アフリカ王者に快勝の広島がリーベル・プレートとの準決勝へ《クラブ・ワールドカップ2015》
▽クラブ・ワールドカップ(CWC)2015の準々決勝、TPマゼンベ(アフリカ代表)vs広島(開催国代表)が13日に大阪長居スタジアムで行われ、0-3で広島が勝利した。 ▽開幕戦でニュージーランドのオークランド・シティ(オセアニア代表)を2-0で破った広島が、DRコンゴのクラブであるマゼンベと激突した。広島の森保監督は、一部の主力を温存した3日前のオークランド戦から先発6選手を変更。初戦で負傷した野津田や柴崎がメンバーから外れ、エースの佐藤やミキッチが先発に名を連ねた。 ▽立ち上がりからオープンな展開となった試合は、序盤にお互いが決定機を迎える。広島は2分、左サイドからカットインした柏のシュートが、わずかにゴール右に外れる。対するマゼンベは4分にアサレがゴール左隅にミドルシュートを放つ。これはGK林の好セーブに遭ったが、直後にもCKからDFクリバリが際どいヘディングシュートを放つなど、広島を脅かす。 ▽前半の半ばにかけては、随所に身体能力の高さを発揮したマゼンベが試合の主導権を握るも、18分に決定機を演出したのは広島。カウンターから力強いドリブルで持ち上がったDF佐々木がボックス右の佐藤にラストパス。しかし、フリーの佐藤はシュートを枠に飛ばすことができない。 ▽ハーフタイムにかけても押し込まれた広島だが、前半終了間際にセットプレーから試合の均衡を破る。茶島の右CKをニアサイドの佐々木がそらすと、正面の塩谷がプッシュ。塩谷の2戦連続ゴールで、広島がリードを手にした。 ▽迎えた後半も広島が試合巧者ぶりを発揮し、セットプレーで追加点を得る。56分、茶島のCKを正面の千葉が頭で合わせてネットを揺らし、スコアを2-0とした。 ▽その後、うまくバランスを取りながらカウンターを軸に試合を進める広島は、75分に佐藤との交代でピッチに入った浅野が3点目を奪う。78分、青山のフィードを右サイドで受けたミキッチが仕掛けてクロス。これに合わせた2015年Jリーグ最優秀ヤングプレーヤーの浅野がヘディングシュートでゴールを割り、3-0とした。 ▽そのまま無失点で試合を終えた広島は、以前に出場した2012年大会の5位を上回ることが確定する準決勝進出が決定。16日に行われる準決勝では、アルゼンチンのリーベル・プレート(南米代表)と決勝進出を懸けて戦う。 2015.12.13 21:31 Sun
