10人のボーフムに5発圧勝のレバークーゼンがシーズン無敗優勝に王手!浅野は退場者の影響で途中交代に【ブンデスリーガ】

2024.05.13 04:35 Mon
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レバークーゼンは12日、ブンデスリーガ第33節でボーフムとアウェイで対戦し5-0で圧勝した。ボーフムのFW浅野拓磨は20分までプレーしている。

ミッドウィークに行われたヨーロッパリーグ(EL)準決勝2ndレグのローマ戦を劇的ドローで終え、欧州無敗記録を更新したレバークーゼンは、その試合の先発メンバーからジャカ、ター、タプソバ以外の8人を変更。最前線にシック、2シャドーにテラとボニフェイスを並べた[3-4-2-1]で試合に臨んだ。
負傷明けの浅野が先発に名を連ねた14位ボーフム(勝ち点33)に対し、レバークーゼンは15分に数的優位を得る。タプソバのロングパスでDFの裏に抜け出した19がボックス左手前でパスラックに倒されると、主審は決定機阻止との判定でレッドカードを提示。数的不利となったボーフムは、20分に浅野を下げてウルマンを投入した。

数的優位となり主導権を握ったレバークーゼンは、自陣を固めるボーフム相手にハーフコートゲームを展開すると、30分にはショートコーナーの流れからボックス右手前でボールを受けたジャカがミドルシュートでゴールに迫ったが、これはクロスバーを直撃した。

終盤にかけても攻勢を続けるレバークーゼンは41分、敵陣左サイドでパスを受けたアルトゥールがクロスを供給すると、シックが左ボレーでゴール右に流し込み、先制に成功する。
さらに前半追加タイム1分には、シックのパスからボックス右から侵入したテラがシュロッターベックに倒されてPKを獲得。これをボニフェイスがゴール中央に沈め、2-0で前半を終えた。

迎えた後半も立ち上がりからレバークーゼンが主導権を握ると、76分にセットプレーから追加点を奪う。ホフマンの左CKをファーサイドに走り込んだアドリはヘディングシュートをゴール中央に叩き込んだ。

試合を決定づける3点目を奪ったレバークーゼンは、直後の78分にも左CKをタプソバが合わせると、ゴール前のテラが押し込んだが、これはテラのオフサイドを取られ、ゴールは取り消された。

攻撃の手を緩めないレバークーゼンは、86分にボックス右から侵入したスタニシッチがゴール右隅にシュートを流し込むと、試合終了間際の93分にもスタニシッチの折り返しからグリマルドがネットを揺らし、5-0で勝利。

10人のボーフムに圧勝したレバークーゼンは、ブンデスリーガ初となるシーズン無敗優勝を懸けて最終節でアウクスブルクとの対戦する。

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【2023-24ブンデスベストイレブン】無敗優勝のレバークーゼンから最多6選手を選出

2023-24シーズンのブンデスリーガが18日に終了しました。本稿では今季のブンデスリーガベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定してみました。 GKルーカス・フラデツキー(34歳/レバークーゼン) 出場試合数:33(先発回数:33)/失点数:24/出場時間:2970分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_10_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ブンデス屈指のショットストッパー。ビルドアップでの貢献というよりは圧倒的なセービング能力でチームを助けていた印象。若手が多い中、主将として、攻撃的なチームの最後の砦として十分な存在感を示した。 DFジェレミー・フリンポン(23歳/レバークーゼン) 出場試合数:33(先発回数:27)/得点数:9/出場時間:2266分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_10_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 持ち前の韋駄天を生かして右サイドを疾走し、9ゴール9アシストを記録。チャンスメークだけでなくゴールでも貢献。左のグリマルドと共にレバークーゼンのサイドアタックは驚異のストロングポイントとなった。 DFヨナタン・ター(28歳/レバークーゼン) 出場試合数:31(先発回数:30)/得点数:4/出場時間:2632分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_10_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> レバークーゼンの3バックを統率したドイツ代表DFを選出。タプソバ、コスヌ、スタニシッチ、インカピエという多士済々なメンツを従え、ディフェンスラインをコントロールした貢献度は非常に大きかった。 DF伊藤洋輝(25歳/シュツットガルト) 出場試合数:26(先発回数:25)/得点数:0/出場時間:2232分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_10_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 12月から2月にかけての2カ月間、負傷と代表招集で欠場したが、それ以外はフル稼働。センターバックと左サイドバックを高いレベルでこなし、躍進のシュツットガルトを後方から支えた。リーグ2位の堅守は守護神ニューベルと共に伊藤の存在が大きかった。 DFアレハンドロ・グリマルド(28歳/レバークーゼン) 出場試合数:33(先発回数:33)/得点数:10/出場時間:2787分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_10_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 10ゴール14アシスト、このスタッツを見れば今季の彼がいかに驚異的だったかがわかる。正確な左足から繰り出されるキックは、相手からしたら脅威でしかなかった。またポジショニングも秀逸でこれだけのゴールを奪えたことがそれを証明している。 MFフロリアン・ヴィルツ(21歳/レバークーゼン) 出場試合数:32(先発回数:26)/得点数:11/出場時間:2383分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_10_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> エレガントなプレーで魅了しつつ、ゴール前での冷静なプレーで得点も量産と手が付けられなかった。MVPにはケインを選出したが、それに匹敵するパフォーマンスだった。11ゴール12アシストを記録。 MFグラニト・ジャカ(31歳/レバークーゼン) 出場試合数:33(先発回数:32)/得点数:3/出場時間:2828分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_10_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> アーセナルで昨季復活を遂げ、ブンデスに戻ってきた31歳が慣れ親しんだ地で期待通りの働きを見せた。前線の若手が躍動できたのはジャカが中盤をコントロールできていたからこそ。シャビ・アロンソ監督が頼りにするピッチ上の指揮官だった。 MFシャビ・シモンズ(21歳/ライプツィヒ) 出場試合数:32(先発回数:32)/得点数:8/出場時間:2676分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_10_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> バルセロナのカンテラ育ち、パリ・サンジェルマン保有の若武者がレンタル先のライプツィヒで才能を開花させた。同じく新加入のオペンダと当初から好連係を築き、攻撃を牽引した。多彩なアイデアを持ち、攻撃にアクセントを付けられるオランダ代表MFは、今やチームに欠かせない存在。ブンデス初挑戦で8ゴール13アシストを記録。 FWセール・ギラシー(28歳/シュツットガルト) 出場試合数:28(先発回数:25)/得点数:28/出場時間:2214分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_10_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ケイン、ヴィルツと並ぶMVP候補。シュツットガルトの躍進は彼なくして語れない。 FWハリー・ケイン(30歳/バイエルン) 出場試合数:32(先発回数:32)/得点数:36/出場時間:2843分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_10_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> イングランドが誇るストライカーは異国の地ドイツでも問題なくゴールを量産した。スランプもなくコンスタントにゴールを奪い続け、格の違いを見せ付けた。 FWロイス・オペンダ(24歳/ライプツィヒ) 出場試合数:34(先発回数:33)/得点数:24/出場時間:2716分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_10_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> シャビ・シモンズとの好連係からゴールを量産。フィニッシュワークもレベルが高く、ミスショットが少ないストライカーだ。昨季リーグ・アンで21ゴールを挙げたが、ブンデスでもコンスタントにゴールを奪えるハイレベルな点取り屋であることを証明した。 2024.05.28 18:01 Tue

【2023-24ブンデスリーガ総括】超WS選出の最優秀選手はケイン

歴史的かつ神がかり的な強さを誇ったレバークーゼンがクラブ史上初の優勝を前人未到の無敗で成し遂げ、バイエルンの12連覇を阻んだ。また近年残留争いを強いられていたシュツットガルトが2位と、大きな飛躍を遂げるシーズンとなった。 ◆冴え渡ったシャビ・アロンソの手腕、国内2冠達成~レバークーゼン~ 昨季途中就任のシャビ・アロンソ監督がこれまでリーグ優勝に手の届かなかったレバークーゼンを激変させた。観る者を魅了する攻撃スタイルのサッカーで、バイエルンの94ゴールに次ぐ89ゴールをマーク。また驚異的な粘り強さも備え、幾度も後半追加タイムに起死回生の同点弾をマークし無敗優勝を達成した。そして起用する選手がことごとく活躍し、シーズンが深まるにつれて選手層を増していったことがシャビ・アロンソ監督のマネジメント力と育成力の高さを物語っていた。決勝に進出したヨーロッパリーグ、優勝したDFBポカールを並行して戦いながらの成績であることも考えるといかに今季のレバークーゼンが伝説級のチームだったかがわかるはずだ。 ◆驚きの飛躍~シュツットガルト~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_11_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 例年、残留争いに巻き込まれていたチームがヘーネス監督の下、飛躍を遂げた。昨季途中から積み上げてきたものが見事に花開き、攻守に隙の少ないチームに変貌した。とりわけFWギラシーがシーズン頭から爆発し、前半戦の躍進を牽引。後半戦はFWウンダブの台頭でギラシーと共にリーグを代表する強力2トップが誕生した。そんな中でDF伊藤も守備の軸として十分な存在感を示し、1シーズンを通して安定したプレーを披露。攻守に噛み合ったシュツットガルトが誰もが予想しなかった2位フィニッシュを果たした。 ◆12連覇潰え無冠シーズンに~バイエルン~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_11_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨季途中就任のトゥヘル体制でシーズンインし、12連覇を目指したバイエルン。目玉補強のFWケインが期待通りに働き、36ゴールを挙げ見事得点王を獲得する活躍を見せた。しかしレバークーゼンが一切失速することなく駆け抜けたため追いつけず、12連覇の夢は潰えた。公式戦3連敗を喫した2月にトゥヘル監督が退任発表を行った中、DFダイアー加入で安定感を取り戻した守備を軸にCLではアーセナルを撃破したものの、準決勝でレアル・マドリーの前に惜敗。まさかの無冠シーズンとなった。 ◆主力引き抜きも新戦力躍動~ライプツィヒ~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_11_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> MFエンクンク、MFソボスライ、MFライマー、DFグヴァルディオルとセンターラインをごっそり引き抜かれたライプツィヒだったが、MFシャビ・シモンズとFWオペンダの両若手新戦力が大当たりで攻撃の軸となった。ディフェンスもDFルケバが問題なくフィットし、攻守両面で昨季と何ら変わりのないチームをローゼ監督は作り上げ、ノルマのCL出場権を難なく勝ち取っている。 ◆ベリンガム流出で苦戦もCLでは決勝進出~ドルトムント~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_11_tw12.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨季優勝まであと一歩に迫ったドルトムントだが、CLで死の組に入ってしまったことに加え、至宝ベリンガムの去った穴が大きかった。司令塔を失ったチームは攻撃の形を作ることすらままならない試合も前半戦は多く、安定しない試合運びが続いた。しかしシーズン後半にFWサンチョとDFマートセンを補強すると攻撃面で改善が見られ、CLで何と決勝進出。ブンデスリーガでも来季のCL出場権獲得と終わってみれば上出来なシーズンだったと言えそうだ。 ◆伊藤&板倉は守備の軸、堂安がキャリアハイの7G~日本人総括~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_11_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 前述のように伊藤はシュツットガルトで守備陣の主軸としてセンターバック、左サイドバックを高いレベルでこなして見せた。その伊藤と共にボルシアMGの板倉もチームこそ振るわなかったが、リベロ、ボランチと高水準のパフォーマンスを継続。日本代表センターバックの両者は共にブンデスリーガでしっかりとした地位を築いている。 そして欧州カップ戦常連となっているフライブルクのMF堂安はチームの攻撃を担う核の一人として存在感を示し続けた。今季はキャリアハイの7ゴールをマーク。右サイドで守備もしっかりこなしながらの成績であることを考えれば十分に働いたシーズンだった。 一方で前半戦で早くもキャリアハイの5ゴールを挙げ、どこまで個人記録を伸ばすかと思われたボーフムのFW浅野は後半戦失速。1ゴールしか奪えずチームも例年通り残留争いと苦しんだ。 そしてフランクフルトのレジェンドであるDF長谷部は今季、クラブの外国籍選手における歴代最多出場記録を更新した中、ついに現役引退を決断。輝かしいキャリアに幕を閉じている。 【最優秀選手&監督】 ★最優秀選手 ◆FWハリー・ケイン(バイエルン) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_11_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> バイエルン史上最高額となる移籍金1億ユーロ(約160億円)と、プレッシャーのかかる加入だったと思われたが何のその。ケインの実力を持ってすれば大した障壁ではなかった。プレミア通算213ゴールの経歴は伊達ではなかった。 ★最優秀監督 ◆シャビ・アロンソ(レバークーゼン) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_11_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 新たな名将の誕生だ。披露しているサッカーのスタイル、伸び盛りの選手たちを生かす起用法と、文句のつけようがない。ジョゼップ・グアルディオラに続き、スペインからまた一人、偉大な戦略家が生まれた。 【期待以上】 ★チーム ◆シュツットガルト <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_11_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 近年、残留争い常連に落ちぶれていた古豪が飛躍を遂げた。今季のブンデスリーガを大いに盛り上げる存在となった。 ★選手 FWセール・ギラシー(シュツットガルト) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_11_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> これまでのキャリアでは二桁ゴールがやっとだった28歳FWが突如ブレイク。身体能力の高さとフィニッシュワークの冷静さが際立ち、ゴールを量産した。開幕5試合で10ゴールと異次元の活躍を見せ、ケインに次ぐ28ゴールを挙げた。 【期待外れ】 ★チーム ◆ウニオン・ベルリン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_11_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 一時、最下位に転落していたウニオンを選出。弱小クラブだったウニオンをCL初出場にまで導いたフィッシャー監督が11月に退任に追い込まれる事態に陥った中、最終節に辛くも残留を果たした。 ★選手 ◆DFレオナルド・ボヌッチ(ウニオン・ベルリン) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_11_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> いくら国外初挑戦だったとはいえ、あまりにもチームにフィットできなさ過ぎた。ウニオンが低迷した要因のやり玉に挙げられても致し方ない。わずか半年でドイツを離れ、トルコに新天地を求める結果に。 2024.05.28 18:00 Tue

ブンデス王者のレバークーゼンは補強も順調? ジローナ主将アレイシ・ガルシア獲得で口頭合意か

充実のシーズンを送ったレバークーゼンが、早速新シーズンへ向けた補強に動き出しているようだ。 今シーズン、シャビ・アロンソ監督の下でブンデスリーガ無敗優勝、DFBポカール優勝を成し遂げたレバークーゼン。ヨーロッパリーグ(EL)こそ決勝でアタランタに敗れる結果となったが、これ以上ないシーズンを送ることになった。 そんなレバークーゼンだが、クラブはすでに新シーズンへ向けたスカッド強化に動き始めている模様。ドイツ『スカイ・スポーツ』によると、ジローナのスペイン代表MFアレイシ・ガルシア(26)に向けてクラブ間で口頭合意に至ったようだ。 移籍金は1500万~2000万ユーロ(約25億~34億円)程度になる予定。現在は選手との交渉が続いており、長期契約が締結される見込みと報じられている。 アレイシ・ガルシアはビジャレアルの下部組織出身であり、マンチェスター・シティへの移籍も経験。2021年7月にジローナへ2度目の加入を果たすと、今シーズンはラ・リーガでトップ4フィニッシュを果たすなど快進撃を続けたチームの大黒柱として活躍した。 アレイシ・ガルシアにはかねてよりバルセロナからの関心が囁かれていたが、このまま交渉が順調に進めば新シーズンはドイツ王者の一員としてプレーすることになる。 2024.05.28 12:50 Tue

国内無敗で2冠達成のレバークーゼン、シャビ・アロンソ監督は誇らしげ「大成功の物語」

レバークーゼンのシャビ・アロンソ監督が2つ目のタイトル獲得を振り返った。ブンデスリーガ公式サイトが伝えた。 ブンデスリーガ史上初の無敗優勝を成し遂げたものの、ヨーロッパリーグ(EL)決勝ではアタランタに敗れたレバークーゼン。今シーズンの公式戦無敗記録が「51」で途絶えたなか、2冠を目指して25日のDFBポカール決勝に臨んだ。 相手は2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)所属ながら決勝まで勝ち上がってきた名門カイザースラウテルン。レバークーゼンは17分、スイス代表MFグラニト・ジャカのミドルシュートで先制する。 しかし、前半終了間際には足裏で相手を踏みつけてしまったコートジボワール代表DFオディロン・コヌスが2枚目のイエローカードを受けて退場に。数的不利で後半を迎えたが、1点を最後まで守りきり、国内無敗を維持して1992-93シーズン以来2度目の優勝を果たした。 アロンソ監督は退場者を出しながら2つ目のタイトルを勝ち取ったチームを称賛。今シーズン全体も振り返り、「大成功」と評価した。 「1人退場しながらも、クラブ、ファン、コーチ陣、そして選手たち自身のために我々はよく戦った。ハーフタイム中に話し合い、試合にさらなるスピードをもたらした。まさにチーム全体で見せたパフォーマンスだった」 「最も重要なのは選手たちの信念だ。彼らは戦う準備ができていたし、見事にそれをやり遂げた。私は本当に誇りに思っている。我々は2冠に大いに値するし、大成功の物語だ」 「今シーズンがいかに素晴らしかったかを理解するにはもう少し時間が必要だ。今はこの瞬間を楽しまなければならない。選手全員が自分の役割を果たした。それは私にとって非常に重要なことだった」 2024.05.26 10:11 Sun

“国内無敗”のレバークーゼンがシーズン2冠! 退場者出すも“ジャカ砲”で奪った1点守り抜く【DFBポカール】

DFBポカール決勝のカイザースラウテルンvsレバークーゼンが25日にベルリン・オリンピアシュタディオンで行われ、0-1で勝利したレバークーゼンが1992–93シーズン以来2度目の優勝を果たした。 1990年代に2度のブンデスリーガ、DFBポカール制覇を成し遂げた名門カイザースラウテルン。2011-12シーズンの降格以降は2部、3部で苦闘が続き、今季の2.ブンデスリーガでも13位フィニッシュ。それでも、今大会はケルンを除き同カテゴリーか下部カテゴリーと組み合わせに恵まれた中、準決勝ではバイエルン、フランクフルト、ボルシアMGを連破したザールブリュッケンの快進撃をストップ。見事にファイナル進出を果たした。 一方、先日にブンデスリーガ史上初の無敗優勝を成し遂げたレバークーゼン。直近のヨーロッパリーグ決勝でアタランタに0-3で敗れ、開幕からの公式戦無敗が「51」でストップした中、シーズン2冠を目指して1992–93シーズン以来2度目の同タイトルを狙った。シャビ・アロンソ監督はアタランタ戦から先発5人を変更。アンドリッヒやコスヌを復帰させ、前線は1トップのシックの下にヴィルツ、ホフマンを並べた。 立ち上がりは臆せずにアグレッシブに入ったカイザースラウテルンのぺースに。4分にはボックス右のハンスリックが際どいシュートを放つが、ここはGKフラデツキーの好守に阻まれた。 これに対して時間の経過と共にエンジンがかかり始めたブンデスリーガ王者は、自慢の両ウイングバックを起点に2シャドーが絡む形でチャンスを作り始める。そして、17分にはペナルティアーク付近で仕掛けたヴィルツが引っかけられたこぼれに反応したジャカが圧巻の左足ミドルシュートをゴール左上隅の完璧なコースに突き刺し、自分たちの流れの中で先制に成功した。 “ジャカ砲”によって先手を奪ったレバークーゼンは、以降も安定したボール保持でゲームをコントロール。ライン間でボールを引き出す2シャドーが良い形でアクセントを付けると、ボックス付近で駆け引きを繰り返すシックが幾度となく際どいシーンに顔を出す。 ただ、カイザースラウテルンが最後の局面で粘りの対応をみせて1点差を維持すると、前半終了間際に試合の流れを左右するアクシデント発生。 立ち上がりに1枚イエローカードをもらっていたコスヌが故意ではなかったものの、相手の足を足裏で踏みつける形で2枚目のイエローカードをもらって退場に。これで数的優位を手にしたカイザースラウテルンは前半アディショナルタイムに厚みのある攻撃からボックス右のラシュルが決定的なシュートを放ったが、これはわずかに枠の左へ外れた。 迎えた後半、シャビ・アロンソ監督はハーフタイムで2枚替えを敢行。シックに代えてスタニシッチ、ホフマンに代えてアドリを投入。これでアドリを最前線に配した[4-4-1]に変更し、フリンポンとヴィルツが中盤のサイドに入った。 後半も数的不利のレバークーゼンがボールの主導権を握ったが、カイザースラウテルンも決定機を創出。59分、ペナルティアーク付近でボールを受けた途中投入のアヘが鋭い右足のシュートを枠の左に飛ばすが、これはGKフラデツキーのビッグセーブに遭う。 後半半ば以降は試合が膠着。75分にはレバークーゼンの鋭いカウンターが発動するが、ボックス右に持ち込んだフリンポンはシュートではなく中への折り返しを選択してしまい、絶好の追加点のチャンスを逃した。 その後、カイザースラウテルンは攻撃的な選手を次々に投入して最後の勝負に出るが、高い集中力を示すレバークーゼンの堅守を最後までこじ開けることはできず。 そして、試合はこのままタイムアップを迎え、アタランタ戦での今季初黒星を払しょくしたレバークーゼンが国内無敗締めでシーズン2冠を達成した。 2024.05.26 05:05 Sun

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バイエルンのドイツ代表FWレロイ・サネがマンチェスター・シティ時代の同僚と立場変わっての再会に言及した。 紆余曲折を経て、来季からヴァンサン・コンパニ監督のもとで再出発のバイエルン。サネとコンパニはシティでの現役時代に共闘した間柄で、2016年夏からの3シーズンにわたってチームメイトだった。 ドイツ『スカイ』によると、サネはこれからのバイエルンで新たに師弟関係となるコンパニ監督について、合流中の代表先で「残念ながら」と冗談を交えながら秘話とともに、再会を素直に喜んだ。 「彼はいつか僕の監督になると言っていたんだ。僕はそんなのないだろうと言い返したけど、残念ながら、そうなったね。だから、彼が正しかったよ」 「彼がトップクラブの監督になれること、そして僕がそのチームの一員として彼に会えるのを本当に嬉しく思う」 そう歓迎したバイエルンの10番は現役時代から博学ぶりや厚い人望でも知られたコンパニのそうした資質を鑑みて、いつしか指揮官になるイメージがあったと話す。 「選手だった彼の姿を見て、察したよ。一緒にプレーしているときでさえも、彼はノートパソコンで試合を観ていたんだ。だから、その当時からわかりきったことだった」 今回のバイエルン行きにあたっては「ちょっと電話をしただけ。彼に祝福の言葉を送って、楽しみにしていると言った。互いの近況を軽く伝え合っただけなんだ」と明かした。 指揮官としてはまだ経験の浅いコンパニ監督だが、サネは「彼は性格的にも先頭に立ちたがりで、絶対的なリーダー」とし、バイエルンで成功を掴みうると語った。 「選手としてピッチに立つときもそうだった。それは当時の彼がチームメイトに求めたり、期待されたりしたこと。今も選手にそれを求めるだろう」 「それと、僕らが主導権を握って、速くて良いフットボールをすることもね。彼が僕らにそれをうまく植えつけられたら、とても良い方向にいくだろう」 2024.06.06 18:00 Thu

レアル行き失速のデイビス、コンパニ新監督の要求によりバイエルンと契約延長へ?

バイエルンのカナダ代表DFアルフォンソ・デイビス(23)が契約延長に傾いているようだ。ドイツ『スカイ・スポーツ』が報じた。 バイエルンとの契約が2025年6月までのなか、互いの希望年俸額に開きがあることから、延長交渉が停滞していたデイビス。一時はレアル・マドリー移籍の可能性が盛んに報じられた。 売却する場合、バイエルンは移籍金5000万ユーロ(約84億9000万円)以上を求めるようだが、依然としてマドリーからのオファーはなし。フランス代表DFフェルラン・メンディ(28)の存在から、現時点ではこの額の支払いを望んでいないという。 一方、新たにバイエルンを率いることになったヴァンサン・コンパニ監督は、デイビスの契約延長を要求。今シーズン不調に終わったデイビスを再び上向かせ、次のレベルに引き上げる自信があるという。 そのため、ここ数日でバイエルンとデイビス側は話し合いを実施。状況が好転している模様だ。 スポーツ部門取締役のマックス・エバール氏とスポーツ・ディレクター(SD)のクリストフ・フロイント氏は現在も契約延長を熱望。デイビス側も数週間前よりは延長に前向きで、給与面で双方歩み寄っているという。 なお、バイエルンはデイビスの退団に備え、ミランのフランス代表DFテオ・エルナンデス(26)をリストアップ。デイビスと契約延長となれば、テオ獲得に必要とされる移籍金6000万ユーロ(約101億9000万円)以上を投じずに済むが、どういった結末となるだろうか。 2024.06.05 22:35 Wed

ヴォルフスブルク、シャルケ守護神ミュラーを獲得! ライプツィヒ時代にハーゼンヒュットル監督と共闘

ヴォルフスブルクは4日、シャルケからドイツ人GKマリウス・ミュラー(30)を完全移籍で獲得したことを発表した。契約期間は2025年6月30日までの1年となる。 カイザースラウテルンのアカデミー出身のミュラーは、2012年にファーストチームに昇格。その後、2016年にRBライプツィヒへ完全移籍。ただ、その新天地ではポジションを掴むことができず、古巣カイザースラウテルンへのレンタル移籍を経て2019年にルツェルンへ完全移籍した。 そのスイスの地では4シーズンに渡って守護神を務めると、昨夏シャルケに完全移籍で加入。負傷によって約2カ月の戦線離脱を強いられたが、正GKとして2.ブンデスリーガ21試合に出場していた。 なお、ヴォルフスブルクを率いるラルフ・ハーゼンヒュットル監督とはライプツィヒ時代に指導を受けた間柄だ。 新天地では同じく新加入のポーランド代表GKカミル・グラバラらとのポジション争いに挑むミュラーは、「ブンデスリーガでプレーすることはずっと僕の大きな夢だった。そして、その実現に一歩近づいた。話し合いの中でクラブから感じた自分への好意的な評価は、とても良い感触を与えてくれた」と、ブンデスリーガデビューへの意気込みを語っている。 2024.06.04 23:46 Tue

ボーフム残留の立役者・シュテーガーがボルシアMG加入! 「ハングリー精神にあふれている」

ボルシアMGは4日、ボーフムを退団した元オーストリア代表MFケビン・シュテーガー(30)の加入を発表した。メディカルチェックパスを条件にフリートランスファー加入で合意の同選手は、2027年6月30日までの3年契約にサイン予定だ。 先日、契約満了に伴いボーフム退団が発表されていた中、ボルシアMGへのステップアップを果たしたオーストリア人MFは、「チームやコーチ陣と知り合うのが楽しみだし、全力を尽くしたい。ハングリー精神にあふれているし、一緒に成功を成し遂げたいと思っているよ」と新天地での意気込みを語った。 シュツットガルトでファーストチームデビューを飾ったシュテーガーは攻撃的MFやセントラルMF、左サイドを主戦場とする左利きのプレーメーカー。 これまでカイザースラウテルン、パーダーボルン、ボーフムと、ドイツ2部のクラブを渡り歩いてきたが、2018年夏に加入したデュッセルドルフで待望のブンデスリーガデビューを飾った。その後、マインツでの活躍を経て2022年夏に古巣ボーフムへ帰還。 今シーズンはレギュラーシーズンでいずれもチーム最多の7ゴール9アシストを記録。さらに、フォルトゥナ・デュッセルドルフとの昇格・降格プレーオフでは0-3で迎えた2ndレグで1ゴール2アシストに加え、PK戦でも5人目のキッカーとして成功させ、奇跡の残留の立役者となっていた。 2024.06.04 18:41 Tue

サネはバイエルン残留へ…シティ元同僚の指揮官就任で契約延長の可能性高まる

ドイツ代表FWレロイ・サネ(28)のバイエルン残留の可能性が高まっている。 2020年7月に、マンチェスター・シティからバイエルン入りしたサネ。以降は負傷による細かい離脱はありながらも、左右のウイングにセカンドトップと2列目の複数のポジションをこなしながら、攻撃の中心選手として活躍している。 ただ、現行契約は2025年までとなっており、今後の去就に注目が集まる選手の一人だ。 先日にドイツ『スカイ』はリクルート部門の取り仕切るマックス・エバール氏とサネの間で良好な話し合いが行われたことを報じていたが、さらにシティ時代の元同僚であるヴァンサン・コンパニ新監督の就任が残留に向けた大きな後押しになっているようだ。 サネはドイツ『キッカー』のインタビューを通じてバイエルン残留の意向を明かしている。 「ここ数週間、バイエルンでプレーするのがどれだけ楽しいか何度も話してきた。すでに最初の話し合いは済んでいるし、ユーロ後の適切な時期にそれを継続する予定だ」 ユーロ2024後の延長交渉再開を明言した28歳FWは、今度は同僚から指導者と選手という関係となるコンパニ新監督についても言及。「彼は完璧な性格の絶対的なリーダーで、常に先頭に立っていた。若いプレーヤーたちを本当によく世話し、サポートしてくれたんだ」と、そのリーダーシップと人柄を称賛している。 今シーズンは公式戦42試合10ゴール13アシストと安定した数字を残したレフティーは、自身の活かし方をよく理解するベルギー人指揮官の下、さらなる活躍を期している。 2024.06.04 16:00 Tue
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