【特集】丹羽「あのレベルってのはJで体験できない」《G大阪総力特集》
2015.07.11 12:06 Sat
▽7月某日、超WS編集部はG大阪の日本代表MF今野泰幸と同代表DF丹羽大輝のインタビューに成功した。2人にはJリーグやACL、さらには日本サッカーと海外サッカーの差など、多岐にわたるテーマについて語ってもらった。昨日に引き続き、本稿では丹羽がACLについて話してくれた内容をお送りする。
▽今季、3シーズンぶりにACLを戦うG大阪だが、決勝トーナメント1回戦でFCソウルを下し、優勝した2008年大会以来のベスト8進出を果たした。まさかの2連敗からのスタートとなったが、結果的にはG大阪の勝負強さを見せる結果になったといえる。一方で、11年ぶりに2ステージ制を採用したJ1では、ディフェンディング・チャンピオンとして臨むも1stステージ4位。昨季、優勝争いを演じた浦和に、タイトルを譲る形となった。
▽ここまでのG大阪の戦いぶりを、実際に戦う選手たちはどう評価しているだろうか。今回は守備の要である丹羽に、自身の考えを縦横無尽に語ってもらった。
──ここまでのシーズンを振り返ってみて、いかがでしょう?
「ACLは予選で苦しみましたけど、結果としてはベスト8に残れていますし、結果を残せているので良かった。僕らは優勝しか目指していないので、勝負はここからだと思いますが、ACLはとりあえずOK。で、Jリーグは4位ということで、優勝したかったですけど、狙うところは年間勝ち点1位。そこから総合チャンピオンになるのが目標なので、そういう意味では、レッズなどの上位と勝ち点は離れていないですし、巻き返しが狙える位置にいる。(ACLとJリーグで)トータルで考えて悪くないんじゃないかと思います」
──ACLでは2008年以来のベスト8進出を果たしましたが、2連敗スタートとひやひやさせられました。ACLの難しさはどういったところでしょう?
「やっぱりアウェイの戦いですね。ホームでならいつも通り(プレー)できますし。タイとかは移動もきつかった。中国もグラウンドがガタガタだったり、食事の部分が難しかったりと、ホームとはちょっと違った雰囲気だった。やっぱりアウェイが難しいと言われるのは、今年やってみて改めて感じましたね」
──日本勢の球際の弱さを指摘する声も多かったと思います
「(ACLの戦いを)体験してみて、韓国のチームの選手は身体も強いですし、球際もがっつりくる。ロングボールも多いですし、日本とは違ったサッカーだと思う。フィジカル重視のサッカーだという印象。僕らもその部分はもっともっと上げていかなくてはいけない。(日本代表のヴァイッド・)ハリルホジッチ監督も言っていたけど、球際の部分は、まだまだ日本人に足りていないところだと、僕らもやっていて感じましたね」
「タイのブリーラム。2トップがブラジル人(ディオゴとG・マセナ)なんですけど、Jリーグでは体験できないような速さと上手さを兼ね備えていたから、相当手を焼きましたね。センターバックなんで、2トップとマッチアップすることが多かったんですけど、とくにアウェイでやったときは本当に翻弄されました。チームとして2-1で勝ったけど、何点取られてもおかしくないようなシーンを作られた。相当手強かったですね」
「彼も相当良い選手です。2013年のタイ(・プレミアリーグ)のMVPなんですよね。ヒガシ(東口順昭)も言っていたけど、JリーグでCKを直接狙ってくる選手はいない。だからこそ、ヒガシも驚いて、ゴールを入れられたと思うので。あのレベルってのは、なかなかJリーグでは体験できない。だから自分のサッカー人生において、すごく良い経験になったと思う」
──ACLに出場するチームの外国人選手の質は高いですよね
「そうですね。それは思いました。ACLに出てくる外国人選手は本当にスーパー。広州富力の(モロッコ代表FWアブデルラザク・)ハムダラーもすごかった。城南FCのブラジル人選手も良いと思った。広州恒大は5人もブラジル人選手を抱えていて、国内リーグとACLで併用している。Jリーグでは普通、3人しか獲得しないじゃないですか。5人もブラジル人選手がいて、ローテーションで使っているっていう、その時点でまず違うと感じましたね」
──逆に、日本のチームが優れている部分はどういったところにあるでしょうか?
「技術。ボールを扱うコントロールやパスについては、Jのチームは全然ACLでも引けをとらないし、むしろ上回っていたと思う。あとは、チームとしてやろうとしている戦術。日本のチームとしてというより、ガンバは、ケンタさん(長谷川監督)3年目なんでね。チームとしてやろうとしている戦術の浸透という部分では、どこのチームにも負けないってのはありますね」
──準々決勝の組み合わせについてはいかがでしょう?
「最高の結果じゃないですか。僕らは全北(現代)に勝って、レイソルが勝ち上がれば、ベスト4で日本対決。ベスト8で日本勢同士消し合うのはちょっと酷かなと思っていたので」
──ですが、G大阪は柏が苦手ですよね?
「なんかね、データとしてはありますよね。僕個人的には苦手なイメージはないんですよ。(苦手)意識もないですし、自分自身のプレーも柏に対して嫌だなってのはないです。でも、振り返ってみると結果が出てない」
──今シーズンの初対戦では0-1で敗れました。昨シーズンも終盤戦の調子の良いとき、J1で7連勝した後に柏に負けました
「何なんですかね。僕らもわからないです。結果を見ると、チームとしては苦手なんだろうなって思っちゃいますね。これだけ勝てなかったら。だからこそ、リベンジをしたいですね」
▽今季、3シーズンぶりにACLを戦うG大阪だが、決勝トーナメント1回戦でFCソウルを下し、優勝した2008年大会以来のベスト8進出を果たした。まさかの2連敗からのスタートとなったが、結果的にはG大阪の勝負強さを見せる結果になったといえる。一方で、11年ぶりに2ステージ制を採用したJ1では、ディフェンディング・チャンピオンとして臨むも1stステージ4位。昨季、優勝争いを演じた浦和に、タイトルを譲る形となった。
▽ここまでのG大阪の戦いぶりを、実際に戦う選手たちはどう評価しているだろうか。今回は守備の要である丹羽に、自身の考えを縦横無尽に語ってもらった。
「ACLは予選で苦しみましたけど、結果としてはベスト8に残れていますし、結果を残せているので良かった。僕らは優勝しか目指していないので、勝負はここからだと思いますが、ACLはとりあえずOK。で、Jリーグは4位ということで、優勝したかったですけど、狙うところは年間勝ち点1位。そこから総合チャンピオンになるのが目標なので、そういう意味では、レッズなどの上位と勝ち点は離れていないですし、巻き返しが狙える位置にいる。(ACLとJリーグで)トータルで考えて悪くないんじゃないかと思います」
──ACLでは2008年以来のベスト8進出を果たしましたが、2連敗スタートとひやひやさせられました。ACLの難しさはどういったところでしょう?
「やっぱりアウェイの戦いですね。ホームでならいつも通り(プレー)できますし。タイとかは移動もきつかった。中国もグラウンドがガタガタだったり、食事の部分が難しかったりと、ホームとはちょっと違った雰囲気だった。やっぱりアウェイが難しいと言われるのは、今年やってみて改めて感じましたね」
──日本勢の球際の弱さを指摘する声も多かったと思います
「(ACLの戦いを)体験してみて、韓国のチームの選手は身体も強いですし、球際もがっつりくる。ロングボールも多いですし、日本とは違ったサッカーだと思う。フィジカル重視のサッカーだという印象。僕らもその部分はもっともっと上げていかなくてはいけない。(日本代表のヴァイッド・)ハリルホジッチ監督も言っていたけど、球際の部分は、まだまだ日本人に足りていないところだと、僕らもやっていて感じましたね」
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──ACLで対戦した中で一番手強かったチームは?「タイのブリーラム。2トップがブラジル人(ディオゴとG・マセナ)なんですけど、Jリーグでは体験できないような速さと上手さを兼ね備えていたから、相当手を焼きましたね。センターバックなんで、2トップとマッチアップすることが多かったんですけど、とくにアウェイでやったときは本当に翻弄されました。チームとして2-1で勝ったけど、何点取られてもおかしくないようなシーンを作られた。相当手強かったですね」
──ティーラトンがCKからそのままゴールを決める場面もありましたね
「彼も相当良い選手です。2013年のタイ(・プレミアリーグ)のMVPなんですよね。ヒガシ(東口順昭)も言っていたけど、JリーグでCKを直接狙ってくる選手はいない。だからこそ、ヒガシも驚いて、ゴールを入れられたと思うので。あのレベルってのは、なかなかJリーグでは体験できない。だから自分のサッカー人生において、すごく良い経験になったと思う」
──ACLに出場するチームの外国人選手の質は高いですよね
「そうですね。それは思いました。ACLに出てくる外国人選手は本当にスーパー。広州富力の(モロッコ代表FWアブデルラザク・)ハムダラーもすごかった。城南FCのブラジル人選手も良いと思った。広州恒大は5人もブラジル人選手を抱えていて、国内リーグとACLで併用している。Jリーグでは普通、3人しか獲得しないじゃないですか。5人もブラジル人選手がいて、ローテーションで使っているっていう、その時点でまず違うと感じましたね」
──逆に、日本のチームが優れている部分はどういったところにあるでしょうか?
「技術。ボールを扱うコントロールやパスについては、Jのチームは全然ACLでも引けをとらないし、むしろ上回っていたと思う。あとは、チームとしてやろうとしている戦術。日本のチームとしてというより、ガンバは、ケンタさん(長谷川監督)3年目なんでね。チームとしてやろうとしている戦術の浸透という部分では、どこのチームにも負けないってのはありますね」
──準々決勝の組み合わせについてはいかがでしょう?
「最高の結果じゃないですか。僕らは全北(現代)に勝って、レイソルが勝ち上がれば、ベスト4で日本対決。ベスト8で日本勢同士消し合うのはちょっと酷かなと思っていたので」
──ですが、G大阪は柏が苦手ですよね?
「なんかね、データとしてはありますよね。僕個人的には苦手なイメージはないんですよ。(苦手)意識もないですし、自分自身のプレーも柏に対して嫌だなってのはないです。でも、振り返ってみると結果が出てない」
──今シーズンの初対戦では0-1で敗れました。昨シーズンも終盤戦の調子の良いとき、J1で7連勝した後に柏に負けました
「何なんですかね。僕らもわからないです。結果を見ると、チームとしては苦手なんだろうなって思っちゃいますね。これだけ勝てなかったら。だからこそ、リベンジをしたいですね」
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