【特集】今野「欧州CLに出ているようで楽しい」《G大阪総力特集》
2015.07.11 12:05 Sat
▽7月某日、超WS編集部はG大阪の日本代表MF今野泰幸と同代表DF丹羽大輝のインタビューに成功した。2人にはJリーグやACL、さらには日本サッカーと海外サッカーの差など、多岐にわたるテーマについて語ってもらった。昨日に引き続き、本稿では今野がACLについて話してくれた内容をお送りする。
▽1stステージで4位に終わったG大阪だが、Jリーグでの巻き返しを狙う一方で、彼らはさらにAFCチャンピオンズリーグ(ACL)でも勝ち残っている。3月から5月にかけて、J1の1stステージと、ACLのグループステージおよび決勝トーナメント1回戦が重なり、過密日程を強いられることになったG大阪だが、今野はそのことを言い訳にするつもりはないようだ。
――6月はJ1で5試合2勝2分1敗と苦戦した。それまでのACLを含めた連戦の疲れがその時期に出たということはありますか?
「それは言い訳にならないですよ。ほかの(ACL出場)チームとほぼ同じ条件ですし、過密日程を言い訳にするのは簡単。僕らもそれを言い訳にしたいですけど、当時のチームの流れは悪かったです。1つ1つの(プレーの)バリエーションも少なかったですし、そこまで良い流れではなかったですね」
――確かに、同じくACL出場の浦和が1stステージで優勝しました。ただ、浦和がACLグループステージ敗退となった一方でG大阪はACLでも結果を出しています。逆に、ACLで勝ち残っている柏は、国内では低迷しています
「去年の途中くらいから、僕らはしぶとくしぶとく勝ちを引き寄せられるようになってきています。それに、昨シーズンは“ここで負けたら終わり”という局面をいくつも乗り越えてきた自信があるから、『今年もやれる』っていう気持ちになれている。去年の経験は大きかったですね」
――3冠達成から得たものということでしょうか?
「得たものですよ(笑) 過剰は良くないけど、自信はすごく必要。昨シーズンのアウェイでの浦和戦や鹿島戦のような修羅場を経験し、今年もACLで“負けたら終わり”っていうところから3連勝しましたしね。ガンバは修羅場に強いです」
――実際、今年のG大阪は内容より結果重視の戦いを選択している印象がありますが
「去年からですね。昨シーズンの最初は降格圏内にいて、そこからグイグイ上がっていった。良いときは自分たちが支配して勝つことができたし、悪いときでも我慢しながら勝つ術を覚えた。だから、今の僕らは色々なスタイルで戦うことができるし、個々が状況に応じて頭を切り替え、スタイルを変化させながらしぶとく勝ってきた。今年は相手のペースに持っていかれても、我慢しながら2トップで仕留めるパターンが多いですよね」
★3年ぶりの“アジアの舞台”
▽2012年大会以来のACL出場となるG大阪だが、同年から加入した今野にとっては、今大会が2度目の挑戦となる。3年ぶりのクラブレベルでのアジアの舞台に、今野は何を感じているのだろうか。
「かなり激しいですね。思っていた以上に……。最初は怪我で3試合欠場したんですけど、見ているのと実際にやるのは全然違いましたね。ブリーラムとのアウェイゲームで復帰したんですけど、(ブリーラムは)球際も強いし、ホームチームとしての勢いもある。試合キックオフ直後に、勝つのは難しいと感じたほどです」
――アウェイのブリーラム戦ではティーラトン選手にCKから直接ゴールを決められるなど、Jリーグではなかなか見られないような失点を喫することもありました
「日本と海外では、シュートレンジに違いがある。Jリーグの場合は、チャンスをきちんと作ってからシュートを撃ちますよね。それに、僕らはACLの対戦相手について(Jのクラブほどには)よく分かっていない。どういう特長があるのかとか、ミドルを警戒する必要のある選手なのかとか……。でも、たとえば(川崎)フロンターレと戦ったとしたら、大久保(嘉人)はミドルを持っているから、その体勢になったら身体を寄せなきゃいけないとわかっている。そういった差が影響しているのかもしれない」
――G大阪にとっては3大会ぶり、今野選手にとっては2度目のACL。チーム全体からACLに対する高いモチベーションを感じます
「(モチベーションは)めちゃくちゃ強い。僕自身としても決勝トーナメントに初めて勝ち残れた。ホーム&アウェイ方式って、(欧州)チャンピオンズリーグに出ているような気分ですし、それを楽しんでいます」
▽1stステージで4位に終わったG大阪だが、Jリーグでの巻き返しを狙う一方で、彼らはさらにAFCチャンピオンズリーグ(ACL)でも勝ち残っている。3月から5月にかけて、J1の1stステージと、ACLのグループステージおよび決勝トーナメント1回戦が重なり、過密日程を強いられることになったG大阪だが、今野はそのことを言い訳にするつもりはないようだ。
――6月はJ1で5試合2勝2分1敗と苦戦した。それまでのACLを含めた連戦の疲れがその時期に出たということはありますか?
「それは言い訳にならないですよ。ほかの(ACL出場)チームとほぼ同じ条件ですし、過密日程を言い訳にするのは簡単。僕らもそれを言い訳にしたいですけど、当時のチームの流れは悪かったです。1つ1つの(プレーの)バリエーションも少なかったですし、そこまで良い流れではなかったですね」
「去年の途中くらいから、僕らはしぶとくしぶとく勝ちを引き寄せられるようになってきています。それに、昨シーズンは“ここで負けたら終わり”という局面をいくつも乗り越えてきた自信があるから、『今年もやれる』っていう気持ちになれている。去年の経験は大きかったですね」
――3冠達成から得たものということでしょうか?
「得たものですよ(笑) 過剰は良くないけど、自信はすごく必要。昨シーズンのアウェイでの浦和戦や鹿島戦のような修羅場を経験し、今年もACLで“負けたら終わり”っていうところから3連勝しましたしね。ガンバは修羅場に強いです」
――実際、今年のG大阪は内容より結果重視の戦いを選択している印象がありますが
「去年からですね。昨シーズンの最初は降格圏内にいて、そこからグイグイ上がっていった。良いときは自分たちが支配して勝つことができたし、悪いときでも我慢しながら勝つ術を覚えた。だから、今の僕らは色々なスタイルで戦うことができるし、個々が状況に応じて頭を切り替え、スタイルを変化させながらしぶとく勝ってきた。今年は相手のペースに持っていかれても、我慢しながら2トップで仕留めるパターンが多いですよね」
(c) CWS Brains, LTD.
★3年ぶりの“アジアの舞台”
▽2012年大会以来のACL出場となるG大阪だが、同年から加入した今野にとっては、今大会が2度目の挑戦となる。3年ぶりのクラブレベルでのアジアの舞台に、今野は何を感じているのだろうか。
――ここまでのACLでの戦いぶりについてはいかがでしょうか?
「かなり激しいですね。思っていた以上に……。最初は怪我で3試合欠場したんですけど、見ているのと実際にやるのは全然違いましたね。ブリーラムとのアウェイゲームで復帰したんですけど、(ブリーラムは)球際も強いし、ホームチームとしての勢いもある。試合キックオフ直後に、勝つのは難しいと感じたほどです」
――アウェイのブリーラム戦ではティーラトン選手にCKから直接ゴールを決められるなど、Jリーグではなかなか見られないような失点を喫することもありました
「日本と海外では、シュートレンジに違いがある。Jリーグの場合は、チャンスをきちんと作ってからシュートを撃ちますよね。それに、僕らはACLの対戦相手について(Jのクラブほどには)よく分かっていない。どういう特長があるのかとか、ミドルを警戒する必要のある選手なのかとか……。でも、たとえば(川崎)フロンターレと戦ったとしたら、大久保(嘉人)はミドルを持っているから、その体勢になったら身体を寄せなきゃいけないとわかっている。そういった差が影響しているのかもしれない」
――G大阪にとっては3大会ぶり、今野選手にとっては2度目のACL。チーム全体からACLに対する高いモチベーションを感じます
「(モチベーションは)めちゃくちゃ強い。僕自身としても決勝トーナメントに初めて勝ち残れた。ホーム&アウェイ方式って、(欧州)チャンピオンズリーグに出ているような気分ですし、それを楽しんでいます」
|
関連ニュース