アグエロがハットのシティが2位キープ、敗れたQPRは降格が決定《プレミアリーグ》

2015.05.10 23:22 Sun
▽前節終了時点で2位のマンチェスター・シティ(勝ち点70)は10日、最下位QPR(勝ち点27)と本拠地エティハド・スタジアムで対戦し、6-0で大勝した。

▽シティは前節トッテナム戦をアグエロ弾で1-0と勝利し、2位を死守。チェルシーの優勝が決まったため、来季のCLへストレートインできる3位以内が至上命題となるシティは、トッテナム戦と全く同じスタメンを送り出し、ケガ明けのコンパニとヤヤ・トゥーレの主軸2枚がベンチ入りを果たした。
▽M・フィリップスとユン・ソクヨンの両ウイングバックがバックラインに下がる[5-3-2]気味の守備的な布陣を敷いたQPRに対し、立ち上がりからポゼッションしたシティは、4分にあっさりと先制する。バイタルエリア右でパスを受けたアグエロがドリブルで持ち上がって次々とDFを振り切りボックス左へ侵入。M・フィリップスを弾き飛ばして放ったチップキックでのシュートが、飛び出したGKグリーンのタイミングを外し、ゴールネットを揺らした。

▽失点を受けて、勝利しなければ降格の決まるQPRが前がかる中、シティが余裕を持って跳ね返すと、16分にも決定機を演出。アグエロがボックス左から右足アウトで上げたクロスに、ファーサイドのミルナーが合わせたが、枠を捉えることができなかった。

▽その後もアタッキングサードでの連動した崩しでゴールに迫るシティが追加点に迫り、32分にセットプレーで突き放す。ボックス手前左で得たFKをコラロフが直接狙うと、鋭いシュートがゴール左下に決まった。
▽36分にもシルバのスルーパスに反応して独走したアグエロがGKグリーンを強襲するシュートを浴びせたシティは、直後にFKの流れからフェルのループシュートがバーに直撃するピンチを迎えたものの、2点をリードして前半を終えた。

▽迎えた後半、開始5分にシティが勝負を決定付ける。相手のCKを跳ね返したカウンターから、ユン・ソクヨンのトラップミスを突いてアグエロが独走。そのままボックス中央へと進入し、GKグリーンとの一対一を難なく制した。

▽55分にもランパードが決定的なシュートを浴びせたシティは、4バックへと変更したQPRに対し、次々とゴールに迫る。61分にシルバがGKグリーンとの一対一を迎えれば、続く62分にはコラロフが直接FKでQPRゴールに迫ると、64分にPKを獲得。ボックス内にフリーランで進入したシルバがM・フィリップスに倒された。これをアグエロが決めてハットトリックを達成し、4-0とした。

▽さらに70分、CKの流れからボニー、アグエロとつないで最後はミルナーが押し込んで5点目を決めたシティは、負傷明けのヤヤ・トゥーレを投入する余裕を見せる。そして、87分に途中出場のボニーのヒールパスを受けたシルバが6点目を決め、圧勝。4連勝で2位を死守した。一方、敗れたQPRの1年での降格が決まっている。
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