キャリック、アーセナル移籍をセスクに阻まれていたことを告白
2018.10.11 16:20 Thu
▽元イングランド代表MFマイケル・キャリック氏が、2004年にアーセナル移籍に迫っていたことを告白した。イギリス『メトロ』が伝えている。
▽遡ること2004年、当時ウェストハムに所属していたキャリック氏は、ある日突然アーセナルからの電話が鳴り、アーセン・ヴェンゲル監督の家に招待されたという。その時のことをこう振り返っている。
「私はアーセン・ヴェンゲルの家で座っていた。身がはち切れそうだったよ。『何が起こってるんだ?! 相手はアーセナルだぞ!』ってね」
▽2004年のアーセナルと言えば、ティエリ・アンリやデニス・ベルカンプ、パトリック・ヴィエラ、ロベール・ピレスを擁し、2003-04シーズンにはプレミアリーグ無敗優勝を成し遂げた、通称“インビンシブルズ”として讃えられた最強のチームだった。その指揮官であるヴェンゲルと直々に話をするなど、緊張しない方が無理というもの。
「我々は1時間ほどフットボールの話をしたんだ。ヴェンゲルは週末にマンチェスター・ユナイテッドとのコミュニティ・シールドを控えていた。それなのに私に1時間も費やしてくれたんだ。彼は自分に興味があるのか? 『また会おう』ヴェンゲルはそう言って別れたんだ」
「ファブレガスは素晴らしい活躍を見せたけど、そこまで重要な選手になるとは思っていなかった。試合の日の夜、私は連絡を待った。待ち切れなかった」
「だが、待てど暮らせど電話は一向に来なかった。次の日、私はウェストハムの練習に行かなければならなかったから、代わりにデイビッド(代理人)が電話をしたんだ。そしたらデイビッド・デイン(当時のアーセナル副会長)からこう言われた。『すまない、監督がマイケルは必要ないと言っている。ファブレガスがいるから。本当にすまない』とね。ファブレガスはヴェンゲルの気持ちを変えてしまったんだ」
「本当に落ち込んだよ。心はすでにアーセナルにあったからね。私は気持ちの整理がつかなくなった。どうしたらいいかわからなくなっていたんだ」
▽アーセナル移籍があと一歩のところで実現しなかったキャリックはその年にアーセナルの最大のライバルであるトッテナムに加入。その2年後、マンチェスター・ユナイテッドへ移籍を果たしたキャリックの活躍は言うまでもない。
▽遡ること2004年、当時ウェストハムに所属していたキャリック氏は、ある日突然アーセナルからの電話が鳴り、アーセン・ヴェンゲル監督の家に招待されたという。その時のことをこう振り返っている。
「私はアーセン・ヴェンゲルの家で座っていた。身がはち切れそうだったよ。『何が起こってるんだ?! 相手はアーセナルだぞ!』ってね」
「我々は1時間ほどフットボールの話をしたんだ。ヴェンゲルは週末にマンチェスター・ユナイテッドとのコミュニティ・シールドを控えていた。それなのに私に1時間も費やしてくれたんだ。彼は自分に興味があるのか? 『また会おう』ヴェンゲルはそう言って別れたんだ」
「試合の日、私は自宅でアーセナルの試合を見ていた。自分のチームになる試合をね。そこでセスク・ファブレガスというまだ17歳だった少年を見たんだ」
「ファブレガスは素晴らしい活躍を見せたけど、そこまで重要な選手になるとは思っていなかった。試合の日の夜、私は連絡を待った。待ち切れなかった」
「だが、待てど暮らせど電話は一向に来なかった。次の日、私はウェストハムの練習に行かなければならなかったから、代わりにデイビッド(代理人)が電話をしたんだ。そしたらデイビッド・デイン(当時のアーセナル副会長)からこう言われた。『すまない、監督がマイケルは必要ないと言っている。ファブレガスがいるから。本当にすまない』とね。ファブレガスはヴェンゲルの気持ちを変えてしまったんだ」
「本当に落ち込んだよ。心はすでにアーセナルにあったからね。私は気持ちの整理がつかなくなった。どうしたらいいかわからなくなっていたんだ」
▽アーセナル移籍があと一歩のところで実現しなかったキャリックはその年にアーセナルの最大のライバルであるトッテナムに加入。その2年後、マンチェスター・ユナイテッドへ移籍を果たしたキャリックの活躍は言うまでもない。
マイケル・キャリックの関連記事
マンチェスター・ユナイテッドの関連記事
プレミアリーグの関連記事
|
|
マイケル・キャリックの人気記事ランキング
1
キャリック氏、2年ものあいだうつ状態だったことを明かす…
▽現役時代にマンチェスター・ユナイテッドなどで活躍した元イングランド代表MFマイケル・キャリック氏が、イギリス『タイムズ』のインタビューである期間、鬱状態だったことを明かしている。イギリス『BBC』が引用して伝えた。 ▽2006年に移籍したユナイテッドで、引退した昨季までプレーしたキャリック氏。いくつものタイトルを獲得し、2007-08シーズンにはチャンピオンズリーグ優勝、2008年にはクラブ・ワールドカップ優勝などすべてを手にしてきたが、ある時期からうつ病にかかっていたことを明かした。 ▽うつ病の引き金となったのは08-09シーズンのチャンピオンズリーグ決勝戦だった。前年度の優勝者ユナイテッドはバルセロナと対戦し0-2で敗北。あと一歩のところで当時歴史上初の大会2連覇には手が届かなかった。キャリック氏はその敗戦の責任は自分にあると責め、それから2年もの間、底知れない意欲低下に苛まれていたようだ。2010年の南アフリカ・ワールドカップの時をこう語っている。 「ワールドカップは夢だった。だけど実際のところ、私はそこに居たくなかった。すぐにでも家に帰りたかったんだ」 ▽バルセロナ戦の1点目を、ボールを与えてしまった自分の責任だと背負うキャリック氏は当時のことを振り返った。 「あのゴールのあと、私は打ちのめされてしまった。自問自答したよ。『どうしてあんなことをしてしまったんだ』と。それからはずっと雪が降っていた。タフな1年だった。でもそれはまだ続いたんだ」 「前の年にチャンピオンズリーグを優勝していたんだ。だけどそんなの全く関係なかった。自分がひどく落ち込んでいるのがわかった。ああ、これが鬱なんだって思ったよ」 「1回限りのことじゃなかったから鬱だと感じたんだ。試合の後は気分が悪くなったり嫌な気持ちになることはあったけど、それは2日もあれば回復してた。だけどあの時はそうじゃなかった。妙な感じだったよ」 ▽また、キャリック氏は自身がうつ病と戦っていたことを周りに隠していたようだ。 「鬱は自分の中だけにとどめておいた。家族でさえほとんど何も知らなかったんだ」 「これまでこのことについて話したことはなかったから、昔のチームメイトもこれを読んで初めて知ることになると思う。彼らも何も知らなかったからね」 2018.10.10 14:20 Wed2
通算57回ハットトリックのC・ロナウド、ユナイテッドで唯一記録したのは再デビューの相手ニューカッスル
今夏の移籍市場で12年ぶりにマンチェスター・ユナイテッドへと復帰したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド。11日に行われるプレミアリーグ第4節のニューカッスル戦での復帰が見込まれる。 ポルトガル代表として9月のカタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選に臨んでいたC・ロナウドだが、累積警告により出場停止となったことを受けて早期にチームを離脱。その結果、ユナイテッドに予定よりも早く合流することが可能となった。 オーレ・グンナー・スールシャール監督も「彼はどこかのタイミングで必ずピッチに立つだろう、それは間違いない」と試合に向けた会見でコメント。先発出場なのか途中出場なのかは明言しなかったが、12年ぶりにユナイテッドの選手として試合に出ることは確実だと語り、11日のニューカッスル戦が再デビューの日となることが確定した。 世界中で大きな注目を集める試合は、イギリスの規則により国内でのテレビ放送はなし。イギリスではスタジアムにいる人間しかその瞬間を見ることができないという異例の事態だが、この試合はC・ロナウドにとって大きな意味を持つ一戦となる。 プロキャリアを通じて、クラブと代表でこれまで57回のハットトリックを達成しているC・ロナウド。その中でも初めてのハットトリックは、マンチェスター・ユナイテッド在籍にに記録したものだった。 C・ロナウドの初ハットトリックは、2008年1月12日。マンチェスター・ユナイテッドvsニューカッスルの一戦で記録したもの。これは、キャリア初のハットトリックである上に、ユナイテッド時代に唯一記録しているハットトリックとなる。 首位でニューカッスル戦を迎えたユナイテッド。C・ロナウドは右サイドで先発フル出場を果たす。なお、2トップはウェイン・ルーニーとカルロス・テベス、左はライアン・ギグスでマイケル・キャリックとアンデルソンが中盤を務め、最終ラインはリオ・ファーディナンドとネマニャ・ヴィディッチのセンターバックコンビに、右にジョン・オシェイ、左にパトリス・エブラ、GKにエドウィン・ファン・デル・サールという陣容だった。なお、ニューカッスルの1トップはマイケル・オーウェンが入り、GKはシェイ・ギブンが務めていた。 この試合ではなかなかゴールが生まれず前半はゴールレス。しかし48分にC・ロナウドが壁の下を通すFKを直接決めて先制ゴールを記録すると、2-0で迎えた70分には華麗なパスワークからテベスのアシストを受けて2点目を記録。4-0となった88分には、巧みなキックフェイントからハットトリックを達成した。 再デビューとなる相手が唯一ハットトリックを決めた相手。今日の一戦ではどんなプレーを見せるのか、注目が集まる。 <span class="paragraph-title">【動画】C・ロナウド、ユナイテッドで記録した唯一のハットトリック</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">years ago today, <a href="https://twitter.com/Cristiano?ref_src=twsrc%5Etfw">@Cristiano</a> netted his st and only hat-trick for <a href="https://twitter.com/hashtag/MUFC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#MUFC</a>... <a href="https://t.co/w7MGbbVWgr">pic.twitter.com/w7MGbbVWgr</a></p>— Manchester United (@ManUtd) <a href="https://twitter.com/ManUtd/status/951839817700028416?ref_src=twsrc%5Etfw">January 12, 2018</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2021.09.11 18:45 Sat3
エバートンがユナイテッドの逸材ガーナーを完全移籍で獲得!
エバートンは1日、マンチェスター・ユナイテッドからU-21イングランド代表MFジェームズ・ガーナー(21)を完全移籍で獲得したことを発表した。契約期間は2026年6月30日までの4年となる。 なお、移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、移籍金は1500万ポンド(約24億2000万円)となり、ユナイテッドは買い戻し条項を契約に盛り込んでいるとのことだ。 ユナイテッドを離れてマージーサイド行きを選択した21歳の若武者は、クラブ公式サイトを通じて意気込みを語っている。 「エバートンと契約できてとても嬉しいよ。自分のキャリアにおいて大きなステップになるし、プレーヤーとして成長しながらチームが良くなるのを助けたい」 「エバートンはそのために完璧な場所だと思うし、早くスタートを切りたくてうずうずしているよ」 「(フランク・ランパード)監督は、クラブと僕のために本当に良い計画を持っている。彼と毎日一緒に仕事をすることは、僕にとって大きな意味を持つ。彼と彼のスタッフは、僕とチームを次のレベルへと導いてくれるはずだ。それこそが僕の望むものさ」 ガーナーはユナイテッドアカデミー出身の中盤。かつてユナイテッドやイングランド代表で活躍したマイケル・キャリック氏の後継者と謳われる注目株で、2021年1月からはノッティンガム・フォレストに貸し出され、通算68試合でプレーした。 昨季のフォレストでも公式戦48試合出場で4得点10アシストと活躍してチームのプレミアリーグ昇格に貢献。そして、今夏にレンタルバックしたユナイテッドでは、プレシーズンにボランチやアンカーでアピールを続けたが、開幕から出番なしが続いていた。 その逸材に関してはプレミアリーグの複数クラブが獲得に動いていたものの、新天地はフランク・ランパード監督率いるエバートンとなった。 2022.09.02 06:26 Fri4
キャリックがミドルズブラの新監督に就任!「本当に光栄なこと」
ミドルズブラは24日、マイケル・キャリック氏(41)が新監督に就任したことを発表した。 現在、チャンピオンシップ(イングランド2部)で21位に低迷するボロは、今月初旬にクリス・ワイルダー監督を解任。現在は暫定指揮官の下での戦いが続いている。 そして、新監督に任命されたのは既報通りキャリック氏となった。同氏は現役時代にウェストハムやトッテナム、マンチェスター・ユナイテッドなどで活躍。36歳での現役引退と同時にユナイテッドのコーチングスタッフに入閣し、当時のオーレ・グンナー・スールシャール監督らをサポート。同監督の解任直後は暫定指揮官も務め、ラルフ・ラングニック監督に引き継いだ後にクラブを離れていた。 新監督に就任したキャリック氏は、クラブの公式サイト以下のようにコメントしている。 「9歳の頃私が初めてトライアルに参加したクラブがミドルズブラだったから、監督としてここに戻ってこられるのはとても特別な気分だよ」 「私自身、北東部で育ったのでサッカーが人々にとってどのような意味を持つか、十分に理解している。このような立場になり、皆さんのサッカーやボロに対する情熱や熱意を感じられることは私にとって本当に光栄なことだよ」 「チームを成長させ、クラブを前進させ、サポーターの皆さんに誇りに思ってもらえるように、すべてを捧げるつもりだ。早く始めたくて仕方がないよ」 2022.10.25 01:30 Tue5
5年前は4部…コヴェントリーがあと1つで23年ぶりプレミア昇格! PO決勝の相手は元5部、プレミア未経験のルートン・タウン
コヴェントリー・シティが23年ぶりのプレミアリーグ復帰まであと1勝に迫った。 17日、チャンピオンシップ(イングランド2部)のプレーオフ準決勝2ndレグが行われ、コヴェントリーはミドルズブラと対戦した。 レギュラーシーズンを4位で終えたミドルズブラと5位で終えたコヴェントリーの一戦。新米監督ながらその手腕に注目が集まるマイケル・キャリック監督率いるミドルズブラに注目が集まったが、1stレグは0-0のゴールレスドローとなっており、コヴェントリーはアウェイでの2ndレグに望んだ。 試合は互いに譲らないまま進むと、グスタボ・ハメルが57分に値千金のゴール。この1点を守り切り、決勝へと進出。決勝では3位でシーズンを終えたルートン・タウンが相手となる。 コヴェントリーは、プレミアリーグが開幕したシーズンから2000-01シーズンまで在籍。当時は元ウェールズ代表FWクレイグ・ベラミーらを要したが、19位で降格。するとここから一気に転落していき、2017-18シーズンにはEFLリーグ2(イングランド4部)まで落ちていた。 2020-21シーズンにチャンピオンシップに9シーズンぶりに復帰するも、中位以下に沈み続けたが、今シーズンは好成績を収めていた。 マーク・ロビンズ監督は4部時代に就任し、あと1勝でトップカテゴリーまで戻ることに。キャリック監督との対決も制し、さらに注目が高まる。 なお、昇格を懸けて戦うルートン・タウンはプレミアリーグに所属した経験はなし。開幕の1シーズン前に当たる1991-92シーズンにトップカテゴリーから降格して以来、下部リーグで過ごしており、5部相当のカンファレンス・ナショナルまで転落していた。 どちらが勝っても久々のプレミアリーグ復帰となるプレーオフ決勝は、27日にウェンブリー・スタジアムで開催される。 2023.05.18 11:25 Thuマンチェスター・ユナイテッドの人気記事ランキング
1
“ポピー”を着けられないマティッチがユナイテッド浮上のカギ/編集部コラム
▽日本名では「虞美人草(ぐびじんそう)」や「雛芥子(ひなげし)」と呼ばれる可憐な花。ヨーロッパ原産のケシ科の植物は「ポピー」の名で知られている。 ▽プレミアリーグを観る方やこの時期にイギリスへ行ったことがある方は、ユニフォームや監督の胸元に「ポピー」の花が飾られるのを目にしたことがあるだろう。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181106matic_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽11月11日は、イギリスでは“Remembrance Day(リメンブランス・デイ)”という記念日である。1918年11月11日の11時に第一次世界大戦の戦闘が集結し、イギリス国王のジョージ5世が定めた記念日。「戦没者追悼の日」とも言われ、今年で100年を迎えることになる。 ▽この日が近づくと、プレミアリーグのピッチには多くのポピーの花が咲く。日本で言うところの、「赤い羽根」に近いだろうか。選手たちだけでなく、一般の方も地下鉄の駅などでは募金をするとポピーの花がもらえるのだ。 ▽そんな中、週末に行われたプレミアリーグでは1人の選手の胸にポピーの花がなかった。それは、マンチェスター・ユナイテッドに所属するセルビア代表MFネマニャ・マティッチだ。 ▽かつてはチェルシーでプレーしたマティッチは、2017-18シーズンからかつての師であるジョゼ・モウリーニョ監督の下でプレーしている。そのマティッチは、3日に行われたボーンマス戦に先発出場。90分間プレーした。 ▽ユナイテッドの中盤を支えるマティッチだが、イギリスで通例となっているポピーの花をユニフォームにつけない理由がある。それは、自身が少年期に経験した戦争を思い出してしまうからだという。自身のインスタグラム(nemanjamatic)で明かした。 「僕にとっては、1999年にセルビアの爆撃によって母国が荒廃していた。個人的には、恐怖を抱いた12歳の少年のように、ヴレロに住んでいるような個人的な感情を思い出してしまうんだ」 ▽マティッチの故郷は、旧ユーゴスラビアのシャバツ。現在のセルビア西部に位置する都市だ。旧ユーゴスラビアでは、1998年からコソボ紛争が勃発。そして、翌1999年にNATO軍によって空爆が行なわれた。 ▽第一次世界大戦の終結を記念して定められた“リメンブランス・デイ”。そして、戦没者の象徴とされる「ポピー」を身につけることは、空爆を体験をしているマティッチには難しいことのようだ。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181106matic_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽チェルシー同様に、ユナイテッドでもフィルター役を務めるマティッチ。鋭いタックルで相手を封じ、バイタルエリアで壁となるマティッチは、気の利いたプレーでチームを支える。そして、そのプレースタイル同様に、自身の考えを押し付けることはなかった。 「人々がなぜポピーを身につけているのかは十分に理解している。僕はみなさんの権利を完全に尊重するし、紛争のために愛する人を失った人には同情する」 ▽マティッチは、自身が「ポピー」を身につけていない理由を明かす前に、しっかりと戦没者へと敬意を払った。それもまた、空爆を経験しているからだろう。戦争で愛する人を失った人々の悲しみを理解しているからだ。そして続けた。 「これまで僕が行ってきたことを考えると、ユニフォームにポピーを着けることが正しいとは思わない」 「イギリスの誇りの象徴であるポピーを傷つけたり、誰かを怒らせたりはしたくない。ただ、僕たちはそれぞれの育ち方をしているし、示した通り、僕個人の選択だ」 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181106matic_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽誠実に、そして自身の考えをしっかりと説明したマティッチ。その投稿には、多くの反応があり、誠実な対応をしたマティッチへの称賛のコメントも残されている。 ▽マティッチといえば、決して裕福ではない故郷のヴレロでも英雄的な存在。地元の小学校に修繕費を支援したり、苦しんでいる人々の借金を肩代わりしたり、「いたわり」「思いやり」の心をもって活動を行なっている。 ▽苦しいシーズンスタートとなったユナイテッドだが、モウリーニョ監督の腹心であるマティッチの誠実さ、思いやりのあるプレーは、チームに安定感をもたらせ、必ずやチームを浮上させるカギとなるだろう。そして、マティッチもそれを望んでいるようだ。 「僕が説明した理由をみんなが理解してくれることを願っている。そして、僕はこの先に待つ試合でチームをサポートすることに集中できる」 ▽「ポピー」の花言葉は「いたわり」「思いやり」。さながら、中盤でチームのバランスを取りながらプレーし、相手のことを考えて行動し、多くの支持を受けるマティッチを表しているようだ。「ポピー」を着けられなくとも、その心にはポピーの花が咲いているのかもしれない。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 2018.11.06 21:30 Tue2
「絶対に謝らない」ハーランド父に復讐したロイ・キーンが“報復”タックルを否定
マンチェスター・ユナイテッドのOBであるロイ・キーン氏が現役時代にアルフ=インゲ・ハーランド氏を負傷させたタックルについて語った。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。 キーン氏は、ハーランド氏がリーズ・ユナイテッドに在籍していた1997年にタックルを受けて前十字じん帯損傷の大ケガを負っていた。 しかし4年後、2001年4月21日に行われたマンチェスター・シティとの試合で、ハーランド氏の右ヒザに悪質なタックルを敢行。レッドカードが提示された後にファウルが意図的だったとコメントしたため、5試合の出場停止処分を受けていた。 なお、ハーランド氏はドルトムントに所属するノルウェー代表FWアーリング・ハーランドの実の父親だが、このタックルの影響もあり2年後の2003年に31歳で現役を引退している。 『スカイ・スポーツ』の番組内で、シティにも在籍した元イングランド代表DFマイカ・リチャーズ氏が、キーン氏に現役時代の後悔について質問。話の流れの中で、この件に言及した。 「言わせてもらっていいかな? サッカーのピッチでやったことで後悔したことは一度もない。一度もだ」 「聞いてほしい。私は退場になりチームを失望させた。私は人々と戦っていた。私はピッチの真ん中にいたんだ」 リチャーズ氏が「ハーランド氏を傷づけようとしたわけではないでしょう」と尋ねるとキーン氏はさらに続けた。 「違う。当然だ。だが選手を傷つけようとしたかと言われればそうだ」 「それについては絶対に謝らない。そして人々は私を痛めつけてきた。私は人生で選手をケガさせようとしたことはないが、選手を傷つけようとしたことはある」 「ピッチの真ん中でボールを取りに行けば、誰かが傷つくこと可能性は大いにある」 そう話したキーン氏は、最後に「(君は)私の精神科医みたいだ。胸のつかえが降りたよ」と語っている。 キーン氏は、ハーランド氏個人ではなく対戦相手の“選手”を狙ってのタックルであり、それについての後悔はないと考えているようだ。 <span class="paragraph-title">【動画】ロイ・キーンがハーランド父に繰り出した“悪質”タックル</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr"> <a href="https://twitter.com/hashtag/OnThisDay?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#OnThisDay</a> in 2001: Roy Keane committed a horror challenge when he studded Alf-Inge Haaland's knee.<a href="https://t.co/eX85rW9hhV">pic.twitter.com/eX85rW9hhV</a></p>— The Sportsman (@TheSportsman) <a href="https://twitter.com/TheSportsman/status/1252565333577269248?ref_src=twsrc%5Etfw">April 21, 2020</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2021.06.11 07:05 Fri3
フレッチャー氏の双子の息子がユナイテッドとプロ契約 シティのアカデミーから昨夏加入
マンチェスター・ユナイテッドがクラブOBの息子たちとプロ契約を交わしたようだ。 そのクラブOBとは元スコットランド代表MFのダレン・フレッシャー氏だ。ユナイテッドではアカデミー出身の選手として2003〜2015年まで活躍。当時のチームが華やかなメンツで彩られるなか、豊富な運動量と献身性をもってして中盤の主力としてプレーした。 そんなフレッシャー氏も40歳となり、古巣ユナイテッドのテクニカルディレクターを務める傍ら、私生活では大きく育った息子たちのパパ。双子のジャックとタイラーは昨夏にマンチェスター・シティのアカデミーからユナイテッドのアカデミーに移籍し、話題を集めた。 イギリス『デイリー・メール』によると、2人はユナイテッド入りして以来、印象的で、ジャックの方はエリク・テン・ハグ監督に好印象を与えてシニアチームの練習に急きょ参加したほど。今年3月19日が17歳の誕生日だった両者は揃ってプロ契約にサインしたという。 今季のシニアチームではマーカス・ラッシュフォード、スコット・マクトミネイ、アレハンドロ・ガルナチョに続き、アカデミー出身選手からコビー・メイヌーが台頭。ジャックとタイラーも父を追うように将来のシニアチームで活躍が期待されるが、いかに。 2024.04.04 13:15 Thu4
第4審の人種差別発言で中断のPSGvsイスタンブールBBSKが9日に延期…《CL》
8日に開催予定だったチャンピオンズリーグ(CL)グループH最終節のパリ・サンジェルマンvsイスタンブール・バシャクシェヒルが、9日に延期されたようだ。 PSGとイスタンブールBBSKの属するグループHでは、決勝トーナメント進出の可能性を残すPSG、マンチェスター・ユナイテッド、ライプツィヒが勝ち点9で並ぶ大混戦となっていた。 しかし、この大一番で前代未聞の事件が起こる。0-0で迎えた14分、この試合で第4の審判を務めていたルーマニア人審判のセバスティアン・コレスク氏が、イスタンブールBBSKのアシスタントコーチを務めるピエール・アシル・ウェボ氏に対して人種差別的な発言をしたとして試合が中断。数分の話し合いの末、両チームがロッカールームへ戻る事態となった。 フランス『RMC Sport』によれば、試合はそのまま翌日への延期が決定されたとのこと。なお、キックオフは現地時間で9日18時55分(日本時間:26時55分)となったようだ。 また、同時刻開催だったライプツィヒvsマンチェスター・ユナイテッドは、3-2でライプツィヒが勝利。この結果、当該成績でユナイテッドを上回っているPSGの決勝トーナメント進出は決定。イスタンブールBBSKに勝利すればグループ首位での突破が決まる。 2020.12.09 07:45 Wed5
