ラツィオに完敗したインテルの来季CL出場権が消滅 長友は途中交代《セリエA》

2016.05.02 05:50 Mon
Getty Images
▽セリエA第36節が1日にスタディオ・オリンピコで行われ、ラツィオvsインテルは、2-0でラツィオが勝利した。インテルの長友は、左サイドバックとして79分までプレーしている。
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▽前節のウディネーゼ戦で今季初の逆転勝利を収めたインテルだが、残り3試合で3位のローマとの勝ち点差が7となっており、目標のCL出場権獲得は絶望的となっている。前日の試合で5位のフィオレンティーナが引き分けたため、勝てば4位の座を確保できる中、マンチーニ監督はウディネーゼ戦からスタメンを3人変更。ファン・ジェズス、メロ、ビアビアニがベンチスタートとなり、ダンブロージオとメデル、ペリシッチが先発に戻った。
▽S・インザーギ監督とマンチーニ監督、現役時代にラツィオで2トップを組んだこともある指揮官同士の一戦は、インテルが試合のペースを握って攻めに出たものの、ラツィオがあっさりと先制に成功する。8分、ルリッチとのワンツーでボックス中央に完全に抜け出したクローゼが、GKハンダノビッチを外すループシュートをゴールに流し込んだ。

▽早い段階でリードを許したインテルは、ボールこそ保持できるものの、単調な攻撃に終始。なかなか攻撃のリズムが上がらず、チャンスを作り切れない時間が続いた。27分には、コンドグビアのループパスに反応したヨベティッチが胸トラップから右足アウトサイドでシュートを放つも、GKマルケッティにしっかりと阻止される。

▽その後も攻撃が噛み合わないインテルは、ラツィオの攻撃をGKハンダノビッチの好守で凌ぎ、追加点を許さない。追加タイム1分には、強引に仕掛けたコンドグビアがワンツーでボックス内に侵入してシュートを放つも、相手DFのブロックに遭った。
▽迎えた後半、インテルが圧力を強めていくが、相手ゴールを脅かすには至らない。すると、マンチーニ監督が動く。55分、メデルに代えてビアビアニを右サイドハーフに送り出し、ブロゾビッチをボランチの位置に下げた。より攻撃的な布陣とするも、なかなか流れを掴めないインテルは67分、ボックス左のペリシッチが左足でシュートを放ったが、枠の右に外れた。

▽73分にクローゼを下げてマウリを送り出したラツィオに対し、インテルはヨベティッチに代えて1週間前に移籍後初ゴールを挙げたエデルを投入。しかし、一向にエンジンがかからず、79分には長友に代えてパラシオを送り出す。この交代に伴い、ビアビアニが右サイドバックに入り、ダンブロージオを左サイドバックに回した。

▽しかし、この交代直後からラツィオが攻勢に出る。そして83分、敵陣でのボール奪取からボックス左で仕掛けたケイタがムリージョに倒されてPKを獲得。このファウルで2枚目の警告を受けたムリージョは退場となった。PKはカンドレーバが確実に沈め、ラツィオがリードを広げる。

▽結局、数的不利に陥ったインテルは、反撃しきれずに0-2の敗戦。この結果、3位に届かないことが確定し、来季のCL出場権が消滅した。インテルは次節のエンポリ戦に勝てば、EL出場権を確保できる4位確定となる。一方のラツィオは、EL出場権を獲得できる可能性がある6位奪取に望みをつなげた。

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