イングランド女子代表エレン・ホワイトとジル・スコットが引退表明、母国でのユーロ優勝を置き土産に

2022.08.24 21:10 Wed
Getty Images
マンチェスター・シティは22日にイングランド女子代表FWエレン・ホワイト(33)が、23日に同代表MFジル・スコット(35)が引退を表明したと発表した。ホワイト、スコットともに母国で開催されたユーロ2022にイングランド女子代表の一員として尽力。イングランドにおける56年ぶりの主要タイトルを置き土産にスパイクを脱ぐこととなった。
ホワイトは8歳からアーセナルの育成組織に所属し、2005年に16歳の時にチェルシーでトップチームキャリアをスタートさせた。

じん帯損傷に苦しんだリーズ・カーネギー(現:リーズ・ユナイテッド)を経て、2010年7月にアーセナルへと帰還。3年間で3度のリーグ優勝を含む、7つのタイトルを獲得した。さらにノッツ・カウンティ、バーミンガムを経て2019-20シーズンからはシティでプレー。シティでは3シーズンで公式戦90試合に出場し、34ゴールを挙げている。

イングランド女子代表としても、3度のワールドカップ(W杯)と3度の欧州選手権(ユーロ)を含む113試合に出場。52得点はライオネセス(イングランド女子代表の愛称)では最多、男女通じてもウェイン・ルーニーの53得点に次ぐ2番目の数字となっており、なでしこジャパンもたびたび苦渋をなめさせられた。
オリンピックにはイギリス代表として2012年のロンドン大会、2021年の東京大会に出場している。

スコットは、2004-05シーズンからサンダーランドでシニアのキャリアをスタートし、エバートンで地位を築く。2013年末に女子チームをプロ化したシティへ加入し、コンチネンタルカップ優勝へ貢献すると、通算でもその他6つの国内タイトルを獲得。クラブ史上3位となる194試合に出場した。

ライオネセスでも中盤を支え続けたレジェンドの代表キャップ数は「161」。ファラ・ウィリアムズに次ぐ、男女通じて歴代2位の記録だ。通算27ゴールをマークし、W杯、ユーロのいずれも4大会に出場。ホワイト同様、イギリス代表として2度のオリンピックを経験している。

1 2
関連ニュース

迫るユーロ2024のメンバー最終発表、ボーウェンは緊張認めつつ「すべてにチャレンジする」

ウェストハムのイングランド代表FWジャロッド・ボーウェンが、今月開催されるユーロ2024への出場を願った。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。 ボーウェンは3日に行われた国際親善試合のボスニア・ヘルツェゴビナ代表戦で先発。試合は前半こそゴールレスに終わったが、後半コール・パーマーのPKで先制すると、終盤にはトレント・アレクサンダー=アーノルド、ハリー・ケインのゴールで突き放しに成功し、3-0で勝利した。 この試合フル出場を果たしたボーウェンは後半のパフォーマンスに満足感を示しつつ、8日に発表予定であるユーロ2024の最終メンバーに自分の名があることを願っている。 「特に後半は、僕たちがエネルギーと激しさを持ってプレーしたことで、相手を本当に疲弊させた事実が重要だと思っている。別の日なら、もっと得点できたかもしれないね」 「僕自身、もっと(結果が)欲しくなるけど、やりすぎないバランスを見つける必要もある。今は常に緊張するし、それは何か(最終選考)を気にしているということだろう。でも、それは普通の感情だと思う」 「自分がより良い選手かどうかは分からない。それでも、より成熟しているとは思っているよ​​。年齢を重ね、試合をこなすごとに自信がつき、チャンスを得るたびに成熟していく」 「選手として、(カタール・ワールドカップを落選した時とは)違う心境になっている。そして、大きな機会を掴む自信があるんだ。まだ代表出場は8回だけど、キャンプには長く出入りしていたし、このレベルでプレーするのに何が必要か理解している」 「この機会を得るたび、これまでできなかったことすべてにチャレンジしようとしている。どうなるかはこれからわかるよ」 2024.06.04 10:50 Tue

親善試合快勝のイングランド、ユーロ開幕前に指揮官は「良いトレーニングになった」

イングランド代表のガレス・サウスゲイト監督が、順調な仕上がりを見せるチームを誇った。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。 3日、国際親善試合でボルニア・ヘルツェゴビナ代表と対戦したイングランドは、立ち上がりから主導権を握りながらもゴールは生まれずハーフタイムへ。それでも後半、コール・パーマーのPKで先制すると終盤にはトレント・アレクサンダー=アーノルド、ハリー・ケインの得点で突き放し、3-0で勝利した。 今月から開催されるユーロ2024を前に順調な歩みを見せるチームについて、サウスゲイト監督も満足感を示している。 「今日は執念と決意のある相手との試合で、テンポ感があったと思う。良いトレーニングになったはずだ。我々は我慢する必要があったが、最終的にスコアはパフォーマンスを反映していただろう」 「相手の抵抗を打ち破れば、自信につながる。今日は全体的にキャップ数の少ないチームでスタートしており、立ち上がりで躓く可能性は常にあったと思う」 「パーマーとエゼは非常に良かった。彼らは自由にプレーしていただろう。エゼは動きが良く、人を抜き去るパワーも備えていて私は満足だ。パーマーはシュートの前に正確なタッチをしようとし過ぎていたかもしれない。もう少し早くシュートを打てば、2、3点取れていたはずだ」 「ここ数日、大きな問題もなく過ごせており、それは重要だ。この試合を終え、より明確なイメージを持つ必要があった。リハビリを続けている選手たちも、順調に回復している」 「(チーム選考について)少しは悩みもあるが、それは良いことだ。悪いパフォーマンスより、考えさせられるような良いパフォーマンスの方が良いだろう。個々のプレーには、満足できるものがたくさんあった」 2024.06.04 10:30 Tue

パーマーの代表初ゴールなど3ゴールを奪ったイングランドがボスニア・Hに快勝!【国際親善試合】

イングランド代表は3日、国際親善試合でボスニア・ヘルツェゴビナ代表とセント・ジェームズ・パークで対戦し、3-0で勝利した。 ユーロ2024本大会で悲願の初優勝を目指すイングランド。その最終調整の場となる今回のインターナショナルマッチウィークではボスニア・ヘルツェゴビナ、アイスランドとの連戦を戦う。 その初陣となる今回の一戦では、チャンピオンズリーグ決勝に出場したベリンガムを欠く中、1トップにワトキンス、2列目にボーウェン、パーマー、エゼと並べる[4-2-3-1]で臨んだ。 ユーロ予選プレーオフ準決勝でウクライナ代表に敗れ、本大会出場を逃したボスニア・Hに対し、イングランドは9分に最初のチャンスを創出する。楔のパスをバイタルエリア右で受けたパーマーがボックス右へ絶妙なスルーパスを送ると、これに反応したワトキンスがゴールエリア右横からシュートを放ったが、これはGKヴァシリのセーブに阻まれた。 その後もポゼッションで上回るイングランドが主導権を握るが、ボスニア・Hの要所を締める守備を前になかなか決定機までボールを運ぶことができず。28分には、右CKのこぼれ球からコンサにチャンスが訪れたが、このシュートもGKヴァシリの好セーブに防がれ、ゴールレスで前半は終了した。 迎えた後半も立ち上がりから攻勢を続けるイングランドは57分、右CKの際にボックス内でのポジション争いでコンサがタヒロビッチにシャツを引っ張られて倒されると、オンフィールドレビューの末にPKを獲得。このPKをパーマーがゴール右隅に突き刺した。 先制したイングランドは、61分にワトキンスやパーマー、エゼ、トリッピアー、グエイを下げてケインやマディソン、グリーリッシュ、代表デビューのウォートンとブランスウェイトを投入する5枚替えを敢行。 一連の交代後もうまくゲームをコントロールするイングランドは85分、ボックス左手前でボールを受けたグリーリッシュがクロスを供給すると、ボックス右でフリーのアレクサンダー=アーノルドが右足ボレーシュートをゴール左隅に突き刺し、待望の追加点を奪う。 さらにイングランドは、89分にもショートコーナーの流れからボックス左深くででボールを受けたマディソンの折り返しからボーウェンがシュート。これはゴール前の選手に当たったが、こぼれ球をケインがゴールに押し込んだ。 結局、試合はそのまま3-0でタイムアップ。快勝としたイングランドは7日にアイスランド代表とユーロ前最後のテストマッチを戦う。 2024.06.04 05:50 Tue

フォーデンらの影に隠れた今季1年…グリーリッシュがユーロ2024へ「当落線上」か

マンチェスター・シティのイングランド代表MFジャック・グリーリッシュ(28)はユーロ2024へ「当落線上」か。 今季1年振るわなかったグリーリッシュ。全く活躍しなかったというわけではないが、ピッチ脇で90分間過ごす試合は決して珍しくなく、公式戦36試合出場で3得点3アシスト…フィル・フォーデンらの影に隠れた1年だった。 そんな28歳もユーロ2024へ向かうイングランド代表の候補メンバー「33名」に名を連ねているが、本大会行きは最大「26名」。イギリス『フットボール・インサイダー』は「グリーリッシュが“7名”に入る可能性は低くない」と論じる。 同代表のガレス・サウスゲイト監督は、長年一定の序列を与えながらも、今季苦しんだカルヴァン・フィリップス(ウェストハム)やマーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)を候補33名から落としており、これまでになかった”ドライさ”を見せている。 グリーリッシュのライバルは言わずもがな強力。今やプレミア最高峰アタッカーのフォーデン、アーセナルの核であるブカヨ・サカ、開花したコール・パーマー、その他ジャロッド・ボーウェン、ジェームズ・マディソン、エベレチ・エゼ、アンソニー・ゴードン…。 指揮官もメディア対応でグリーリッシュへの評価を問われ「練習でも良いエネルギーを注ぎ込んでいるよ。優秀な選手が多いポジションだし、全員が競争の最中にいる」などとお茶を濁す格好に。シティからの売却噂も存在するグリーリッシュだが、果たして…。 2024.06.03 21:05 Mon

コール・パーマーが公式戦27得点の1年を振り返り「大きな決断が報われた」

チェルシーのイングランド代表MFコール・パーマー(22)が、クラブ公式チャンネルで出色の1年を振り返った。 今季マンチェスター・シティから完全移籍でチェルシーへ加入、公式戦48試合出場で27ゴール15アシストを叩き出したパーマー。キャリアで初めてプレミアリーグをフルシーズン戦った数字とは思えないインパクトだ。 この活躍によってリーグの年間最優秀若手選手賞を受賞、選手が選ぶ同賞も受賞。シーズン中にA代表入りし、ユーロ2024行きも確実視されるなか、本人は「個人的に良かった1年だけど、チームは不安定だった」と語る。 「もし来季のチェルシーが一貫性を発揮できたとき、それは本当に良い成績を残すシーズンになると思う。僕らは学びと成長を積み重ねてゆく。楽しみながらね」 年間最優秀若手選手賞については、「本当に名誉だよ。名だたる素晴らしい選手がこの賞を受賞してきた歴史がある。僕はすぐに両親へ電話し、二人とも大喜びしていたよ」と笑顔。 「チェルシー加入が大きな決断だったのは言うまでもない。僕にとってだけじゃなく両親も。(故郷)マンチェスターの友達はほとんどの試合を観に来てくれて、彼らにも感謝したい。欠場したのは2、3試合で、彼らに多くプレーを見せれたのは良かったね」 「チェルシーに来て報われたよ」 2024.06.03 13:30 Mon
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly