“オシムの申し子”羽生直剛、16年間のプロ生活に終止符

2018.01.05 11:10 Fri
©︎J.LEAGUE
ジェフユナイテッド千葉は5日、元日本代表MF羽生直剛(38)の現役引退を正式発表した。

▽千葉県出身の羽生は、千葉県立八千代高校、筑波大学を経て、2002年に千葉入り。千葉で師事を仰いだ元日本代表監督のイビチャ・オシム氏に才能を見いだされ、“考えて走るサッカー"の申し子として活躍した。
▽その後、FC東京、ヴァンフォーレ甲府を渡り歩き、2017年に千葉復帰。だが、晩年はケガに苦しみ、プロ最終年の昨シーズンは明治安田生命J2リーグ8試合の出場にとどまった。

▽プロ16年間の通算成績はJ1リーグ344試合29ゴール、J2リーグ45試合5ゴール。引退を決断した羽生は、千葉の公式サイトを通じて、次のようにコメントしている。

「この度、羽生直剛は、2017年シーズンをもちまして現役を引退する事を決意致しましたので、この場を借りて皆様にご報告させて頂きます」
「2002年にプロ入りし、ジェフユナイテッド市原・千葉、FC東京、ヴァンフォーレ甲府の3クラブでプレーさせて頂きました。これまで本当に色々な事があり、様々な想いがありますが、ここで伝えたい事はやはり感謝の気持ちだけです」

「それは、僕のような、体が小さな選手が16年もの間、プレーしてこられたのは、たくさんの皆様の支えがあったからに他ならないと考えているからです」

「株主・スポンサー各位、社長、強化部、監督、コーチ、チームメイト、メディカルスタッフ、ビジネススタッフ、チームマネージャー、ホペイロ、エキップメント、応援し続けてくれた友人…。書き出したら本当に切りがありませんが、プロ生活にとどまらず、私がサッカーを始めた小学生時代から今まで、私に関わってくれた全ての皆様に感謝の気持ちでいっぱいです」

「2017年シーズンは、「何しに千葉に帰って来たんだ?」と、僕にとってもそういうシーズンでした。ジェフの関係者の皆様には何の力にもなれなくて大変申し訳なく思っています。ただし、僕を育ててくれたクラブであるジェフ千葉で引退できる事を心から幸せに思いますし、誇りに思います」

「今から一年前、僕の目の前には、ジェフ千葉に戻る事が一番チャレンジングなものでした。一年を経て、人は、この結果を失敗と言うのかもしれません。ですが、僕にとって一番の挑戦に進まないで後悔する事の方が失敗なんだと思います」

「これから僕は、社会人としてゼロからのスタートとなる訳ですが、ここまでのサッカー人生で学んだ、常に挑戦し続け、オシムさんにも言われた『野心』を持ち続けるメンタリティ、それは無くさぬようにしていきたいと思います。そして、僕を受け入れてくれた3クラブ、そしてサッカー界への恩返しが出来るような人間に成長する事が、今の僕の野心だと、そう考えています」

「最後に、僕にここまで出来る体を与えてくれ、一番の応援団であった両親、姉たち、ネガティブな僕を常にポジティブに明るく支えてくれた妻、娘たちにこの場を借りて「ありがとう」とお礼を言いたいと思います」

「そしてなにより、僕を受け入れてくれた3クラブのファン・サポーターの皆様。この不況と言われる時代にスタジアムに足をお運び頂き、常に熱いご声援を頂いた事、そして、不甲斐ない試合をしてしまった後でもまた次の試合には変わらぬ応援をして頂けた事。それは間違いなく僕の背中を押し続けてくれました。本当にありがとうございました」

「どうか、これからもジェフ千葉、FC東京、ヴァンフォーレ甲府への変わらぬ応援をよろしくお願いします。なぜなら、その応援は多くの選手を大きく支えているからです。そして、僕自身も、その3クラブに近い将来、大きな歓喜が待ち受けている事を心から願っています」

「またスタジアムでお会いしましょう! 16年間、今思えば夢のような時間でした。今まで、本当に、本当に、本当にありがとうございました!!」
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