▽スペイン代表は15日、ユーロ2016予選のグループC第4節でベラルーシ代表をウエルバにあるエスタディオ・ヌエボ・コロンビーノに迎え、3-0の快勝を収めた。
▽グループCで首位のスロバキア代表を勝ち点3差で追う2位のスペインは、イニエスタやシルバ、セスク、ヂエゴ・コスタが負傷で今回の代表戦を招集外。デル・ボスケ監督はイスコやカソルラといった代役選手を起用し、中盤がフラットな[4-4-2]のシステムを採用した。
▽スペインは、立ち上がりからボールを保持して敵陣に侵攻していく。イスコを中心にリズム良くボールを動かすと、6分にはボックス手前からイスコが出したスルーパスにペドロが反応。最終ラインの裏を取ったペドロだったが、ダイレクトで放った左足のシュートを枠の左に外してしまった。
▽なおもスペインは、ベラルーシが敷く5+4のライン間でうまくボールを受けながら、ピッチをワイドに使って相手の守備を揺さぶっていく。すると18分、敵陣のボックス手前でボールを奪ったコケからパスを受けたイスコが右足を一閃。見事なシュートをゴール左上に突き刺し、スペインが先制した。
▽イスコのビューティフル弾でリードを得たスペインは直後の19分、右サイドからフアンフランが入れたクロスの短いクリアをボックス手前で拾ったブスケッツがダイレクトでシュート。これがペドロにディフレクトしてゴール右隅に収まり、スペインが追加点を奪った。
▽その後は、31分に負傷交代で守備陣を入れ替えたベラルーシに対し、スペインがボールを保持して試合をコントールする。結局、70%以上のボール支配率を記録したスペインの2点リードで前半を終えた。
▽ハーフタイムにブスケッツを下げてブルーノを投入したスペインは、後半に入っても相手を圧倒。54分に右サイドからペドロが入れたクロスに反応したアルカセルのヘディングシュートはクロスバーをかすめて枠を逸れたが、直後にスペインらしい崩しで3点目を奪う。56分、右サイドのフアンフランがカソルラとのパス交換でボックス右に侵入すると、最後はフアンフランのラストパスを受けたペドロが左足のシュートをゴールに蹴り込んだ。
▽3点差としたスペインは、相手に付け入る隙を許さずに試合を進める。するとデル・ボスケ監督は、68分にカソルラとの交代でカジェホンを代表デビューさせ、80分には殊勲のイスコを下げて代表初キャップとなるモラタをピッチに送り出した。
▽その後は89分にブルーノのスルーパスに抜け出したペドロがボックス右から放ったシュートが左ポストに跳ね返されて試合は終了。イスコが躍動したスペインが3-0の快勝で連勝を飾った。一方で首位のスロバキアがマケドニア代表に勝利したため、順位に変化はなかった。
