CBのバックアッパー獲得に奔走するインテル、伊代表アチェルビが最有力か?

2022.08.22 21:03 Mon
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移籍市場閉幕が近づくなか、インテルが新たなセンターバック獲得へ向けてラストスパートをかけているようだ。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。

インテルは今季のセリエA開幕から2連勝。最終ラインに目を向けると、パリ・サンジェルマン(PSG)行きが濃厚と目されたスロバキア代表DFミラン・シュクリニアルは2試合ともにスタメン出場しており、現時点では残留に近いのではという見方が広まっている。
だが、シモーネ・インザーギ監督は昨季限りで退団した元イタリア代表DFアンドレア・ラノッキアに代わる新たなバックアッパーの獲得を首脳陣に要望している模様。実際に第1節のレッチェ戦では、左サイドを本職とするイタリア人DFフェデリコ・ディマルコが左CBとしてスタメン起用されるなど、インテルの最終ラインは手薄な状態だ。

そんななか、『カルチョメルカート』は、インテルの新CB獲得を巡るオペレーションは、今週中に大きな進展が期待できると主張。最有力候補はラツィオのイタリア代表DFフランチェスコ・アチェルビ(34)で、資金に余裕のないインテルにとっては、買い取りオプション付きの1年レンタルが現実的な選択肢ではないかという。

また、ドルトムントのスイス代表DFマヌエル・アカンジ(27)や、チェルシーの元U-21イングランド代表DFトレヴォ・チャロバー(23)も、引き続きリストに挙がっている。しかし、ドルトムントは最低でも1500万ユーロ(約20億5000万円)を要求し、チェルシーは放出を躊躇。2選手とも可能性は捨てきれないとしつつも、やはりアチェルビに勝る候補ではないようだ。

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元伊代表CBラノッキアが34歳で現役引退…モンツァとの契約解消の翌日にスパイク脱ぐ決断

元イタリア代表DFアンドレア・ラノッキア(34)が現役引退を発表した。 今夏、クラブ史上初のセリエA昇格となったモンツァに加入したラノッキアだが、デビュー2戦目となった先月21日のナポリ戦で足を滑らせて負傷。診断の結果、足首捻挫および腓骨の複雑骨折が判明し、最低3カ月の離脱を余儀なくされていた。 すると、元イタリア代表DFは、受傷から1カ月後となった21日に2年契約を結んでいたモンツァとの契約を双方合意の下で解消していた。 その契約解消から1日後に34歳は自身の公式インスタグラムを通じて、「自分の中でスイッチが切れたようだ。もうフットボールをすることはないと思う」と、唐突に現役引退を発表することになった。 ペルージャやアレッツォの下部組織で育ったラノッキアは、2008年にジェノアへステップアップ。バーリでの武者修行を経て、2010年夏にはインテルに共同保有の形となり、同年末に完全移籍へ移行した。 そのインテルではジェノア、サンプドリア、ハル・シティへのレンタルを挟んだものの、10年以上の在籍で公式戦225試合に出場。2012-13シーズン、2014-15シーズンは主力としてプレーし、一時カピターノを担ったものの、主に控えセンターバックの役割を担った。 また、2010年11月にデビューを飾ったイタリア代表では、ワールドカップやユーロといったメジャー大会の出場は叶わずも、通算21試合に出場していた。 195cmの恵まれた体躯に端正な顔立ち、センターバックとしての総合力の高さから、かつてはアレッサンドロ・ネスタの後継者とも称された大型センターバックだったが、34歳という若さでカルチョの世界を去ることになった。 2022.09.23 06:46 Fri

モンツァ、腓骨骨折のアンドレア・ラノッキアと契約解除

モンツァは21日、元イタリア代表DFアンドレア・ラノッキア(34)との契約解除を発表した。 クラブ初のセリエA昇格で今夏に大量補強を実施したモンツァにおいて、注目選手の1人だったラノッキア。昨季のインテルでは公式戦10試合の出場に留まったものの、イタリア代表でも活躍したセリエAを代表するDFの初昇格クラブへの移籍には少なからず驚きの声が挙がった。 ところが、デビュー2戦目となった先月21日のナポリ戦で足を滑らせて負傷。診断の結果、足首捻挫および腓骨の複雑骨折が判明し、最低3カ月の離脱を余儀なくされている。 そうした中、モンツァは2年契約の早期解除を決断。双方合意の下、加入からちょうど3カ月で終わりを迎えることになった。 「ACモンツァは本日、アンドレア・ラノッキアと双方合意の下、契約を解除したこと発表します。我々はアンドレアと過ごしたこの数カ月に感謝し、彼の将来の成功を願っています」 2022.09.21 18:40 Wed

昇格組モンツァに試練…足滑らせた元イタリア代表DFラノッキアが腓骨骨折、他にも負傷者

セリエAのモンツァは、選手の負傷情報を発表した。 今季からセリエAに昇格したモンツァ。開幕から2試合を終え、2連敗と不安なスタートを切っている。 そんな中、チームに不安がよぎる負傷者が続出している。 まず、アーセナルから完全移籍で獲得したDFパブロ・マリは、開幕戦のトリノ戦にフル出場も21日のナポリ戦は欠場。腹部の外腹斜筋を損傷しているという。 また、今夏インテルから獲得した元イタリア代表DFアンドレア・ラノッキアは、ナポリ戦に先発も後半途中交代。足を滑らせての負傷交代となったが、足首捻挫および腓骨の複雑骨折と診断。重傷となってしまった。 さらに、MFマルコ・ダレッサンドロも左内転筋の負傷と発表され、ケガ人が続出している。 ラノッキアは自身のSNSで足にギプスをつけた写真を公開。「メッセージをくださった皆様、ありがとうございました。すぐに戻ってくるとしか言えない」と、ケガからの回復を誓った。 <span class="paragraph-title">【写真】子供は満面の笑みも、ラノッキアは骨折した足をギプスで固める</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="it" dir="ltr">Lottando! <br><br>Grazie a tutti per i vostri messaggi. Posso solo dirvi che tornerò presto <a href="https://t.co/m8UXjVIHJj">pic.twitter.com/m8UXjVIHJj</a></p>&mdash; Andrea Ranocchia (@23_Frog) <a href="https://twitter.com/23_Frog/status/1561749806661468161?ref_src=twsrc%5Etfw">August 22, 2022</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2022.08.23 15:50 Tue

CBのバックアッパーが欲しいインテル、19歳カサデイをチェルシーに売却へ

インテルのU-19イタリア代表MFチェーザレ・カサデイ(19)がチェルシー移籍に近づいているようだ。 カサデイはインテルのU-19チームで鍛錬を積むセントラルハーフ。昨季はプリマヴェーラ1で29試合13得点4アシストの成績を残し、インテルの4季ぶり優勝に大きく貢献した。 今夏のプレシーズンでも起用され、トップチーム定着を期すなか、イタリア『スカイ』によると、経営難のインテルは同選手をチェルシーに売却して補強資金を工面したい考えだという。 インテルは退団した元イタリア代表DFアンドレア・ラノッキアに代わる最終ラインの新たなバックアッパー獲得に本腰。ドルトムントのスイス代表DFマヌエル・アカンジ(27)に注目しており、獲得には移籍金1500~2000万ユーロ(約20億3000万~27億円)が必要とのことだ。 そんな事情があってか、インテルはカサデイに触手を伸ばすチェルシーに対して1500万ユーロ+500万ユーロ(約6億7000万円)を要求。チェルシーも1200万ユーロ(約16億2000万円)+アドオンを提示しており、両者は合意に接近しつつあるとみられている。 2022.08.16 15:22 Tue

モンツァがシャフタールからDFマルロンを獲得! サッスオーロでセリエA60試合以上の経験

モンツァは5日、シャフタール・ドネツクからブラジル人DFマルロン(26)を獲得したことを発表した。契約期間は今シーズン終了までの1年となる。 今回の移籍は、国際サッカー連盟(FIFA)によるロシア・ウクライナリーグに所属する外国籍選手の特例移籍措置が使用されており、フリートランスファーの形となる。 マルロンは、フルミネンセの下部組織出身で2014年1月にファーストチームへ昇格。2016年7月にバルセロナBへとレンタル移籍すると、2017年7月にバルセロナへと完全移籍した。 バルセロナ加入後は、ニースへとレンタル移籍を経験。バルセロナのファーストチームでは3試合の出場に終わり、2018年8月にサッスオーロへと完全移籍。その後、昨夏にはシャフタールに5年契約で加入していたが、今年2月のロシアによるウクライナへの軍事侵攻の影響を受け、キャリアの一時休止を余儀なくされていた。 なお、サッスオーロ時代にセリエAでは65試合に出場しており、昇格組モンツァにとっては元イタリア代表DFアンドレア・ラノッキアと共にディフェンスラインの中心としての活躍が期待されるところだ。 2022.08.05 18:21 Fri

インテルの関連記事

デ・フライに古巣フェイエノールトからオファーもインテル残留が基本線「100%残るはず」

オランダ代表DFステファン・デ・フライ(32)は来季もインテルで。オランダ『Voetbal International』が伝えている。 セリエA歴、インテル歴も長くなったデ・フライ。今季はネラッズーリの主力センターバックとしてキャリア2度目となるスクデット、最後はオランダ代表としてユーロ2024を戦う。 そんなデ・フライ、インテルとの契約をあと1年残すなか、代理人のフェデリコ・パストレロ氏いわく「最近オランダのトップクラブからオファーがあった」とのこと。 イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は先月、デ・フライにPSV、古巣フェイエノールトがオファーと報じており、これを認めた形だ。 それでも「現段階で来季もインテルの選手。私の視点では100%残るはず」と付け加えたパストレロ氏。これはインテル側とのミーティングを終えた直後のコメントであり、契約に関する何らかの話し合いがあったとされる。 ラツィオ時代を含め、今夏でイタリア在住10年となるデ・フライ。オランダへの復帰、イタリアとの別れ、どちらも考えていないようだ。 2024.06.14 10:30 Fri

グズムンドソンが欲しいインテル、獲得にはアルナウトビッチ売却がマストも…

インテルがオーストリア代表FWマルコ・アルナウトビッチ(35)を売却したいようだが…。イタリア『カルチョメルカート』が伝える。 アルナウトビッチは昨夏13年ぶりにインテル復帰。09-10シーズンのトレブルを唯一知る35歳は、バックアッパーとして要所要所で存在感を発揮し、ほぼほぼ途中出場の公式戦35試合で7得点3アシストを記録した。 ただ、クラブはこれらにさほど満足せず、ジェノアからアイスランド代表FWアルベルト・グズムンドソン(26)の獲得を目指していることもあり、位置付けは「売却」。そのパーソナリティからくる奔放さ、波の大きさも、外野の目に触れないところで引っかかっているという。 しかし、やはりイタリアでプレーするフットボーラーにとって「ミラノでの生活」は心地よいようで、アルナウトビッチ側はあと1年残す契約を盾に断固拒否しているとのこと。 幸いにもピエロ・アウシリオSDらはこの状況下でノンストレス。アントニオ・コンテ監督時代と違い、アルナウトビッチとグズムンドソンの入れ替えを求める現職シモーネ・インザーギも、過度には圧力をかけない穏健派だ。 アルナウトビッチはこれからユーロ2024へ向かうため、今後もインテルがこの35歳の売却を図るなら、「時間と忍耐が必要」とのことだ。 2024.06.12 15:10 Wed

バレッラがインテルと2029年まで契約延長、セリエAでのイタリア人最高額年俸者に

インテルは11日、イタリア代表MFニコロ・バレッラ(27)との契約を2029年6月まで延長したことを発表した。 イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると年俸は500万ユーロから650万ユーロに昇給。ボーナス込みで700万ユーロ(約11億8000万円)となり、セリエAにおけるイタリア人最高額年俸者になったとのことだ。 2019年夏にカリアリからインテルに加入したバレッラはこれまで公式戦235試合出場22ゴール51アシストを記録。2度のセリエA優勝、2度のコッパ・イタリア優勝に貢献している。 2024.06.12 06:00 Wed

マロッタ会長時代到来の新生インテルは営業面も順調? 新規のスポンサー獲得でまず23億円確保

インテルが1400万ユーロ(約23億6000万円)を手に入れた。イタリア『Calcio Finanza』が伝えている。 オークツリーへの体制移行でジュゼッペ・マロッタ新会長時代が到来するインテル。何よりの成果は、マロッタ新会長やピエロ・アウシリオSDら、補強に関与する幹部陣の残留か。 そんななか、新たなパートナーシップを結んだようで、イタリア国内のスポーツベット「Betsson.sport」(※1)が来季からユニフォームスポンサーになるとのこと。 (※1)健全な民間企業。法令を遵守しており、イタリア通信庁も認可。フランチェスコ・トッティ氏が広告塔となっている これは第3四半期予算書の内容から明らかになったもので、すでに表題の1400万ユーロが入金済み。「Betsson.sport」との合意、そして新ユニフォームは数週間以内に発表される。 また、インテルは24-25シーズンのスポンサー収入について7800万ユーロ(約131億8000万円)が確定と発表済みだが、ユニフォームの袖部分等にまだ空きがあり、今後の進展も注目されている。 2024.06.09 14:15 Sun

新生インテルが「ゾマーの後継者」探しを加速へ…今夏バックアップ獲得で来季への準備なるか

新生インテルがスイス代表GKヤン・ゾマー(35)の後継者探しを加速する。 現インテルの正GKはゾマー。昨夏2年契約で加入し、スクデット奪還の立役者の1人となった国際経験も豊富な35歳だが、イタリア『カルチョメルカート」いわく、24-25シーズンで満了となる契約の延長は十中八九ないという。 オークツリーへの体制移行で“慧眼”ジュゼッペ・マロッタ氏が新会長となるなか、今後補強活動で重要性が増していくのが、現スポーツ・ディレクター(SD)のピエロ・アウシリオ氏。幹部全員が一致するゾマーへの信頼は一旦隅におき、ゾマーの後継者探しを加速する見通しだ。 具体的な獲得候補1人目は、以前からよく名前の上がる“ブラジル国内No.1守護神”、アトレチコ・パラナエンセのブラジル代表GKベント(24)。 イタリア国籍も保有するベントは、昨秋ブラジル代表から初めてお声がかかり、今年3月の国際親善試合、イングランド代表戦とスペイン代表戦に2試合連続先発出場。2024シーズンの国内では、公式戦26試合出場で13試合無失点と「クリーンシート」の多さが光る。 ただし、獲得にはかなりのコストを要するとのことで、アウシリオSDは別の候補も準備。ジェノアの元スペイン代表GKホセフ・マルティネス(26)だ。 J・マルティネスはバルセロナ下部組織出身のGKで、ラス・パルマスでプロデビュー後、RBライプツィヒ時代の2021年に23歳でスペイン代表初キャップ。ライプツィヒで定位置を確保できなかったためにラ・ロハはこれっきりだが、昨季加入のジェノアで正GKとなり、今季のセリエA昇格と残留に大きく貢献した。 また、インテルはウディネーゼのナイジェリア代表GKマドゥカ・オコイェ(24)もリストアップしているそうだが、こちらは安価で獲得できるのが間違いない一方、スターターを任せられるほどの確信がない模様。 したがって今日現在、ゾマー後継者の優先順位は、1番手ベント、2番手ホセフ・マルティネス。オコイェは複数いる候補の1人にすぎないと位置付けられている。 インテルとしては、今夏中にベント(仮)を獲得し、1年間ゾマーのバックアップを任せて来季からポジション交代…これを理想としているようだ。 2024.06.08 14:00 Sat

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