「少し馬鹿げている」今季プレミア初黒星のリバプール、クロップ監督がGKへのファウルの判定に苦言「特に審判は見ていない」

2021.11.08 10:57 Mon
Getty Images
リバプールユルゲン・クロップ監督が、ウェストハム戦の敗戦を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。リバプールは7日、プレミアリーグ第11節でウェストハムとアウェイで対戦した。
ここまで無敗で2位のリバプールは前節連勝がストップ。4位のウェストハムは3連勝中と好調を維持していた。

試合は4分、CKからオウンゴールで失点。しかし41分にトレント・アレクサンダー=アーノルドのゴールで追いつく。

しかし、後半に入っても主導権を握れないと、67分にパブロ・フォルナルス、74分にクル・ズマにゴールを許してしまう。
83分にディヴォク・オリジが1点を返すもそこまで。3-2で敗れ今シーズンのリーグ戦初黒星を喫してしまった。

試合後、クロップ監督は前半はコントロールしながらも、後半はボールロストが多かったと反省した。

「前半は完全に試合をコントロールしていたが、セットプレーのおかげで1-0とされた。我々は素晴らしいゴールで同点とし、実際に試合をコントロールしていた」

「もちろん、今シーズンのウェストハムはとても良いプレーを見せている。今日は昔のウェストハムのように、深く腰を下ろし、セットプレーやカウンター攻撃を仕掛けてきた」

「前半は、少なくとも、相手がゴールを決めた1つのセットプレーを除いては、許さなかったと思う」

「後半は、前半よりも全体的にボールを失ってしまった。相手はカウンターとセットプレーから得点した。2点目は素晴らしいゴールだったし、クル・ズマも見事に決めた」

「ただ、このようなことは起こるべきではなかった。我々は後半も試合をコントロールすべきだった」

「理由はどうであれ、私には少し我慢が足りないように見えた。明確なチャンスも少なく、間違ったことを変えようとした」

「実際、パスの交換が早すぎた。もっと前線で行わなければいけなかった。その結果、ボールを失うようになってしまった。それだけだ」

また、1点目についてはDFアンジェロ・オグボンナがGKアリソン・ベッカーにファウルを犯していたと主張。VARが介入しても判定が覆らなかった中、GKへのファウルを見逃しすぎていると審判の判定に苦言を呈した。

「全てレフェリーが決めること。常に正しい。私にはわからない。それはマークではなく、GKをブロックしていた」

「GKはこの状況を打開できるチャンスがない。GKは相手を押しのけて自分のスペースを作れば、それはGKのファウルとなる。全く別の問題を生んでしまう」

「今年はすでにいくつかのゴールがあった。ブレントフォードvsアーセナルの試合でもファウルだと言ったが、その瞬間にGKの腕を挟んでいた」

「正直言って、私が見たような光景を見た人はあまりいないだろう。サッカー関係者はそうかもしれないが、それ以外の人は明らかに見ていないし、特に審判は見ていない」

「GKにとって、本当に難しいことだ。そして彼が介入しない限り、頻繁に起こってしまう。私にとっては明らかなファウルであり、GKは誰も彼を助けてくれないので、この瞬間はピッチで最も孤独な人間だ」

「彼らは攻撃され、最終的にボールが入る…少し馬鹿げているように見える」

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