破産パルマにほっこり出来事、チェゼーナからデフレルの“獲得費用”がプレゼントへ
2015.06.27 00:15 Sat
▽来シーズンからセリエBに降格するチェゼーナが、破産したパルマに心温まるプレゼントを贈るようだ。イタリア『スカイ・スポーツ』など現地の複数メディアが報じている。
▽一方、イタリアでは共同保有権の廃止により、25日までに当該選手たちの完全移籍先の手続きが行われていた。その中でチェゼーナは、パルマとの共同保有選手であるフランス人FWグレゴール・デフレルを完全移籍で獲得。ただ、パルマの破産により、フリーで加入していた。
▽しかし、チェゼーナはデフレルの獲得費用を支払わずに済んだにも関わらず、同選手の完全買取りに当てるはずだった5万1000ユーロ(約706万円)をパルマのスタッフに支払うとのこと。チェゼーナのリーノ・フォスキSD(スポーツ・ディレクレター)は、この英断について以下のようにコメントしている。
「我々は、デフレルへの費用を含めることを決めた。リーグ側から認められれば、その費用は失業してしまったパルマで働いていた人々の元へ贈られる」
PR
▽深刻な財政難により、22日に破産が正式に決定したパルマは、新たな組織の下でアマチュアリーグの最上位となるセリエDから再出発する予定だ。 ただ、昨年7月から給与が支払われていない現所属の選手は、フリートランスファーで他クラブに移籍することが可能。また、同じく給与をもらえていないクラブのスタッフたちは失業することになる。▽しかし、チェゼーナはデフレルの獲得費用を支払わずに済んだにも関わらず、同選手の完全買取りに当てるはずだった5万1000ユーロ(約706万円)をパルマのスタッフに支払うとのこと。チェゼーナのリーノ・フォスキSD(スポーツ・ディレクレター)は、この英断について以下のようにコメントしている。
「我々は、デフレルへの費用を含めることを決めた。リーグ側から認められれば、その費用は失業してしまったパルマで働いていた人々の元へ贈られる」
▽トンマーゾ・ギラルディ会長を筆頭にクラブの上層部によって破産に追い込まれたパルマは、シーズン中にジェノアやサンプドリアといったプロビンチャから救いの手を差し伸べられていた。今回のチェゼーナも財政状況が潤沢ではないプロビンチャの1つだが、クラブ運営の“痛み”を知る同胞として粋な計らいを行ったといえる。
PR
|
関連ニュース