元アルヘン代表GKの魂のヘッドを見たか! 北中米CLでベスト8進出に導く劇的AT弾に

2020.02.27 16:50 Thu
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26日に行われたCONCACAFチャンピオンズリーグで元アルゼンチン代表GKナウエル・グスマンによる、劇的過ぎるゴールが生まれた。北中米カリブ海王者を決めるCONCACAFチャンピオンズリーグは現在、決勝トーナメントの真っ只中。そして、26日に行われたUANLティグレス(メキシコ)と、アリアンサ(エルサルバドル)のラウンド16第2戦は劇的過ぎる結末を迎えることになった。
メキシコ屈指の名門ティグレスは敵地での初戦で格下アリアンサに1-2で敗れ、ホームで戦う第2戦で逆転突破を目指すことになった。その中で開始9分にFWエネル・バレンシア、17分と23分にはFWアンドレ=ピエール・ジニャックと続けてゴールを重ね、2戦合計スコアを4-2として余裕の展開に持ち込んだ。

しかし、これで油断したのか、前半終盤にかけてMFフアン・カルロス・ポルティージョに続けてゴールを決められてしまい、2戦合計4-4もアウェイゴール数の差で再び敗退の危機に追い込まれた。

ここから決死の猛攻に打って出たホームチームだが、25本以上のシュートを浴びせかけるが、再逆転となる4点目を奪うことができず。試合は4分のアディショナルタイムを残すのみに。
だが、ホームの大歓声を後押しに最後まで諦めない姿勢を見せるティグレスは93分の土壇場で相手ボックス手前右の好位置でFKを獲得。そして、劇的過ぎるドラマの主役を演じたのが、前述のグスマンだった。

チームメートと同様に相手ボックス内に攻撃参加を見せた34歳のベテランGKは、キッカーのFWエドゥアルド・バルガスが上げた高精度のクロスに対して完璧なタイミングでゴール前に飛び込むと、魂のヘディングシュートをゴール右隅の完璧なコースに突き刺した。

そして、快哉を上げてゴール裏を駆け回る守護神にすぐさまチームメートが駆け寄り劇的過ぎる決勝点を盛大に祝い合った。

GKが攻撃参加を見せるのはチームにとって最後の手段であり、ゴールを決めればそのすべてが劇的なモノとなるが、北中米カリブ海王者を決めるメジャー大会の決勝トーナメントでのゴールはその価値をより高めている。

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