス

2016.05.27 12:00 Fri
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▽ルイス・エンリケ体制2季目のバルセロナがマドリッド勢の猛追を振り切り、2連覇を達成した。MSNが圧巻の破壊力を誇り、第30節終了時点では2位アトレティコ・マドリーに9ポイント差を付けてそのまま独走するかに思われた。しかし、クラシコでレアル・マドリーに敗れて躓くと、そこから3連敗を喫してアトレティコに勝ち点で並ばれ、三つ巴による熾烈な優勝争いが終盤まで繰り広げられた。それでも、首位の座を最後まで明け渡すことなく最終節に優勝を達成した。
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▽バルセロナと最終節まで優勝争いを演じたのはレアル・マドリー。ベニテス前監督を1月に解任し、トップチーム初指揮となるジダン新監督を迎えたチームは高いモチベーションを取り戻し、攻守のバランスも徐々に改善されたことで、破竹の12連勝でシーズンを終えた。しかし、シーズン前半戦の取りこぼしが響き、バルセロナに1ポイント及ばなかった。
▽最終節を前に力尽きたアトレティコだが、CLではバルセロナの前に立ちはだかり、今季も十分な存在感を誇示した。就任5季目のシメオネ監督が構築した守備組織はリーガ記録に並ぶ38試合18失点の堅守を誇った。中盤の要となっていたチアゴの長期離脱というアクシデントがあったものの、冬に補強したアウグスト・フェルナンデスが即座にフィットした上、終盤にトーレスの復活などもあってチーム力を高いレベルで維持することにつながった。

▽CL出場権争いでは3強に続いたビジャレアルが余裕の4位フィニッシュを果たした。マルセリーノ監督が作り上げた堅実な守備組織を武器に着実に勝ち点を積み重ねていった。EL出場権を獲得したのはビルバオとセルタ。ビルバオはベテランのアドゥリスが20ゴールを量産してチームを押し上げ、セルタはペリッソ監督の下でスペクタクルな攻撃サッカーを展開した。降格したのはラージョ、ヘタフェ、レバンテの3チーム。いずれもプリメーラに定着していた3クラブだっただけに意外な結果となった。リーガ初挑戦となった乾は27試合に出場して3ゴール3アシストをマークし、エイバルの残留に貢献。準レギュラーとして存在感を示した。

★最優秀選手
ルイス・スアレス(バルセロナ)
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▽40ゴール15アシストという圧巻のスタッツをマークし、文句なしの選出。得点王、アシスト王のダブル受賞を果たし、チームを2連覇に導いた。メッシが負傷で離脱していた約2カ月間、ネイマールと共にバルセロナの攻撃を牽引し、得点力の低下を招かなかった。彼の決定力とチャンスメイク力がバルセロナの攻撃の根幹を担った。
★最優秀監督
ディエゴ・シメオネ(アトレティコ・マドリー)
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▽シーズン前にミランダ、アルダを引き抜かれ、冬にはJ・マルティネスが中国に移籍するなど、相次ぐ主力の流出に遭いながらも、バルセロナと熾烈な優勝争いを演じた手腕は流石の一言だ。全選手がハードワークを怠らない犠牲的精神を持ち続けられるのは、他でもないシメオネ監督のマネジメント力の賜物だ。

期待以上
★チーム
ビジャレアル
▽ELを戦いながらセビージャやバレンシア、ビルバオといった第2勢力を寄せ付けず、シーズンを通して3強に続く4位の座を譲らなかった。マルセリーノ監督が構築したフラットな[4-4-2]の3ラインは強固そのもので、アタッカー陣もバカンブやデニス・スアレスを筆頭に個で打開できる選手を揃えて勝負強さを発揮した。

★選手
アリツ・アドゥリス(ビルバオ)
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▽35歳となった今季も衰えぬ得点力を発揮した。ビルバオ加入後、3シーズン連続2桁ゴールを達成していたアドゥリスだが、今季もリーガで20ゴールを挙げ、ELでも10ゴールをマークした。3月には実に6年ぶりとなるスペイン代表入りも果たし、ユーロ出場が期待される。

期待外れ
★チーム
バレンシア
▽CL出場権を獲得して臨んだヌノ体制2季目のバレンシアだったが、思わぬ躓きを見せた。オタメンディを失ったチームは守備バランスが著しく崩れ、結果が出ないことからファンのヌノ監督への不満がさらに募り、12月を前に退任に追い込まれた。しかし、監督経験のないG・ネビル監督を迎えたチームはさらに混迷を極め、リーガで13試合勝利から見放される異常事態に陥った。結局、4月を前にG・ネビル監督が解任され、引き継いだアジェスタラン監督が何とか立て直したことで残留争いに巻き込まれることなく、11位でシーズンを終えた。

★選手
ジャクソン・マルティネス(アトレティコ・マドリー)
▽シーズンを通してコンディションの上がらなかったバレンシアのネグレドと迷ったが、ポルトから移籍金3500万ユーロ(当時のレートで約46億円)で加入しながらも結果を残せず、冬に広州恒大へ移籍してしまったジャクソン・マルティネスを選出。2年連続ポルトガルリーグ得点王の実績を引っ下げてリーガに挑戦したコロンビア代表FWだったが、万能型FWの片鱗をわずかに示したのみでチームを去ってしまった。

【ベストイレブン】
GK:オブラク
DF:カルバハル、ゴディン、マスチェラーノ、ジョルディ・アルバ
MF:コケ、ブスケッツ、グリーズマン
FW:メッシ、スアレス、C・ロナウド

GK ヤン・オブラク(アトレティコ・マドリー)
▽レアル・マドリーのケイロル・ナバスも素晴らしいパフォーマンスを発揮していたが、全試合にフル出場し、リーガタイ記録の18失点で堂々のサモラ賞を受賞したオブラクを選出。決して派手なタイプのGKではないが、ポジショニングの良さから生まれる安定感は抜群そのもの。ショットストップ能力も高く、度々ビッグセーブも見せた。
38試合(先発38)、3420分
18失点

DF ダニーロ・カルバハル(レアル・マドリー)
▽フアンフラン、ダニエウ・アウベスと迷ったが、レアル・マドリーの浮上に貢献したカルバハルを選出。ベニテス体制下、ジダン体制下序盤ではダニーロが重宝されていたことから出場時間には恵まれていないが、スタメンで出場した際には好パフォーマンスを持続していた。軽いプレーが目立つダニーロとは対照的に堅実な守備を見せていた上、攻撃参加の質も高く、攻守両面で右サイドを活性化させる要因となった。
22試合(先発19)、1636分
0得点

DF ゴディン(アトレティコ・マドリー)
▽シーズン終盤こそ負傷で離脱する時期があったものの、昨季までの相棒ミランダが移籍しても同胞のホセ・ヒメネスと良好な関係を築き、アトレティコの生命線である守備を水際で安定させていた。
31試合(先発31)、2651分
1得点

DF ハビエル・マスチェラーノ(バルセロナ)
▽今季も黙々と自身の果たすべき役割をこなし続けた。ピッチ外での発言で目立つ相棒のピケとは対照的にピッチ内外で地味ながらも堅実な守備でバルセロナのバックラインを締めた。とりわけ読みの利いたカバーリングでピンチの芽を事前に摘むプレーは、感嘆の一言しかない。
32試合(先発31)、2694分
0得点

DF ジョルディ・アルバ(バルセロナ)
▽昨季はやや低調なプレーの多かったジョルディ・アルバだが、今季は持ち味のオーバーラップから多くの得点機に絡み、6アシストをマーク。1列前のネイマールとも良好な関係を築いた。本職の守備面でも脆さを見せることは少なく、攻守に及第点以上のパフォーマンスだった。
31試合(先発29)、2590分
0得点

MF コケ(アトレティコ・マドリー)
▽ラキティッチと迷ったが、アトレティコの中盤を支えたコケを選出。チームの得点パターンの一つであるセットプレーは、彼の精度の高いキックによって成り立っている。積み重ねたアシストは13を数えた。また、無尽蔵のスタミナでピッチを駆け回り、あらゆるポジションで的確なプレーを選択できる戦術眼の高さも益々磨きがかかっている。
35試合(先発34)、2971分
5得点

MF セルヒオ・ブスケッツ(バルセロナ)
▽シーズンを通してケガをすることなく、バルセロナのコントロールタワーとして安定感をもたらし続けた。彼がピッチの中央にいるかいないかでチームのパフォーマンスが大きく変わることが、ブスケッツの存在の大きさを物語っていた。
35試合(先発34)、2908分
0得点

MF アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリー)
▽昨季の22ゴールに続き、今季も22ゴールをマーク。得点力に難を抱えていたアトレティコの得点源として攻撃陣を牽引した。中盤のサイドでもプレー可能な走力と守備力を兼ね備え、シメオネ監督のシステム変更に柔軟に対応していた。
38試合(先発36)、3056分
22得点(PK1)

FW リオネル・メッシ(バルセロナ)
▽2カ月ほど戦列を離れる時期があったが、それでも25ゴール16アシストという圧巻の成績を残してチームを優勝に導いた。2年目を迎えたスアレスとの関係はさらに密となり、中央にポジションを取って彼との連係から多くのゴールを生み出した。
33試合(先発31)、2729分
26得点(PK3)

FW ルイス・スアレス(バルセロナ)
▽2試合連続4ゴールのリーガ記録を樹立するなど大台の40ゴールをマーク。エールディビジ、プレミアリーグに続く得点王獲得を果たした。ウィークポイントが見当たらない豊富な得点パターンを武器に、あらゆるプレーからゴールを奪い続けた。
35試合(先発35)、3150分
40得点(PK3)

FW クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリー)
▽シーズン前半戦はベニテス前監督の下で低調なプレーが続いていたが、ジダン監督就任後はモチベーションを一気に高め、チーム共々パフォーマンスが格段に改善された。6季連続30ゴール超えのリーガ新記録を樹立し、ベンゼマやベイルらケガに苦しんだ攻撃陣を牽引する存在だった。
36試合(先発36)、3184分
35得点(PK6)

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